【インタビュー】HEAT-UPの新王者・兼平大介が阿部史典との初防衛戦で新たな時代の幕開けを見せると宣言!「上の人たちを気にせず、僕らは僕らで新しい時代を作ればいい」

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 某日、HEAT-UPユニバーサル王者の兼平大介にインタビューを行った。

 プロレスリングHEAT-UPは、プロレスの興行だけでなく、神奈川県川崎市の地域密着団体として、障害者支援・福祉活動・警備活動・子供達への支援などの社会貢献活動をプロレスを通じて行っている団体。
 今年10月に行われるとどろきアリーナ大会は川崎市都市ブランド推進事業として認定されるなど地元での信頼は厚い。

 兼平大介は、柔術や総合格闘技のバックボーンがあり、総合格闘技団体・DEEPでプロの総合格闘家としてデビュー。プロレスラーとしてHEAT-UPでデビューして4年目の若手でありながら5月にはHEAT-UPの現ユニバーサル王座を戴冠。
 他団体への参戦も増えており、新日本プロレスが主催する若手選手が中心となる大会『LION´S GATE』にも出場して永田裕志や小島聡とも対戦。プロレス界に於いて注目度が高まっている選手の一人だ。
 
 そんな兼平は、6月23日に行われるカルッツかわさき大会でBASARAの新鋭・阿部史典と初防衛戦を行う。
 この3000人規模の会場での大会は、HEAT-UPにとってはとどろきアリーナ大会に次ぐ最大級のビッグマッチ。そこに至るまでの道程は、雑居ビルの中の小さな道場から始まったHEAT-UPと、HEAT-UP最初期から在籍していた兼平の成長過程とも言える。

 このビッグマッチを迎えるにあたっての兼平の心境を聞いた。

【前回インタビュー】

【インタビュー】”灼熱王”の称号を賭けて紅白歌手との決勝戦に臨む兼平大介がHEAT-UPとプロレス界を背負う覚悟を語る!

――3000人規模の会場で王者としてメインイベントで防衛戦を行うことになりました。HEAT-UPに最初期から在籍している兼平選手には感慨深いものもあると思います
「最初、入門のために面接に初めてHEAT-UPに行ったときに、僕はプロレス道場ってリングがあるところをイメージしてすごい期待していたんですけど、実際はすっごく汚い雑居ビルで、真っ暗のところにある鉄の重たいドアを開けなきゃいけなくて躊躇ってたら、田村さんが後ろからひょこっと現れて……すごいちっちゃかったんでまさかプロレスラーだとは一切思わなかったですけど(笑)それが田村さんとの初対面でしたね。
 中に入ってみたら会員さんが練習してたんですけど、普通のダンススタジオみたいなところでホント汚いマットを引いて、前転・後転したりとかボディスラムやったりとかしてて……一瞬僕は『来るところ間違えたな』って思いましたね(笑)それで『ここはやめとこう』と思ったんですけど、とりあえず来たんで面接だけしとこうと思って。その時も『格闘技やってたんだったらビッグマッチまでにデビューさせるよ』って言われて……。僕はプロレスラーになるってものすごいハードルの高いものだと思っていたので、『デビューできるなら頑張ろうかな』と思って、次の日から丸坊主にしてHEAT-UPに入門しました。
 ビッグマッチって言うから『どんなでっかい会場なんだろう』と思っていたら、枇杷島(名古屋)にある、隣に柔道場があるような体育館で(笑)でも、対戦相手が長井満也さんだったのでそこはすごく気合が入りましたね」

――想像とはかけ離れたプロレスラー生活から始まったわけですが、デビューまでに苦労したことは
「今は100kgあるんですけど、入ったときには70kgなかったんです。総合格闘技をやっていたときの契約の体重が65kgだったので。短期間で体重増やさなきゃいけないと思って、ひたすらミキサーの中に卵10個とかお肉とか入れて、それを飲んだりとか(笑)そうしたら、とりあえずデビュー戦の頃には80kgくらいまで増えたので、なんとか形にはなったかなと。 
 デビューするまでも格闘技の試合感覚のままいきなりデビュー戦で。長井さんにボコボコにされて心が折れて終わりましたね。『全然プロレスできてない』ってボロカスに怒られて終わった。ホント泣きそうになる終わり方でした。緊張から5分で息も上がったし、ボディスラム一つでも、リングでやられたら『こんなボディスラムって痛いんだ』というのを痛感しましたね。
 でも、その3年後に新百合ヶ丘大会で長井さんと再戦したときには『上手くなってるね』と言っていただけたので、嬉しかったです」

――3年で長井選手から成長を認められるまでになったわけですが、兼平選手がターニングポイントになったと思う試合はありますか
「やっぱり、去年の8月に田村さんとやった後楽園ホール大会での初めてのタイトルマッチですね。あの試合も結構色々言われてて『田村vs兼平じゃ客を呼べない』みたいなことを遠回しに……。入場してみたらお客さんがいっぱい来てくれていて本当にホッとしたんですけど、その面でもプレッシャーがあって、普通の試合と全然違いました。悔しい思いもしました。
 試合もプレッシャーとか会場の空気とかに呑まれてすぐスタミナが切れて、田村さんに一枚も二枚も上を行かれている気がした。試合終わっても田村さんはピンピンしてて……。そこで『ああ、チャンピオンってすげぇな』って思ったというか、『このベルト巻くのはまだ早いな』というのを感じたんです。そこで『1からやり直そう』って気持ちになりました」

――その後、昨年11月に行われた灼熱王リーグ戦の決勝戦で、その後王者となるノリ・ダ・ファンキーシビレサス選手に敗れたことについては
「リーグ戦を突破したことは自信になってたんです。『この勢いで行けるんだろうな』っていう自信があって、その勢いが過信となって油断してたのかも知れません。単純に、ノリさんの覚悟とかが上だった気がしました。それで『まだまだ足りないんだな』と思いました」

――その後、ノリ選手との再戦までの期間『挑戦者として認めない』という批判や伊藤優作選手との査定マッチを課されるなど試練の日々が続きました
「田村さんがノリさんにベルト獲られて『そのまま黙ってるのもダメだな』と思って挑戦に名乗りを上げたんです。『とりあえず行かなくちゃ』という使命感だけで『リベンジさせてください』って言ったんですけど、そういう甘い考えを見透かされたのか『お前を挑戦者とは認めない』と。
 それで近藤さん(近藤“ド根性”洋史)と相模原で挑戦決定戦をやって、勝って、『決まったのかな』と思ったら、まさかのチャンピオンが認めない。“防衛ロード”ならぬ“挑戦ロード”が始まった。名古屋まで何度も行って、伊東優作さんと新百合ヶ丘で査定マッチをやって、名古屋に井土と行って前哨戦やったり……『挑戦するだけでもこんなに大変なんだ』と思ったんです。そこでまた、王座に挑戦することとか、チャンピオンになることについて真剣に考えました」

――臥薪嘗胆の日々を経て、ようやく5月にはリベンジを果たし、ユニバーサル王座を戴冠しました
「獲った瞬間は嬉しかったですよ。『ようやく獲れた』って。“ようやく”と言ってもたった半年くらいなんですけど、僕のプロレスのキャリアは4年くらいなので、すごく長く感じたんです。挑戦に至るまでが長かったので嬉しかったですね。
 ノリさんのことも、散々馬鹿にされたのもありますし、戦ってるときは『ムカつくな』とか思って嫌いだったんですけど、終わった今考えてみると、カッコイイチャンピオンだったなと思うんです。もし、ノリさんが僕に挑戦してきたとしたら、僕はいつでもやらないといけないという気持ちになります。半年くらいの短い期間なんですけど、僕なりに色々苦労して、色々考えたこの期間は、レスラーとしても人間としてもすり減ったんですけど、必要な期間だったと思います。ノリさんは僕にその機会をくれたと思うので、感謝しています」

――名古屋のノリ選手を下して王者になったと思ったら、NWAインターナショナルライトタッグ王者(6・10現在)の名古屋の新鋭・阿部史典選手が挑戦を表明してきました
「不思議ですよね。なぜ名古屋にこんなに縁があるんだって感じですよね(笑)デビュー戦も枇杷島(名古屋)でしたし、なんで名古屋の人ばっかり出てくるのか。こんなに一緒にやってるんだからもっと仲良くてもいいのに、なんで喧嘩ばっかりしてるんでしょう……(笑)」 

――率直に言って、3000人規模の大会場でのビッグマッチでキャリア4年前後の若手同士で戦うというというのは挑戦的なカードだと思います
「嬉しい1割、プレッシャー9割ですね。しかも挑戦者じゃなくて、王者として防衛するとともに、『これが今のHEAT-UPだ』というのを見せなくちゃいけない。これまでは、HEAT-UPのメインと言えば“ユニバーサル王者・田村和宏の防衛戦”だったわけで、そういう意味では風景が変わったのかなと思います」

――『景色が変わった』という言葉がありましたが、王座を奪取したことで世代交代をしたという思いはありますか
「世代交代っていう意識は僕の中には無いです。阿部くんが挑戦表明してきたときにリング上で言ってましたよね。『HEAT-UPは田村和宏の団体、BASARAは木高イサミの団体というイメージを変えたい』って。でも、僕はその言葉にピンと来てないというか、そんなことを考えて試合したくないんですよね。そこを引っ張ってもしょうがないじゃないですか。田村さんは田村さんで役割があって、僕らには僕らの役割がある。出来ることもやれることも違うんで、違うものを見せていけばいいんじゃないかと。そういう考えに囚われて引っ張っていること自体が『HEAT-UP=田村さん、BASARA=イサミさん』ということを認めているということになるじゃないですか。そこは無視してやりたいです」

――阿部選手の言うような“世代交代”を目標にした試合はしたくないと
「上の人を気にしながら試合するんじゃなくて、僕らは僕らで新しい時代を作りましょうよ。プロレスって、色んな形があるなと思うんです。プロレスは正解がないものだと思うんで、上の人たちが築いてきたものを“正解”と考えるんじゃなくて、僕らは僕らのプロレスをやりましょうよ」

――最後に、ファンに向けてメッセージをお願いします
「何年後か、十何年後かは分かりませんけど、『あのときのカルッツは、阿部vs兼平で正解だったな』と言われるような試合をしたいと思います。僕らは僕らで新しいものを作っていくので、それを見て欲しいですね。応援宜しくお願いします」

 普段からマイペースな性格であり、「先輩選手たちの影に怯えず自分たちの試合をしていきたい」と語る兼平だが、大会場で団体を背負って王者として戦うことについては並々ならぬ覚悟を持っている。
 誰かを超えて世代交代をアピールするのではなく、「若手世代同士の戦いを見せてHEAT-UP新しい景色を見せていきたい」と語る兼平と阿部の試合が新時代の幕開けを感じさせるものになることを期待したい。

障がい福祉青少年育成チャリティー大会
『川崎炎上シリーズ~カルッツの乱~』
日時:2018年6月23日(土)
開始:18:00
会場:神奈川県川崎市・カルッツかわさき

▼開幕!カルッツかわさきサミットⅠ~~日印プロレス同盟vs名古屋~ タッグマッチ 20分1本勝負
渡辺宏志/バリヤンアッキ(インド)
vs
ノリ・ダ・ファンキーシビレサス(今池プロレス)/伊東優作(DEP)

▼がんばれ!川崎ヒーローズ!子供たちに夢と希望を! 6人タッグマッチ 20分1本勝負
プリンス・カワサキ/イナダマン/高梨将弘(DDT)
vs
PSYCHO(フリー)/CHANGO(フリー)/石田慎也(スポルティーバ)

▼我闘雲舞提供試合 タッグマッチ 20分1本勝負
さくらえみ/紺乃美鶴
vs
里歩/駿河メイ

▼カルッツかわさきサミットⅡ~世界が震える性戦~ 6人タッグマッチ 30分1本勝負
藤田峰雄(チンコプロレス)/飯塚優/井土徹也
vs
ニック(シンガポール)/グレッグホー(シンガポール)/レッド・イーグル(ポルトガル)

▼カルッツかわさきサミットⅢ~ド根性的国際交流の巻~ 8人タッグマッチ 30分1本勝負
ガッツ石島(GOING-UP)/マスクドミステリー(GOING-UP)/大谷譲二(GOING-UP)/室田渓人(GOING-UP)
vs
近藤“ド根性”洋史/ジューケン(イギリス)/ジェフマン(香港)/ケヴィンマン(香港)

▼HEAT-UPユニバーサルタッグ選手権試合 60分1本勝負
【王者組】新井健一郎(DRAGON GATE)/ヒデ久保田(フリー)
vs
【挑戦者組】田村和宏/藤波辰爾(ドラディション)

▼HEAT-UPユニバーサル選手権試合 60分1本勝負
【王者】兼平大介
vs
【挑戦者】阿部史典(BASARA)

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