【インタビュー】メイウェザー戦を終えた那須川天心「あんなにも悔しいことはない」

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 31日、『Cygames presents RIZIN.14』がさいたまスーパーアリーナにて開催。メインイベントでは『スペシャルエキシビジョン』フロイド・メイウェザーvs那須川天心が行われた。

 メイウェザーに翻弄されて1RKO負けとなった天心。試合直後のインタビューでは悔しさをにじませながらも、次のトーナメントに向けてこの経験を活かすと思いを語った。

【那須川天心試合後インタビュー】
――試合を振り返っていかがですか
「色々はじめてのことが多くていい経験になりました」

――最後涙を見せていましたが、そのときの心境は
「悔しかったですよね。本気で行けると思ってたんで。あんなにも悔しいことはないです」

――メイウェザーと戦った印象は
「最初はすごいナメてると言うか、笑ってたんですけど、自分がストレート一発入ったんですよね。そしたらプレッシャーかけてきて、正面のストレート打ってきて、それはガードしたんですけど、そっちに気を取られている隙にフックでこの辺(こめかみ周辺)打たれちゃって、そこでスリップ気味だったんですけど、立とうとしても中々立てなくてグワングワンして……」

――メイウェザーは試合後かなり天心選手を讃えていた。「戦績には残らないから君は無敗のチャンピオンのままだ」という言葉もありました
「まあ、エキシビジョンなんで、そうっすね……負けにはならないですけど、心には一生残る。その気持ちを忘れずに頑張っていきたいと思いますし、メイウェザー選手が3R避けて避けて避けてくるのかなと思ったんで、本気で倒しに来てくれたっていうのは。自分はどんなにピンチになっても下がらないで勇気を持って前に出ようと思って前に出ていたので、最初からそのつもりだったのでそれは出来たかなと思いました」

――RIZIN全体の感想
「まあちょっと今日は悔しいですけど、また次も頑張れる気がしますし、もう怖いものはないと思います、これ以上。それは思いますね」

――今後の目標は
「今はこういういい経験を今回させていただいて、日本で誰も体感したこと無い、自分しかメイウェザー選手を知らないという経験っていうのはありがたいですね。この経験を生かして次のステージに向かっていこうかなと思います。皆さんの応援が力になってるんで。すごい試合前にメイウェザー選手にムカついてたりしたんですけど、終わってみたらいい人で」

――いつもやってるボクシングとの違いはどこに感じましたか
「ボクシングだからとかじゃないですけど、プレッシャーが凄かったですね、ものすごく。最初はナメてたんですけど、ちょっと打とうとするだけで全部フェイントしてきますし、余裕っぽくしてて全然そんなこと無くて。やっぱり一流だなとは思いましたね」

――体格差体重差は感じたか
「メチャクチャ感じましたね。向かい合ってみて初めて分かりました。会見の時はそんなに感じなかったんですけどね。やっぱすごかったですね」

――パンチは違うか
「全然違いますね。これれ以上強いパンチ無いと思うんで」

――今日の経験を踏まえて、このジャンルも含めてどの試合をやっていきたいか
「とりあえず次は3月ですかね、3月10日のRISEのトーナメントが決まってるんで、そこを目指してしっかり調整していきたいというのがあります。この経験はほんと何よりも大きいものだと思うんで、今日のことは絶対に忘れないです」

――カードが決まってから世界中で話題になったが、決まってから試合までを振り返っての思い出は
「長かったようで短かかったなと思うんですけど、初めてアメリカに行って、沢山の人に応援してもらいましたし、色んな人が協力してくれたんですけど、結果はいい方向に向かなかったですね。でもみんなに勇気だったり、挑戦するってことを見せることは出来たのかなと少しは思うので、もっと強くなりたいと思います」

――メイウェザーのようなすごいストライカーと手を合わせてみて得たものはあるか、またトレーニングを変えようと思ったか
「トレーニングはこれからも変えずにこのスタイルでやっていこうと思います。収穫はメイウェザー選手の技を盗めたかなと思います。やられたことは絶対忘れないんで、それを全部吸収して他の選手にやってやろうと思っています」

――そのテクニックはどういうもの?
「具体的には、フェイントの仕方だったり、ポジショニングだったり、ジャブの撃ち方だったり、パンチの撃ち方だったり……そういうものですかね。真似っていうか、盗もうと思いましたね。でもアレっすね。ボクシングの技術だけで、普段の態度は真似したくないですけどね(笑)」

――先ほど左ストレートの手応えがあったと言っていたが、当たった時罠だと思った?
「あれは渾身のパンチだったんで、それからですよね、顔色変わりましたし、圧力が倍以上に感じたっすね。『当たった!』って思ったんですけど、そっからはちょっと……顔色を変えることは出来たのかなと。手応えは、倒れるほどじゃないですけど、『届いた!』って思いました」

――いつもならステップを踏むが
「どうなんすかね。動いてるつもりだったんですけどね。動けなかったんですかね。ホントに試合前から来るのか来ないのかわからないし、バンテージ巻き直しましたし……遅れてるのにふざけんなって感じじゃじゃないですか(笑)そういうのも作戦なのかなって。だからといって結果が変わるといったことはないです」

――戦ってて、研究されたという感じはある?
「ありましたね。自分が動くタイプの選手なので、それを動こうとすると潰してきたりとか、プレッシャーのかけ方とか、普段は下がるじゃないですか。それを詰めてきて、体格差を生かしてきたのかなと」

――体の大き居相手と戦う時、何が足りないと思うか
「今回の試合は、メイウェザー選手だからやった試合なので、そういう試合はほぼ無いと思います」

――かなりダメージを受けるダウンの仕方をしていました。今日のダメージは抜けるのにどれだけ掛かりそうか
「今までダメージを受けたことがないので分からないですね。すぐ抜けるかどうかも分からないですし……すぐ抜けるんじゃないですかね?今まで自分がこれやってたんだって思って(笑)改めて効くって怖いな。まっすぐ立とうとしてるんですけど、セコンドの方見たらこーうなってる(ななめになってる)の。気持ちは立とうとしてるんですけど、動かないって感じだったんでちょっとビックリしました」

――バキとかで“ぐにゃ~”となるあの感じに近いですか?
「あの感じ……あっ、ソッカァ。そうっすね……そんな感じだったと思います(笑)」

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