難病・メニエール病と戦うプロレスラー・近藤“ド根性”洋史がテレビ東京『生きるを伝える』に出演!「僕の“ド根性道”を見て欲しい」
5月12日(土)に放送されるテレビ東京『生きるを伝える』にHEAT-UP所属のプロレスラー・近藤“ド根性”洋史が出演することが決まった。
『生きるを伝える』は、病気・災害・突然の事故・最愛の人との別れなど、様々な困難や挫折を乗り越えて輝かしい人生を歩んでいる人たちにスポットを当て、前向きに生きていく姿を伝えるドキュメンタリー番組。
近藤“ド根性”洋史は、その名の通り“ド根性”を武器に自身よりキャリアや体格で勝る相手に対しても全力でぶつかっていく選手であり、試合会場では子供たちから大きな声援を受けている選手。
しかし、近藤はメニエール病という厚生労働省で難病指定されている耳の病気と現在も戦っており、28歳でプロレスラーデビューした遅咲きの苦労人。病気の影響もあり、中々勝てずに苦労した時期もあった。
<前回インタビュー: 難病・メニエール病と闘うプロレスラー近藤”ド根性”洋史が“エース候補”と呼ばれるまでに成長できた理由とは? https://battle-news.com/?p=35298 >
今回、『難病と戦うプロレスラー』としてTV番組に出演する近藤が、想いを語ってくれた。
――まず、この番組への出演の切っ掛けはなんだったのでしょうか
「バトル・ニュースさんにHEAT-UPの相模原大会の前にインタビューをしていただいて、番組スタッフの方がそれを見て声をかけてくれたんです。この番組のコンセプトが『困難に負けずに頑張っている人をフィーチャーしたい』というもので、今回は病気と戦いながらプロレスラーをやっている僕を取り上げていただけることになりました。
言い方はアレですけど、僕はプロレスラーとして当たり前のことをやっていただけなんです。でも、僕たちにはプロとして自分たちの活動を広く伝えていかなくちゃいけない使命があるので、こうしてメディアに取り上げていただけることは嬉しいですね」
――インタビュー記事が掲載されてから他になにか変化はありましたか
「相模原大会に友達のお姉さんが来てくれたんですよ。その方はめちゃくちゃプロレスが好きだったみたいで、他の団体さんも色々見ている中でHEAT-UPの相模原大会を『ベストバウトだった』と言っていただけてすごく嬉しかったですね。実は、その友達にお姉ちゃんがいたことも知らなかったんですけどね(笑)でも、そういう方にも会場に足を運んでいただいて、僕の気持ちが届いたんだなって思うと嬉しいですよね。相模原大会での試合は僕が一番伝えたい気持ちを込めた試合だったので、ただただ嬉しいです。
プロレスは人によって見方や価値観が異なるものだと思うんですけど、人が死ぬ気で頑張っているものは誰かに伝わるんだなって感じました。今月5日の試合では王座に挑戦して敗れてしまったんですけど、気合を入れ直して頑張ろうと思いました」
――番組の見どころや、近藤選手が伝えたいことは何でしょうか
「僕が一番強く意識していることは、なにかの名言を借りるようですけど、『100回挑戦してダメでも、101回目には成功するかもしれない』という考え方ですね。人間失敗すると恥ずかしくなったり情けなくなったり見栄とかもあったりで、色々な理由をつけて諦めたくなるものだと思うんです。でも、僕は大馬鹿野郎なので、男なら『出来るか出来ないか』じゃなくて『やるかやらないか』だと思っているんです。その心が伝わればいいなと思います。
僕はまだ病気を克服したわけじゃないんですけど、克服したからスゴイというわけではなくて、僕は挑戦することしか知らないんです。目眩がしようが、病気があろうが、やるしかない……それが僕の“ド根性道”なんです。
僕はどの会場でも常に全力を出し切ることを目標にしています。今回はテレビの取材でしたけど、それも全力で取り組みました。それを見て、『アイツ馬鹿だな』でも『無鉄砲だな』でもなんでもいいので、何かを感じてもらえたら嬉しいです。番組を通じて僕の考え方とか想いが伝わればいいなと。不器用でも泥臭くても頑張れば何らかの形になって誰かに何かを伝えられるんだってことを証明したいんです。
プロレスファンの皆様にも、不器用でも気持ち全開のファイトをするプロレスラーがここにも一人いるんだと知っていただけたら嬉しいです」
――近藤選手の“ド根性道”が多くの人に伝わるといいですね
「プロレスラーはその試合に人生そのものが出ると言われているんです。仮に僕が今後の鍛錬で器用にいろいろな技を使える選手になったとしても、今の不器用で全力の気持ちは忘れたくないです。
田村(和宏)さんがよく言うんです。『プロレスラーは日常もプロレスなんだ。リングを降りたらド根性が無くなってしまうようなら、お前はお前じゃなくなるんだ』と。僕がこの間王座に挑戦して負けてしまったときも田村さんがリングに上って『立ち上がれ!ド根性!』とムチ打ってきてくれたんです。だから、僕もいつでもどこでも全力で“ド根性道”を貫いていきたい。
カッコつけた言い方ですけど、これから先も人生という名の試合が続いていくんです。仮に僕がリングを降りる時が来ても、それでド根性が無くなってしまったら、今までの生き方を否定することになるというか、勿体無いじゃないですか。だから、僕は生涯“ド根性道”を歩いていきたいです」
――最後に、ファンや番組の視聴者に向けてメッセージをお願いします
「僕は、メニエール病で苦しんで、プロレスラーになってからも中々勝てなくて悩んだ時期もありました。でも、ここで逃げちゃダメなんだと思って、とにかく必死に壁にぶち当たりました。『当たって砕けろ』という言葉もありますが、いちばん大切なことは、砕けた後にもう一度立ち上がってまた当たっていけるガッツがあるかどうかだと思っています。
世の中で勝ち組と言われている一握りの中の一握りの人も最初は失敗があったと思うんです。今はスターと呼ばれるプロレスラーも、最初からエリート街道まっしぐらだった選手はほとんどいない。みんな下積み時代は負け続けているんです。
番組でプロレスラーのスーパーヒーローじゃない部分を見て、なにか燃えるものがあったなら僕は嬉しいです。仕事でも、プライベートでも、もちろんプロレス観戦についてでも、心の何処かがHEAT-UPするきっかけになってくれたらと思います。
僕たちHEAT-UPは川崎市を中心に活動していますが、そのHEAT-UPの中に『近藤“ド根性”洋史、ここにあり!』というのと、僕だけじゃない僕の熱い団体のことも知って、応援していただければと思います。ド根性ーッ!!」
テレビ東京『生きるを伝える』は、テレビ東京地上波7チャンネルで2018年5月12日(土)20:54~、BSジャパンBSデジタル7チャンネルでは2018年5月18日(金)21:54~に放送される。