【試合結果】7・2 PANCRASEディファ有明大会 三浦広光vs阿部大治 徳留一樹vsキーラン・ジョブリン 近藤有己vsミノワマン 上田将勝vsTSUNE 村田夏南子vsクレア・フライヤー

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『PANCRSCE 288』
開催日:2017年7月2日
開始:15:00
会場:東京・ディファ有明
観衆:2080人(超満員)

【プレリミナリーファイト】
▼第1試合 フライ級 3分3R
●中村龍之(Lotus世田谷)
判定0-3
○倉岡幸平(蒼天塾)

▼第2試合 バンタム級 3分3R
●宮川 峻(リバーサルジム東京スタンドアウト)
判定0-3
○飯嶋重樹(ALLIANCE)

▼第3試合 バンタム級 3分3R
○平岡将英(KRAZY BEE)
判定3-0
●廣川懸三(ドラゴンテイルジム)

▼第4試合 バンタム級 3分3R
●木暮 聡(リバーサルジム東京スタンドアウト)
判定0-3
○林 大陽(CAVE)

▼第5試合 ウェルター級 3分3R
○川和 真(禅道会 新宿道場)
判定3-0
●奥村マルシオ(パラエストラ東京)

【第23回ネオブラッド・トーナメント準決勝】
▼第1試合 フェザー級 3分3R
○木村一成(パンクラスイズム横浜)
判定3-0
●鬼山班猫(PUREBRED)

▼第2試合 フェザー級 3分3R
●藤崎航汰(パンクラス大阪 稲垣組)
1R 2分30秒、KO(右フック)
○堀江圭功(ALLIANCE)

【本戦】
▼第1試合 フェザー級 3分3R
○内村洋次郎(イングラム)
2R 2分57秒、TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
●コンバ王子(マッハ道場)

▼第2試合 ストロー級 3分3R
●児玉勇也(和術慧舟會トイカツ道場)
3R 2分10秒、チョークスリーパー)
○リトル(GUTSMAN)

▼第3試合 バンタム級 3分3R
○ハルク大城(VOS GYM)
判定3-0
●河村泰博(和術慧舟會AKZA)

▼第4試合 ウェルター級 3分3R
○奈良貴明(パンクラスイズム横浜)
判定3-0
●窪田幸生(坂口道場一族)

▼第5試合 フェザー級 3分3R
○鈴木琢仁(ブルテリア・ボンサイ)
判定3-0
●杉山和史(TURNING POINT MMA/Hybrid Fighter)

▼第6試合 ミドル級 3分3R
○新村優貴(TEAM CLIMB)
2R 2分58秒、KO(右フック)
●一慶(フリー)

▼第7試合 ストロー級 5分3R
○村田夏南子(フリー)
判定3-0
●クレア・フライヤー(Gamebred)

▼第8試合 バンタム級 5分3R
○上田将勝(パラエストラ東京)
判定3-0
●TSUNE(リバーサルジム新宿Me,We)

▼第9試合 ミドル級 3分3R
○近藤有己(パンクラスイズム横浜)
判定3-0
●ミノワマン(フリー)

▼第10試合 セミファイナル ライト級 5分3R
○徳留一樹(パラエストラ八王子)
判定3-0
●キーラン・ジョブリン(STRIKE FORCE CANTERBURY)

▼第11試合 メインイベント ウェルター級キング・オブ・パンクラス タイトルマッチ 5分5R
●三浦広光(SAMURAI SWORD/RINGS/第10代王者)
2R 0分26秒、TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
○阿部大治(HMC/挑戦者)
※阿部が第11代王者に。

阿部が三浦を破りウェルター級KOP新王者に!ミノワマンの14年振りの参戦に戦友達が駆けつける!DEEPvsPANCRASEの対抗戦が発表!

第1試合

 昨年から今年にかけ、日沖発、田中半蔵、松嶋こよみと強豪との試合が続きパンクラス3連敗中の内村。
 対する王子も、今年はカイル・アグオン、横山恭典と連敗している。ともに連敗を止めたい2人、一歩先んじるのはどちらか。

 1R。内村はフェイント、プレッシャーをかけていく。コンバ王子が蹴り足をとらえテイクダウン! 内村はボディを殴る。コンバ王子が離れると、内村は蹴り上げて立つ。組み付いて殴るコンバ王子。内村がケージを押すが、コンバ王子が脱出して終了。
 2R。内村がスーパーマンパンチで出る。コンバ王子も飛び込んでパンチ。組みいた内村は、バックに回ってケージへ押し、ヒザ。コンバ王子は離れてパンチを打っていくが、内村のパンチに下がってしまう。内村のハイキックでコンバ王子がダウン! 内村がパウンドに入り、レフェリーが止めた。

第2試合

 1R。リトルがパンチから掬うようにテイクダウン。サイドを取り殴る。
 パンチからケージへ押した児玉はバックに回るが、展開なく離れる。リトルがタックルからバックを取りケージへ持って行き、チョークを狙うがこれは極まらず。殴って終了。
 2R、リトルが組み、入れ替え合う。リトルは何度もタックルを試みるが、児玉がケージへ押し込む。リトルは少々疲れが見えるが、手数を出していく。
 3R。パンチ、蹴りで激しくぶつかる。リトルがタックルからケージへ押し込むが、離れる。児玉がタックルに入るが、リトルは倒されながらもバックマウントを奪い、チョーク! 児玉がタップアウト。

第3試合

 1R、ハルクがパンチ出ると、河村はその腕を取り引き込もうとする。大城は倒れずこらえる。河村はしつこく腕を狙い続けるが、大城に外されてしまう。
 河村はスライディングして足関節を狙うが、大城は付き合わず。
 2R。大城は距離を取り、短髪でボディを打っていく。河村がタックルに入るがすぐに離れる。河村、またもスライディングに入るが、大城にかわされてしまう。グラウンドに持ち込みたい河村だが、リーチの長さを活かして打撃も出していく。終了直前、河村が飛びひざ。
 3R。距離を取りながらパンチを当てていく大城。河村は“効いていない”と挑発。しかし、グラウンドに入る糸口が見つからない。大城のパンチがヒット、河村がグラつく。組み付けないまま終了。
 判定は3-0で大城。

第4試合

 選手生活20周年を迎える窪田。1997年7月、パンクラスでプロデビューし、コンスタントに試合を重ねてきた。2003年に退団、パンクラスを離れていたが、2009年にパンクラスマットに復帰。今回は、2015年に2連敗して以来1年半ぶりの試合となる。40歳の誕生日を来月に控え、勝利を挙げられるか。
 対する奈良は2016年よりパンクラスに参戦。前戦は今年3月、近藤有己に判定で勝っている。所属ジムの閉鎖に伴い、パンクラスイズム横浜に移籍。移籍初の試合を勝利で飾れるか。

 1R。窪田は身体を振りゆっくり回る。奈良はプレッシャーをかけながら右ハイ、ミドルと足を使っていく。窪田は上下に身体を揺らし回るが、なかなか手が出ない。奈良がミドルを蹴って終了。
 2Rも同様の展開。上下に身体を揺らす窪田、奈良のローが効いたか。しかし、窪田は引くことなく回る。終了直前、奈良が飛びひざからボディブロー、ストレートを打つ。
 3R、パンチ、ジャブを出しながら回る両者。奈良は右ミドル、ロー、ジャブを打つ。お互い回りながら打ち合うが、決定打なく終了。

 判定は3-0で奈良の勝利。窪田は節目の試合を勝利で飾れなかった。
 窪田は忍耐力、諦めない根性を見せたが、攻撃に工夫がほしかった。「窪田と試合をすると必ずケガをする」と言われた時期もあった。パンクラス時代よりもハイブリッド・ボディになっている窪田、破壊力は衰えていないはず。格闘技界では、40代選手もまだまだ活躍している。奮起を望みたい。

第5試合

 1R開始直後、鈴木がいきなりダッシュしフライングキック! タックルからバックを奪う。ケージ際でヒザを入れるが、グラウンドには引き込めない。
 いったん離れ、プレッシャーをかけていく鈴木。パンチから飛び込み、片足タックル。足関を狙うが、杉山は外す。スタンドで打ち合うと、杉山がパンチを効かせ、テイクダウン。しかし足をつかんでいる鈴木。杉山が殴るが、鈴木は離さない。離れると、杉山がパンチ。しかし鈴木は足を取りに行く。杉山パウンド。再び離れ、鈴木が片足タックル。杉山はこれを切ってパウンド。鈴木は何とかしのいで終了。
 ジャッジは三者10-9で杉山。
 2R。鈴木は低い蹴り。杉山のパンチで鈴木がダウン。杉山が上になるが、鈴木は裏返すようにバックを取る。立ちたい杉山、離さない鈴木。ヒジ、パンチを入れ、座った状態の杉山の首を狙う鈴木。鈴木が離さず、殴り続けて終了。
 ジャッジは三者10-9で鈴木。
 3R。開始直後に鈴木が走るフェイントから普通にタックル。鈴木はケージへ押し込む。杉山が上になると、鈴木はガードからカカト、鉄槌。さらに下から腕十字を狙う。腕を抜き防いだ杉山だが、鈴木は足関を狙う! 足を抜いて立とうとする杉山だが、足に組み付く鈴木。粘り強い! さらに倒れながらバックに回り、バックマウント! 鈴木は大きくパンチを落として行く。残り時間わずかで杉山が反転するも、鈴木は下から三角絞めを仕掛けて終了。
 判定は3-0で鈴木が勝利。自分のフィールドに引き込み、杉山の持ち味を消した。“しつこい”という言葉は語弊があるが、格闘技において“しつこさ”は大きな武器だ。素晴らしいしつこさで闘い切った鈴木を讃えたい。

第6試合

 新村は元キックボクサー。昨年12月、ロッキー川村とミドル級王座決定を懸け闘うもKO負けを喫している。ここで勝って再びベルトを狙いたいところ。
 対する一慶は2011年からパンクラスに参戦、コンスタントに闘ってきたが、2015年12月以来、遠ざかっていた。今回は1年半ぶりのパンクラス復帰。2015年は2連敗で終わっており、存在感をアピールしたい。

 1R。新村がジャブ、前蹴りで攻める。一慶は試合カンがまだ戻っていないのか、距離を取り慎重にロー。組んでもすぐ離れる。新村がローを返して終了。
 2R、プレッシャーをかけていく新村。一慶もパンチを出すが、下がり気味。
 新村がボディブロー、さらに右パンチがヒット! 一慶はきれいにダウン。新村が見事なKO勝利。

<ケージ上コメント>
新村優貴
「新村優貴です。一慶選手は強かったです。前よりも強くなっていて、やりづらかったです。次はロッキー川村とやらせてください。前回はコンディションが悪くてKOされてしまいましたが、次はロッキーをぶっ倒します! ロッキー、いるなら出て来い!」

 2人は映画「ロッキー」の大ファン。マイクを受け取った川村は「オレが今ここで言えることは……エイドリアーーーン!!」と叫んだ。

第7試合

 昨年末、RIZINで中井りんに敗れた村田の「パンクラス修行」。当初は4月に予定されていたが、村田の負傷のため延期となっていた。今回は仕切り直し。

 1R。お互い距離を取りながら慎重にパンチを出す。村田が速いタックルからテイクダウン! 立とうとするフライヤーを潰し、立たせない。なんとか立とうとするフライヤーを持ち上げ投げた! 村田パウンド。フライヤーは蹴って突き放そうとするが、かぶさる村田。
 フライヤーが立つと、村田はケージへ押し込み、片足を引っこ抜いて上に。鉄槌を落とす。足で距離を取ろうとするフライヤーだが、村田はサイドに回り密着。立とうとするフライヤーを豪快に投げて上に。村田がパンチ連打して終了。
 ジャッジは三者10-9で村田。
 2R。お互いフェイントをかけながらジャブ、蹴り。村田はプレッシャーをかけ、パンチからタックル、テイクダウン。さらに小さく叩き付ける。フライヤーは両足で村田の腕を挟み込むが、村田は回って抜く。村田はパウンドを打って離れると、ケージへ押し込む。お互いヒザ。しかし、村田がテイクダウンして殴り終了。
 ジャッジは2Rも三者10-9で村田。
 3R。相手をよく見、ほとんどパンチをもらっていない村田。プレッシャーをかけ、片足タックルからテイクダウン! ボディブローを打ちハーフマウント。フライヤーはガードに戻すが、村田はパンチ連打。フライヤーは顔面を蹴り上げるが、村田はかぶさる。さらにサイドポジション奪取。
 フライヤーは立つが、村田またも投げ、さらに崩してサイドを奪う。押さえ込んでパウンド! さらに肩固めを狙う。これは極まらないが、さらに腕を狙う。フライヤーが耐えて終了。
 ジャッジは3-0で村田が勝利。

<ケージ上コメント>
村田夏南子
「こんにちは、村田夏南子です。7ヵ月ぶりの試合で、また悔いの残る試合をしてしまいました。でも、このケージで、パンクラスで経験を積むことができて本当に感謝しています。関係者の皆さん、そして、お母さん……(涙ぐむ)いつも見えています。またパンクラスの強い選手と闘えるよう、イチから頑張ります」

<試合後コメント>
村田夏南子
「久しぶりの試合だったので、考えすぎというか、先を見すぎました。警戒しすぎて、自分からいけませんでした。
 でも、悪いところもありましたけど、自信をもっていけば取れるということがわかりました。あとはまた練習するだけです。 今日の点数ですか? うーん……30点ですね。極めきれなかったので。今後は、まだわかりません。パンクラスの雰囲気は、何となく外国チックで好きです。お客さまも盛り上がってくれて良かったです」

第8試合

 前日計量では「世代交代します」(TSUNE)、「させません」(上田)と話し、静かに火花を散らした両者。勢いに乗るTSUNEか、キャリアではるかに優る上田が抑えるか。

 1R。TSUNEが左パンチをヒットさせる。上田が組み付くと、TSUNEがフロントチョーク。しかし、これは外れる。上田は離さずケージへ押す。立ってバックを取り、投げて上に。サイドポジションに移行。上田の動きが軽やかだ。ヒジを落とす上田。残り1分。なかなか脱出できないTSUNEだが、残り10秒de反転し上に! 殴って終了。
 ジャッジは三者10-9で上田。
 2R。組み付く上田を潰すだが、上田はすぐ立つ。上田がタックルにいくと、TSUNEがバックを取る。しかし、上田は片足を取っている。バックを取り、ケージに押し付ける。さらに投げて上に。上田のスピード感溢れる動きが素晴らしい。TSUNEは返せない。上田がバックに回り、殴る。さらにハーフマウント! 上田がヒジ、ボディブロー、カカトを打ちまくり終了。
 ジャッジは三者ともに10-9で上田を支持。
 最終R。あとがないTSUNEだが、すぐにテイクダウンされてしまう。ボディを殴りマウント、さらにサイドへ移行する上田。上四方から顔面を越え、再びサイド。細かく殴り、肩固め。これは凌いだTSUNEだが、上田は逃がさない。ポジション取り放題の上田。残り20秒でなんとか抜けたTSUNEだが、何もできないままタイムアップ。
 判定3-0で上田が完全勝利。上田は計量時にも、いつにも増して肌の色ツヤが良く、非常にコンディションが良さそうだった。今回は廣田瑞人の減量を取り入れ、それがうまくいったという。それが功を奏し、素晴らしくキレの良い、流れるような動きを見せた。さすがとしか言いようのない貫禄の一戦だった。

DEEP VS PANCRASE 対抗戦発表

 酒井正和パンクラス代表がケージイン、「PANCRASE 289」(8月20日、ディファ有明)にて、DEEP VS PANCRASEの全面対向戦を行なうことを発表した。
 佐伯繁DEEP代表も来場し挨拶する予定だったが、骨折で入院し、ビデオでの挨拶に。

佐伯代表「皆さん、こんにちは。DEEPの佐伯繁です。ついに対抗戦第2弾が決まりました。本当はパンクラスのケージで酒井さんにケンカを売りたかったんですが、自分の体重を支えきれずに骨折してしまいました。でも、佐伯の怨念でDEEPが全勝します。僕は今から手術を頑張ります」

 パンクラスとDEEPは、2014年の大晦日に「DEEP DREAM IMPACT」で行なわれ、DEEP勢が3-2で勝利している。
 今回発表された組み合わせは以下(左がパンクラス)

・瀧澤謙太(リバーサルジム東京スタンドアウト)VS 北田俊亮(パラエストラ千葉)
・安永有希(東京イエローマンズ)VS柴田“MONKEY”有哉(BLOWS)
・荻窪祐輔(K-PLACE埼玉格闘技道場)VS安谷屋智弘(総合格闘技道場 闘心)
・横山恭典(KRAZY BEE)VS 大原樹里(KIBAマーシャルアーツクラブ)
(未定)VS 桜井隆多(R-BLOOD)

 酒井代表は「単なる対抗戦では一般の人に響かない。そこで、どの団体が一番強いかを追求していきます。その手始めとして、まずはDEEPさんとやります。これを機に、日本全体に仕掛けていきたいですね。RIZINさんにも、いろいろな団体から選手が上がっています。ファンをもっと増やして、格闘技をもっと盛り上げていきたいと思っています」と話した。
 来場していた榊原信行・RIZIN代表もケージインし、「格闘技界を盛り上げましょう」とエールを送った。

<大会後コメント>
酒井代表
「対抗戦にメンバーは、DEEPらしい選手、パンクラスらしい選手を選びました。大晦日のときは、日本の格闘技の火を消すな、ということでやりましたけど、今回は完全に団体同士の対抗戦です。本当はどこが一番強いのか。いろんな団体ウェルカムです。修斗さん、待ってますよという感じです」

第9試合


 ミノワマンは14年ぶりのパンクラス参戦、さらに近藤との対戦は何と20年ぶり。試合前、両者は「時間は巻き戻せない。過去を振り向くのではなく、今の自分たちを見てほしい」と異口同音に話していた。さらに近藤は「この20年の間に、美濃輪選手は超人になった。自分は、人間を超えた人を超えてみたい」と語っている。ノスタルジーではなく、レジェンドでもなく、「今」を生きる両者は、どんな闘いを見せるのか。
 試合に先立ち、パンクラス時代に2選手と激闘を繰り広げた菊田早苗がケージイン、激励の花束を渡した。
 近藤のセコンドは北岡悟と川村亮、美濃輪には伊藤崇文がつく。

 1R。下がりながら回る美濃輪。近藤はローや前蹴りで距離を取りながら様子を見る。圧力をかけていく近藤、なかなか手が出ない美濃輪。しかし、それがかえって、いつ攻めてくるか分からない緊張感となる。
 美濃輪はオーバーハンドの右パンチ! しかし、後が続かず回る。終了直前に美濃輪が浴びせ蹴り! しかし不発。近藤が猪木アリ状態でパウンドに入ったところで終了。
 2Rもサークリングする美濃輪。近藤はフェイントをかけながら回る。美濃輪のパンチで近藤が一瞬ヒザをつくが、すぐ立って前蹴り。近藤はパンチ、前蹴り。スピードを上げてスイッチしながら回る。美濃輪は近藤の圧力に押されているのか、手が出ないまま終了。
 3R。あとがない美濃輪は、攻めるしかない。右パンチを打つが、近藤のパンチでスリップ気味にダウン。近藤がかぶさると、美濃輪はガードポジション。美濃輪、下から腕を狙う。伸ばした! 20年前の試合では近藤が足関節を極めて勝っているが、今回は美濃輪が極めるか!? しかし、近藤は耐え、パンチ、ヒジを落としてタイムアップ。
 判定は29-28×2、30-27×1の3−0で近藤が勝利。

 終了後、肩を抱き合って笑顔で話す両者。さらに、パンクラス・酒井代表の声かけで、花束を渡した菊田や、セコンド陣、また会場に来ていた渡辺大介らがケージイン。さながら同窓会の趣きで写真撮影をおこなった。

<試合後コメント>
近藤有己
「久しぶりに向き合った美濃輪選手は、オーラを感じましたね。今日は攻めが少なかったですけど、でも、長くやっていると、そういうことってあるんですよ。なぜか、そうなってしまう時が。今日はそれだったんじゃないでしょうか。試合後、『ありがとう、またやりましょう』と話しました。またいつか、そんな機会があったらいいですね。次ですか? そうですね、どういう人とやりたいっていうのは特別ないです。でも、次も必ず勝ちたいです。今でも格闘技をやれているのは、イズムのみんなや、応援してくれている人たちのお陰です。それぞれ1人1人に感謝したいです」

第10試合


 2015年11月、北岡悟を破り第6代ライト級KOPに輝いた徳留。しかし、昨年9月、久米鷹介に敗れベルトを失ってしまった。一時は引退も考えたというが、UFC再出場の夢をかけ復帰。今年4月にアキラを秒殺KOし、見事に再起を果たした。
 その後、UFCが日本大会9月開催を発表。UFCへの望みをかけ、緊急出場を決めた。1本、KOで派手にアピールできるか。

 1R。プレッシャーをかけながらパンチを打っていく徳留。キレのあるパンチに、会場から感嘆の声が上がる。ジョブリンはローを打ち込んでくるが、徳留のパンチに押されている。ジョブリンがタックルを仕掛けるが、徳留は潰して上に。ジョブリンは回って返すが、徳留はサイドポジションに! ヒジを落とす。
 ジョブリンは諦めず、片足タックルから上を取りにくるが、徳留が返してヒジ、流れるようにサイドからハーフマウント。パンチを落とし、徳留がバックを取った状態で終了。
 ジャッジは三者10-9で徳留。
 2R。徳留の打撃が快調! 見ていても説得力を感じさせる。ジョブリンはタックルから組み付いてケージへ押す。徳留は尻餅をつくが、すぐに立って浴びせ倒し、ハーフマウント。ジョブリンに変えさせず、パウンド。
 ジョブリンはアームロックにいくか? しかし仰向けになる、徳留がバックを取り、太刀際にパンチ連打! このラウンドも徳留のペースで終了。
 ジャッジは三者10-9で徳留を支持。
 最終ラウンド。ジョブリンが蹴り、徳留も右ハイキック、ボディブロー。ジョブリンが片足タックルからケージへ押す。しかし、徳留は潰してバックに回る。ジョブリンの立ち際にもパンチを打ち込む徳留。
 必死にタックルからポジションを狙っていくジョブリン。徳留は首を狙うが極まらず。しかし、ポジションを取らせず好きなようにさせない徳留。ヒジを落として終了。両者の諦めない気持ちが前面に出た。
 ジャッジは3-0で徳留が勝利! 派手な勝利は成らなかったが、打撃のキレの良さ、グラウンドでポジションを取らせない巧さ、そして絶対に勝つという強い気持ちを感じさせる一戦となった。

<ケージ上コメント>
徳留一樹
「KOか1本で勝ちたかったです。あまり面白い試合ではなかったですけど、負けなくてよかったです。お客さんを、もうちょっとスカッとした気分にさせたかったですけど。でも、相手のキーラン選手には感謝しています。ありがとうございました。あと1試合あります。最後まで楽しんでいってください」

<試合後コメント>
徳留一樹
「今回、パンチは一切もらってないです。ミドルとかローはもらいましたけど、パンチはもらってないですね。
勝って嬉しいんですけど、やはりKOか1本を取れなかったのが残念です。実は1Rの途中でバテてしまって。すごい疲れました。ラウンド中、手とかふくらはぎがパンパンに張っちゃって、あんまり踏み込んで攻められなかったです。KOを目指さないといけないのに。力の差ですか? 差があるとは感じませんでしたね。打撃もいい感じで攻めていましたし、戦績も同じくらいですし。気持ちも強い選手だと思いました。自分が出したかった攻撃っていうのはないです。狙っていくんじゃなくて、今までやってきたことが自然に出るのがいいと思うので。ただ、1Rでストレートが当たって、相手がビビッたのがわかりましたね。ただ、もうちょっとパンチを打てたらよかったんですけど。この試合でアピールできたかどうかは分かりませんけど、ケガもダメージもないですし、諦めずに(UFCのオファーを)待ちたいと思います」

第11試合


 三浦は昨年10月、前王者・村山暁洋を判定で破り第10代王者となった。9ヵ月ぶりの試合が初防衛戦となる。
 挑戦者・阿部は昨年3勝を挙げ、タイトルマッチへの切符をつかんだ。パンクラス参戦4戦目でのタイトル挑戦は、パンクラス史上最速だ。勝利をつかみ、史上最短での戴冠なるか。
 三浦はボクシング、阿部はキックボクシングで培ったパンチが武器。打撃戦、KO必至の一戦だ。

 1R。両者、ローの打ち合いからパンチを打ち込む。三浦はフェイントをかけながらパンチ。真っ向から向かう阿部だが、三浦のパンチに下がり気味。三浦はまだ余裕か。
 しかし、残り1分を切ったところで、阿部の右アッパーがヒット、三浦ダウン!  すぐバックについた阿部がパウンド! 三浦はなんとか立ち上がるが、さらにパンチをもらってしまう。阿部が1Rで決めるかと思われたが、三浦はホーンまでなんとか耐え抜く。
 2R。会場がまっぷたつに割れ、ダイチコール、ミウラコールがぶつかり合う。
 開始早々、阿部の右パンチがヒット、三浦がダウン! パウンドに入った阿部をレフェリーが止め、パンクラス史上最速での王者が誕生した。

<ケージ上コメント>

阿部大治
「2年前、足を大けがして死にかけました。でも、みんなの支えで格闘技に戻って来られました。皆さん、本当にありがとうございます。みんなのお陰で試合で頑張れました。9月のUFC、僕も出たいです。応援よろしくお願いします」

<試合後コメント>
阿部大治
「勝てると思っていましたし、みんなで絶対に勝てるよねと話していました。相手もパンチが強いですけど、僕のパンチも当たれば倒せると言われていましたし、実際に練習通りうまくいきました。ヤバイと思ったところ……減量ですかね(笑)。ハワイで練習したんですけど、アイスクリームのせいで太りました(笑)。ケガは(赤黒く痕が残った右足の甲を見せる)、練習中にしたケガから感染症にかかってしまって、足を切断しなければならないかも知れない状態までいきました。でも、このケガがあったから、こうして成長できたとも思っています。僕は、絶対に格闘技を続けたかった。周りの応援や支えで、ここまでくることができました。心から感謝します。王者になったという実感は、まだないですね。でも、周りの人が喜んでくれてすごく嬉しいです。誰みたいに、っていうのはないですけど、『コイツには勝てないな』と思われるようなチャンピオンになりたいです。そのためには、弱いヤツとやっても仕方ないんで、とにかく強いヤツと闘いたいです。世界のてっぺんの選手とやりたいですね。僕は格闘技が大好きで、とにかくやりたいことは格闘技。これからも、世界を獲るためにやっていきます」

(写真・文/佐佐木 澪)

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