太田一平が青木篤志さんの追悼大会で約10年ぶりにプロレス復帰!

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 11日、東京都・後楽園ホールにて『青木篤志追悼大会』が行われ、太田一平が全日本プロレスのリングに登場した。

 太田は、今年6月にバイク事故で急死した青木さんと同日にデビューし、NOAHでしのぎを削ってきた間柄。
 2009年より長期欠場を続けていたがその後に引退が発表されひっそりとプロレス界の最前線からフェードアウト。しかしその後には、地元・山梨へ帰って社会人プロレスに携わったりキャットファイトへの参戦が報じられたりと元気な姿を見せていた。

 そしてこの日、盟友・青木さんのために10年ぶりにプロレスのリングへ復帰。青木さんの愛弟子である岡田佑介とシングルマッチを行った。
 平柳玄藩をセコンドに伴って登場した太田は、青木さんの入場曲と自身の入場曲をミックスした曲で入場。引退後に始めたボディビルで鍛えられた見事な肉体を披露すると会場からは感嘆の声が上がる。
 試合は太田と岡田が両手でしっかりと握手を交わしてからゴングが鳴り、両者一歩も引かず正面からチョップやエルボーを打ち合う肉弾戦に。太田は「10年ぶりだぞ!ちょっとは手加減しろや!」と叫んでランニングエルボーで岡田をなぎ倒すと、「数えてくれ!青木さんの年齢まで回す!」と観客のカウントとともにエアプレーンスピンで41回転回し切ってからバックフリップ。
 さらに追撃を狙っていくが、岡田がドロップキックで迎撃し、太田が地に這うまでヘッドバッドを連打してからのフィッシャーマンバスターで叩きつけ3カウント。

 岡田は倒れ伏す太田の前で正座をすると深々と礼。太田も同じく正座して礼で応えると、岡田は人差し指を突き立て再戦を提案し、握手を求める。太田は岡田の手をしっかりと握り返すものの苦笑しながら顔の前で手を横に振り、再戦の可能性は濁す。
 そして岡田はセコンドの平柳とも両手でしっかりと握手を交わすと、平柳は両手でその手を取りながら岡田に言葉をかけた。

 清々しい表情でバックステージに戻った太田は「プロレスラー、強いですね。ボディビルで体は鍛えてるんですけど、話にならない。試合は楽しかったです!気持ちよかったんで、これで青木さんにも気持ちよく休んでくれたらって思うんで」と語る。
 平柳が「情けねえんだよォ!さっきから言ってることがよォ!なっさけねぇ~なぁ~コイツぅ~」と合いの手を入れ、太田が「青木さんも喜んでると思いますよ、平柳さん来てくれて」と笑顔で返すと平柳も「へへっ」と笑顔。

 そして太田は青木さんについて「青木さん、場所が違ったなって。リングの上だったらまだ良かったけど。……いや、早いよ」と肩を落とす。
 平柳は「まあね、こんなね、試合もしてないセコンドが、ヨカタがペラペラ喋るもんじゃない。ヨカタはベラベラ喋るもんじゃないです(笑)おうおう、まあ一つだけ。『青木さん、またね』って感じで。以上です」と語り、二人で会場を後にした。

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