NJC二回戦でSANADAが壮絶グラウンド戦を制し鈴木みのるに激勝!「実はニューヨーク、MSGが好きです」

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 16日、東京都・後楽園ホールにて新日本プロレス『NEW JAPAN CUP 2019』が行われ、同トーナメント二回戦でSANADAが鈴木みのるを破り準々決勝に駒を進めた。

 SANADAの所属するL.I.Jとみのるの率いる鈴木軍は、新日本プロレスの最前線を走るユニットとしてジュニアタッグ王座やインターコンチネンタル王座などを巡って度々ぶつかり合う犬猿の仲。
 両者がそれぞれ今月11日の高松大会でNJC二回戦に進出し対戦が決まってからは奈良大会でみのるがマイクでSANADAを挑発、前日の後楽園ホール大会での前哨戦では試合そっちのけで両者は場外乱闘で殴り合うなど互いを強く意識した戦いを繰り広げていた。

 試合は、序盤からじっくりとしたグラウンド戦。みのるがSANADAの足に狙いを定め、アキレス腱固めやヒールホールドと一貫した足攻め。これを抜け出したSANADAが低空ドロップキックでみのるのヒザを撃ち抜きドラゴンスクリューで追撃するとみのるも足を痛める互角の展開に。
 機動力を削がれた2人は足を止めての壮絶なエルボー合戦となり、隙あらばみのるがスリーパーホールドを、SANADAがドラゴンスリーパーを狙いに行くという息を呑むような展開に。この攻防を制したSANADAがラウンディングボディプレスを狙いに行くとみのるは下から追いすがるが、SANADAはバックキックで吹き飛ばし、ラウンディングボディプレスの形で飛んでいきながらみのるに組み付いてドラゴンスリーパーに捕らえる離れ業を見せ、そのままSkull Endへ。
 完璧に決まったかと思われたが、みのるはSANADAの胴絞めを外してヒールホールドで対抗。SANADAも痛みに耐えながらSkull Endの形に戻していくが、みのるもヒールホールドを諦めない。リング上で大きな動きはないものの白熱した攻防に観客は大歓声を送るが、千日手になると踏んだSANADAが解放し、足を引きずりながらコーナーに上がってラウンディングボディプレス。これでカウント3を奪い、28分45秒の熱戦に終止符を打った。

 すぐに帰ろうとするSANADAだったが、大歓声に答えてマイクを取ると「皆さんに、伝えたいことがあります。実は、ニューヨーク、MSGが好きです。ただ!一番好きなのはここ!後楽園ホールです!オイ後楽園ホール!SEE YOU NEXT TIME!」と叫んで大会を締めた。

 バックステージに戻ったSANADAはダメージが大きく、「おい、イメージできるだろ?長岡の決勝で、メインで勝ってマイクを持ってる姿を」とだけ言葉を絞り出して控室へ直行。
 一方のみのるもノーコメントで会場を後にしており、両者の消耗が死闘の程を物語った。

 なお、この日のセミファイナルではコルト・カバナが矢野通を破って準々決勝に駒を進めており、3月21日の浜松大会でSANADAと対戦することが決定している。

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