【会見】近藤“ド根性”洋史が引退を表明!HEAT-UPがポルトガル最大のプロレス団体CTWとの提携を発表!王座戦に臨む兼平とアッキが調印式で海外進出の野望を語る!

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 29日、神奈川県・HEAT-UP事務所にて記者会見が行われた。
 この会見では、HEAT-UP所属の新鋭・飯塚優と井土徹也による道場マッチプロデュース、ポルトガルのプロレス団体・CTW(Centro de Treinos de Wrestling)との業務提携が締結、所属選手の中核を担う近藤“ド根性”洋史の引退が発表された。

▼飯塚優&井土徹也による道場マッチプロデュース
 まずは田村和宏より、7月22日の道場マッチの全カードが発表。

▼シングルマッチ 10分1本勝負
井土徹也
vs
服部健太(花鳥風月)

▼シングルマッチ 10分1本勝負
マスクドミステリー
vs
高杉祐希(頑固)

▼シングルマッチ 10分1本勝負
飯塚優
vs
室田渓人

 さらに8月19日のHEAT-UP王子大会にて飯塚優と&井土徹也のプロデュースによる道場マッチスペシャルが開催されることが決定。以下のカードが発表され、会見に出席した井土が抱負を語った。

▼タッグマッチ
田村和宏/ガッツ石島
vs
飯塚優&井土徹也

井土「8月19日の王子大会で田村さんから初めてこういった機会を頂いて、道場マッチ7回目となるこの大会は道場ではなく王子という少し大きな会場で行うことになりました。自分と飯塚さんで力を合わせて頑張っていきたいと思います。道場から離れて挑戦するに当たって、HEAT-UP代表の田村さんとGOING-UP代表のガッツさんというのに、自分と飯塚さんの力をぶつけられるのはここなんじゃないかなと思い、このカードで自分と飯塚さんでしっかり戦い抜きたいと思います」
田村「5回やってきた道場マッチも段々ヒートアップしてきたので、井土と飯塚がどういう心意気なのかを肌で感じたいと思いますので期待していてください。よろしくお願いします」

▼ポルトガルのプロレス団体・CTWとの業務提携


 HEAT-UPは、ポルトガルのプロレス団体・CTW(Centro de Treinos de Wrestling)と業務提携を結ぶことを発表し、この日調印式が行われた。調印式にはCTWよりレッドイーグルとデイビット・カールの二名が出席。

 CTWとは、2013年に設立されたポルトガル初にして最大のプロレス団体。それまでプロレス団体が存在しなかったポルトガルでレッドイーグルがCTWを旗揚げしたことでポルトガルプロレスの文化が生まれた。
 現在は、首都・リスボンを拠点とし、市内様々な会場で月1回ペースでの興行に加え、ポルトガル政府の要請により野外イベントや、リスボン最大の会場にて開催される二大ゲームイベントにも参加を予定している。
 今回、CTWはポルトガルのプロレスを成長させていくためにHEAT-UPに業務提携を持ちかけ、HEAT-UP側がこれを快諾。田村とレッドイーグルがそれぞれ契約書に調印し、締結にこぎつけた。

 業務提携の内容としては、HEAT-UP側はポルトガルの選手が来日した際の練習指導・試合のマネジメント等を行い、CTW側はHEAT-UP選手を招聘してポルトガルでの試合を行う他、CTWが既に提携を結んでいるイタリア、フランス、イングランド等のヨーロッパ各地の団体とHEAT-UPの橋渡しを行うというもの。

レッドイーグル「本日は無事提携が決まり、大変感謝しております。CTWでもポルトガル国内及びヨーロッパ各国とのパートナーシップ及びHEAT-UPとの提携によりまた広く活躍・研鑽の場を得ることが出来て大変喜ばしく思っております。これをきっかけに両方の団体がより成長して力を得ることが出来るように努力していきたいと思っております。本日はありがとうございました」
デイビッド「元々イギリスの人間なので、ヨーロッパ各国のプロレス事情や様々な文化の違いを見てきた。今回はまた新たな視点を得ることが出来たので、大変有意義なものになることを期待します」

――レッドイーグル選手、これから日本での試合が増えるかと思いますが、年に何試合程度を希望しますか?
レッドイーグル「田村選手を始め、日本の人たちがとても大好きになり、気に入ったので機会されあれば何度でも何試合でも試合をしたいです」
田村「彼が日本に来たときにはそれなりに試合数を増やしたりしてCTWの選手が経験を積める場を設けてあげたいなと思います」

――先日のカルッツかわさき大会では、藤田峰雄選手と対戦しました。彼の“チンコプロレス”という日本のプロレススタイルの一つに触れてどう思われましたか
レッドイーグル「確かに初めて体感するもので、異質なものだと感じました(笑)しかし、それはそれとして楽しむことが出来ました。ただ、二度とあの攻撃はやって欲しくない……でも、リベンジをしたいという気持ちもある。また機会があれば是非再戦したいですね(笑)」
デービッド「子供が作れなくなってしまうぞ?!(笑)」

――HEAT-UPの若手である飯塚優&井土徹也に対する印象は
レッドイーグル「リング上で試合をするときだけでなく、道場などの練習の場でも彼らはとても良く働き、練習をし、真面目に取り組んでいる姿を見た。彼らはいいレスラーになると思います」

――今回来日するまでの日本のプロレスに対する印象と、日本のプロレス界での今後の目標は
レッドイーグル「日本に来る以前に持っていた日本のプロレスのは、セミナーなどで触れ合ったディック東郷選手、ウルティモ・ドラゴン選手、TAJIRI選手などの印象が強かった。それで、今回日本に来て自分自身で色々な体験をして徐々に構想が膨らんできている。未来について言えば、日本のプロレスとポルトガルのプロレスを融合して、新たなスタイルのプロレスジャンルを見いだせていけたらと考えています」

▼近藤“ド根性”洋史が10月31日のとどろきアリーナ大会をもって引退することを発表


 HEAT-UPの中核を担う選手である、近藤“ド根性”洋史が10月31日のとどろきアリーナ大会をもって引退することを表明し、引退を決意するに至るまでの経緯を語った。

近藤「この度、私近藤“ド根性”洋史は、10月31日をもちまして一区切りにする決意をいたしました。理由としては、持病である目眩のことがあります。自分の中では常に全力プレーをモットーにやっているんですけど、試合終わった後に目が回ったり、何もしていないときにも持病とは関係なく鼻血が出たりすることもあったりして、それに対してどんどんネガティブな気持ちになりつつありました。そこで思い切って田村さんに相談したところ、最後まで全力疾走するということで10月31日まで一生懸命やっていこうということになりました」
田村「前から近藤選手から相談は受けていたんですけど、我々も2年前にとどろきアリーナ大会があったり、去年に後楽園ホール大会があって、今年もとどろきアリーナ大会があって、休まるところが無かったんです。近藤選手の今後の人生についてのこともありますし、近藤選手の気持ちも踏まえて『10月31日のとどろきアリーナ大会まではド根性で行ってくれ!』ということで、10月31日まで頑張ってもらうことになりましたので、応援をよろしくおねがいします」

――今、近藤選手から『一区切り』という言葉がありましたが、体調が改善するまでの“休業”という形を取らず“引退”に踏み切ったの理由は
近藤「僕は、路上や駐車場だとか、お客さんが10名であろうが100名であろうが、カルッツかわさきであろうが、とどろきアリーナだろうが、どの会場でもとにかく死ぬ気で全力でやるというのがモットーで、自分の中ではプロレス界一気合を入れて全力疾走していたという自負が自分の中にありました。休業という形を取らなかった理由として、自分としては“やるかやらないか”の二択というか、それがド根性スタイルなんです。少し待って、良くなってから……というのが僕の中ではネガティブなことで、プロレスラーとして試合をしなきゃいけないという中ですべての試合を全力で戦ってすべての試合でベストを尽くして声が出なくなるまで声を出したりとか、チョップ一発でも全力でやって……ときには試合中体力がなくなってヘロヘロになったりという問題もありましたけど、そういう試合を毎回やっていたので、見ているファンの方も『いつ帰ってくるんだろう』とか心配をかけてしまうというか、僕の中ではそういうのは違うかなと。僕の中では心技体すべて全力でというのがモットーなので、段々病気のことを考えて力をセーブして行こうとか、HEAT-UPとGOING-UPとで試合が増えて今後どうしていこうかとか、そういった不安な考えが自分の中で少しでもある状態だと、どうしても“限界”というものを考えてしまうんです。僕の中で弱気になってくると、ここが一区切りなのかなと。休業ではなく、ちゃんとした形で自分の最期を決めたいという考えがよぎったので“引退”という考えに至りました」

――近藤選手は現在ヒートアップ道場の講師なども務めていますが、引退後もHEAT-UPやプロレスに関わっていくのでしょうか
近藤「まだ正直引退後のことは……。10月まで色々大会などのスケジュールもあるので、先を考える余裕はないんですけど、リングを降りたからと言って『じゃあ僕はもうHEAT-UPの人間じゃないんで』とか『関係ないね』っていうのは無いと思うので、なにかしらの形で僕の力を必要としていただけるのであれば、貢献できることはあると思っています。まずは一区切りして、まずは目眩とか病気のこともあるので、身体を落ち着かせてから今後のことを考えようと思っています」

――では、引退までに戦っておきたい選手はいますか
近藤「今まで戦った選手とは戦いたいと思っています。デビュー戦でエキシビジョンをやっていただいた山田太郎さん、タッグパートナーで組ませていただいた風戸大地さんとやっても面白いかなとか、自分の中で勝手に兄貴分だと思っているアミーゴ鈴木選手とか、色んな思いはあるんですけど、外せないのは二人。田村さんと、兼平くんとシングルをやりたいです。兼平くんとは去年12月にやったばかりなんですけど、アイツとはまた絶対に。これはもうどこかでワガママを言ってねじ込んでもらおうかなと(笑)この二人は絶対に引退までに必ず実現させたいと思います」

 この後、7月28日の板橋大会から近藤の引退ロードがスタートすることが発表。このカードについての意気込みを語る。

▼ラストド根性 vol.1~ありがとう、感謝を込めて~ シングルマッチ 30分1本勝負
近藤“ド根性”洋史
vs
ガッツ石島

近藤「ガッツ選手と試合をさせていただくことになりました。最近、HEAT-UPとGOING-UPで試合をさせていただくに当たって、田村さんの指導の他にもガッツさんに指導していただいたりとか、色々指導のスタイル違いも感じている中で、ただただ元ガッツワールドの武骨スタイルの総大将と一騎討ち出来るというのはすごく楽しみです。僕はHEAT-UPの中では比較的体重があってパワーファイターというか、力には自身がある方なのですが、“ド根性”がどこまで“ガッツ”に通用するのかというのが見どころかなと。今までレジェンドクラスの方と戦わせていただいたこともあるのですが、そういった方は本当に潰しに来るのですごくしんどいし、正直スゴくヤバいなと思うですけど、そういう思い切りバチバチ全力でやるスタイルというか、ガッツワールドで僕はガッツさんと(ミスター)雁之助さんと戦わせていただいたときに思いラリアットや合体技を食らったときにそれと同じ匂いを感じたというか、本当に潰しに来るので『テメェ!ガッツこの野郎!』って気持ちで行かないと普通に瞬殺されてしまうんじゃないかという怖さというか迫力を感じています。HEAT-UP、GOING-UPといろいろな相手と試合をさせていただいている中で、このカードの意味をちゃんと考えていきたいと思います。自分は、HEAT-UPの初期からカードの意味を毎回考えていました。自分のスタイルは変えられないですけど、自分がどういうポジションでどういう役割があるのかと考えてきたつもりです。このカードの意味も感じているので、組んでくれた田村さん、受けてくれたガッツさんに感謝したいです。ただいい試合をするんじゃなくて、“獲る!”という気持ちで行かないといけないと思います」

▼兼平大介&バリヤンアッキがHEAT-UPユニバーサル王座の調印式を執り行う


 7月28日に行われる板橋大会のメインイベントでHEAT-UPユニバーサル王座を賭けて争う王者・兼平大介と挑戦者・バリヤンアッキが調印式に出席。

アッキ「自分にこういった機会を与えてくださってありがとうございます。普通なら、チャンピオンに挑戦できるということになったら気持ちがかなりエキサイトするもの知れないけど、今は不思議なくらい落ち着いています。この試合はチャンピオンを相手にするわけで、ものすごくキツいものになるだろうと予想はしていますが、なぜか不思議なまでに落ち着いているので『自分はチャンピオンに勝てるんじゃないか』と思っています。試合がとても待ち遠しく、今は静かに心の中で闘志を燃やしています」

兼平「先日のカルッツで阿部選手を倒して無事にこのベルトを防衛できたわけなんですけど、試合後のコメントで『このベルトの名前はユニバーサル王座なので外国人選手と防衛戦をやってみたい』と言ったときにちょうどアッキ選手がやって来て、挑戦表明をされました。僕が挑戦するときには結構いろんな障害を乗り越えて挑戦までこぎ着けたんですけど、これは直感なんですけどアッキ選手の目がとても純粋な目をしていたというか。そのとき、本来は田村さんの許可を取らないといけないんですけど、『これは挑戦を受けなきゃダメだな』という直感を感じたので、チャンピオン権限で決めました。今までにないチャンピオン像を作っていきたいし、このベルトの価値も上げていきたいなと思ったので、アッキ選手の挑戦を受けました。楽しみですけど、外国人選手の強さっていうのは、僕が昔格闘技をやっていたときにボコボコにされている経験があるので、DNAという面で日本人は中々外国人選手には勝てないということは嫌というほど知っているので、キャリアは同じくらいだと聞いているんですけど、ジャパニーズスタイルの強さを見せていきたいと思います」

――アッキ選手は、挑戦表明のときから『勝てる気がする』と言っていますが、そう思う根拠は
アッキ「自分の心の中には、“プロレスラーとは闘う者のことである”という気持ちが常にある。闘うこと、勝つこと、全てに意味があって、チャンピオンから勝ちを獲るということにも大きな意味がある。自分がここで挑戦するということは、『この試合絶対に勝つ』という気持ちがあるということ。その気持ちがない人間はチャンピオンになることが出来ないと思う。その気持ちが僕にはある。だから絶対に勝つと言える。兼平さんはとても強いと思います。これは事実です。でも、僕もチャレンジャーとして闘志を燃やしている。だからこそ挑戦する意義もあるし、白熱した試合になることも間違いない。兼平さんが強いからこそ試合がしたい。それしか理由はないです」

――兼平選手は、アッキ選手のどこに強さ・怖さを感じますか
兼平「正直、何も情報を入れていないです。全く知らないです。さっきキャリアは同じくらいだと聞いたんですけど、どういう技を使うのかも知らないですね。今の段階ではなにも定をを入れたくないと言うか、本当のところを言うならタイトルマッチに有名な選手を呼んでタイトルマッチをすればもしかしたら楽しみという面ではそっちのほうがいいのかもしれないですけど、アッキ選手と僕のタイトルマッチをやるという意味は、ある意味昔のプロレスじゃないですけど未知の相手と戦うというか、試合当日まで獲っておきたいですね」
アッキ「俄然面白くなってきた。是非とも沢山のファンをあそこに呼んで、最高のファイトを見せてチャンピオンになろうと思えてきた」

――もしアッキ選手がベルトを奪取した場合、インドなどで防衛戦を行いたいという気持ちはありますか
アッキ「インドのみならず、プロレスがある世界各国でチャンピオンシップを行いたい。どこの国のどんな相手だろうと、挑戦を表明されたら自分はそれをすべて受ける覚悟でいます。そうして防衛戦をしていって、自分がこのベルトの価値を上げていきます」

――兼平選手、先程ポルトガルのCTWとの提携の話も出ていましたが、もし防衛した場合海外での防衛戦は考えていますか
兼平「今回のカルッツのタイトルマッチが決まったあたりから、僕の中で少しだけ海外という考えがあって、もし出来たらやりたいですね。色んな国の人にこのチャンピオンベルを見てもらいたいですね、チャンピオンとしては」

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