師弟対決を終えた内藤哲也が「ヒロムにプロレスを教えられたこと、俺の誇りだね」高橋ヒロムは「内藤哲也の存在感をいつの日か、必ず超えてみせます」

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 4日、東京ドームにて新日本プロレス『JR東海 推し旅 Presents WRESTLE KINGDOM 19 in 東京ドーム』が開催。セミファイナルでは内藤哲也と高橋ヒロムの師弟対決が行われた。

 2020年の旗揚げ記念日に実現するはずだった師弟対決は新型コロナウイルスの影響で大会自体が中止に。その後内藤は物が二重に見える複視など年々目の症状が悪化してきており、昨年WORLD TAG LEAGUEを制覇した相方のヒロムとのシングルマッチを決めると4度目の手術を行い万全の体勢で試合に挑む。
 前日会見でヒロムは「明日の試合後、内藤哲也を裏切ることもなければL.I.Jを辞めることもありません。明日はシンプルに高橋ヒロムと内藤哲也、どっちが強いのかを見てください。そして楽しんでください」とまっすぐにコメント。
 内藤はヒロムとの練習生時代からの思い出を語り、「勝って彼を思い切り悔しがらせたい。それが、今以上の高橋ヒロムになるきっかけになると思うんでね。明日は師匠の意地を見せつけてやるぜ。カブロン!」と叫んだ。

 試合前に内藤が拳を掲げるも、ヒロムはにやりと笑ってそれに応じずにコーナーに戻る。
 寝そべってのポーズをカットしようとしたヒロムだったが、内藤は避けるとドロップキックで場外に落とす。すぐにリングに戻るとヒロムはチョップを打ち込んでいくが、ツバを吐いた内藤へヒロムが串刺しラリアットから低空ドロップキック。サンセットフリップパワーボムで流れを掴んだヒロムがヒロムちゃんボンバーからTIME BOMB。TIMEBOMB IIは内藤がデスティーノで切り返しエスペランサから改めてデスティーノも2。
 掟破りのデスティーノを繰り出したヒロムがTIME BOMB II。だが内藤はスパインバスターからデスティーノを叩き込み、ボディスラムからコーナーに登ろうとするも、ヒロムが足にしがみついて動きを止める。内藤はそのヒロムを見下ろし、ビンタからバレンティアを繰り出しデスティーノで叩きつけ3カウントを奪った。
 内藤は腕を掲げ、ヒロムはゆっくりと起き上がると一礼し、胸を叩いて拳を合わせた。


 試合を終えて内藤は「彼はもうこの新日本プロレスのトップレスラーだよ。いや、新日本プロレスだけじゃない。日本中、世界中のプロレス界のトップだよ。そんな選手にプロレスを教えられたこと、俺の誇りだね。まぁでもこうして今回、師匠としての意地を見せることができたんで、彼にとっては最初で最後だったかもしれない。師匠超えできなかった弟子・高橋ヒロム選手、何か残すコメントはあるかな?」と問いかける。
 ヒロムは「ずっと言ってた通り、最初で最後の対決に嘘はないですよ。内藤さん、俺はもうアナタとやるつもりは一切ない。内藤哲也の強さを超えられなかった。それで構いません。ただ、内藤哲也の存在感をいつの日か、必ず超えてみせますよ。アナタを裏切ったり、L・I・Jを裏切ったりする簡単な注目の集め方はしない。俺の中で1つ覚悟が決まりました。その一礼をしたんです。そして、内藤さんが師匠で良かった。アナタに教えてもらえて、本当に良かった。本当に感謝しています」と改めて感謝の言葉を送った。

 だがそんなエモい空気をぶち壊すようにオーカーンとジェフ・コブが現れ、翌日のヤング・バックスとの王座戦を内藤&ヒロムを入れた3WAY戦にすることを提案。2人はこれを受け、急遽1・5東京ドームへの参戦が決定した。

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