【インタビュー】女子プロレスに刺激を受けて大門弥生が新曲『まけんな』をリリース!木村花さんの親友・朱崇花も「絶対に花にも届いてる」と太鼓判!

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 2020年5月末に女子プロレスラーの木村花さんが亡くなり、誹謗中傷やコロナ禍でのあり方など世間に少なくない影響を与えた。
 歌手である大門弥生も影響を受けた一人であり、女子プロレスやコロナ禍で戦う女子への思いを込めた新曲『まけんな』を10月2日にリリース。
 木村花さんと朱崇花のタッグチーム『FloUrish(フロウリッシュ)』の入場曲『ヒールで仁王立ち』を大門さんは歌っており、花さんの親友であった日本初の“ジェンダーレスレスラー”朱崇花と大門さんに今の思いを語ってもらった。

――まずは木村花さんとのタッグチーム『FloUrish(フロウリッシュ)』をなぜ結成したのかを教えて下さい
朱崇花「元々花がなかなかプロレス界に居ないタイプというか、ちょっとファンキーな感じで気になってはいたんです。私も他団体に出れなかったりとかもあったので、なかなか交わることもないだろうなという時に、花自身もそう思っていたみたいで、朱崇花さんと組みたいと所属団体のWRESTLE-1側に言ってくれていたみたいで。そこからプライベートも遊んで仲良いアピールしているうちに試合も出てという感じですね」

――そのタッグチームの入場曲に、なぜ大門さんの『ヒールで仁王立ち』を選ばれたのでしょうか?
朱崇花「曲も、二人っぽいファンキーな強め女子。洋楽とかだとニッキー・ミナージュとか、ビヨンセとかレディー・ガガとか、わりとテイラー・スウィフトよりは強めな女子の、日本語じゃないよねって感じで海外のアーティスト探してたんですけどなかなかピンと来なくて。なんとなく気だるそうに入場するんだけど私達の色も見せながら入場したいよねっていうのがあったんですけど、なかなか見つからなくて。どんぐらい迷ったのかな?結構迷ったんですよ。2,3ヶ月ぐらい迷って、急に花が『これ聞いてください』って持ってきてくれたのがヒールで仁王立ち。もうなんか、題名からしてヤバいじゃないですか?(笑)尖ってるから、もうこれ好き!って思って、聞く前から好きって思ったんですけど、聞いたら『濃いめのリップと黒髪、プライド確かに』みたいな。私達のための曲じゃんって。イントロっていうんですか?そういうところもちゃんとあるし、ワクワクする感じだし、これにしよって。わりと聞いた瞬間即決で決めました」

――大門さんの事はその段階では知っていたんですか?
朱崇花「私は存じあげなかったんですけど、花は知ってたのかな?知ってたのかは聞いてないですけど、曲のインパクトはやばかったですね。大阪の控室でした(笑)」

――ソロの入場曲もありますが、この曲で入場されてテンションの上がり具合などはどうでしたか?
朱崇花「爆上げ。コスチュームも揃えるって言って花がメキシコで作ってくれたし、ガウンもフードも一緒に原宿行ってトゲトゲの黒いフードを買ったし、だからこう、振りも『あんたほんま天才』(の歌詞)でお互い称え合おうみたいな。自分たちもテンションマックスでお客さんもそこでテンションがあがってくれるようにって」

――実際大門さんは入場曲で使用されていると聞いた時のお気持ちはどうでしたか?
大門「それを知ったのが花ちゃんが亡くなってからファンの方がSNSで教えてくれたんですよ。インスタのDMで教えてくれて、このヒールで仁王立ち作った時に、そういう戦う職業をしてる女の子が自分の入場曲とかに使ってくれてたらいいよねって話をしてて、なんでもう鳥肌立って『使ってくれてたんや!』って。驚いて、すぐSNSにポストしたんですよ。リポストしたら朱崇花ちゃんが発見してくれて、DMくれて繋がりました」

――強めの曲を数多く作られてますが、なぜ思いを音楽で伝えようと思ったんですか?
大門「ヒップホップやってる方って結構、色んなバックボーンとか家庭があってやってる方多いんですけど、私は逆に、なんていうのかな?きっちりした家庭だったんで、小学校の頃とかに毎日習い事やったりとか、結構自分で何かを選ぶってことをしてきて無くて。だから反発精神とか、ルールに囚われたくないとかいうのがそこで芽生えて、そこが自分のルーツで今もこの自由に縛られたくないとか、枠にとらわれない生き方をすることで力になったらいいなっていうメッセージを伝えたくなったんだと思います」

――『戦う女の子に使ってほしい』という言葉もありましたが、格闘技やプロレスの会場に足を運ばれた事は?
大門「元々現場に足を運んだことはなくて、映像で見ることは好きだったんですけど、今回大阪でスターダムの試合を見に行って、やっぱ音楽もそうなんですけど生で見るのと映像で見るの全然違うなって色んな思いが生まれ刺激を受けました。ほんとは朱崇花ちゃんのも行くってなってたけど、コロナで中止になっちゃって。そこはまたの機会を狙って」

――女子プロレスを始めて見られてどういう印象を持ちましたか?
大門「そうですね、私も自分が女の子なんで、男同士の戦いとはまた違う、歌手とかラッパーとかもプロレスと一緒で、言ったら戦いの場じゃないですか?おんなじ雰囲気、おんなじ空気を感じて。私が一番心に残ってた言葉が、セコンドの選手が『負けんな!負けんな!』って応援してたんですよ。女の子が負けんなっていうちょっとダーティーというか、『負けないで頑張ってね』じゃなくて『負けんな!』って上からガンガン行く感じがすごい通じるものがあるなって感じて、全試合結構熱くなって見てました」

――その『負けんな』って言葉が新曲の『まけんな』に繋がってくるのですね
大門「そうです。そこで携帯メモしてて、これ曲にしようと思って、速攻書きました」

――花さんへの思いも込められてる曲とのことですが、親友である朱崇花さんとしては出来上がった曲を聞いてどう感じましたか?
朱崇花「絶対に花にも届いてると思うので、すごくありがたいと親友から思います」

――ほんとに親友として形見分けもされている朱崇花さんからしても嬉しいという思いが強いと
朱崇花「そうですね。やっぱり、言い方あれですけど花の死をお金に変えてという人が少なからずあるし、私の耳に届いているぐらいなので。でも私達はそうじゃなくて、そういうのを抜きにして私は花を継いでいきたいなというのはありますし、ガウンとかに関してもこないだタイトルマッチだったんですけど、いつもは花のガウンを着てリングインしてるんですけどタイトルマッチの時は花をとりあえずいったん置いて戦うというそういう気持ちを毎回持って試合している。彼女の遺志を知っているので軽々しく言えないですけど、一緒に戦っているのでそれを忘れないようにしたいと思います」

――飯伏幸太やTAKAみちのくなどが巻いていたインディペンデント・ワールド・ジュニアヘビー級王座のベルトを現在持っていますが、その防衛戦を大門さんにも見てほしいという思いはありますか?
朱崇花「ちょうどベルトを取った試合が、花に唯一負けた技、彼女も一回しか出した事がない技を出させてもらって」

――旋回式の変形みちのくドライバーですか?
朱崇花「そうですそうです。花はメキシコでスリにあったりとか、教えてくれる人がサボって3ヶ月行ってその技しか得られなかったっていう技を、文体(2018年8月の横浜文化体育館)のシングルマッチで出してきて、最初で最後負けちゃった技なんですけど、多分その後使っていなくて私に出したのが最初で最後。私から勝ったのも最初で最後だったので、なんかこの技は私も練習一緒にしたりして『これをこうしたらエグいんじゃない?』みたいの言っていたので、この技は死なせちゃいけないなと。この技は使わなきゃと思ってタイトルマッチっていう舞台で出させてもらって二本のベルトを巻けました」

――次の防衛戦はいつでしょうか?
朱崇花「11月23日にガンバレ☆プロレスで板橋です。この前ベルト一本落としちゃったんですけど」
大門「それってオンラインで見れるんですか?」
朱崇花「生です。一席空けて」
大門「見に行きたい!」
朱崇花「東京ですけど…」
大門「東京もちょくちょく来ているので行きます!」

――プロレスはだいぶ興行数も戻ってきましたが、大門さんも新型コロナの影響を大きく受けましたか?
大門「そうですね、一緒と思います。ライブとか全部飛びました」

――新型コロナの前と後で変わった事というのはありましたか?
大門「めっちゃ変わりました。なんかやっぱり今まで恵まれてたんやなとめっちゃ思ったし、このコロナでやっぱ普通にできる予定だった事が出来ないっていう現状が半年も続いて、多分みんなそれぞれあると思うし、やっぱりやろうと思ってたことが出来なくなった事で空いた時間もあったりして。その時にやっぱ、ホンマに皆一緒やけど色んな事考えるじゃないですか?なんかほんまに大事なこととか気づいたし、隣の芝生は青く見えすぎてたんやなとか。今まで恵まれ過ぎてたのにそれが普通になっちゃって、贅沢病やったんかな自分とか、色々考える時間もあったんで、価値観は結構変わりました」

――『まけんな』っていう言葉は弱ってる女子へのエールという部分もメッセージとしてあると思いますが、自分へのエールという意味もあったんでしょうか
大門「めちゃくちゃあります。自分もそうやし、仲間も、音楽の仲間はだいたい病んでるというか、ちょっといつもの本調子じゃないモチベーションなんで、これはみんなに向けて、私も友達もファンも」

――この曲を聞いて今この終わりの見えないコロナ禍を
大門「乗り越えましょうって感じです」

――歌詞の中で一番伝えたいフレーズはどこでしょう
大門「一番伝えたいフレーズは、サビの『負けんな負けんな』を連呼してるんで、そこですね。なんかほんと響子さんもおっしゃってたんですけど、花ちゃんは、めっちゃ強かったから、最後まで一人で耐えたじゃないですけど、強かったからこそこうなったんと思うと言ってて。それはめっちゃ私も共感できるというか、なにか通じるところは私もあるなと思って。その気持ちとか、プロレスの時のセコンドの掛け声とかを消化しての負けんな負けんななんで、そこが一番伝えたいです」

――今後プロレスとコラボしたいという思いは
大門「めっちゃしたいです。なんかしたいです」
朱崇花「なんかしたいですよね。私が今年5周年だったので、自主興行とかってほんとは開きたくて。ただこの状況だと、変な話黒字にもならないじゃないですか?(苦笑)ちょっと新木場とかでも私は嫌なので、せっかくならわりと大きいというか、プロレス感がない渋谷とかでもしできるところがあれば、それこそクラブじゃないですけどDDTさんとかやってたじゃないですか?」

――恵比寿DuoDOMOや渋谷のclubasiaはプロレスやっていますね
朱崇花「そういうところを借りてやっていただきたい一緒に。曲とか歌ってもらいながら入場とかしたらめっちゃいいなと」
大門「やりたい!」
朱崇花「ずっと心の中で思ってたんですけど言う機会がなかったので、しれっと言ってみました(笑)」
大門「私もやりたいんで私もやらせてください!」

――会場は渋谷という言葉がありましたが、東京だけでなく大阪でもという気持ちは
朱崇花「私がそんなにファン多くないので(苦笑)大阪は、来ていただけるなら色んな所でやりたい。私は宮城の気仙沼が地元なので、宮城とかはお年寄りとかもわりとプロレス見て刺激を受けてるって人が多いので、あんなに殴ったり蹴ったりしてるのにおじいちゃんおばあちゃん大丈夫?って思うんですけど、『良かったよ』って言葉が多いので、地元でもやりたいなというのはありますね」

――ありがとうございました。では最後にこれを読んでくださった皆さんにメッセージをお願いします
大門「2020年、ほんとにありえないことが起こりすぎて、みんな思うように行ってないところは絶対あると思うんで、みんなで乗り越えていこうっていうのと、なんか、今ちょっと世間にゆるい曲、家で聞くような曲が多かったりとかしたんで私は私の自分の角度から、自分の言えるメッセージをって考えたのがこの曲だったんで。朝とか筋トレの時とか運動の時とか聞いてもらって、元気になってもらえたら嬉しいです。あとほんまにこの機会与えてくれて、朱崇花ちゃんと響子さんと花ちゃんにはめっちゃ感謝です」

朱崇花「花がやっぱり生前女子プロレスを広めたいって言って様々な団体やイベントに出ていたし、テラスハウスにも入ったし、だけど結果的にこうなっちゃいましたけど、ほんとに言い方が悪いですけど花が死んでプロレスを見るっていう人もやっぱり多いと思うんですよ。なんかそういう部分で花らしいなとは思うんですけど、なんか、花だけじゃなくて、色んな思いを抱えながら戦ってる、私も性別の云々で小さい頃からいろんな事があって、花も人種関係でいろんな事があって、わかりあえる部分があって親友になったというのもあるんですけど、そういう偏見とか『プロレスってさぁ』とかじゃなくて、とりあえず見てみて、きっと共感できる部分が少なからずあると思うんで、女同士が髪の毛掴みあって顔面殴り合って蹴り合ってる姿を是非見ていただけると、明日の仕事が頑張れるんじゃないかなと思います」

大門弥生『まけんな』

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