【インタビュー】PANCRASE312に出場の村山暁洋が約7年ぶり2度目の近藤有己戦を前に想いを語る!「7年経っても近藤選手は変わらず憧れの人」

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 今年最初のパンクラス興行『PANCRASE 312』(2月16日、新木場スタジオコースト)の開催が近づいてきた。
 この大会では、第26回ネオブラッド・トーナメントがスタートするほか、ライト級タイトルマッチ、UFC帰りの堀江圭功復帰戦、中島太一の国際戦など注目カードが揃っている。
 その中でも渋いのが近藤有己(パンクラスイズム横浜)VS村山暁洋(GUTSNNMAN)だ。
 この対戦は約7年ぶり2度目。前回の対戦は2013 年6月で、村山は近藤のことを「尊敬する存在」と話していた。7年を経た今、村山はこの再戦をどう感じているのだろうか。2月7日夜、村山の運営する総合格闘技道場「暁道場」(都内新宿区)を訪ね、話を聞いた。

――コンディションはいかがですか。
村山「けっこういい感じです。あと一週間ですけど、体重もいつも通りです」

――今日は髪が長めですね。村山選手と言えば坊主頭のイメージが強いですが、試合までにカットされるのですか?
村山「このところ、ずっと切ってないですね。確かに坊主のイメージがありますよね。カード発表の写真も坊主頭ですし。でも、試合までにもう少し短くするかもしれませんが、坊主にはしないです。寒いっていうのもありますし(笑)」

――近藤有己選手との対戦は2度目になります。7年ぶりですが、近藤選手のイメージは当時と変わりましたか?
村山「近藤選手のイメージは、勝つ力があるという感じです。それから、何と言っても立つ力が強いです。足腰が強いイメージで、以前試合した時もすごく強かったです。
 近藤選手とは、うち(GUTSMAN)の高鍋明大もやらせていただいているんですけど(2016年7月)、その時は高鍋が勝ったんですが、あとで『村山さんより腰が重かったです』と言っていました。
 もちろん、近藤選手は打撃の当て勘もすごいですし、キレも全然衰えていないと思います。一発が怖いので、そこは警戒しないといけないところですが、僕自身が一番感じるのは、足腰が強い、重いというところです。以前、試合をさせていただいた頃はスタミナがすごいという印象の方が強かったんですけど、今はとにかく腰が重いという印象が強くて、本当に『不動』っていう感じです。どっしりしていて重いけど、流れるような感じというか」

――なるほど。どのような対策をされてきたのでしょうか。
村山「はい。きちんと足を使って、自分の距離を作るようにしたいと思っています。もし打撃が当たったら、そこは頑張るしかないですけど、当てられないようにしたいです。それから、今回は、きちんとレスリングをやってきました。近藤選手からテイクダウンを取りたいなと思います」

――練習は、こちらの道場と、所属のGUTSMANですか?
村山「はい。あと、CAVEでもやらせていただいています」

――暁道場も、早いものでオープンしてもう3周年を迎えられたんですね。
村山「はい。道場生も入ってきてくれて、練習も盛り上がってきています。今日は上級者の練習で、アマチュアの大会に出る人や、プロデビューを目指している人もいます。格闘技の道場はきちんとやって行きたいと思っています」

――先ほどのスパーリングを拝見しても、いい雰囲気で練習されているんだなと思いました。
村山「はい。ここでの練習を多くしています。道場生の中には、格闘技にすごく詳しい人もいるので、色々指摘してもらったり、教えてもらったりしています。とにかく色々な人にアドバイスをもらって、そこから必要なものを取捨選択していっています。閉じないように心がけていますね」

――ちょうどこの暁道場をオープンされた頃、少し試合からは遠ざかっていらっしゃいましたよね。長期欠場をしたことのある選手にお話をうかがうと、実は引退を考えていた、という人もけっこう多いのですが、村山さんの場合、その間どんなことを考えていらっしゃったのでしょうか。
村山「引退というのは考えていなかったです。道場も開きましたし、練習も続けていました。ただ、ちょっと体調が良くなかったんです。そのために、あまり激しくやることができなかったので、休めて良かったです。メンテナンスをしたかったので、焦りもありませんでした」

――休養期間が取れたということだったんですね。復帰の時期を決めたのは?
村山「練習しながら休養して、そろそろ大丈夫かな、と思えるようになったので、また試合がしたいと。休養の間にもオファーをいただいていたんですけど、お受けできずにいたので、もう大丈夫ですと伝えました。
 うまく言葉に表すのは難しいですけど、格闘技は人生みたいなものですね。僕の人生には、ないとダメ。空気みたいなものと言うか。もし格闘技がなかったら、生きていてもハリがないですね」

――村山選手は理系の大学を卒業されていて、格闘技以外でも十分成功されそうな感じです。
村山「大学で学んだことは、仕事をする上で多少は役に立っていることもありますけど、それよりも格闘技の方が僕にとっては魅力的です。
 それに、格闘技って頭を使うんです。僕も、もっと頭を使って格闘技をしないといけないと思っています。そういう時、石渡(伸太郎)選手はすごいなと思います」

――CAVEで一緒に練習されているんですね。
村山「はい。なかなかスケジュールが合わなくて、一緒に練習できなかった時期もあったんですけど、前回の試合(昨年6月)ぐらいから徐々にできるようになって、今回は週1回、まるまる石渡選手と一緒に練習できたので、すごくよかったです。とにかく石渡選手は情熱というか熱量がすごいですし、すごく考えてやっているのがわかります。自分も、考える力をもっとつけないといけないです。
 人から言われたことを理解すること、そこから自分で考えて、それを活用したり、取捨選択していくことが大事だなとすごく思っていて。石渡選手ときちんと一緒に練習させていただくのは久しぶりでしたけど、本当に勉強になって、すごく良かったです」

――さて、一週間後に迫った試合ですが、今回は元KOP同士の試合となります。
村山「やはり、負けたくない気持ちは強いです。1回勝ったと言っても、あまり勝ったという感じがなくて。というのは、3ラウンド目でやっと取ったなという気がしますし、ダウンも取られていると思うんです。完全に勝てたという試合ではなかったと思っています。
 あれから7年、それだけ年齢を重ねましたが、近藤選手は変わらず憧れの人です。本当に尊敬している選手と、まさかもう一度やれるとは思っていませんでした。オファーをいただいた時、ビックリしましたけど、すごく嬉しかったです。
 前回のアンブローズ戦ではちょっとダウン気味になったところもあったので、少し間隔を空けて組んでいただいて、パンクラスさんにも感謝しています。だからこそ、きちんと勝ちたいと思っています」

――2020年最初の試合となりますが、今年の抱負を教えてください。
村山「まず、今回勝つことが一番ですが、ここで勝って、手塚(裕之)選手ともう一度闘いたいです。(ONE Championship両国大会での、修斗VSパンクラス)対抗戦でもいい試合をしていましたよね(3R判定勝ち)。
 手塚選手とは以前、一度対戦しています(2018年12月)、本当に強かったです。手塚選手はああいう感じですけど、試合はすごくクレバーで、すごく頭のいい選手だと思います。今は手が届かないかも知れないですけど、自分もまだ強くなれると思っています。年内には再戦できたらと思っています」

――では、最後にファンの皆さんへメッセージをお願いします。
村山「近藤選手のことは、パンクラスファンの人ならみんな知っていると思います。近藤選手が相手なので、熱い試合をしたいです。たくさん試合が組まれていますが、その中でも一番の試合をしたいと思っています。
 また、今回から入場曲を変えました。前の曲も気に入っていたんですけど、今回アニメ『シティーハンター』のテーマ曲でTM NETWORKの曲(『Get Wild』)にしようと思っています。盛り上げます!」

 いつものように穏やかな口調から、最近の充実ぶりが伝わってきた。
 道場の名前に使われている「暁」とは、太陽がのぼる前のほの暗い時間、また明け方をさす言葉。直近2試合は残念ながら苦汁を嘗めたが、夜が明ける前の時間だったのかもしれない。相手にとって不足はなし。再びの夜明けを目指し、暁光(夜明けの光)をつかみ取るような試合となるか。
 村山と近藤という、永きにわたり日本の総合格闘技界で活躍してきた選手同士の対戦は貴重だ。背筋を伸ばして15分間を味わいたい。

(写真・文/佐佐木 澪)

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