【インタビュー】20周年を迎える“爆腕”大月晴明が8・18『K.O CLIMAX 2019』の第1試合で爆発を宣言!「大会を盛り上げる火付け役になる」

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 8月18日(日)大田区総合体育館にて開催される『K.O CLIMAX 2019 SUMMER KICK FEVER』で、丹羽圭介と対戦する大月晴明のインタビューが行われた。

――昨年 8 月の森井洋介戦以来の KNOCK OUT 参戦が決まりました。
「自分はやりたいと思う時に試合をやらせてもらっているので満足してます(笑)。KNOCKOUT にはプレ旗揚げ戦(2016 年 12 月 5 日、スターボーイ・クワイトーンジムに 1RKO 勝ち)から出ていて、いいイベントなので声がかかれば出ますし、今からワクワクしてます」

――今大会は新体制 KNOCK OUT の第一弾興行ということで、自分を抜きに始まらないだろ?といういう気持ちは?
「僕は新体制の始まりだから出たいというのは特になく、オファーが来たか!という感じでしたね。あとは、熱い時期ですが練習でどういうタイプかを研究しながら臨むだけです」

――今回、丹羽選手と対戦することになりました。
「丹羽選手は無双ビートという技を用意しているようなので、そこが警戒すべきポイントかなと。僕は無双ビートというものがどういうものかを見たことはありませんが、“俺にはこれがあるんだ”というものが 1 つでもあると人間は強くなれるので、油断は出来ません。出稽古先の伴流ボクシングジムでこの話をすると“伴流スタイルのこれで対抗しよう”とある技を用意しているので、それで倒しにいきます。それは今まで誰も使ったことがないような技なので楽しみにして下さい。それが決まれば相手は確実に倒れます」

――丹羽選手に関しては以前から意識していた選手でしょうか?
「特にはないですね。オファーが来た時に丹羽選手の試合を見た程度です。自分はもうキャリアが長くなったので、丹羽選手に関しては特に魅力を感じたことがないのでやりたいと思ったことはありません。試合を見た限りでは、うまい選手という印象があります。(那須川)天心君と一緒に練習しているんですよね? そうなると僕対策を色々と考えてくるんじゃないかなと思います」

――日本拳法をベースとする選手だけにトリッキーな戦い方をします。そういう選手はやりやすいですか?
「もしかしたら日本拳法をベースにした選手とは今までにやっているかもしれませんが、ステップを使って距離を取って戦ってくる選手とやるのは初めてかもしてません。自分もああいう戦い方をしますし、丹羽選手は『お互いの独特の距離感とリズムの戦いになる』と言われてましたが、まさにそういう戦いになるでしょうね。3R しかないので観客がシラケるような試合をするつもりはありませんし、ガッツリと行くときは行く試合をしたいと思います。向こうは打ち合ってくると思うのでそういう場面もあるでしょうね」

――丹羽選手は「大月選手を超すことで憧れの自分になれる」と言われていました。
「キックキャリアも長くなり周りから『何でこの歳までやっているの?』と言われるのですが、自分は目立ちたい、有名になりたいという欲が一切あることもなく今までやっていて、試合を楽しんでいる感覚なんです。試合に向けた練習はしんどくても最近段々と面白く感じられるようになっていて、仕事がどんなに忙しくても練習に時間を取るようになりました。丹羽選手は僕との試合で何かを得られるというのなら、僕も丹羽選手との試合で何かを得られたらいいなと思います」

――所属はマスクマンズとなってますが、今の練習環境は?
「基本的に NEXT LEVEL 渋谷、伴流ボクシングジムに行き、たまに石毛(慎也=初代 NKBウェルター級王者)が会長を務める LAILAPS 東京北星ジムに行きます。ちなみに NEXTLEVEL 渋谷には 2 年前から行ってるのですが、成田保裕会長がミットを持つのがうまいからなんです。今まで何人にもミットを持ってもらっていますが、成田会長は一番うまいですし、アドバイスも鋭いことを言われるんです」

――大月選手は現在 45 歳、キャリア終盤になりますが、試合に対するモチベーションはどういうところにありますか?
「1999 年 10 月にプロデビューして今年の 10 月で 20 周年になり、2013 年 11 月の Krush(平塚大士戦)で復帰したときに 20 年は頑張ろうと決めたんです。その Krush に出る前に、映画『死ぬまでにしたい 10 のこと』というのを見て、自分も試合を辞めるまでに 10個やるべきことを決めたんです。ヤスユキさん(=引退)と試合すること(2015 年 9 月 16
日、大月が 3RTKO 負け)、地元・京都で試合をすること(2017 年 3 月 5 日、辻出優翔戦で大月が 1RTKO 負け)などがあって、 最後の 10 個目が“20 年続けること”なんです」

――最終試合でやる選手はすでに決まっているのでしょうか?
「俺ごときの人間がそういうのを言える立場じゃないですよ(笑)。もうおっちゃんなんだし!」

――20 年近くもキックボクシングを続けていられるのはなぜでしょう?
「歳を重ねてケガは多くなっていますが、サプリメントとかでカバーしてますし、一番は何といってもキックが好きだからだと思いますよ。続けていくためにも若い時と比べてケガをしないように気を付けていますし、これから身体能力が上がることはありませんが技術は上がるんです。後輩によく言っていることがあって、反復練習は重要だけどあるところまで行くとガムシャラにやっても変わらない。どんどん悪くなっていくこともあるので、考えること、見ることが大事だと。見て頭でイメージして、これはいいなと気付くことが重要なんです。試合が決まって当日までの期間に、対戦相手によって戦い方も変えますし、勝つためのいい練習をしていくべきなんです」

――今回本戦第 1 試合になりましたが、どういう試合をしたいですか?
「大会を盛り上げる火付け役になりたいですね。大会全体がしょっぱい大会になったら、大月と丹羽のせいだと言われかねません。その時は丹羽選手のせいにしますが(笑)」

――この試合をクリアーしたら KNOCK OUT で目標としていることはありますか?
「何がしたいという身分でもなく、僕は普通のおっさんですから。家族にも趣味の一環として試合をやらせてもらっているので普通に仕事をしていますし、ファイトマネーも俺のお小遣いにはなりません。こういう話をすると、格闘技にロマンがなくなりますが、趣味でありながらこういう派手な大会で試合をやらせてもらっているので感謝しかありません。あとは一生懸命やるだけです」

――最後にファンにメッセージをお願いします。
「“爆腕”というキャッチフレーズが付いている以上は、そういうものを見せないといけないと思っています。応援よろしくお願いします」

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