宮本裕向が怨霊との初シングル戦を制して666認定無秩序無差別級王座を戴冠!「このアングラ団体をもっとみんなに知ってもらいたい」

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 23日、東京都・新木場1stRINGにて『666vol.86~組織旗揚十五執念記念大会~』が行われ、宮本裕向が初代666認定無秩序無差別級王座を獲得した。

 今年2月、現在欠場中の“バカ社長”ことザ・クレイジーSKBの指令により同団体のシングル王座として666認定無秩序無差別級王座新設されることが発表され、初代王座決定トーナメントが開幕。
 一回戦から葛西純や“黒天使”沼澤邪鬼、“brother”YASSHIなどの手練が早々に脱落していき、優勝を有力視されていた忍が二回戦で勝利後に敗れた寧々∞D.a.iに三回戦進出権を譲渡するなどの波乱が起き、さらに1つのリング上で3試合同時にシングルマッチが行われるなどの異色の試合形式でトーナメントは進行。10月大会で怨霊、小仲=ペールワン、宮本裕向、竹田光珠の4強が準決勝に駒を進めていた。

 この日は準決勝で宮本裕向vs竹田光珠、怨霊vs小仲=ペールワンのニ試合が実施。
 666生え抜きの期待の若手である光珠は、今年はDDTの6人タッグ王座を獲得するなど他団体でも実績を残してきており序盤から手数で裕向を圧倒。しかし裕向が中盤からキャメルクラッチやコブラツイストで削っていき、終盤には光珠の持ち技全てを出し切る怒涛のラッシュを受け切っての雁之助クラッチで裕向が勝利。
 怨霊は入場するなりコーナー上で倒立してアピールしている小仲を奇襲し怨霊クラッチで速攻を狙う。これを返した小仲は怨霊の古傷であるヒザに狙いを定め、ヒザへのギロチンドロップ、足4の字固め、スピニング・トゥーホールドと一点集中攻撃。怨霊は怨霊となる前の姿であるウルフ小澤時代の奥の手・エメラルドフロウジョンを解禁し、それでも尚食い下がる小仲へ死の灰を浴びせてからの怨霊クラッチでなりふり構わぬ勝利を手にする。

 メインイベントで行われた決勝戦では、怨霊と裕向が初のシングルマッチで激突。
 裕向は、小仲の足攻めでダメージの残る怨霊のヒザに狙いを定めていくが、怨霊は金的攻撃で無理やり試合の流れを変え、各種エルボーからの雪崩式フランケンシュタイナーで一気呵成に攻め立てる老獪な戦術を取る。怨霊は怨霊バックブリーカーからウルフ小澤時代の得意技・フェイスロックで裕向を絞り上げていくが、裕向も意地を見せファイアーサンダーや蒼魔刀で対抗。怨霊も怨霊クラッチやエメラルドフロウジョンと大技を出していくが、足のダメージからフォールが遅れてしまう。
 この隙を見逃さず、裕向はファイアーサンダーからのムーンサルトと必殺パターンに持ち込み、死闘に終止符を打った。

 勝利した裕向には、新設されたベルトのデザインを手掛けた山下敦史さんからベルトが贈られ、さらに遠藤マメの手により優勝トロフィーが贈られると場内は祝福ムードに。
 しかし、裕向が優勝トロフィーに書かれた文字を読み、これが平成元年に某歌謡教室で行われたカラオケ大会準優勝のものであることに気付いて問い詰めるとマメは逃亡。会場が笑いに包まれ、最後は666らしい雰囲気でセレモニーは終わった。

 試合後、裕向は初シングルだった怨霊戦を振り返り「やっぱり怨霊さんは大先輩だなっていうのが試合でわかりました。戦ってみないとわからない物があるんですけど、今日シングルで戦って改めて、怨霊さんが作った666というこの団体の、そして僕がここにいる意味もわかったかなと思います」と神妙な面持ちで語り、光珠に関しては「666では珍しく生え抜きのちゃんとした選手が出来上がってきてるなと思いますね。練習とかでももっと色々教えたいと思いますし、もっと経験積んでいろんな団体ともやって、活躍してほしいです」と評価した。

 そして、王者としての今後の展望を聞かれると、「僕が獲ったからには色んな他団体に666にもベルトがあるっていうのを証明して、このアングラ団体をもっと盛り上げていきたいと思います。このベルトはね、どこにでも持っていけるベルトなんで。どんどんどん持っていってどんどんどんどん防衛して、666をもうちょっとだけみんなに知ってもらいたいと思います」と語り、自団体の価値を広くアピールしていく覚悟を見せた。

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