「救急車も3日連続で乗って、入院もして今も発作がきます」突然のパニック障害発症を乗り越えたRIZINファイターが1R勝利!
29日、さいたまスーパーアリーナにて『Yogibo presents RIZIN.48』が開催。第4試合では萩原京平vs.高木凌が行われた。
2020年に白川陸斗を倒しRIZINデビューを果たした萩原は、平本蓮や鈴木博昭などを倒し結果を残してきた。だが朝倉未来、鈴木千裕、クレベル・コイケ、牛久絢太郎には敗北しており、ピーキーな印象がある選手だ。
対する高木は2023年にRIZINに参戦するが敗北し、今年4月に朝倉未来の弟子である西谷大成から1RKO勝ち。世代交代を狙う高木の勝負の試合となった。
試合が始まると萩原がプレッシャーをかけて高木のローの打ち終わりにワンツーで前に出る。高木はフックを狙っていくが、萩原は冷静にコーナに追い詰めロー。高木は大ぶりのフックからタックルで組み付いていき、パウンド連打から胴締めスリーパーへ。萩原はそのまま立ち上がるが、高木が再度絞め直すと萩原はタップアウトした。
勝利した高木は1ヶ月前にパニック症を発症して入院していた事を告白。鈴木千裕やパラエストラ八王子の館長のサポートで試合に臨めたと感謝を述べた。
バックステージで改めて高木は症状について「なんでなったのか正直自分ではわからないんですけど、急に倒れてしまって救急車も3日連続で乗って。朝まで寝れない日が続いて、今までで一番練習出来なかったです。ちょうど1ヶ月前とかですかね。ホント直前になってしまって。その1週間後とかに頑張って(練習場に)行った感じです。入院もしてたんで、家族にも協力してもらいましたし、本当に色んな人の支えがあって今回試合が出来たので、本当に自分は1人じゃ何も出来ないんだなって。自分の周りの人の素晴らしさに気づけた試合でした。やっぱりまだ発作は来ます。自分は武尊選手、キム・スーチョル選手を見て勇気付けられて。自分ももし誰かがそれで勇気が付くならという思いで言ったのもありました」と説明した。
キム・スーチョルも一度パニック症で引退をしており、武尊もパニック症を告白している。ファンへ勇気を与える新たなニューヒーローがRIZINに誕生した。