【全文掲載】WWE日本公演で凱旋帰国を果たしたカイリ・セインがWWE内部やアスカとのタッグについて熱く語る!「日本で色んな先輩にシゴいていただいたのが生きてます!(笑)」
29日、東京都・両国国技館にて『WWE Live Tokyo』が行われ、試合前にSMACKDOWNスーパースターのカイリ・セインが囲み取材に応じた。
――日本に帰ってきてやりたかったこと、楽しみにしていたことなどはありますか
「いやもうほんとに一番は両国国技館で試合ができることを楽しみに帰ってきました!今丁度6月なんですけど、WWEに所属してちょうど2年の節目だったので、そんな時にこうして、2年前の自分はSMACKDOWNに昇格して、アスカさんとタッグを組んで帰ってこれるとは思ってなかったので、ホントに夢のように嬉しくて。昨日も試合だったんですけど、嬉しさがリングの上でも入場のときから溢れ出してしまいましたね!ほんとに嬉しいです!」
――NXTで大活躍してSMACKDOWNに昇格したわけですが、空気の違いは感じますか
「そうですねぇ、やっぱりどちらも、NXTもRAWもSMACKDOWNも、シビアな世界というか、みんなプロフェッショナルで選ばれて入ってきた人たちなので、すごくみんな技術もあってキャラクターもあって、もちろんレスリングも上手いですし。その中で飛び抜けて目立っていくためにNXTもSMACKDOWNも同じように大変だと思うんですけど、やっぱりSMACKDOWN、RAWの方がライトな層というか、ファミリー層、テレビをパッと点けて見る人にも楽しんでもらえるようにもっともっとキャラクターとか、エンターテイメント性を追究していけたら良いなと思っています」
――日本とアメリカの違いで一番大きく感じたことはなんでしょうか
「どちらもすごくプロレスを愛してて、ファンの人が!どっちもみんな『プロレスが大好きだ!』っていうのは伝わるんですけど、日本人のファンの方はうちに秘めるタイプで、ちょっとシャイなところがあると思うんですけど、アメリカのファンはそれを全部体全体で現して、立ち上がって飛んで喜んだり、泣いたり怒ったり、感情表現はすごいと思うんですけど、昨日も久々に日本で試合をして、日本のファンの方も昨日は爆発してる感じがして、すごい楽しかったですね。どちらのファンもみんなプロレスが大好きで、熱いファンがたくさんいるなって思います」
――昨日の試合では現役チャンピオンチームに勝利して王座挑戦権を得ました
「そうなんですよね。本来これがチャンピオンシップでも良かったと思うんですけど……まあまあ、それはね?(笑)ステップを踏んでストーリーがあったほうがプロレスは面白いので。今日はまだカードはわからないんですけど、あるんで楽しみにしてもらいたいですし、アメリカに帰ったらチャンピオンシップが組まれると思うので、良い試合内容にしながらアスカさんとね、大好きなタッグで。ホントアスカさんと組んでるとね、にてると言うか、パッションが凄くて、ホントに一緒に組んでてワクワクしますし、プライベートでもご飯逝ったりして笑ってばっかりで、これまで日本で一度も組んだこともなかったですし、団体も違いますし、関わったこともない中で一緒になって、どんな化学反応が生まれるかなあって思ってたんですけど、想像していた以上に合うというか、毎試合アドバイスをくれますし、(中邑)真輔さんとかも試合を見てくださってて『こうしたら良いんじゃない?』ってアドバイスをたくさんくれますし、ホントにSMACKDOWNは真輔さんもアスカさんもいて、お兄さんお姉さんがいるんで、ホントにホントに助けてもらってます!」
――お二人からのアドバイスとは具体的にどのようなものなのでしょうか
「キャラクターと言うか、表現の部分ですかね。『カッコをつけるな』と逆に私は言われますね(笑)そんな、ちょっとドン臭い感じのキャラクターでもいいし、私がそうだとアスカさんの強いキャラクターが引き立つから、タッグとしてもっと面白くなるとか、ストラテジーというか、そういう細かいところをたくさんアドバイスしてくれます」
――紫雷イオ選手とのスカイパイレーツと、アスカ選手とのカブキウォリアーズで見てもらいたい違いとは
「全然違いますよね。どうですかね?逆に聞きたいくらいです(笑)まあイオさんとはずっと組んでましたし、イオさんはハイフライヤーじゃないですか。そういった連携技で、イオさんが送ってくれてダイビングエルボーしたりとか、私がイオさんを送ってムーンサルトしたりとか、そういう雑技団的というか(笑)なんて表現したら良いんだろ(笑)そういう華麗さ、激しさがある中で、カブキウォリアーズは、その名前のとおりですね。ウォリアーズ!二人とも負けん気はすごいと思うんですよね。日本でプロレスをしてるときから二人ともやられてやられて……ウワッ!ってタイプなんで。共鳴しあったときの凄さっていうのを注目してほしいですね」
――英語力の目標はあると思うのですが、最終目標を10とするなら今はいくつくらい?
「今結構来てますよ?(笑)ホント意外と!(笑)日常生活ではほぼ困らないくらいになりましたね。インタビューとかの英語は日常会話とは違うじゃないですか。日本語でも頭使うと思うんですけど、そういうインタビューとかの受け答えをしっかり出来るようになりたいですよね。あとはリング上のマイクですね。相手が何を言ってきても言い返せるような英語力は身につけたいですよね。SMACKDOWNはそういうストーリー性が大事なので。アスカさんも私も、言葉が余りできない分、表情とか声とかで表現するのはすごく意識はしてますけど、それにプラスして言葉がついてきたらもっともっと増えてくると思うので、そのへんはもっと頑張ろうと思っています」
――表現力という意味で参考になる選手は
「全員参考になりますよね。でもやっぱり昨日見た方いらっしゃるか分からないですけど、トリプルHさんとかはNXTのときからボスで、色んなアドバイスを貰いました。彼が大事にしているのは、ストーリー性。いつも試合前に言われていたのは『TELL A STORY』。スリーリーを伝えろと。ストーリーのないプロレス、感情のないプロレスではなく、ホントに人として戦う姿を見せろというアドバイスがあったので、そういう面もあります。トリプルHさんはスゴいですよね。立ってるだけでもすごいです」
――現在、WWEの中で女子選手の立ち位置は昔とは考えられないレベルに上がっています。その中で活躍していることについては
「一昨年来たときから、メイ・ヤング・クラシックでウーマンズレボリューションという、女子に力を入れようという企画が始まったときに入れたので、その体感はすごくあって。今はみんな女子が凄く研究熱心で、みんな日本の動画とかもNXTのパフォーマンスセンターで男子選手ももちろんですけど、新日本さんとか、NOAHさんとか、小橋さんとかの四天王時代の映像とかみんなよく見て勉強してます。みんなホントに研究熱心ですね。特に感じるのが、みんな日本に対してはリスペクトを持ってると言うか、選手陣もコーチ陣も『日本は違う』っていう目で見てくれてて、研究材料として日本の話は上がりますし、選手も気にしていると思います」
――試合内容で日本時代で生きたものと、アメリカで新しく学んだものはどういうものがありますか
「日本で生きた部分は『なにがあってもどうにかなる』っていう精神ですよね。WWEって『試合無い』って言われてたのに、急に『はい、今から出て』って言われることありますし、『今日チャンピオンシップだから』っていきなり言われることもありますし、ホントに何があるか分からないところなので、ホントに度胸がないと、急にポンって大きな舞台に出されたときにパフォーマンスが発揮できない選手も結構いて、それでチャンスは一度しかもらないので、そこで結果を残さないと次に繋がっていかないんですけど、そういう面では日本で色んな先輩にシゴいていただいて(笑)、いやホントに!(笑)もうどんなことがあっても自分は立ち直れるし、立ち上がれるという自信があるので、そこはスゴい生きてますね。WWEで違うところは、そういうショー的要素というか、お客さんを楽しませるという部分でアメリカの選手から学ぶことが多いですね。間のとり方、アピールの仕方とか、フィニッシュへの持って行き方とか」
――“カブキウォリアーズ”という名前については最初どう思いましたか?
「……ふふふ(笑)いや、最初は……そうですね……ふふっ(笑)最初は……『おや?』という感じで、馴染んでないときには違和感あったんですけど、まあどんな名前でも、まあ、AKB48とかでも今は馴染んでますけど、最初聞いた感じでは変な感じじゃないですか。だから私達は名前関係なく、私達というところで……ハイ!名前も今は全然気に入ってますよ?(笑)ダメ?(笑)今アメリカではすっごいカタカナブームで、昨日もトリプルHさんが自分で“トリプルエイチ”ってシャツ着てたり、“ベッキー・リンチ”ってカタカナでジャケットに入ってたり、すっごいカタカナブームで。カブキウォリアーズも、今はアメリカの人たちは『カブキってなんだ?』ってなってると思うんですけど、浸透していくと思いますよね」
――昨日カブキウォリアーズとしての試合で、今日もおそらくシングル組まれたりもすると思うんですけども、今日の見どころや意気込みは
「どうかなぁ~?(笑)今日もおかげさまでチケットもかなり売れてるみたいで、ほんとに私達の試合を楽しみにしてくれているファンがいっぱいいると思うんで、やっぱり最後はこれ!インセインエルボーで会場をワッと沸かせて帰りたいなぁ~って思います!」