【試合結果】7・29 全日本プロレス大阪大会 【三冠ヘビー級】宮原健斗vsゼウス 【アジアタッグ】秋山準&永田裕志vs野村直矢&青柳優馬 【アジアヘビー級】崔領二vsボディガー

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『2018 SUMMER ACTION SERIES [最終戦]』
日時:2018年7月29日(日)
開始:16:00
会場:大阪府・エディオンアリーナ大阪 第1競技場
観衆:2,458人

▼8人タッグマッチ 30分1本勝負
○ヨシタツ(フリー)/ウルティモ・ドラゴン(闘龍門MEXICO)/守屋博昭(J2000)/カーベル伊藤
9分12秒 コードブレイカー・フロム・ジェリコ→片エビ固め
大森隆男/●丸山敦/内田祥一(ダブ)/TORU(道頓堀)

▼The Road to Jr.TAG BATTLE OF GLORY 8人タッグマッチ 30分1本勝負
●青木篤志/佐藤光留(パンクラスMISSION)/望月成晃(DRAGON GATE)/シュン・スカイウォーカー(DRAGON GATE)
15分21秒 肩固め
○岩本煌史/TAJIRI(フリー)/中島洋平/ブラック・タイガーⅦ

▼シングルマッチ 30分1本勝負
○ジョー・ドーリング
7分9秒 レボリューションボム→エビ固め
●ギアニー・ヴァレッタ(マルタ)

▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
諏訪魔/○石川修司(フリー)/ビリーケン・キッド(アンサー)
11分6秒 ファイアーサンダー→片エビ固め
[Sweeper]ジェイク・リー/●ディラン・ジェイムス(フリー)/佐藤恵一(フリー)

▼アジアヘビー級選手権試合  60分1本勝負
【第8代王者】●崔領二(ランズエンド)
19分26秒 バウンス→片エビ固め
【挑戦者】○ボディガー(フリー)
※第8代王者が4度目の防衛に失敗。ボディガーが新王者となる

▼アジアタッグ選手権試合  60分1本勝負
【第104代王者組】●秋山準/永田裕志(新日本)
22分2秒 ロックスター・バスター→片エビ固め
【挑戦者組】野村直矢/○青柳優馬
※第104代王者組が3度目の防衛に失敗。野村&青柳組が新王者となる

▼三冠ヘビー級選手権試合  60分1本勝負
【第60代王者】●宮原健斗
29分36秒 ジャックハマー→片エビ固め
【挑戦者】○ゼウス
※第60代王者が3度目の防衛に失敗。ゼウスが新王者となる

地元・大阪でゼウスが宮原を撃破し悲願の三冠王座初戴冠!野村&青柳が秋山&永田からアジアタッグ奪取!ボディガーもアジアヘビー級を戴冠し王座総入れ替えの大波乱!

第1試合


 カーベル伊藤が入場すると、恒例の“カーベルタイム”が行われ、第1試合で戦う8人が全員でお菓子や雑貨品などを餅まきのように観客席に投げ入れる。
 試合は内田とカーベル伊藤でゴング。ロックアップで組み合い、内田がロープに押し込んでチョップ。カーベル伊藤も逆水平チョップ、モンゴリアンチョップで対抗し、腕を取ってきた内田に対してヘッドスプリングで腕を取り返しタイガースピンでグラウンドに引き込むと、リバースインディアンズデスロックで足を固めて倒れ込んでいく。さらにジャイアントスイングで10回転振り回して守屋にタッチ。内田も丸山にタッチ。
 守屋は「エナジャイズ!エナジャイズ!」と観客を煽っていき、丸山をコーナーに押し込んでチョップ。さらにステップキックで丸山の顔面を蹴り上げていき、延髄斬り。膝をついた丸山に低空延髄斬りを叩き込み、ウルティモにタッチ。丸山もTORUにタッチ。
 ウルティモはTORUをヘッドロックで捕らえ、ショルダータックルでも優位に立つが、TORUがカウンターのドロップキックを入れて逆エビ固めを狙うが、ウルティモが下から足でTORUの首を捉えてヘッドシザーズ・ホイップ。ウルティモはヨシタツへ、TORUは大森にタッチ。
 ヨシタツは大森にビッグブートを連発していき、大森をコーナーに振って串刺しブートを狙うが、大森がヨシタツを担いでエプロンに出すとロープ越しのブレーンバスター。さらに大森は「エナジャイズ!」と叫びながらフルネルソンボム。さらにアックスボンバーを宣言して狙っていくが、これをかわしたヨシタツがスクールボーイ。これを返した大森がアックスボンバーを叩き込み、丸山にタッチ。
 丸山らは4人でヨシタツにトレイン攻撃。よろけて膝をついたヨシタツにTORUがシャイニング・ウィザードを叩き込み、丸山がフォールも2。丸山はラリアットを狙うが、これをかわしたヨシタツがニールキックでカウンター。ここでリング上で全員入り乱れての乱闘になり、丸山へ守屋がブレーンバスター、ヨシタツがミサイルキックと畳みかけ、救出に来た内田とTORUをウルティモが2人まとめてヘッドシザーズ・ホイップで場外へ放り出すと、カーベル伊藤がコーナートップから場外へ高く飛び上がるプランチャを投下。アシストを受けたヨシタツが丸山へコードブレイカー・フロム・ジェリコで顔面をしたたかに打ち付け、カウント3を奪った。

<試合後コメント>

ヨシタツ
「なんかのベルトに挑戦するっつってたけど、近い内に発表するよ。こんだけ勝ってんだ。俺の勝率見てみ?前も言ったけど。俺が123取ってなくても俺のチームが勝ちまくってるから。こんだけ勝ってたら。あと半年以上もタイトル絡んでないから、そろそろいっても良いんじゃないかな。俺の中ではもう大型のビジョンが見えてるから。あとは俺が決心して発表するだけ。以上!Stay tune!!」
カーベル伊藤「ベルト獲るぞ!ヨシタツが!ヨシタツがベルト獲るからな!見とけ!」

カーベル伊藤
――今シリーズは名古屋大会、佐賀大会、大阪大会と数多く参戦していましたが、シリーズ最終戦の大阪大会を終えてのお気持ちはいかがでしょう
「今月維新力さんの興行も含めて、一ヶ月で4試合っていうのは初めてのスケジュールなので、そういう意味ではコンディション作りに力を入れました。まだおこがましいですけど、ようやく順応できたかなと。体が月4試合に順応できたかなと。当たり前でしょうけど、レスラーの方が月に15試合、20試合するっていうのがどれだけ大変かっていうのを、4試合やって痛感しました」

――今シリーズはかなり試合数が増えましたが、以降も参戦数は増えていくのでしょうか
「全国にお客さんがいらっしゃるので、出場したことのない県の大会が多いので。特に気にしているのは、西日本の豪雨で被災した広島とか愛媛とかね、そういう地域の全日本プロレスの大会には『元気を与える』というミッションを持ってぜひ出場したいなと思っています」

――目指すは、被災地支援と全47都道府県制覇でしょうか
「プロレスっていうものを見たことがない人に足を運んでもらうというのが僕の役目だと思うんです。既に全日本プロレスに来ているお客さんは、カーベル伊藤が出ようが出まいが集客には関係ないんですけど、カーベル伊藤が出るというと、プロレスを初めて見るという人が多くいらっしゃるので、そこに価値観を自分で見出しながら、プロレスっていうものを『食わず嫌い』というのとは違いますけど、知らない・見たこと無いっていう人を減らしたいなと。一回見たら絶対面白いと思うんです。その『一回見る』というキッカケ作りに専念したレスラーという位置づけでやっていきたいですね(笑)リング上からお菓子を投げ入れるのとかも『プロレスって楽しいイベントなんだな』って思って欲しいと思ってやってます。お客さんに『プロレスって楽しい』と思ってもらうのが、僕のレスラーとしての使命かなと思っています。
 とりあえず、9月21日が広島大会って聞いたので、そこは一番被災したエリアでもあるので、その大会は出たいですね。あとは愛媛大会も日程はまだわからないですけど、あれば是非出たいと思っています」

――最後にファンへのメッセージをお願いします
「プロレスってね、楽しいです!それを見て、『よーし!俺も頑張ろう!』って思って欲しい。頑張る内容は人それぞれだと思うんですけど、観戦した人にしか感じられない刺激、もしくは気付きというものがあるんです。他にはない、刺激を与えるものがプロレスだと思うので、是非会場に足を運んでください!」

第2試合


 中島が「青木出てこい!」と挑発し、青木が出てくるとブラックが中島を蹴り出して先発に
先発は青木とブラック。ロックアップで組み合ってからのロープワークからのタックル合戦とスピーディな攻防からクリーンブレイク。ブラックが握手を求めると、青木は訝しみながらも手を握るが、ブラックは予想に反して手を握ってクリーンに離れる。しかし組み合ってすぐにラフプレイに転じ、怒った青木がドロップキック。中島が「俺が行く!俺が行く!」と騒ぐと、ブラックも中島を見ながら観客を煽り、TAJIRIにタッチ。
 TAJIRIは望月に出てくるように誘い、望月が出てくると握手。一度離れてから腕取り合戦からグラウンドへ。一度クリーンブレイクとなり、再びじっくりとした腕の取り合い、タックル合戦に発展するも互角。TAJIRIは再び握手を求めるが、望月が手を出した瞬間に引っ込めて岩本にタッチ。望月も光留にタッチ。
 光留は岩本に高速のコンビネーションキック。岩本は足を掴んでいくが、光留はそのまま引き倒してグラウンドで足を極め、腕十字に移行も岩本はロープへ。岩本はカウンター載せ多い投げを狙うが、光留は耐えてキック。シュンに繋ぐ。
 岩本は自軍コーナーにシュンを押し込み、中島にタッチ。中島は奇声を発しながらシュンに組み付いていき、奇声を発しながらコーナーチョップを連打。しかしシュンが華麗なエアリアルムーブでかわして中島を場外に出すと、ロープを踏み台にリング内へムーンサルトを見せ、観客は歓声を上げる。中島は蹴っていくが、シュンはカウンターでブート。望月にタッチ。
 望月は中島をコーナーに押し付け顔面下痢、続けてフライング・メイヤーからサッカーボールキック。光留にタッチ。
 光ると望月は中島をロープに振ってダブルのミドルキック。続けてPKとサッカーボールキックを二人で交互に打ち込んでいく。光留は中島にブレーンバスターを狙うが、中島は逆に投げ返し、光留を場外に出して飛び技を狙うが、ブラックが「中でやれ!中で!」と光留をリング内に戻してしまう。

 中島は仕方なくブラックにタッチし、コンビネーション攻撃を狙うが、中島がロープを何周もしている間にブラックがしびれを切らして自分でフォールするも2。その後はTAJIRI、岩本、ブラックと素早くタッチを回しながら一発ずつ光留の左腕に攻撃を集中していき、試合権利を持った中島がコーナーに上ってミサイルキックを狙うが、ブラックがミサイルキックが届かない遠くで光留にチンロックを決めてしまい連携は不発。これに不満が爆発した中島はブラックに食って掛かるが、ブラックも中島を殴打し味方同志の打撃合戦が始まってしまう。それでも中島はコーナーに上ってフットスタンプを投下。味方総出で光留にトレイン攻撃をかけるが、最後に突っ込んだ中島の攻撃は回避され光留がカウンターのジャンピングミドル。光留は望月にタッチ。
 望月は中島をブート一発で倒し、介入してきたTAJIRI&岩本もドロップキックで排除。さらにコーナーに控えるブラックを二角蹴りで場外に排除すると、シュンが三角跳びプランチャで場外へ飛んでいく。
 リングに戻った中島と望月はミドルキックでバチバチと打ち合うが、望月が優勢となると中島は延髄斬りで一矢報いると、TAJIRIと岩本が望月に合体ストマックブロックからダブルの低空ドロップキック。試合権利は岩本へ。
 岩本は望月に正面から打撃合戦を挑むが望月の強烈なキックでダメージを負い、望月ら4人のトレイン攻撃を受けてしまう。さらに望月は岩本をロープ上に寝かせて一角蹴り。続けてシュンがムーンサルトを投下するも2。ここで中島とブラックが飛び出してきて青木を襲撃。ブラックが青木を羽交い締めにして中島に攻撃を促し、中島はドロップキックを放つが青木が回避したためブラックに誤爆。これに激怒したブラックは中島を連れて場外で乱闘を開始。

 数で有利を掴むと、望月&シュンは光留も場外に排除してシュンがスカイウォーカー・ケブラーダで中島&ブラック&光留をまとめてなぎ倒す。
 リング上に残った青木と岩本はバチバチと打ち合い、青木がラリアット、バックドロップ、フロッグスプラッシュと畳み掛けるがカウントは2。ならばとアサルトポイントを狙う青木だったが、岩本が振りほどいて一本背負い。さらにロープに走って青木をラリアットでなぎ倒しフォール。青木が肩を上げた際にその肩へと組付き、肩固め。青木は一度は立ち上がるが岩本は肩を固めたまま投げ飛ばし、そのままグラウンドの肩固めでギブアップを奪った。

 試合後、タッグリーグで互いを意識し合うTAJIRI&岩本と望月&シュンは睨み合い、少々の言い争いをしてから退場していった。

<試合後コメント>

ブラックタイガーⅦ&中島洋平
中島「アイツが!地球上で一番俺のこと馬鹿にしてるよ!タッグリーグ、奴となんか出てられるかって……」
(ここでブラックが会場のゴミ箱を持って中島を急襲。ゴミ箱を中島の頭に投げつけ殴る蹴るの暴行を加える)
ブラック「やる気ねぇのどっちだ?!この野郎!アァ?!馬鹿になんかしてねぇテメェなんて辞めちまえオラ!オイ!ジュニアタッグリーグ、俺一人で戦ってやるからな!ボイコットっつったな?辞めちまえ!帰れ帰れ!今すぐ帰れ!帰れオラ!」
(抵抗する中島に暴行を加えながら控室へ蹴り入れてドアを閉める)
ブラック「ジュニアタッグリーグ、俺一人で出る!あんなのがいるからいつまで経っても全日本ジュニアが上がんないんだ。でもジュニアタッグリーグだよな?パートナーが必要だよな?よし。俺がこの会社が一番嫌がるパートナーを俺が連れてきてやる。中島洋平はボイコットだ!」
(ブラックが去ったあと丸山が散らばったゴミを片付け始める)


TAJIRI&岩本煌史
TAJIRI「世界ジュニア王者に勝った岩本です!」(岩本を指さして)
岩本「よし!今日、ジュニアタッグリーグの前哨戦、もちろんもうあと一週間くらいしたら開幕だけど、もちろん目指すはTAJIRIさんと組むんでてっぺん!優勝しか無い。今日、俺は誰から獲った?世界ジュニア王者だろ。今月負けたばっかだよ。8人タッグでも今日は俺が獲った。世界ジュニアから俺が獲った。これを実績と言わずになんと言うんだ?実績だろ。チャンピオン、納得いってないならなんか仕掛けてこい。とりあえずはTAJIRIさんとこの夏を最高に乗り切ろうと思ってます。これからです。これから始まります、僕らの夏は」


望月成晃&シュンスカイウォーカー
望月「いやぁ、来たでしょ。このスカイウォーカー。間違いなく全日本プロレスにいないタイプだから、コイツは目立つよ。言っとくけど今日二回飛んで一回ムーンサルトしただけだぞ?それで一番歓声来てたぞ。俺は泥臭い人間だけど、この泥臭さと、全日本に無いコイツの飛び技があったら行けると思うよ」
シュン「望月さんの隣りにいて、こうやって抜擢されて、全日本プロレスのジュニアタッグリーグに参加が決まったけども、俺なら出来ると……スカイウォーク出来ると、そう思ってる!」
望月「今日はね、チャンピオンが獲られるし。チャンピオンが情けない。あとなんだ?頭モジャモジャした奴。あんな奴がタッグリーグ出るようだったら全日本ジュニアもたかが知れてるよ。俺らが一気に獲ってやるからな。それから、他の団体からも楽しみな相手いるからよ。敢えて名前言わないけど、楽しみだよ」


青木篤志&佐藤光留
青木「……負けました、僕は。なので、彼が何を言おうが俺は今何も言い返せないし。まあ、リーグ戦がね、タッグリーグってのがあるんで、そこで取り戻したいと思います。……火点いたわ」
(光留は試合中集中攻撃された左腕を抑えて無言)

第3試合


 両者力比べからぶつかり合い、互角に渡り合うがジョーが勝り、ボディスラムから逆エビ。ヴァレッタがブレイクすると串刺しエルボーからのエルボドロップとジョーが畳み掛ける。さらにジョーはエルボーを打ち込んでいくと、ヴァレッタはよろけながら逃げようとするが、ジョーが捕縛しロープに首を押し付けて痛めつけていく。さらにジョーは滞空ブレーンバスターからフォールも2。
 ジョーは串刺し攻撃を狙うが、ヴァレッタはブートでカウンターし、ジョーをコーナーに振って顔面にブート。さらに座り込むジョーへ大暴走からフォールも2。
 さらにヴァレッタはジョーを起こしてヘッドバッドを連発からジョーをボディスラムで投げきる。さらにニードロップを入れてフォールも2。ジョーが場外に逃れると、ヴァレッタは雄叫びを上げながら追撃。さらにトペ・スイシーダで飛んでいく。
 ジョーをリングに戻したヴァレッタはチェーンを持ち出し、チェーンラリアットを狙う。しかしジョーはこれを回避してロープに走り、フライングクロスボディ。ヴァレッタの腕からチェーンをむしり取り、レボリューションボムで叩きつけてカウント3を奪った。
 試合後、ジョーはヴァレッタの鎖を首にかけて勝ち名乗りを上げてから鎖をリング外に放り投げ、ヴァレッタを睨みつけてから退場していった。

第4試合


 先発は諏訪魔とジェイクでゴング。ロックアップからロープに押し込み合い、諏訪魔がナックルからショルダータックル合戦を仕掛けていく。互角にぶつかり合っていくも、ジェイクがブートを入れてからのタックルでこれを制する。両者タッチ。
 ディランと石川のマッチアップ。ロックアップで組み合い、ヘッドロック、ショルダータックル合戦と大型選手同士のバチバチした力比べから、ラリアットの打ち合いになり両者倒れ込み、タッチ。
 ビリーと佐藤のマッチアップ。場内はビリーコール。ビリーは佐藤の足を取って倒し、軽やかなムーブで佐藤を圧倒。さらに佐藤の突撃を交わして延髄斬りからのハイキック、続けてコーナーに据わった佐藤へ串刺しの低空ドロップキックからフォールも2。ビリーはエルボw-打ち込みロープに走るが、ジェイクが背後から背中にミドルキックで妨害。そのままリングに入り佐藤とのコンビネーションキックでなぎ倒し、佐藤がフォールも2。ディランにタッチ。
 ディランはビリーに滞空ブレーンバスターからフォールも2。ジェイクにタッチ。
 ジェイクはビリーをコーナー下に転がしストンピング連打。さらにビリーにエルボを―打たせていき、これを耐えきってボディスラムからフォールも2。さらにロープに振っていき、追走してニーリフト。フォールも2。ジェイクはビリーをコーナーに振り突撃するが、ビリーがセカンドロープに飛び乗ってカウンターのミサイルキック。石川に繋ぐ。
 石川はコーナーからフットスタンプを投下し、スプラッシュマウンテンを狙っていくがジェイクがショルダースルーで抜け出してバックドロップを狙うが、これは諏訪魔がカット。石川はファイアーサンダーを狙うが、ジェイクは着地してキチンシンクからのDDTでやり返してディランに繋ぐ。
 ディランは石川に串刺しラリアット。石川もラリアットを放って何発か相打ちとなるが、最終的にディランが石川をなぎ倒し、Sweeper勢が石川にトレイン攻撃からフォールも諏訪魔らがカット。ジェイクらは相手を排除して勝負をディランに託す。
 ディランは満を持してチョークスラムを狙うが、石川が耐えてディランの腹部にニーリフト。さらに諏訪魔とともに連続でラリアットを叩き込んでいき、諏訪魔がスロイダー、石川がランニングニーと畳み掛け担ごうとするが、ディランは着地して滞空ブレーンバスター。その後再び石川とラリアットの打ち合いとなり、互角の勝負を繰り広げるも石川が勝利。フォールに入るとジェイクがカット。諏訪魔がジェイクを排除。石川はドラゴンスープレックス、ランニングニーリフトと続け、最後にダメ押しのファイアーサンダーでカウント3を奪った。

<試合後コメント>

諏訪魔&石川修司&ビリーケン・キッド&ヨシタツ
石川「今日はね、諏訪魔さんとビリーさんの力があって勝つことが……」
(コメント会場にマスクを被ったヨシタツが現れ、諏訪魔らは口々に「帰れ!」と罵声)
諏訪魔「何しに来たんだお前は」
ヨシタツ「俺はな、前々から誰かのベルトに挑戦するって言ってたけど今お前らの試合見てて俺は決めたぞ。世界タッグ、次の防衛戦で挑戦させろ」
石川「あぁ?なんだその80ってのよ」(ヨシタツのマスクに入った80の数字を指して)
ヨシタツ「これはな、俺と健斗、ヨシケンが第80代世界タッグチャンピオンだからだ。いまお前ら83代だろ?ここにな、もう一個84ってナンバーを刻ませてもらうぞ。ヨシケンで次の後楽園、挑戦させてもらう」
石川「宮原三冠あんだろこのあと」
ヨシタツ「アイツは勝つよ。アイツには五冠王になってもらう」
諏訪魔「オメーらのせいでな、オメーらはたまたま俺らに勝っただけなんだよ。タマタマなんだよお前は。いつもタマタマなんだよお前は。タマタマだ!タマタマいつもいつもお前は!」
ビリー「皆さん落ち着いてください!」
ヨシタツ「次の後楽園、8月18日、俺達の挑戦を受けろ。わかったか」
石川「俺らもね一回も防衛せずにお前らに獲られて悔しい思いしてんだよお前。その気持をはらさせてもらう」
ヨシタツ「よーし!みんな証人だ!(マスコミ勢を指して)次の後楽園、ヨシケンで挑戦させてもらう!お前ら覚悟しとけよ」
(ヨシタツは去っていく)
石川「なんなんだアイツは。今日試合やったのアイツ?第一?誰に勝ったの?負けたの?勝った?なんも実績ないよね。バックステージ来て挑戦させろって言ったら挑戦できんのかよ。でも悔しいからやってやるよ。覚えてますよ、一回目の防衛戦。これから時代作ろうと思ったら一回目で獲られて」
諏訪魔「あそこで狂ったな、上半期」
石川「下半期、行くためにヨシタツの首を獲ってこのベルトをどんどん防衛していきましょう」
諏訪魔「腹立つよね。タマタマ俺らが獲られて、たまたまチャンピオンカーニバルでたまたま俺に勝ったんだよアイツは!タマタマだよ!」
石川「負けたら改名しろ!タマタマ!ヨシタマ!ヨシタマだアイツは。ヨシタマに改名しろ」
諏訪魔「いいねぇそれ。土下座もしねぇんだからアイツは。負けたら土下座してヨシタマに改名しろ」
石川「まあやってやりますよ。勢いも悔しさもあるんで。やってやりますよ」

第5試合


崔は入場するとボディガーの眼前にベルトを掲げてアピール。崔のセコンドにはSweeperの面々が全員セコンドに付く。
 一方のボディガーには地元ファンから大量の紙テープが舞い、道頓堀プロレスなどで行動をともにしていた同志・ビリーがセコンドに付く。
 握手は無しでゴングが鳴ると、会場は大ボディガーコール。しばし動かず睨み合い、まずはロックアップからの押し込み合い。これをボディガーが制して押し込み離れ際にハイキックを放つが崔は回避。
 再び距離を取り、今度はバックの取り合いからグラウンドでの首の取り合い、これを制した崔が足関節で絞め上げボディガーの足をじっくりと殺しにかかる。ボディガーがこれをブレイクすると、崔はもう一度距離をとってボディガーとにらみ合う。
 ロックアップで組み合い、ヘッドロックの掛け合いからショルダータックルのぶつかり合い。互角と見るや崔はエルボー。ボディガーも足を止めてエルボーで応戦する。フルスイングエルボーでボディガーを怯ませた崔はロープに走るが、ボディガーがカウンターでショルダータックル。しかし崔も起き上がってブレーンバスターから那智の滝を狙う。しかしボディガーはコーナー上の崔へハイキック。崔を場外へと撃ち落とす。ボディガーは場外に落ちた崔を追っていき、各方面の鉄柵に叩きつけていき、崔は場外でダウン。
 ボディガーは崔をエプロンに乗せ、断崖式のギロチンドロップ。もう一度崔をリングに入れてフォールも2。このギロチンドロップで首を痛めた崔は首を押さえてダウンするも、ボディガーは容赦なくネックツイストで首を絞り上げていき、座り込んだ崔の後頭部へローキック、首へのエルボードロップと一点集中攻撃。ダウンする崔に、両手を広げて打ってくるよう挑発するボディガーに崔は張り手を見舞っていくがボディガーには効かず。ボディガーは崔の首にハンマーパンチを打ち下ろしブレーンバスターを狙うが、崔が逆に投げ返したことで崔のターンに。
 崔は串刺しバックエルボーから顔面へのビッグブートを連発と一転攻勢を狙うが、何発目かの突撃でボディガーがカウンターのスピアー。さらにボディガーは崔をコーナーに振ってマシンガンラリアットからバックドロップ。ボディガーは満を持してバウンスを狙うが、崔も意地で立ち上がってエルボー。ボディガーもこれに付き合い足を止めてのエルボー合戦。ボディガーは不意をついてハイキックも崔は回避。ならばと即座に踵落としを放つとこれがクリーンヒット。ボディガーはバックドロップ、エルボードロップと畳み掛けコーナーに上るが、崔が追いすがって下からボディガーの腹部を蹴り上げ、雪崩式ブレーンバスター。コーナーにもたれかかるボディガーに赤川鉄橋。さらに那智の滝を投下するもボディガーは回避しスピアー、ラリアット、ハイキック、ラリアットと怒涛のラッシュの後にダメ押しのバウンスで叩きつけ3カウントを奪った。

<試合後コメント>

崔領二
「いろんな考察あるけど、リングで動ける限界とか、ああやったらこう来るとか、こうやったら負けるこうやったら勝てるとか、みんなそんな理論はたくさんあってやってると思います。でもいざリング上でやると鳴ると相手も全力で向かってくるから思い通りにいかない。思い通りに勝てない思い通りに人気が出ない思い通りの動きができない!それがプロレスラーだと思います。ボディガーに対して、俺のほうが若くてほぼ負けたことなくて、正直優位に立ってると思ったけど、これが勝負なんじゃないですかね。ここが彼のホームだとしても、俺のホームでもあるから、今回は言い訳もできないし、俺の力道山先生から引き継いだものが、大木金太郎さんとか馬場さんに受け渡って約40年で俺が受け継いで、次はボディガー。まあ、そういうことでしょうね。勝者を称えるしか無いでしょう。ありがとうございました」


ボディガー
「やったったぞオイ!あの崔領二、あの崔領二からもぎ取ったぞ!50のオッサンがやったったぞ。見たかオイ!」

――地元での戴冠ですが、全日本プロレスでシングル王座の戴冠は初めて?
「全日本では。世界タッグは何度もあるけど、シングルのベルトは初めてで。これでシングルプレイヤーとしての格も上がると思うんで、どんどん誰でも挑戦してきてくれ。全部全部跳ね返したるわ。オヤジのパワー炸裂や!ここはビール飲ませてくれ!(缶ビールを一気飲み)あぁ!美味い!まあそういうこっちゃ!」

第6試合


両組握手は無し。野村と永田のマッチアップでゴングが鳴ると、ロックアップからバックの取り合い、腕取り合戦からのグラウンドと堅実な立ち上がりからブレイク。次は手4つで組み合うが、野村がロープに押し込んでブレイク。離れ際に永田のほうがガットショットを放っていき、野村もエルボー。さらにドロップキックを狙うが、永田がスカしてクリーンブレイク。永田は突撃してヘッドロック、ショルダータックルで野村を吹き飛ばさんとするが、耐えた野村がエルボーを放つと永田もエルボー連打からローキックも、野村は走ってショルダータックルでなぎ倒す。両者タッチ。
 秋山と青柳のマッチアップ。手4つからバックの取り合い、腕の取り合いに発展するも秋山が青柳の指関節を極めて優位に立つが、青柳は怒ってエルボー連打。秋山は全く効いていないといった様子で「もっと来い!」と挑発し、受けきった上でヘッドバッドを連発。青柳もかち上げエルボーで突っ張っていきなんとか秋山を倒すと、ストンピング連打で体力を消耗させる。起き上がった秋山は、突撃してくる青柳をブートで反撃。青柳もドロップキックで秋山を場外に叩き出すと、場外戦に発展。青柳は秋山を、野村は永田を狙って場外でやり合う。
 青柳は秋山をリングに戻して再びストンピング。野村にタッチし、2人で秋山をコーナーに押し付け踏みつけまくる。
 野村は秋山をコーナーに振りバックエルボーからフォールも2。青柳にタッチ。
 青柳は野村と秋山をロープに振ってダブルチョップ。青柳は執拗にストンピング。秋山は「効いてねぇぞ!打ってこい!」と好きなように蹴りやエルボーを打たせていき、秋山は受けきった上で突撃してくる青柳にカウンターのラリアット。永谷タッチした上で青柳を場外に放り出し。再び今度は相手を入れ替えての場外乱闘へと発展。
 秋山は青柳を花道に連れ出し、長い助走をつけてのランニングニーを放ってから青柳をリングへ。永田は青柳の顔面を「来い!テメーコラ!」と叫びながらめちゃくちゃに蹴りつけていく。さらに青柳にショルダーアームブリーカーから腕固め。これを青柳がブレイクすると腕を取ってエルボースタンプを連発。青柳はエルボーを打っていくが、永田はその腕を取って再びショルダーアームブリーカー。さらにローキックを連発して青柳を自軍コーナーまで追いやり秋山にタッチ。
 秋山は青柳にパイルドライバーも2。秋山は青柳を起こし打撃合戦に誘う。青柳はエルボーを打ち込んでいくが、秋山はジャンピングニー一発で黙らせる。さらにニーバッドを打ち込み、ロープに振ってラリアットを狙うが、青柳はこれを回避しフライングフォーアーム。野村にタッチ。
 野村はドロップキックからジャンピングエルボー、さらにショルダータックル、コーナーへ振って串刺しボディスプラッシュからノーザンライトスープレックスとラッシュをかけるがカウント2。野村はロープに走るが、秋山はジャンピングニーでカウンター。永田にタッチ。
 永田はミドルキックで野村をコーナーに追いやり串刺しブート。続けてエクスプロイダー。これを返した野村はエルボーで突っ張っていくが永田は顔面に強烈な張り手を間髪入れず連打。さらにドロップキックを狙うと見せかけたフェイントを入れ低空ドロップキック。続けて永田は突撃するが野村はこれを担いでマキシマム。続けてフロッグスプラッシュからフォールも2。野村はロープに走ってスピアーを放つが、永田がこれにヒザを合わせ、野村はその場に崩れ落ちる。しかし野村はもう一度走ってスピアー。これを成功させると青柳にタッチ。
 青柳は永田にビッグブート、ジャンピングニー、コーナートップからのクロスボディと浴びせていき、野村と共にトレイン攻撃。続けて青柳がコーナートップからダイビングエルボードロップからフォールも秋山がカット。青柳はロックスター・バスターを狙うが、耐えた永田が腕を取って白目式腕固め。これは野村がカット。永田は秋山にタッチ。

 秋山は青柳をコーナーに振って串刺しジャンピングニー、ランニングニー、胴締めフロントスリーパーと続けていくが野村がカット。永田が入ってきて秋山と共に青柳にキックを放っていき、秋山がニーバットを連発していくが、足をキャッチした青柳がドラゴンスクリュー。コーナーに上る青柳だったが、秋山が組み付いて雪崩式ブレーンバスター。秋山と青柳のジャンピングニーの打ち合いとなるが、これを制した秋山がエクスプロイダー。これを2で返されると、ニーバットを連発し、再びエクスプロイダーもカウント2。秋山はさらにエクスプロイダーを狙うが、青柳が首固めで切り返し、これを返した秋山へ野村がジャンピングエルボーからのジャーマンスープレックスでアシスト。青柳もジャーマンスープレックスで続き、ジャンピングニー。最後はダメ押しのロックスター・バスターでカウント3を奪った。

 試合後、喜びを爆発させる野村&青柳の元へ秋山が歩み寄って2人へ何かを語りかけ、メッセージを送る。2人はそれを真剣な表情で聞き入っていた。

<試合後コメント>
野村直矢&青柳優馬&大森隆男

青柳「なんとか獲りました!」
野村「やっぱり、チャンピオンチームはホントに向上心。最後はほぼ2対1の状態で秋山さんを集中攻撃して、なんとか最後勝つことが出来ました」
青柳「これからも力を合わせて……」
(大森が拍手をしながらコメント会場に現れる)
大森「野村選手、青柳選手、アジアタッグ奪取おめでとう!まずは二人の戦いぶりに敬意表して、おめでとう!(野村&青柳とそれぞれ握手)……だけどさ、そのアジアタッグ、俺もまだ諦めてない。とんでもねぇパートナー連れてきて、一番最初に俺がそのベルトの挑戦者に名乗りを上げる」
野村「やってやるよ」
青柳「やりましょうよ。とんでもないパートナー連れてきてくださいよ」
大森「誰でも文句ねぇだろ?」
青柳「文句ないですよ。大森さんがチャレンジャーなら文句ありませんよ」
野村「やってやる」
青柳「やりましょう、アジアタッグ選手権試合、やりましょう」
大森「やるって言ったな!吐いたツバ飲み込めよ!あっ、飲み込むなよ!!」
青柳「ぜってぇ飲み込まねぇぞ」
大森「とんでもねぇパートナー……アックスボンバーズ……」
(大森は退席)
青柳「早速挑戦者が名乗りを上げてきました。防衛戦、間違いなくベテランで実力もある、その大森さんが言うとんでもないパートナー、楽しみですね。秋山さんと永田さんから獲った僕ら、今のところ敵なしですよ。僕らが力を合わせればどんなこんなんだって乗り越えられますから。もう次が決まりました。チャンピオンに休んでいる暇はありません。今日の勝利の感傷に浸りたい気持ちもありますが、次のステップに行きます」
野村「もう次があるって分かってるんで、あとはまた自分たち2人で作戦会議するだけです」
青柳「あの二人から獲った以上は負けられないし、このベルトの価値をもっともっともっと!もっともっともっと上に上げていきます!今日はありがとうございました!」

第7試合


 試合前、株式会社カーベルの伊藤一正社長よりタイトルマッチ宣言が行われた。

 ゴングが鳴ってもしばらく睨み合って動かなかった2人だが、ジリジリと距離を詰めてロックアップからロープへの押し込み合い。宮原が押し込み、離れ際に胸を軽く三回叩いて挑発。これに苛立ったゼウスは即座にロックアップで組み合って行き、ロープに押し込んで離れ際に強烈な逆水平チョップ。さらにゼウスはラリアットを狙うが、宮原はこれをかわし走ってブラックアウトで飛んでいく。しかしゼウスもこれを回避し、クリーンブレイク。
 再び睨み合いから手4つ、腕取り合戦となり宮原がロープに振っていくが、ゼウスはジャンピングラリアット。さらにラリアットを狙うが、宮原はかわして顔面へフロントハイキック。場外に転落したゼウスを追って宮原もリングを降り、ゼウスを鉄柵へとぶつけていくが、ゼウスもショルダータックルで対抗。今度はゼウスも宮原を鉄柵に叩きつけていく。宮原は場外でフロントハイを狙うが、ゼウスが足をキャッチして鉄柵に叩きつけ、さらに鉄柵へとニークラッシャーを放ち宮原の足を殺していく。ゼウスは宮原を花道まで連れていき、チョップて打ち据えた後、長い助走をつけてラリアットを狙うが、起き上がった宮原フロントハイキックでカウンター、さらにDDTで花道に突き刺していく。場内からはブーイング。さらに宮原は場外を連れ回しながらヘッドバッド連打で追撃し、さらに場外のゼウスへエプロンからブラックアウト。ゼウスも意地のチョップで反撃していくが、宮原のヘッドバッドで膝をついてしまう。宮原はゼウスをエプロンに乗せると、鉄柱を使ってゼウスの頭部を締め付けていく。これには和田京平レフリーも宮原の髪を全力で引っ張って引き剥がす。宮原はゼウスをリングに戻すと、フォールに行かず、レフリーにゼウスの意識のチェックを要求。
 ゼウスが起き上がるとブレーンバスターを狙うが、ゼウスは雄叫びを上げて耐えるが、宮原はゼウスをブレーンバスターで半分上げてロープに引っ掛け、ぶらさがったゼウスの後頭部に低空ドロップキック。さらにコーナーに振って串刺しニーを狙うが、ゼウスはブートで反撃。しかし、宮原は余裕の様子で両腕を広げ、ゼウスに好きなようにチョップを打たせていく。宮原は受けきった上でロープに走るが、ゼウスがカウンターのスパインバスターで叩きつけ好機を握る。
ゼウスは宮原に串刺しラリアットからフロントスープレックスからフォールも2。続けてゼウスはロープに振ってラリを狙うが、宮の低空ドロップキックコンビネーションからブラックアウトを狙うが、ゼウスがカウンターのラリアットをクリーンヒットさせ、宮原は場外に吹っ飛んでいく。するとゼウスはトペ・コンヒーロで追撃。
 ゼウスは場外戦で宮原を痛めつけた後、エプロン上でブレーンバスターを狙うが、これを耐えて着地した宮原がフロントハイキック、ブラックアウトと畳み掛け、場外でブレーンバスター。大ダメージを負ったゼウスはリングインまでに時間を要したが、リングに入ってコーナーにもたれかかるゼウスへ宮原は間髪入れずに串刺しブラックアウト。ゼウスもエルボーで抵抗するが、宮原は組み付いてジャーマンスープレックス。これを返されると宮原はロープに走るが、ゼウスはカウンターのラリアット。即座に起き上がって吼える宮原だったがゼウスはもう一発ラリアット。
その後、足を止めて正面からエルボーや逆水平チョップの打ち合いとなるが、宮原が不意をついてのフロントハイキックでこれを制しブレーンバスターで投げてからシャットダウンスープレックスを狙う。しかしゼウスはこれを耐え、宮原の足元に潜り込んで足を取りアンクルロック。長時間絞め上げるも宮原はなんとかロープへ。

 よろめきながら立ち上がる宮原を、ゼウスはジョン・ウーでコーナーに叩きつけていくが、宮原は怯まず突撃しブラックアウトからジャーマンスープレックス。さらにシャットダウンスープレックスを狙うが、振りほどいたゼウスがハイキックからラリアット。フォールも2。続けてチョークスラムで叩きつけるも2。さらにジャックハマーで叩きつけるも2。ならばとゼウスはコーナーに上ってフライングラリアットを狙うが、回避した宮原がゼウスの後頭部へブラックアウト、正面からブラックアウト、超滞空ジャーマンスープレックスと畳み掛け、シャットダウンスープレックスを狙うが、これを振りほどいたゼウスへブラックアウトを三連発。さらに宮原はブラックアウトを狙うが、ゼウスがカウンターのラリアットを二連発。最後にトドメのジャックハマーで3カウントを奪った。

エンディング


 悲願の三冠王座初戴冠にゼウスは涙。盟友ボディガーが駆け寄ってゼウスを称える中、ベルトを持って現れた伊藤社長はボディガーにベルトを手渡し、ゼウスに巻いてやるよう促してリングを降りる。
 ボディガーにベルトを巻いてもらったゼウスは、会場を包む大・ゼウスコールの中、感極まった様子でマイクを取る。
 
ゼウス「今日のお客さん!本当にありがとうございました!こうやってここまでたどり着いたのは、本当にこれまで僕を応援してくださった大阪のファン、そして全国のファン、家族、妻、僕の両親、たくさんの友人が僕を支えてくださったおかげだと心より感じております。皆さん一人一人の声援が本当に僕の力になり、こうやってやっと全日本プロレスの三冠チャンピオンになることが出来ました!ありがとうございました!これからは、三冠チャンピオンとして、三冠王者として胸を張り、全日本プロレスを大いに盛り上げてまいりますので、どうか皆さん!これからもよろしくお願い致します!」

 ファンが祝福する中、「人生は祭りやで!ワッショーイ!ワッショーイ!ワッショーイ!」の大合唱で興行は大団円の内に終わった。

<試合後コメント>

ゼウス
「ありがとうございました!やっと5度目の挑戦にして三冠王者になることが出来ました!これから三冠王者にふさわしい試合を一戦一戦重ねて精進してまいり、これからも全日本プロレスを盛り上げようと思いますので、皆さんこれからも応援よろしくおねがいします!」

――初めて巻いた三冠ベルトの感想は
「今は感動しか無いですね。このベルトを巻けるという自信はありました」

――そのベルトは全日本プロレスのトップの証ということで責任感も伴うと思いますが、王者としてこれからやっていく覚悟は
「覚悟はもう三冠戦前から決まってるんで。自分も今日は試合前精神を統一してたときに、覚悟は決まってるなと。リングの中で命をかける覚悟はできているなと。全身全霊で試合しようと、それだけの気持ちで試合しました。昨日は気持ちが高ぶって一睡もできなかったんですけど、それでもやっぱり燃える自分の中の闘魂と言うか、魂というか、それが自分の体を奮い立たせてくれて、三冠王者になれました」

――三冠王座は大きな目標だったわけですが、それを達成した今、次の目標は
「一戦一戦、王者にふさわしいタイトルマッチを、全身全霊で試合をして、勝っていきたいと思います!まずは石川修司選手と三冠!そこに全力で向かいます!」

――この地元・大阪で戴冠したことの感想は
「最高ですね!もうホントに最高です。ホントに最高で終わったあと、知ってるみなさん、知らないみなさんと握手たくさんして、僕を知らずに全日本プロレス見に来てくれたお客さんもいると思うんですけど、それでも僕の試合を見て僕に握手を求めてくださって、すごい最高の気持ちですね。一人ひとり丁寧に握手をしていきたいと思いました」

――試合後、涙を見せるシーンが有りました
「涙がこみ上げてきましたね。涙なんかいつでも出ます。いつも自分の中で色々苦しみとかに耐えて頑張ってるんで、みなさんもいつも涙をこらえてると思うんです。それがやっぱり自分が一つの夢がかなって、僕もここは自分も涙を流して良いんじゃないかというそういうつもりでした」

――三冠奪取まで色々なことがあったと思うのですが、全日本プロレスに入ってから一番つらかったことは
「全日本入ってからずっとですよ。全日本プロレス入ってから一試合一試合が全部試練でした。僕は気持ちこめてやってるんで、一試合一試合が試練でした。しんどくてもそれでいいと思うんですよ。三冠王者がしんどくないわけないでしょ。三冠王者は一番努力せなあかん。そういう立場だと思うんで」

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