難病・メニエール病と戦うプロレスラー・近藤“ド根性”洋史が引退を表明!「ちゃんとした形で自分の最期を決めたいと思った」

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 29日、神奈川県・HEAT-UP事務所にて記者会見が行われ、HEAT-UP所属の近藤“ド根性”洋史が10月31日をもって引退することを発表した。

 近藤“ド根性”洋史は、その名の通り“ド根性”を武器に自身よりキャリアや体格で勝る相手に対しても全力でぶつかっていく選手であり、試合会場では子供たちから大きな声援を受けている。
 しかし、近藤はメニエール病という厚生労働省で難病指定されている耳の病気と現在も戦っており、28歳でプロレスラーデビューした遅咲きの苦労人。病気の影響もあり中々勝てずに苦労した時期もあったが、近藤は持ち前のド根性で躍動。
 近藤の生き様は多くのファンに勇気を与え、その活動はテレビ東京『生きるを伝える』でも紹介された。

<前回インタビュー:難病・メニエール病と戦うプロレスラー・近藤“ド根性”洋史がテレビ東京『生きるを伝える』に出演!「僕の“ド根性道”を見て欲しい」 https://battle-news.com/?p=39630

 突如引退を表明した近藤は、その理由について持病によるめまいの悪化や、何もしていないときに鼻血が出るようになるなどの体調の悪化を挙げ、そうした変化から現役続行についてネガティブな気持ちになりそうになったからであると語った。

 体調が改善するまでの活動休止ではなく、引退という選択肢を選んだことについては「僕は、お客さんが10名であろうが100名であろうが、数千名だろうが、どの会場でもとにかく死ぬ気で全力でやるというのがモットーなんです。休業という形を取らなかった理由として、自分としては“やるかやらないか”の二択というか、それがド根性スタイルなんです。病気のことを考えてネガティブな気持ちになると、選手生活を続けるために力をセーブすることを考えてしまう。それは“心技体すべて全力で”という僕のモットーに反するので、どうしても限界というものを考えてしまうんです。僕の中で弱気になってくると、ここが一区切りなのかなと。“休業”ではなく、ちゃんとした形で自分の最期を決めたいという考えがよぎったので“引退”という考えに至りました」と語った。

 この近藤の引退について、HEAT-UP代表の田村和宏は、「前から近藤選手から相談は受けていたんですけど、我々もビッグマッチが続いていて休まるところが無かったんです。近藤選手の今後の人生についてのこともありますし、近藤選手の気持ちも踏まえて『10月31日のとどろきアリーナ大会まではド根性で行ってくれ!』ということで、10月31日まで頑張ってもらうことになりましたので、応援をよろしくおねがいします」と近藤を激励した。

 近藤は、引退後について「リングを降りたからと言って『じゃあ僕はもうHEAT-UPの人間じゃないんで関係ないね』っていうのは無いと思うので、なにかしらの形で僕の力を必要としていただけるのであれば、貢献できることはあると思っています。まずは一区切りして、まずは目眩とか病気のこともあるので、身体を落ち着かせてから今後のことを考えようと思っています」と語り、引退までにシングルマッチで戦いたい相手で絶対に外せない選手として、師匠である田村和宏と、盟友である現HEAT-UPユニバーサル王者・兼平大介の名前を挙げた。

 近藤は、全てに於いて全力で挑む自らの生き方を“ド根性道”であると語っている。
 難病を抱えながらプロレスラーとして4年以上闘ってきた近藤の全力の“ド根性道”は、選手としての活動を終えたとしても多くの人をこれからも勇気付けていくことだろう。

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