世志琥が初参戦団体の19歳新人レスラーと闘い笑顔

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 22日、東京都・新木場1stRINGにて我闘雲舞『平成最後のガトム新木場』が行われ、SEAdLINNNGの世志琥と我闘雲舞の新鋭・駿河メイがシングルマッチで激突した。

 今年1月のSEAdLINNNG後楽園ホール大会でBEYOND THE SEA(SEAdLINNNGシングル王座)を防衛した高橋奈七永が次期挑戦者候補として、昨年11月のシングル戦でパッションを認め合った我闘雲舞の水森由菜の名を無断で挙げたことに代表のさくらえみが激怒。
 同月23日の我闘雲舞新木場大会のバックステージで奈七永は「許可なんていらないでしょ!気持ちでしょ!パッションでしょうよ!パッション!やる気があるんだったらかかってこい!」と開き直るが、さくらは「プロレス界の中でチャンピオンが発する一番つまらない言葉が『やる気があるやつはかかってこい』だよ!」と一歩も引かず徹底抗戦。
 結果的に水森は自らの意志で奈七永に挑むことを決め、先月28日のSEAdLINNNG新木場大会で奈七永と戦い玉砕したが、奈七永に改めてパッションを認められタッグ結成を打診される。これにもさくらは「NO」を突きつけており、 “さくらえみvs高橋奈七永”という団体間ではなく代表間の因縁が深まるばかりだった。

 この日は、SEAdLINNNGの中心選手である世志琥が我闘雲舞初参戦。
 駿河メイは昨年デビューの19歳。昨年引退した“ハッピーメーカー”希月あおいが体現していた“プロレスでハッピー”の後継者として、見るもの全てをハッピーにする試合を行っている。
 ゴングと同時にメイは観客へ世志琥コールを煽ると会場から大世志琥コール。動揺しながら突っ込んでくる世志琥の腕を取ったメイは笑顔でロープを踏み台に跳ね回ってからのアームドラッグを狙う。
 これを耐えた世志琥はメイのクロスボディを受け止めてコーナーに叩きつけ、顔面ウォッシュからサーフボードストレッチや胴絞めなどでメイを痛めつけていく。しかしメイは胴絞めを抜け出してローリングクレイドル。さらに笑顔で世志琥の真横に寝そべって頬杖をつくグラビアポーズを取ると世志琥も唖然。
 世志琥は逆片エビ固め、ラリアット、セントーンと畳み掛けネックハンギングボムを狙うが、メイは回転エビ固めで切り返し、プロペラクラッチなどハイスピードで翻弄する。しかし世志琥も夏樹☆たいようの指導を受けているためハイスピードにしっかり対応すると、クロスボディを狙ってロープに走ったところを世志琥がカウンターで強烈なラリアットを放ち試合を決めた。
 試合後、世志琥はメイコールを観客に煽り大メイコールを起こすと、満足そうにメイの顔面を覗き込んで拳を突き出す。メイは両手でしっかりと握り返し、世志琥は笑顔を見せると拍手を浴びて満足そうにリングを後にした。

 我闘雲舞とSEAdLINNNGの選手間での交流は戦いを通して深まっており、代表間では因縁が勃発している。だがさくらの弟子である夏樹☆たいようが育てた世志琥、さくらが新たに育てている駿河メイと新たな時代の後継者達は着実に成長し、トップの意向に関係なく女子プロレス界を盛り上げていくようだ。

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