【試合詳細】4・25 全日本プロレス後楽園ホール大会 宮原健斗vs岡林裕二 ゼウスvs石川修司 青木篤志vsディラン・ジェイムス 青柳優馬vs崔領二

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『2019 Champion Carnival』
日程:2019年4月25日(木)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:1209人(満員)

▼タッグマッチ 20分1本勝負
●田村男児/丸山敦
6分21秒 足取り腕ひしぎ逆十字固め
[Evolution]○佐藤光留(パンクラスMISSION)/岡田佑介

▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
●青柳亮生/岩本煌史/秋山準
7分30秒 スネークスパイク→エビ固め
○ブラックめんそーれ/渕正信/大森隆男

▼『2019 Champion Carnival』スペシャル8人タッグマッチ 30分1本勝負
サム・アドニス/○ヨシタツ(フリー)/ジェイク・リー/諏訪魔
6分15秒 コードブレイカー・フロム・ジェリコ→片エビ固め
ジョエル・レッドマン/●ギアニー・ヴァレッタ(マルタ)/ジョー・ドーリング/野村直矢

▼2019 Champion Carnival 公式戦 Aブロック 30分1本勝負
○青柳優馬【3勝5敗=6点】
11分43秒 エンドゲーム
●崔領二(ランズエンド)【3勝4敗1分=7点】

▼2019 Champion Carnival 公式戦 Aブロック 30分1本勝負
○青木篤志【4勝4敗=8点】
9分7秒 飛行機投げ固め
●ディラン・ジェイムス(フリー)【4勝3敗1分=9点】

▼2019 Champion Carnival 公式戦 Aブロック 30分1本勝負
●ゼウス【4勝4敗=8点】
17分49秒 ジャイアントスラム→片エビ固め
○石川修司【4勝3敗1分=9点】

▼2019 Champion Carnival 公式戦 Aブロック 30分1本勝負
○宮原健斗【5勝3敗=10点】
18分24秒 シャットダウン・スープレックスホールド
●岡林裕二(大日本)【4勝3敗1分=9点】
※宮原がAブロック優勝。決勝戦進出決定

三冠王者・宮原が岡林を撃破してCC決勝進出を決め天龍源一郎以来の王者優勝を宣言!ゼウスと石川が壮絶肉弾戦!青木がディランからいぶし銀の勝利!

第1試合


 男児と岡田でゴングが鳴ると何度もロックアップで組み合い、岡田がショルダータックルからテイクダウンを取るも男児がヘッドシザースで返してブレイク。手4つからヘッドロック合戦、男児がしつこく絞り上げていくも岡田がグラウンドに引き込んで外しブレイク。両者タッチ。
 光留と丸山のマッチアップ。光留がローキックで隙を作って腕を取りグラウンドに引き込んで行くが、丸山はロープブレイクし離れ際にエルボー。光留もエルボーで反撃していき、2人は足を止めてのエルボー合戦。光留は「全然痛くありません!」とサッカーボールキックを打ち込むが、丸山もエルボー、ソバットと打撃を放っていく。光留は真っ向から受け止めると、丸山と正面からミドルキックの打ち合い。これを制した光留が丸山をコーナーに押し込み、ロープに足を引っ掛けた上で駆使zしミドル。丸山も延髄斬り、とr-明日、延髄斬りと畳み掛け男児にタッチ。
 男児はショルダータックルで光留をなぎ倒すと、飛び出してきた岡田にもショルダータックル。光留はエルボー連打から水車落としを狙うが、男児も俵返しからミサイルキックを投下するが、光留はハイキックで撃ち落とす。丸山が入ってくると岡田がドロップキックで撃退し、場外に連れ出して勝負を光留に託す。
 男児はエルボー連打からロープに走るが、光留がカウンターの延髄斬りから水車落とし。これをなんとかキックアウトした男児だったが、光留が即座に足取り腕ひしぎ逆十字固めで捕らえると男児は無念のタップ。

第2試合


 秋山と大森でゴングが鳴ると、ロックアップで押し込み合ってからショルダータックル合戦。秋山は大森をコーナーに振ってブートを放っていくが、大森が耐えてフルネルソンバスター。渕にタッチ。
 渕は秋山、岩本、グーパンチも「パー!」のアピールで反則裁定を逃れる。続けて秋山にボディスラムを狙っていくが、なかなか上がらず一旦休憩。再度チャレンジしても上がらないと見た渕は、カットに来た岩本を捕まえてボディスラム。渕は気合を入れ直して秋山をロープに振ってドロップキックを放つが、案の定秋山がこれを回避。渕が自爆して大ダメージを嘔吐、秋山はレフリーの目を盗んで渕にグーパンチ。秋山は「パー!」とアピールするも、観客の声は「グー!」の大合唱。岩本にタッチ。
 岩本は渕をロープに振っていくが、渕が振り返してドロップキック。めんそーれにタッチ。
 めんそーれはシャーシャーとコールを煽りながら岩本と打撃戦。岩本の突撃をカニバサミで倒して低空ドロップキックと連撃しためんそーれはダイビングフットスタンプを放つが、岩本はニーリフトからショルダータックル。亮生にタッチ。
 亮生はめんそーれにドロップキック3連発からエルボー連打。さらにロープに走るが、めんそーれがヒップトスからサッカーボールキック。めんそーれは亮生を場外に蹴り落とし、場外ボディスラムを狙うが、秋山がカットに入りめんそーれを場外ボディスラム。秋山がめんそーれをリングに戻すと、亮生がブレーンバスター。めんそーれがこれを返すと亮生はコーナーに上がってミサイルキックを放つもめんそーれは回避。最後はめんそーれが亮生にスネークスパイクを投下して3カウントを奪った。

第3試合


 先発は諏訪魔と野村でゴングが鳴ると、ロックアップから押し込み合っていき、競り勝った野村が離れ際にエルボー。諏訪魔も顔色を変えてエルボーで打ち返していき両者はリング中央で足を止めて打ち合い、諏訪魔がダブルチョップ、野村がジャンピングエルボーと出し合った後に野村がショルダータックルでなぎ倒す。両者タッチ。
 サムとレッドマンのマッチアップ。サムがレッドマンの腕を取っていくが、レッドマンは前宙して外しサムのヘッドシザースも軽妙なボディコントロールで抜け出してショルダータックル合戦へ。サムがセクシーポーズで挑発し、手つなぎ式のラリアットを放ち、両者タッチ。
 ジョーとジェイクのマッチアップとなると、ジョーがジェイクをショルダータックルでなぎ倒し串刺しタックルからラリアット、エルボードロップと畳み掛けるも2。続いてジョーはブレーンバスターを狙うが、ジェイクがニーリフトからのジャンピングミドルでやり返すと両者タッチ。
 突っ込んできたヴァレッタをヨシタツがスワンダイブ式ミサイルキックで倒すと、ミドルキック連打からフィッシャーマンズスープレックス。もう一発を狙うが、ヴァレッタがカミツキ攻撃からフラップジャック、さらにローリングラリアットで叩き伏せてフォールもサムがカット。サムをレッドマンがラリアットで排除し、レッドマン、野村がトレイン攻撃からヴァレッタがブレーンバスター。ここに諏訪魔が入ってきてレッドマンらを蹴散らすが、ジョーが諏訪魔をラリアットで排除。
 リング上のヨシタツはヴァレッタにスイングDDTからCBJを狙うが、ヴァレッタが耐えてヨシタツをコーナーに上げて雪崩式ブレーンバスターを狙うが、ヨシタツがヘッドバッドで撃ち落として飛び付きCBJから正調CBJと連撃して3カウントを奪った。

第4試合


 崔の入場とともに青柳がドロップキックで奇襲し、場外戦からゴング。
 青柳は崔を鉄柵にハンマースローし、場外マットの上でDDT。崔をリングに戻した青柳は崔にスイングネックブリーカー。崔が自ら場外にエスケープすると青柳はすぐにレフリーへ場外カウントを要求。和田京平がこれを拒否すると青柳は場外に折っていくが、崔は青柳をファイヤーマンで担ぎ上げて観客席になだれ込んでいきイスに向けて前へホイップ。さらに鉄柵へ叩きつけていく。
 青柳をリングに戻した崔は青柳へ強烈なPKを3連発。これを返されると崔はキャメルクラッチで絞り上げていくが、青柳はなんとかブレイク。
 崔は青柳の足を踏みつけながら立ち上がり、背中に強烈なサッカーボールキック。のたうち回る青柳を無理やり座らせるとさらにサッカーボールキック。崔は青柳をロープにくくりつけてミドルキックを連打していくが、青柳もロープに走ってジャンピングエルボーで一矢報いる。
 青柳は崔に串刺しバックエルボー2連発からブーメランアタック。さらに崔に飛びついて胴締めフロントネックロック。崔はぶっこ抜きブレーンバスターで切り返し、PKのフェイントからのサッカーボールキック、青柳をコーナーに乗せて腹部へ地対空ジャンピングミドルキック、さらにトップロープからの雪崩式ブレーンバスター。続けて崔は那智の滝を投下も、青柳はギリギリで回避しスクールボーイ、バックスライド、スモールパッケージと畳み掛けるも全て2。しかし崔がキックアウトしたときに挙げた左腕を取ってエンドゲームで絞り上げタップを奪った。

<試合後コメント>

青柳優馬
「勝ちました!勝ちました!危ない。でも崔領二に勝った。やった。すげぇ相性の悪い相手だったから怖かったですけどなんとか勝つことが出来ました。雑魚って言われてたけど今日勝ちましたよ。まあまあまあ、あの崔さんの左腕見て分かるように、あんな手負いの状態で勝ったって雑魚呼ばわりが解消されるとは思わないですけど、雑魚には雑魚なりの意地がありますからね。今日はその意地を見せられたから僕の中では結果的には全然OK……じゃないですけどね。チャンピオンカーニバル初出場で3回勝って、ホントに運が良かっただけかもしれないし、今日の崔さんなんかは怪我してたし、逆に崔さんの運が悪かっただけかもしれない。でもとにかく、そういうの含めてのリーグ戦ですから、決勝進出は無理な話になってしまいましたけど、最後の最後に爪痕は残せたんじゃないかと思いますよ」

――初出場のチャンピオンカーニバルを振り返って、なにか糧になるものはあったと思います
「そうですね。倒した相手がそれなりの相手だからね。元三冠王者のゼウスさん、ギアニー・ヴァレッタさん、そして今日崔領二さんから勝ったわけですから。優勝はできなかったですけど、自分によってめちゃくちゃプラスになりましたよ。悔しいですけどね、それでも。ただ、ポジティブにいきますよ。まだ来年もあるし、今日が終わりじゃないですから。青柳優馬はこれからだ!覚えとけ!」
 

第5試合


 両者握手をしないままゴングが鳴ると、両者しばらく動かず睨み合う。頭一つ分違う身長差で見下ろすディランは手4つを仕掛けるが、青木は手を伸ばしても届かないのでディランに少し手を下げるように指示。組み合うがディランは一瞬で青木を組み伏せエルボー。ディランは青木をコーナーに振って突撃するが青木はセカンドロープに飛び乗ってミサイルキック。ディランはすぐに起き上がってショルダータックルでなぎ倒すと青木を場外に放り出し、青木に好きにチョップを打たせた後逆水平チョップ一発で青木をなぎ倒す。
 青木をリングに戻したディランは、ストンピングを浴びせていくが、青木はエルボー連打で食い下がる。これもエルボー一発で青木をなぎ倒したディランは青木をコーナーに振って串刺しのショルダータックルから顔面を踏みつけていたぶっていく。さらにディランはサイドバスターで叩きつけると、青木はコロコロと転がって場外にエスケープ。
 ディランは青木を追っていき、鉄柵に叩きつけてから青木をリングに戻すが、青木は再びコロコロと転がって場外にエスケープ。苛立つディランは再び場外に追っていこうとするが、青木はリングの下をくぐって反対側から登場し首固めを連発し、キックアウトされるとすばやく回転エビ固め。これもディランがキックアウトすると青木は距離を取るが、ディランが追走し串刺しラリアットからエルボードロップ、ブレーンバスター、ラリアットと猛攻。さらにトドメのチョークスラムを狙って高々と持ち上げるが、青木はディランの腕を取って飛行機投げ固めで丸め込み、電光石火のカウント3を奪った。

<試合後コメント>
青木篤志
青木「・・・とりあえず勝ったな。・・・よかった。・・・よかった。でも(決勝には)行けなかったらよくないな。おれ本気で優勝狙ってたんだ。」

――それでもこのリーグ戦で4勝というのは内容も含めてすごい爪痕を残したと言えるのではないでしょうか?
「必死だもん。『真霜選手の代わりに出るのが青木?』って言われて・・・『頑張ったね』じゃダメでしょ?結果はもちろん、『青木で良かった』って言われなくちゃダメなんですよ、代役は。そのためにも必死に戦いましたよ。確かにデカいしみんな強いし体キツイし。本当に勝てたのは俺だけの力じゃないし。真剣に、普通に俺と戦ってくれたからだと思うよ。ナメで来られたら俺は手のひらで転がされて負けてたと思うから。向こうの真剣なところの隙を突くことしか考えてなかったから。いい選手に恵まれて良かったと思います。」

――最後の大・青木コールがお客さんからの答えだったのではないでしょうか?
「いやぁでもそれは勝ったからでしょう。負けてたらないよ。でも俺はね、ヘビーに勝ったからじゃなくて、全日本プロレスのジュニアヘビーを代表してると思ってるから。いまベルトを持っている人間が何もしない。高みの見物して、次の挑戦者を決めてやるって言ってるんなら俺を指名しろよ。そんな勇気があいつにあるかどうかだよ。俺はいつでもジュニア(王座)に行く準備はできてるし、そのために(チャンピオン・カーニバルに)エントリーさせてもらった部分もあるから。
まぁ高みの見物決めてる二冠王がどう言うか、楽しみにしていますよ。俺は悪いけど世界ジュニアを狙いに行きますよ。もうチャンピオン・カーニバル、(決勝に)行けないのはわかってるんだ。カーニバルの優勝がないんだったら、次は世界ジュニアに行きますよ。また明日から頑張ります。」

第6試合


 ゴングと同時にロックアップで正面から押し込み合い、ヘッドロック、ショルダータックル合戦となり、石川がこれに打ち勝つがゼウスはボディスラムで叩きつけてやり返す。さらにゼウスはロープ際で立ち上がる石川へラリアットを放って場外に叩き落とすと、場外で石川へ逆水平チョップ。さらに石川を鉄柵に叩きつけから観客席に放り込み、長い助走からジャンピングラリアット。さらに場外ブレーンバスターで石川の巨体を投げきって見せる。
 ゼウスはトップコーナーのマットを外すと、金具へ石川の顔面を押し付けながらのフェイスロック。石川がよろよろとリングに戻るとゼウスは胴締めスリーパーホールドで絞め上げていくが、石川はなんとかブレイク。
 ゼウスは石川に串刺しラリアットを狙うが、石川がブートで反撃し、ショットガンドロップキック。石川はコーナーを背にして立ち上がるゼウスへ串刺しラリアットからセカンドコーナーに飛び乗りダイビングフットスタンプ。これを返されると石川はパワーボムを狙っていくが、ゼウスがショルダースルーで切り返しジャンピングラリアット。続けてゼウスは石川へ串刺しラリアットからベアハッグ、その体勢のままスープレックス。石川はエプロンに逃れると、ゼウスはロープ越しのブレーンバスターを狙う。石川はこれを振り払うとエルボーで反撃していくが、ゼウスはラリアットで叩き伏せ、ゼウスがセカンドコーナーに乗ってからロープ越しのぶっこ抜きブレーンバスター。ゼウスはチョークスラムを狙うが、石川は着地してブレーンバスター。ゼウスはクラッチを解かないまま起き上がってブレーンバスター。石川も同様にブレーンバスターを放っていくブレーンバスター合戦。これを制した石川がコーナーに上るが、ゼウスも追いすがって雪崩式ブレーンバスターを狙う。石川はヘッドバッドでゼウスをエプロンに落とすとエプロン上でのみちのくドライバー。
 大ダメージを受けたゼウスはしばらくダウンしていたがなんとかリングに戻ると、石川はエルボーを放っていき、ゼウスもチョップで応戦。ダメージの残るゼウスを石川がドラゴンスープレックスで叩きつけてランニングニー、スプラッシュマウンテンと畳み掛けるがゼウスは肩を上げる。

 ならばと奥の手のジャイアントスラムを狙う石川だったが、ゼウスは暴れてこれを抜け出すとチョークスラム。さらにセウスはコーナー上の攻防を制して石川をパワーボムで叩きつけ、ラリアットからジャックハマーを狙うが、着地した石川がファイアーサンダー。

 ダブルダウンとなるも、立ち上がった両者はラリアットを正面から打ち合っていく。石川はゼウスがよろめいた一瞬を見逃さず組み付いてバックドロップ、カミゴェ、ランニングニー2連発と苛烈に攻め立てていくが、ゼウスは肩を上げる。ならばと石川はジャイアントスラムで叩きつけるとゼウスも力尽き、そのままカウント3。

<試合後コメント>
石川修司
「・・・チャンピオン・カーニバルの最終戦というのもあるけど、やっぱり去年、三冠に挑戦して勝てなかった相手に勝てたというのは大きい。これでメインでどちらにも勝ちが付かなかった勝ち抜け?」

――そうしたら決勝進出者決定戦ですね。
「それも地獄だね(苦笑)。でもやっぱり優勝したいね。所属になって一年目、その結果。イケると思った部分もあるし、平成最後のチャンピオン・カーニバルに名前を残したいと思ったけど。やっぱりね、若いヤツらが・・・野村、ジェイク、青柳らが育ってきてるのはわかっていたけど、まだまだ老けこみたくない。上がって来た若いヤツラを潰して、諏訪魔さんと全盛期だっていうことを証明したい。」

第7試合


 ゴングが鳴るとしばらく両者は対角線で睨み合い、ゆっくりと歩み寄ってロックアップで正面から押し込み合い。岡林が離れ際にチョップを放つと宮原も組み付いてジャーマンスープレックスを狙っていくが、岡林が即座に距離を取りクリーンブレイク。
 再び対面し組み合うと、岡林がヘッドロックで絞り上げ、宮原がロープに振ってもショルダータックルで吹き飛ばす。岡林は宮原を場外に放り出して逆水平チョップを放っていき、リングの鉄柱に叩きつけてからラリアットを狙っていくが、宮原が回避して自爆させるとヘッドバッド連発も、岡林の頭が硬く宮原にもダメージ。宮原は岡林を鉄柵にたたきつけていくが、岡林も即座に反撃に転じて宮原を客席に放り込むと逆水平チョップで痛めつけリングに戻す。
 岡林は宮原にドラゴンスリーパーからファイナルカット。続けてボディスラムからボディプレスを畳み掛け、リバースネックロックからハンマーパンチを打ち下ろしていき、再びファイナルカット。岡林はさらにボディスラムから逆エビ固めも宮原はプッシュアップしてロープを目指すが、岡林が正面に引きずり戻す。それでも宮原は再びプッシュアップしてロープブレイク。
 岡林は宮原に逆水平チョップからラリアットを狙うが、宮原が低空ドロップキックからのドロップキックのコンビネーションでペースチャンジ。宮原は串刺しジャンピングエルボーからジャーマンを狙っていくが、岡林はこれをKUBINAGEで切り返すと宮原はエプロンに転がってエスケープ。岡林が追っていくと、宮原はビッグブートでカウンター。場外に落下する岡林だったが、下から奈落式パワーボムを狙っていき、宮原が耐えるとそのままアルゼンチンバックブリーカーで担ぎ上げてリングの周りを一周練り歩いてから前に放り捨てる。
 岡林は先にリングに戻って宮原を待ち受け、宮原がよろよろとリングに上がってくると串刺しラリアットも、宮原も追走ジャンピングニーからブレーンバスター。さらに後頭部へのランニングニーからジャーマンスープレックス、ブラックアウトと猛攻。

 宮原は二発目のブラックアウトを狙ってロープに走るが、岡林がカウンターのパワースラムで叩きつけラリアット。さらにパワーボムを狙うが、宮原はフランケンシュタイナーで切り返しジャーマンスープレックスホールド。これを返されると宮原はシャットダウンスープレックスを狙っていくが、岡林がこれを振り払い宮原の後頭部にラリアット。さらに走り込んで正面からラリアットを叩き込み、宮原のブートをキャッチしてパワーボム。もう一発ラリアットからゴーレムスプラッシュを投下するが、宮原は剣山で迎撃すると走り込んでブラックアウト。これを正面から受け切って倒れず吼える岡林だったが、宮原はブラックアウト2連発からのシャットダウン・スープレックスホールドと最後のラッシュをかけ、カウント3を奪った。

 試合後、宮原は退場していく岡林を呼び戻すと、エプロンに上がった岡林へピッサリポーズ。岡林もピッサリポーズで返礼し、大歓声を背に受けながら退場していった。

エンディング


宮原「ついに!優勝決定戦への切符を手に入れた!三冠チャンピオンとして、このチャンピオンカーニバルを制したのは数十年前のことらしい。その記録を破るのは……俺しかいねぇだろ?みんなも薄々気づいているでしょう?『この男なら、なにか全日本プロレスの歴史を塗り替えてくれるんじゃないか』って。みんなも薄々気付いてるでしょう?!とーっくに気付いてる!28日!Bブロックの優勝決定戦の相手が決まる。そして29日は、優勝決定戦だ。今日と同じ後楽園ホールで行われる。そこで!後楽園ホールの皆様の正直な声を聞きたい!2019!チャンピオンカーニバル!後楽園の皆さんは誰が優勝することを望みますか?!誰を望みますかーッ?!誰を望みますかーッ?!満場一致で……宮原健斗です!最高マイクは優勝してからに取っておいたほうがいいですか?(観客から「えーっ?!」の声)取っておいたほうがいいでしょうか?なに?なに?叫びたいわけ?平日にお集まりの皆さんは叫びたいわけ?!叫びたいわけ?!全日本プロレス!最高ですかーッ?!……今日すごい聞こえるゥ~!全日本プロレス!最高ですか~?!OK!ラスト!全日本プロレス!最高ですか~ッ?!後楽園ホールにお集まりの皆様ァ……最高ッ!」

<試合後コメント>

宮原健斗
「勝ち取った!切符を勝ち取ったぞ!早くもAブロックはこの俺が切符を掴んだ。28日、誰が来る?」

――決勝の相手は誰を望みますか?
「もう俺からは口にしない。ファンの人が誰を望むのか、声を大にして28日までに挙げていただければいいんじゃないですか?あとは……腕次第だ!もう腕次第だ。ただし!岡林裕二、とんでもないヤツだ!とんでもないヤツでした。パワーファイターはたくさんいる。ただ、あんな顔でプロレスを出来る人間っていうのは、いない。スゴい人間だ。初対決にして、こうやって刺激を受ける選手ってのはここ最近なかった気がする。その岡林裕二に勝ってるんだから、優勝決定戦、俺が優勝しないとダメだ。俺は全日本プロレスの歴史を変える男だ。今日リング上でも言ったとおり、見てる人も薄々気づいているはずだ。『コイツが何かやってくれるんじゃないか』って。俺は歴史を変える男だ。数十年と歴史が変わってないのは当たり前だ。俺が全日本プロレスにいない歴史なんだから。俺というスーパースター、カリスマが現れたんだ。その歴史は今年変えられるときなんだ。俺が打ち破るために、変えられなかった記録だ。29日、歴史変えるぞ。28日、誰が来る?!」

岡林裕二
「負けた!悔しい!本当に悔しい!優勝して・・・チャンピオン・カーニバル(以下CC)に優勝して関本大介に挑戦しようと思ったけど、できんかった。本当くやしいわ。まぁ俺にとってこのCC,本当に意味のある大会やった。本当に意味のある大会やった。もう得るものだらけ。勉強になった。日々勉強。本当にすごい選手ばっかりやし、大日魂を持って戦ったけど、優勝できひんかった。でも芯は大日魂で挑んだ。大日魂は消えてないぞ。」

――これで新たな気持ちで関本選手に挑戦すると・・・。
「そうですね。毎回言ってることですけど、(気持ちを)切り替えて。負けはしましたけど、本当に得るものがいっぱいあった。得るものだらけ。CC出場する前の俺と、出場した後の俺は違うんで。確実に違う。この気持ちで行けば絶対に勝てる。関本大介に絶対に勝てる。5月5日、横浜文体、大日魂を持ってお互いに戦います。」

――今日の対戦相手である宮原選手はいかがだったでしょうか?
「さすがチャンピオンですよ。本当に。力やったら俺の方が全然上やし、技もそんなに変わらんし。やっぱり何が違うってチャンピオンとしての器、オーラ。いろんなもの。やっぱりチャンピオンになるといろんなものが備わってきますから。それにやられた。気持ちでは絶対に負けていなと思っていたけど、気持ちもたぶん(向こうが)少し上回っていた。」

――試合後にリングで言葉を交わしていましたが?
「またやるぞと。このままじゃ終わらないって言いました。次やったらわからないですよ。俺が勝つかもわからんし。絶対勝ちますから。まぁでもほんと、二回目のCC.7年ぶりに出場して、7年前は正直なにもできんかった。でもいま出て、爪痕も残したと思うし、得るものもいっぱいあった。これからの岡林裕二にご期待ください。もっともっと伸びますんで。ありがとうございました!」

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