【試合結果】12・16 ガンバレ☆プロレス後楽園ホール大会 藤田ミノルvs大家健 今成夢人&翔太vs関根龍一&下村大樹 石井慧介vs秋山準 岩崎孝樹vsジェイク・リー

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『BAD COMMUNICATION 2018』
日時:2018年12月16日(日)
開始:11:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:769名

▼安部行洋&鷲田周平復帰戦 6人タッグマッチ 30分1本勝負
大和ヒロシ(フリー)/安部行洋(フリー)/●鷲田周平
7分56秒 トーホールド
○勝村周一朗(フリー)/鶴巻伸洋(フリー)/岡田剛史(フリー)

▼聖地に咲き誇れ!ガンジョの華! タッグマッチ 30分1本勝負
春日萌花(フリー)/●HARUKAZE
14分3秒 妖乱→片エビ固め
フェアリー水道橋(フリー)/○夏すみれ(フリー)

▼スペシャルタッグマッチ 30分一本勝負
○佐野直(フリー)/カーベル伊藤(フリー)
10分54秒 垂直落下風ブレーンバスター→片エビ固め
●力(リキエンタープライズ)/三富政行(フリー)

▼ひとり四天王プロレス、乾坤一擲の大勝負 シングルマッチ 30分1本勝負
●石井慧介
11分39秒 スターネスダストα→体固め
○秋山準(全日本)

▼宿命のPOWER OF DREAM対決 シングルマッチ 30分1本勝負
●岩崎孝樹
11分18秒 バックドロップ→片エビ固め
○ジェイク・リー(全日本)

▼ガンバレ☆プロレスvs戦闘民族 in Korakuen Hall!!~テキサス・トルネード・シンガポールケイン・タッグマッチ 30分1本勝負
○今成夢人/翔太
10分44秒 ぽっちゃりへのヒザ蹴り→片エビ固め
[戦闘民族]関根龍一(BASARA)/●下村大樹(BASARA)
※公認凶器として竹刀の使用が認められ、全員が同時にリングに入っても反則とならないルール。

▼ノーロープ有刺鉄線デスマッチ 時間無制限1本勝負
●大家健
19分51秒 変形SAYONARA→片エビ固め
[戦闘民族]○藤田ミノル(フリー)

2年ぶりのガン☆プロ後楽園ホール大会で藤田ミノルがノーロープ有刺鉄線デスマッチで大家に完勝!“A級戦犯”の今成が藤田へ一騎打ちを要求し「俺たちはデロリアンだ!」と覚悟を叫ぶ!

第1試合


 安部と鷲田の復帰戦。
 鷲田が勝村を挑発し、最初のマッチアップは鷲田と勝村でゴング。ゴングと共に勝村がヒールホールドで組み付き、大和らがカット。そのまま引っ張り戻し安部にタッチ。
安部が勝村をロープにふろうとするが勝村はビッグブート。鶴巻にタッチ。
 安部が鶴巻にチョップを放っていくが、鶴巻には効かず、鶴巻がミドルキック。さらにエルボーチョップと畳み掛けるが、鶴巻はミドルキック。岡田にタッチ。
 オカだと鶴巻は二人でロープに振って安部にミドルキック。岡田がフォールも2。さらに岡田はヒザを入れミドルキック連打、ソバット、安部は「ストップ!」からの延髄斬りで大和にタッチ。
 大和はミサイルキックから岡田にスライディングX。フォールも2。更に突っ込んでいくが岡田が大和の足を取ってアキレス腱固め。大和はブレイクするも、続く鶴巻もヒールホールド。大和がブレイクすると鶴巻はミドルキックを連打も、大和がカウンターのゼロ戦キックで安部にタッチ。
安部は大和・鷲田とともに勝村にトレイン攻撃、安部は鶴巻に突撃していくも止められてしまい、鶴巻が首投げから勝村にタッチ。
 勝村は掌底連打から膝を入れ、ロープに振ってキチンシンク2連発。さらに串刺し攻撃を狙うが安部がブートで止めてダイビングフットスタンプ。続けてコーナーにブートで押し付けカミゴェを狙うが、鷲田が猛烈にタッチを要求。鷲田にタッチ。
 鷲田が勝村にブレーンバスターからフォールも2。鷲田が勝村とバチバチとミドルキックで意地の張り合いも、勝村が低空ドロップキックから足を取ってアキレス腱固め。これを安部、大和がカットに来るが、鶴巻がスリーパーで大和を、岡田がコブラツイストで安部をそれぞれを捕縛。そのまま勝村が鷲田にトーホールドでギブアップを奪った。

第2試合


 試合前、フェアリー日本橋が欠場となり、代わりに巨人軍のコスチュームを着た“東京ドームの妖精”フェアリー水道橋という選手が参戦することが発表される。
 夏とHARUKAZEでゴング。ロックアップから腕取り合戦、ヘッドロック、ショルダータックルとオーソドックスな攻防を夏が制し、ロープに走るがHARUKAZEがクロスボディでカウンター。夏はHARUKAZEのマスクに手をかけてアイアンクロー。フェアリーにタッチ。

フェアリー「初めまして。私は東京ドームの妖精、フェアリー水道橋!HARUKAZEさん、はじめまして」
HARUKAZE「はじめまして」
フェアリー「お友達になりましょ」

 フェアリーは握手を要求。HARUKAZEが握手に応じるとフェアリーはエルボーからボディスラム。「誰が友だちになるか!」と吐き捨て夏にタッチ
 夏はHARUKAZEに串刺しバックエルボーから串刺しヒップアタックで股間を押し付けフェアリーにタッチ。
 夏がHARUKAZEをロープにくくりつけ、フェアリーは巨人軍のマスコットバットに酷似したステッキでパコパコと膝を叩いて攻撃。フェアリーは首投げからマスコットバットに酷似したステッキをもってスネを殴る凶器攻撃。夏にタッチ。
 夏はキャメルクラッチで絞り上げ、フェアリーがロープを走って立ち止まり、ステッキ(?)でHARUKAZEのおでこを叩く。フェアリーにタッチ。

フェアリー「皆さん私は魔法が使えるの!このステッキを振ったら、(観客から「ステッキじゃないだろ!」の声)……これを振ったらあなたの身体は飛びます。いくわよ!(HARUKAZEはきょとんとしたまま魔法にかからず)……私、魔法が使えるっていうから来たの。話が違うんじゃありません?ガン☆プロさん!」

 ここで春日が出てきて「教育が足りてませんでした!」と謝罪し、魔法にかかるお手本を見せる。HARUKAZEにも魔法がかかると、一瞬の間を置いて効果が出てHARUKAZEは宙に舞う。ついでにレフリーにも魔法をかけ、ステッキ(?)でフォールも2。
 フェアリーは「遊びは終わりよ!軽く仕留めてやるよ!」とブレーンバスターを狙うが、HARUKAZEが逆にブレーンバスター、コーナーに上がり、追いすがるフェアリーと夏をまとめてロープを使った三角絞めで締め上げ、コーナートップからフライングクロスボディ。春日にタッチ。
 春日もダイビングクロスボディで続き、再びコーナーに上るが、フェアリーはごろごろと転がりながら遠ざかり、「お待ちになって。今日は私お腹の調子が悪いの。だからそのままフォールを取って」と大の字に寝る。春日は「いただきまーす」とフォールに行くが、フェアリーが下から首固め。返されると夏にタッチ。
 夏はブートも春日がかわしてコルバタからノーザンライトスープレックスを狙うが、夏がリバースネックロックで捕らえる。春日はなんとかロープへ。夏はランニングブートで追撃し、ボディスラムを狙うが、春日が耐えてノーザンライトスープレックス。HARUKAZEにタッチ。
 HARUKAZEは夏にクロスボディからトラースキック。フォールも2。ロープに走るがフェアリーがステッキで背後から殴り、夏がランニングネックブリーカー。夏が追撃を狙うが、HARUKAZEは後ろからおぶさってスリーパー。夏はロープへ。
 ここで初飛がダイビングフットスタンプでアシストし、HARUKAZEがスピアーからフォールも2。さらにHARUKAZEは丸め込みからの腕十字をを仕掛け、夏のローリングに合わせて腕固めへ。フェアリーがステッキ(?)でカット。フェアリーがHARUKAZEを押さえつけ、夏がブートを放つもフェアリーに誤爆。その隙にHARUKAZEが組み付いて夏に腕十字から三角絞めも、夏が持ち上げてぶっこ抜きでスープレックス。フォールも2。さらに夏は踵落としから妖乱で3カウント。

第3試合


 試合前、力のデビュー5周年を記念して、俳優の奥野瑛太さんから力へ花束が贈呈された。
 続けて、カーベル伊藤が入場し、リングから餅投げのようにクリスマスプレゼントを観客席に投げ入れる“カーベルタイム”が行われた。

 カーベル伊藤が力に突っかかっていくが、三富と佐野の組み合わせでゴング。
 ロックアップからバックの取り合いと攻防を展開するが、力がコーナーに控えるカーベル伊藤を襲撃。これには三富が叱責。カーベル伊藤は「お前は馬鹿か!」と挑発。
 佐野と三富はショルダータックルでぶつかり合い、ここでも力がカーベル伊藤を襲撃。三富が再びなだめてカーベル伊藤は「お前は馬鹿か!ルールが分からないのか!」と挑発も、力が三度目の襲撃。カーベル伊藤は「お前は力道山から何を学んだんだ!」と叫び、力のとマッチアップへ。
 カーベル伊藤と力は額を突き合わせてにらみ合い、チョップ合戦。カーベル伊藤はモンゴリアンチョップからの串刺しダブルニーを叩き込んで力に50音チョップ。しかし、力が「何が50音チョップだ!」とキレて逆に50音チョップ。カーベルもやり返すが、力は「まだまだだ!」と反撃。カーベル伊藤はハイキック連打で畳み掛けるが、力はランニング逆水平で逆転。ロープに振るが、カーベル伊藤はスリングブレイドからエルボードロップ。フォールも2。カーベル伊藤は「後楽園の皆さん!力道山の孫を回すぞ!」と叫んでジャイアントスイングで10回転。目を回したカーベル伊藤はタッチを求めるが、力が三富に繋ぎ、カーベル伊藤の帰還を許さない。
 三富はエルボードロップから顔面にヒザを落としていき、力にタッチ。
 力と三富がカーベル伊藤にダブルチョップから「パワー!」と叫んでアンリミテッドパワー。フォールも2。力はヘッドバッドから逆水平、ロープに振って逆水平からブレーンバスター。フォールも2。カーベルもブレーンバスターを狙うが、三富がカット。三富と力はカーベル伊藤にトレイン攻撃を試みるが、先に突っ込んだ力がカーベル伊藤から離れず三富は苛立って力にブレーンバスターを放ってどかす。三富はカーベル伊藤にボディスラムからフォールも2。力にタッチ。
 力はセーバーチョップを狙うが、カーベルをカットするために走った三富のロープワークでバランスを崩し場外へ転落。カーベル伊藤は三富にソバットを叩き込み佐野にタッチ。
 場外で待機していた力に佐野は「頼むから上がってきてくれ!」と懇願。力が上がってくると張り手からドロップキック。さらにコーナーに振って串刺し攻撃を狙うが、力は飛びついて回転エビ固め。これを返されると逆水平連打からのバックドロップ。フォールもカーベル伊藤がカット。カーベル伊藤を三富が蹴散らすと、力と三富はダブルのチョップから、三富のブレーンバスターと力の逆水平の合わせ技。さらに三富が佐野を羽交い締めにして力がセーバーチョップを投下も、佐野が回避し三富に誤爆。佐野は三富にニールキックを放ち、場外へ逃れた三富へカーベル伊藤がノータッチ・トペ・コンヒーロ。

 続けて佐野が力にDDT、カーベル伊藤がカーベルスプラッシュで続き、佐野が垂直落下風ブレーンバスターで力からカウント3を奪った。

第4試合


 厳かな雰囲気でゴングが鳴ると、両者は睨み合ったままリングを周り、ロックアップ。秋山が押し込むと、石井は反転してソバット、ビッグブート、エルボー連発と序盤からアクセル全開。秋山はヘッドバッドでやり返し、石井を場外に放り出して場外戦へ。
 キレた秋山は場外で石井にニーバッドを連発。リングに戻してからも猛烈なストンピングからランニングニー。秋山は石井コールを煽ると再びランニングニー。さらに石井コールを煽りランニングニー。続けてパイルドライバーからフォールも2。
 秋山は石井が立ち上がるのを待ち、石井は野球チョップからビッグブート連発で意地を見せる。ロープに走るが、秋山がカウンターのビッグブート。さらに秋山はロープに振ってバックエルボー。連続フォールもすべて2。
 秋山は石井にカーブストンプ。またしても秋山は威風堂々と石井が起きるのを待ち受ける。コーナーによりかかりながら立ち上がった石井をコーナーに振って串刺しジャンピングニーを放っていくが、石井が回避してランニングビッグブート。続けてコーナーに上っていくが、秋山が追いすがって雪崩式ブレーンバスターを狙う。しかし石井はこらえてコーナーへフェイスバスター、続けてミサイルキック。石井は背後からジャンピングニーを放ちフォールも2。石井はロープに走るが、秋山がジャンピングニーでカウンターし、ランニングニー、さらに胴締めフロントスリーパーでギブアップを迫る。石井がギブアップしないと見るや解いてフォールも2。秋山はエクスプロイダーを狙うが、石井が耐えて腕を取り秋山の顔面にニーアッパー。さらにオーバーヘッドキックを放つが、秋山が回避してランニングニー、エクスプロイダー、ランニングニーと畳み掛ける。さらにロープに走る秋山だったが、石井が飛びついてフランケンシュタイナーでカウンター。さらにジャーマンスープレックスからスライディングニー、ダブルアームDDTからフォールも2。走り込む石井だったが、秋山がジャンピングニーでカウンター。続けてランニングニー、エクスプロイダーと畳み掛けるが、石井は肩を上げる。
ならばと秋山は石井が秋山をリスペクトして使っているスターネスダストαでカウント3を奪った。

<試合後コメント>
秋山準
――石井選手とシングルで戦ってみていかがでしょう
「気持ちは十分伝わってきました。ただ、まだ憧れとかそういうのがあると倒せない。それじゃない何かを持ち合わせていかないと。まあまだ今日ははじめてのシングル。ただ俺もいい年して、後何回それが出来るか。もちろん他団体の選手ですし出来ないかも知れないけど、あと2,3年は出来るかと思うんで、その間にまたやりましょう」

――フィニッシュは敢えてのスターネスダストα?
「彼の情報を色々見て、久しぶりに……どっちの手をロックするんだっけなって忘れてるくらいだたけど、自分の画像を見ながら。やろうって決めてました」

――全日本プロレスに上がっていた頃と比べてどうでしたか
「まあタッグとシングルマッチは違うんで。シングルやるんならもっともっと俺のことを、四天王プロレスをずっと見てるんだったら、俺のやらないこと、いつもやらないこと、それを考えていかないと。僕らもそうでしたよ。やっぱり上の人に勝とうと思ったら、その人の知らないこと、今までその人の情報にないことをやらないといけないから、その点では今日はまだ俺の情報があった。なにげにこう、みんなふわ~っとやってるようで何も情報入れてないと思ってる人が多いんですけど、結構細かく見てるんで。彼も色々なことをインプットしてると思うんですけど、僕もまあまあ負けないくらいインプットしてるんで。そのインプットと違うものを出さないと、多分勝てないと思いますよ。年取って動けなくなってから勝ってもしょうがないでしょ。まだ動けるうちに勝たないと。勝つんであれば。絶対負けないですけど」

石井慧介
「いや、こういう事があるからプロレスやめられないなと思うし、久々の試合でコスチューム変えて、秋山さんとシングル。今日勝手に自分の中で、石井慧介第三章のつもりで挑んだんですけど、秋山さんは思ったとおりすごく強い存在で、何もかもが大きくて、一発一発が強烈でした。ヘビー級のパワーっていうか、自分の課題も見つかったし、秋山さんに勝ちたかったですけど、まだ余裕持たれてね。一回だけじゃもったいないと思うんで、もう一回秋山さんとやりたいです。夢だ、憧れだで終わっちゃいけないと思ってるけど、憧れの人とやってさらにモチベーション上げるっていうのが自分のプロレス人生のやり方でもあるんで、そこでモチベーションをまた上げて、成長につながればいいと思う。今日は秋山さんと試合ができて、僕と試合をしてくれて秋山さんありがとうございました!これからも秋山さんの試合見て、勉強させていただきます!」

第5試合


 山本喧一ジムの同窓生であり、足技を得意とするストライカー同士の対決。ゴングが鳴っても両者動かずにらみ合い、やがてゆっくりとリングを回り始める。ジェイクがヘッドロックで捕らえるが、岩崎はロープに走ってビッグブート。ジェイクもビッグブートでやり返し、岩崎は回し蹴りもジェイクがバックステップで回避。クリーンブレイク。
 手4つから腕取り、グラウンドでの首の取り合いと発展し、岩崎がジェイクをロープに押し込むが、離れ際にミドルキックを連発。場外に回避したジェイクを即座に追跡し、岩崎は場外でジェイクに膝蹴り、ローキック、鉄柱攻撃と畳み掛ける。しかしジェイクもミサイルキック、サッカーボールキックとやり返し、場外で蹴り合っていく。場外戦を優位に終えたジェイクは岩崎をリングに入れてフォールも2。
 岩崎は起き上がってエルボー。ジェイクはキチンシンクで応戦し、さらにボディスラムからフォールも2。続けてグラウンドでじっくりスリーパーも岩崎はブレイク。
 ふらつく岩崎をジェイクはつま先で蹴って挑発していくが、岩崎はエルボー連打。ジェイクはボディスラムで叩きつけサッカーボールキック。フォールも2。ジェイクはロープに走るが、岩崎がバックを取ってバックドロップ。
 岩崎はミドルキックから串刺しジャンピングニー。さらにサッカーボールキックのお返しを見舞いフォールも2。岩崎は垂直落下式ブレーンバスターを狙うが、ジェイクは耐えてショルダースルーで投げ返す。ジェイクは岩崎をロープに振り、追走ニーからジャイアントキリング。フォールも2。さらにバックドロップを狙うが岩崎が堪えてエルボー。ジェイクもエルボーで返し、エルボー合戦へ。ロープに走ったジェイクに岩崎がキチンシンク、ジェイクもキチンシンクでやり返すと、バックドロップ。
 両者はリング中央でエルボー合戦、ミドルキック合戦で正面から打ち合っていき、岩崎が左右のミドルキックで連撃して倒すとPKからの垂直落下式ブレーンバスターと勝負を決めに行く。これをジェイクに返されるともう一撃狙っていくが、ジェイクがジャイアントキリングでカウンターを入れ、高角度バックドロップでカウント3を奪った。

第6試合


 試合は場外戦からスタートし、4人入り乱れて壁に頭を叩きつけたり竹刀でしばきあったりと激しい乱闘を展開。
 リング上で関根と今成が竹刀でチャンバラ。竹刀が弾け飛ぶと、関根は今成に串刺し攻撃を狙うが、今成はカウンターのランニングネックブリーカー。フォールも下村が竹刀でカット。
 リング上では翔太と下村が竹刀でチャンバラ。その後素早いロープワーク合戦を制した翔太がヒップトス、ヘッドバッド、逆水平と畳み掛けるが、下村がロープに振って関根が竹刀でアシスト。場外へ逃れた翔太へ下村がトペ・スイシーダ。リングに戻って関根と下村が翔太にトレイン攻撃からダブルのブレーンバスター。フォールも今成が竹刀でカット。今成は竹刀の二刀流で関根と下村を殴打していくが、竹刀を奪い取られ袋叩きに。下村の低空ドロップキックから関根が竹刀を使ったキャメルクラッチで今成を痛めつけていくが、今成はなんとかブレイク。すると、関根はPKを、下村は背中を竹刀で何度も打ち込んでいき、関根が今成をリングに敷き詰めた竹刀の山へカミカゼ、下村がスワントーンボム。フォールも翔太がカット。関根は今成を、下村は翔太をハンマースルーでリング中央でぶつけ、二人同時に竹刀攻撃も、今成&翔太が避けて誤爆。今成と翔太は奪い取った竹刀でそれぞれの相手を滅多打ちにし、二人同時にネックブリーカー。
 今成は雄叫びを上げながらリングの下から大量の竹刀をリングに投げ入れ、竹刀で関根を殴打。翔太は竹刀の山へ下村をパワーボム、今成がダイビングヘッドバッドで続きフォールも関根がカット。翔太が関根を竹刀で叩いて場外に追いやり、プランチャで追撃。勝負を今成に託す。
 下村はアサイDDTを狙うが、今成が堪えると延髄斬り。さらにロープに振っていくが、今成はランニングネックブリーカーでカウンター。そして竹刀を自らの頭にガンガン叩きつけて気合を入れるとヒザで竹刀を真っ二つに折り、走り込んでぽっちゃりへのヒザ蹴りを叩き込んで3カウントを奪った。

第7試合


 ノーロープ有刺鉄線デスマッチ形式で行われるこの試合。
 ゴングが鳴ると両者は睨み合ったままゆっくりとリングを回り、ロックアップから有刺鉄線に押し込んでいこうとする。両者ギリギリで堪え、一旦ブレイク。
 大家がガットショットから有刺鉄線に振っていこうとするが、藤田が振り返し、大家はギリギリでストップ。藤田はその間に場外に出てリング上にパイプ椅子を持ち込む。これを見た大家もリングの下からパイプ椅子を取り出し、リング上でイスのチャンバラ。大家が制して藤田をイスで殴打するが、藤田が有刺鉄線に大家をハンマースルー。さらにパイプ椅子で脳天をフルスイング。
場外に逃れる大家を藤田は追っていき、鉄柱攻撃や逆水平を見舞っていく。大家もチョップやナックルで応戦するが、弱々しく藤田にはノーダメージ。
 藤田は大家をリングに上げると、流血した大家の額を踏みつけていく。さらに藤田は大家の額を有刺鉄線に押し当て背後から膝蹴り。大家は額から大流血。藤田は続けて串刺し攻撃を狙うが、大家がかわして藤田は自爆。大家はイスで藤田の頭をフルスイング。場外に逃れる藤田を追っていき、大家はエルボー。藤田は黙ってそれを睨みつけながら受けていたが、フルスイングのエルボー一発で大家をダウンさせ、観客席になだれ込んで乱闘を展開。藤田はグロッキー状態の大家を放置して観客席を周る余裕を見せ、両者リングイン。
 藤田は大家の額を有刺鉄線にこすりつけ、さらに椅子を踏み台に飛翔し顔面にドロップキック、DDTと大家の額を集中攻撃。さらにブレーンバスターを狙うが、大家が逆に持ち上げ、藤田の腹から落ちる形で有刺鉄線へ放り捨てる。腹部にダメージを負った藤田に大家は馬乗りになりマウントエルボーを連打。引き起こすが藤田が延髄斬りを入れ、リングの下からラダーを取り出しリングの中へ。
 藤田はラダーに登るが、大家は追いすがってエルボー。しかし藤田はヘッドバッドで大家を払い落とす。それでも大家はラダーを登って藤田に攻撃を続け、ヘッドバッドで怯ませるとラダーから雪崩式ブレーンバスター。フォールも2。続けて大家はカミカゼからバックドロップを狙うが、藤田が振り払ってエルボー。そのままリング中央でエルボー合戦。大家がヘッドバッドを高速で連発しバックドロップ、炎のスピアー、垂直落下式ブレーンバスターと畳み掛けるがカウントは2。もう一発垂直落下式ブレーンバスターを狙うが、藤田は堪えて逆に持ち上げSAYONARA。しかしフォールまではいけずダブルダウン。

 両者は膝立ちのままエルボーを打ち合っていき、藤田がラリアットでこれを制すと、セコンドからニッパーを受け取り有刺鉄線を切り取って自分の体に巻きつけ、ラダー上からダイビングボディプレス。そして大家に炎のスピアーからの垂直落下式ブレーンバスターと意趣返しをするもカウントは2。続けて放ったSAYONARAも返されると、最後はパッケージドライバー式の変形SAYONARAで死闘に終止符を打った。

 試合後、藤田は大家を踏みつけながらマイクを取る。

藤田「おう、いい眺めだなあ。……拍手が少ないみたいだな?まさか、大家健を応援してた人、恥ずかしいと思うけど手を挙げてもらっていいですか?(観客の3割ほどが手を挙げる)絶妙に微妙!おい、大家健。これであの後楽園ホールからの二年間からの答え合わせできたんだよな?二年前よりお客さんが少なくなってるじゃねぇか!まあそれは、ゲスト選手を省いて、俺と下村先輩を省いて、ガンバレ☆プロレス、大家健、そして俺の二年間がこの程度だったってことだよ。二年間で増えてねぇ。お前はどうせ『それでも頑張ってる』とか言うんだろ?お前も、日々を頑張ってるって言うんだろ?そう言わねぇと惨めだからよ。お前らも俺たちも、頑張ったかも知れない。でもな、見ろ!頑張りきれてないからこんな結果になってんじゃねぇか!メインイベントで勝っても、結局は、見たかったんだろ?大家券の勝つところを。そういう訳には行かねぇんだよ。頑張りが足りなかろうがな、俺も俺らしく生きるしかねぇんだ。お前からガンバレ☆プロレスの主役の座を奪い取ることは出来なかった。この悔しさは、もうここじゃねぇよ。俺たち、プロレスリングBASARAで果たしてやる。ハッキリ言ってやるぞ。俺たちは、もうガンバレ☆プロレスに用はねぇ」

 退場しようとする藤田の背に向け、今成がマイクを持って叫ぶ。

今成「ちょっと待ってくれ!藤田ミノル、アンタがこのリングに用がなかろうが、俺はアンタに用があるんだ!一年前!このガン☆プロのリングでアンタに見せた光景は、アンタに対して非常に罪深いものだったかも知れねぇ!俺は!草彅剛さんにピンフォールされたA級戦犯だ!でもなぁ!A級戦犯の十字架を背負って!一年間!俺はこのリングで息したんじゃああ!!(倒れたままの大家を蹴飛ばしながら)立ち上がれ!立ち上がれ!立ち上がれコルルァ!!」
大家「ふざけんなコラ!笑い事じゃねぇぞコラ!立ち上がれってなんだコラ!」(今成の頬をはたきながら)
今成「藤田ァ!俺は!俺は!俺は!お前らに用があり続ける!まだまだ用がある!フヘヘヘヘ!!ハハハハハァ!!1月6日!ガンバレ☆プロレス!北沢タウンホールで興行やるよ!藤田ミノルと俺!シングルマッチ!やってくれ!A級戦犯の俺を殺しに来てくれ!」
藤田「(鬼気迫る表情で詰め寄る今成に)……近づくな。いいよ、いいよ、その目、その心意気。そういうのを待ってたんだよ。俺はお前のことを、気持ち悪いけど、買ってるよ。うだつの上がらないディレクターレスラーでも、お前、OUTSIDERとか出てたよな?その頃の御前、カッコ良かったよ。その頃のお前を取り戻して、俺にかかってこい!俺はその頃より強くなってるからな!」
今成「藤田ミノル!ザ・プロレスラーだアンタは!ザ・プロレスラーだよ!すげぇ!すっげぇプロレスラーだよ!でも俺たちガンバレ☆プロレス!オイ!ここで息してんだよ!俺はプロレスラーですか?!(観客が歓声で応える)僕はプロレスラーですか?!(観客が歓声で応える)大家健!ガンバレ☆プロレス、ガンバレ☆プロレス、二年経ってまた後楽園ホールやった!オメーはどうだ?!意地見せたか?!どうなんだ?!」
大家「おう、ふざけんな!なぁ!今成!今成お前テメーがガンバレ☆プロレス背負ってる気になるんじゃねーぞテメーオイ!オイ!貴乃花みてぇなもんだオイ!このガンバレ☆プロレスは俺一代限り!俺が死んだらガンバレ☆プロレス無くなるんだってことだオイ!俺は死ぬまでガンバレ☆プロレスやるぞお前!」
今成「だったらよ!だったらよ!オメー絶対死ぬなよ!死ぬな!生きろ!」
大家「おう!寝たきりでもな!無意識でもな!這ってでも会場来てやっからテメーオイ!藤田ミノルにお前勝ってこい!」
今成「ガン☆プロ、二年前よりお客さん……減ってるかも知れませんが、でも二年かけてまたここ後楽園ホールで興行が出来ました!一枚一枚のチケットの重みを感じて!今日に挑みました!僕らは!もう弱いことを見せるとか、そういうことがしたいんじゃないんですよ!生き続けてるってことを見せたいんですよ!お前どうなんだよ?!お前も!弱いってなんなんだよ!弱いってことを見せ続けてナメられて!そんなんじゃいけねぇだろ!俺たち強くなっていいですか?!強くなるんですよ!!ヴァーーッ!!絶対また後楽園ホール戻って来るぞ!みんな!俺たちガンバレ☆プロレス!絶対来るぞ!俺たちがガンバレ☆プロレスですよ!俺がガンバレ☆プロレス引っ張るから!みんな!みんなも!ガンバレ☆プロレスなんですよ!心にガンバレって気持ちを持ってたら!マジでどんな大変な仕事でも!絶対に頑張れると思うんだこれ!だからみんなもガンバレ☆プロレスなんですよ!あなた達一人ひとりも!ガンバレって気持ちを持って生きてるじゃないですか!だから!俺たちのエネルギーをみんなに与えて!みんなのエネルギーも僕にもらう!そういう関係が!もっともっともっともっともっともーーっと!大きくしていかなきゃいけません!皆さん!立ち上がりましょう!立ち上がってください!立ち上がってくださいよ!立ち上がってくれぇーっ!絶対に!絶対に!自分に!報いるためにも!明日から!明日から!働いて頑張ります!みんなも明日から働きますよね?!俺も働きます!みんなも働きましょう!働いて働いて!その戦う理由が後楽園ホールにあるからまた来てくれ!働いて!働いて!つらくなったら電話とかしていいから!いつでも電話してくれ!080-●●●●-○○○○!電話してくれ!みんなもガンバレ☆プロレス!『We are ガンバレ☆プロレス』で締めますよ!行くぞーッ!行くぞーッ!行くぞーッ!We are ガンバレ☆プロレス!」

 リングの周りに観客が集まり、リング上で『BAD COMMUNICATION』を熱唱し、興行は終わった。

<ガン☆プロ集会>

(後楽園ホール売店前に観客が詰めかけ集会開始)
今成夢人&翔太&大家健
翔太「今日試合結果で勝ったのはもちろんだけど、今日アンタがリグ上で喋ってる姿を見て、今成夢人は本当に強いなと、俺は……!(感涙で言葉に詰まる)」
今成「ナメんじゃねーよバカヤローお前!VTR全然終わんなくてお前よ、後楽園ホールではVTRの続きやろうと思ってiMac持ってきたらお前よ!キーボード忘れたじゃねぇかよお前!そしたらよキーボードを取りに!DDT事務所戻ったんじゃ!キーボードなきゃ!テロップが打てねぇだろうが!キーボード!キーボード!(キーボードコール)そして!キーボードとマウスを駆使して!納品したんじゃああ!(納品コール)なんで納品しなきゃいけないか分かるかオイ!俺たちには毎日毎日締切が待ってんだよ!締切がよ、俺達の仕事のバイブスを上げていくんじゃねぇか?!お前にも締切あるだろ?締切あるか?締切あるか?締切あるよな?みんな!守っていこうぜ!締切守っていこうぜ!そしてオイ!オイ!なあ!なあ!ガンバレ☆プロレス!なあ!二回目!二年前と比較すると!確かに客入り減ったかも知れないけど!見ろ!(集会に集まった観客で売店前が超満員)超満員だろ!超満員!(超満員コール)お前らの力で!お前らの力で!既成事実を作っていこう!今日の後楽園ホールは!誰がなんと言おうと!超満員だ!(超満員コール)いいか!心が満員ならな!どんなに会場が埋まって無くてもな!俺達の心満たしに行くぞ!こうやってな!集客すれば満員だ!満員だよ!心が満員になるんだよ!(満員コール)ああ!オイ!俺は!十字架を背負って生きてる。確かに一年前、俺は一流芸能人に負けちまった。A級戦犯だよ。A級戦犯だよ。でも、まだプロレス、俺、やりたいっすわ!プロレスで、チャンピオンになりたいっすわ!今日!いとこが!みんな来てくれたんだよ!(いとこコール)そのいとこが!スーパーファミコンで!俺に!全日本プロレスのゲームをやらせたんだ!それがすべての始まりだ!(スーファミコール)そっから俺は自分VHSで録画して、プロレス番組録画して!そこからプレステに行って王者の魂を買ったんだよ!(プレステコール)いいか!スーファミからプレステ!どんどんどんどんゲーム機は進化してる!俺たちも進化してる!オイ!藤田ミノルになんて言われようと俺たちは進化してんだよ!ふざけんじゃねぇぞ!俺たちは進化し続けるぞ!!(進化コール)オイ!ゼニガメ・カメール・カメックス。ゼニガメ・カメール・カメックス。(ゼニガメ・カメール・カメックスコール)オイ!ポケモンはだいたい三段階進化するけど、俺もまだまだまだまだまだゼニガメだな!まだまだカメールにもカメックスにもなれる!伸びしろがあるんだよ俺たちにはよ!」
翔太「僕はね、まあね、この格好が妙にしっくり来てしまってね、やっぱね、やっぱね、2010年代インディー団体も進化してるけどね、やっぱ戻るべきは90年代なんだよ!」
今成「よっしゃ!俺たちでバック・トゥー・ザ・フューチャーしていこうぜ!バック・トゥー・ザ・フューチャー!バック・トゥー・ザ・フューチャー!(フューチャーコール)おーっしゃ!俺たちは、もう一回プロレスを黄金時代に戻さなきゃいけねぇ!オイ!オイ!バック・トゥー・ザ・フューチャーが今後の俺達のテーマだ!オイ!オイ!オイ!俺たちガンバレ☆プロレスっていう興行はな、デロリアンなんだよ。俺たちで!デロリアンに連れてってやるよ!(デロリアンコール)」
(大家が集会所に到着し、観衆は大家コール)
大家「オイ!オイ!デロリアンでもなんでもいいよ!1月6日!お前に!お前に!お前に!すべて託したァ!藤田ミノル!今成!勝ってくれよ!」
翔太「じゃあここをガッチリ締めましょう!」
今成「よし!『3!2!1!デロリアン!』で締めようぜ!絶対に俺たちは!タイムマシンに乗れるんだ!信じよう!君も君も君も君も君も!絶対に黄金時代にタイムマシンで戻してみせる!俺たちガンバレ☆プロレスの興行は、デロリアンだから!行くぞ!行くぞーッ!3!2!1!デロリアン!」

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