【インタビュー】ジャガー横田がストロングスタイルプロレス初参戦で“鬼に金棒”Sareee&世志琥と激突!「私から3カウント獲るべきだと思います」
- 2020-12-16
- コラム, ニュース
- リアルジャパンプロレス
明日12月17日(木)に東京・後楽園ホールで行われる『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレス Vol.8』にて、Sareee&世志琥vsジャガー横田&山下りなの試合が行われる。
ストロングスタイルプロレスでは今年3月から女子マッチを開始しており、ジャガー横田は今回が初参戦。愛弟子でもあるSareee、そして新人時代からそのポテンシャルを評価していたという世志琥を相手に山下とのタッグで臨むジャガー横田に話を聞いた。
▼スペシャルタッグマッチ 30分1本勝負
[鬼に金棒]Sareee(WWE Count Down)/世志琥(SEAdLINNNG)
vs
ジャガー横田(ディアナ)/山下りな(フリー)
――ジャガー選手は初参戦になりますが、初代タイガーマスクの団体に上がるということについてはいかがでしょう
「考えてみたら失礼だよね、今更声かけるなんてさ(笑)」
――同団体では15年の歴史の中で今年3月に初めて女子の試合が行われ、以後定例となったという経緯がありまして……
「あぁ、そうなんだ(笑)。でも、出られるのは光栄なことだと思います。やっぱり佐山さんは私より先輩なので。そういう意味では、まだ現役の先輩がいるってことはね。女子では私より先輩の現役ってもういないから。やっぱ男子プロレスでも先輩がまだ頑張ってらっしゃるってことは励みになっていますし、男子の団体に出していただくってことはとても光栄なことだと思います」
――ストロングスタイルプロレスについてご存知でしたか?
「佐山さんのことはよく知ってますけど、接点が無かったからね。男子の団体も女子の団体も色々分散していったんで、いろんな団体があるというのは頭にはあります。佐山さんはよく知ってます」
――初代タイガーマスクこと佐山サトル選手にはどういった印象をお持ちですか?
「一番最初に、『男子プロレスっていうのは見るもんじゃない』と思ったんですよ、当時。今から30年くらい前。どうしても女子のトップだったんで、男子のプロレスを見ることで変に感化されたくないし、女子と男子は魅せ方が違うと思ってますので。そういう意味では男子の団体は見てなかったんですけど、初代タイガーマスクが出てきて、すごい女子の引けを取らないくらいのスピード感と、高度な技。そういう意味で一目置かせていただいたことは覚えています、当時」
――今大会の試合についてですが、対戦相手にはジャガー選手もよく知るSareee選手がいらっしゃいます。ジャガー選手は「WWEに行けなかった分の想いをSareeeに託す」というような発言もされていますが、今回の試合で当たることについてはいかがでしょう
「良く知ってるね(笑)そこら中でも言ってます(笑)身体も小さくて、Sareeeもサイズは私と変わらないですから。その身体と試合っぷりを見てね、WWE側も認めてくれたという意味ではすごく誇りに思っていますし、心から応援したい気持ちでしたね、決まった段階で」
――Sareee選手はこの試合について「人間としてもプロレスラーとしても尊敬するジャガーさんとまた後楽園で戦えて嬉しい」と言っていました
「今旬な人たちの勢いにしっかり、波に乗っていかれる自分を作りたいですね。やっぱり時代が違うから見せ方も違いますし、私は人のマネが出来ないんで、やっぱり私には私の動きがありますんで、それを保ちつつ、皆を接して見てみたいと思いますね」
――Sareee選手のパートナーの世志琥選手についてはいかがでしょう
「素晴らしい選手だと思います。毎回毎回は見てないですけど、デビューしてそんな経たない頃、東京ドームのちっちゃい方でやったブルの記念大会で(※2012年1月8日 TDCホール ブル中野引退興行)、そのとき世志琥(※当時は世IV虎)という選手を初めて見た。その時はまだ“デビューしてそんな経たない選手”って思って見たから、『この選手はいい選手になるな』って思ったのが私の中では印象的でしたね。それ以外も活躍はそれとなく見てて、イメージは付いているんですけど、今波に乗ってる選手の1人だと思ってますね。Sareeeとは違う意味でね。その2人と当たるというのは、こういう時代に……時代の違う選手なので、すごく嬉しく思いますし、この試合に選んでもらって光栄にも思います」
――この試合のパートナーの山下りな選手についてはどういった印象をお持ちですか
「山下選手は大阪で何度も見ているので、とても良い選手だということは知ってるんですよ。私をフォローしてくれるに足りる選手だとは思ってます」
――山下選手は最近デスマッチにも進出して大流血戦も行っています。女子選手で本格的にデスマッチへ進出する選手は珍しいと思うのですが、それについての印象はいかがでしょう
「そのタイミングだと思うので。昔、デスマッチ系は『プロレスは見せられない』と思ってました。私くらいキャリア長いと。そう思った時代から、私は電流爆破も出たし、有刺鉄線も出てるので、そんときに奥の深さを感じたね。ただの勇気の見せ合いだと思っていたんですけど、デスマッチなりの奥の深さに難しさを感じたり。でも、なんかちゃんとプロレス見せてるんでね、そこに新発見を覚えた記憶があるんですね、意識的に。それが受け入れらない時代もありましたんで、今のこういうエンターテイメントで、色んなことが受け入れられる時代に、それが嫌とか、ダメとか言ってたら、乗っていかれないんですよね。今の時代に生きてるわけだから。そういう意味では、難しさやチャレンジ精神っていうのはずっと持っていたいので、山下選手がその横にいても、普通のレスリングが出来ないわけでもないので、なんでもチャンレンジすればいいと思っています」
――時代の波に乗る3選手との試合になりますが、ジャガー選手はどういう試合を見せたいと思いますか
「うーん、まあ1人浮いちゃう形になるんですけど、どうでしょうかねぇ。まあ私には私の魅せ方があるってさっきも言いましたけど、その私のペースを崩してね、『私からフォール獲ればいいのに』って思いますけどね、ハハハ!(笑)私から3カウント獲るべきだと思います」
――ジャガー選手から3カウントを獲るとしたら、Sareee選手と世志琥選手のどちらだと思いますか?
「うーん、私の手を知ってるのはSareeeですからね。イメージで『怖い』とかそういうのを持ってるとは思うんでね。あくまでもイメージで。『闘ってみたら大したこと無いじゃん。今は私たちのほうが場数踏んでんだよ』みたいな気持ちでぶつかってきたらいいと思います」
――今大会の話とは少し離れてしまいますが、2020年は新型コロナウイルスの影響でプロレス界には受難の1年となりました。ジャガー選手のキャリアの中でもこのような危機は無かったと思うのですが、今年1年を振り返っていかがでしょうか
「なんか、コロナのせいで時が止まってるようでしたよね。やっぱり興行もままならないし、観客も少人数で出来るときは少人数で。やっぱり、歓声の高さってのは闘ってみて変わってきますので、1人よりも2人、2人よりも4人、4人よりも8人ってことなので、たくさんのファンの方に応援していただきたいので、早くコロナが収束していかれるようなことを祈るばかりですね。これ以上感染者数を増やさないで」
――コロナ禍の中で試合のインターネット配信が活発になり、世志琥選手のTikTokも地上波で取り上げられるなど最近はプロレスの注目度が上がってきました。ジャガー選手もテレビ出演などで女子プロレスの知名度を上げてきた第一人者だと思うのですが、露出が増えていることについてはどう思われますか
「ありがたいですね。今はファンが選手を選べる時代ですし、選手がたくさんいますので。私も地上波に出るときにはなるべく試合映像を出してもらって、私を見るついででもいいんですけど、相手を見て相手のファンになってくれればいいので、世志琥選手が出ることによって相手の選手も見て、世志琥選手の相手の選手のファンになってくれても、女子プロレスのファンが増えるということですから。そういう意味では、露出っていうのはすごく大切なことだと思います。40年前はテレビが当たり前のようにやってましたんで、私はその時代に生きてるから余計知名度も上がったんですけど、今の人たちは10年経ってもまだ覚えてもらえないっていうのはとても残念なことですよね。とてもいい選手もいますから」
――これからどうすれば女子プロレスがさらに注目されていくと思いますか
「ホントは団体がまとまるのが一番いいんでしょうけどね。分散しちゃってますので。やっぱ自分とこだけで出来るとこは自分とこだけでやりたいと思いますから。やっぱり、人数が少ないところは借りて、協力していって興行打ってる状況ですので、それが1個にまとまったらどんなにいいだろうなって、客観的には思いますね。その難しさは分かりますけど。1個にまとまったら、昔の全女じゃないですけど、それならまとまりようがあるんでしょうけど、今はそれぞれ『我、我』ですから。協力してやってるフリしてライバルであるということは間違いないと思いますよね。1つにまとまるっていう……大金持ちが全部を買収してもらったらね、団体1個にできるんでしょうけど。何十億も持ってる人がいたら、みんなをしっかりと食べていくに十分な給料を払い、まとめてもらったらありがたいのかもしれないですね。そうするとやっぱり地上波も付きやすいですよね。“帯に短し襷に長し”みたいな団体が多い中……もちろんディアナもそうだと思うんですけど、それがまとまったときには色んな顔があるわけですから、それがエンターテイメントとして最高のものが見せられるのが当たり前なんですよね。そしたら、見る側も見やすくなるので」
――ストロングスタイルプロレスでは女子プロレスに馴染みが無く、ジャガー選手を初めて見るという方もいると思います。今回の初参戦に向け、ファンにメッセージをお願いします
「女子が出始めて4試合目。そういう意味では女子にもいい選手もいっぱい居て、今回出る選手も選ばれた選手。Sareee&世志琥も含め、私も山下選手もその一員、代表者として呼ばれてるわけですから、女子にも目を向けていただいて、『女の子でもこんなこと出来るんだ』っていうのを見て、認めていただけたらありがたいと思いますね。プロレスを盛り上げてください!」
『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレス Vol.8』
日程:2020年12月17日(木)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
▼タッグマッチ 30分1本勝負
スーパー・ライダー(フリー)/間下隼人
vs
日高郁人(ショーンキャプチャー)/高岩竜一(フリー)
▼スペシャルタッグマッチ 30分1本勝負
[鬼に金棒]Sareee(WWE Count Down)/世志琥(SEAdLINNNG)
vs
ジャガー横田(ディアナ)/山下りな(フリー)
▼シングルマッチ 30分1本勝負
佐藤耕平(フリー)
vs
岩崎孝樹(ガンプロ)
▼シングルマッチ 30分1本勝負
ケンドー・カシン(はぐれIGFインターナショナル)
vs
阿部史典(BASARA)
▼船木誠勝35周年記念試合/アレクサンダー大塚25周年記念試合 シングルマッチ 60分1本勝負
船木誠勝(フリー)
vs
アレクサンダー大塚(AO/DC)
▼レジェンド選手権試合 60分1本勝負
【王者】藤田和之(はぐれIGFインターナショナル)
vs
【挑戦者】スーパー・タイガー
※藤田は2度目の防衛戦