【インタビュー】「僕たちが獲らないと良くならない」団体を変える覚悟!稲葉大樹に芽生えた危機感と責任感とは!?

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 7月29日(金)東京・新宿FACE大会にてUWA世界6人タッグに挑戦することが決定した稲葉大樹に話を聞いた。自身初となるUWA世界6人タッグ挑戦のパートナーはアンディ・ウーと吉岡世起という同世代の選手を指名。果たしてその心境とは?

――7月29日(金)の新宿FACE大会にてUWA世界6人タッグ王座への挑戦が決定致しましたが、改めて挑戦をアピールした理由を教えてください
「WRESTLE-1、今いろいろ辞める選手がいたりケガをしたりしている選手が出てきていて。今なんとなくWRESTLE-1が、悪い流れかはわからないけど僕はあまりいい流れが出来ていないと思うんです。そんな中でこれからのWRESTLE-1を考えた中で、WRESTLE-1を動かしていくのは僕たちじゃないかと思うんです。上の人たちに頼っているだけじゃダメということを感じまして。僕らの世代で変えられるベルト、同世代で獲りに行けるベルト―UWAというのがある。僕自身も挑戦したことがないし、僕たち若い世代が決起するという意味でも挑戦する価値があると思って。だから同世代のアンディさん、吉岡さんに声をかけました」

――そのパートナーのアンディ・ウー選手、吉岡世起選手は稲葉選手が指名するような形で決定しましたが、日ごろは戦ったり組んだりしている状況です。両選手についての印象などを教えてください。
「アンディ選手は僕の一個先輩で、練習生の時からお世話になっていて。吉岡選手は熊本で同郷で仲良くなったし。なんとなく組むならこの二人かなと思って誘いました。二人とも実績がありますし。アンディさんはクルーザーのベルトを獲って、吉岡さんは海外のベルト獲ってしかも海外遠征もして。正直、挑戦しようって言ったのは僕ですけど三人の中では僕が一番実績が無い、実力的に結果は出せていない現状で。だからこのベルトを機に二人に追いつきたいという気持ちもあります。仲は良いですしこの二人とならベルトを獲れると思っていますけど、このベルトを獲って僕も同等というかチャンスをつかみたいと思います。そしてこの3人でWRESTLE-1を動かしていきたいと思います」

――では現王者組のカズ・ハヤシ選手、田中稔選手、TAJIRI選手についてはどういった印象でしょうか
「みなさんそれぞれキャリアがあって。みんな上手いじゃないですか。でもその人たちに勝たなきゃいけない。上の人たちに勝つっていうのが今回の一つの目標でもあるので。その中でUWAを持っているのがハヤシさん、稔さん、TAJIRIさん。世界を股にかけて活躍された3人を俺たちが超える。これが僕たちがWRESTLE-1を引っ張っていくっていう意味での最初の一歩になると思っています」

――今の王者組はおっしゃる通り経験、実力ともに非常に強敵ですが、具体的にどの選手を狙うなどの戦略は考えているのでしょうか
「僕は誰を狙うとか考えていないですね。吉岡さんは稔さんとなんかあるみたいですけど。でも僕は考えていないです」

――王者組は数度の防衛を重ねる中で培ったチームワークなども挑戦者組よりあると思われますが、アンディ選手、吉岡選手と組む上でチームワークや連携技など考えていることはありますか?
「正直、同じユニットでもないし僕がいきなりやりましょうって言っちゃったので、連携技とかは今のところ特にないです。でもやっぱりそのUWA6人タッグなので、何かしらの連携技や合体技かはわからないですけど、そういうのはこれから考えていければいいのかと思います。でも別にタッグだから連携技とか合体技をしなければいけないというわけではないので。一人一人が全力で頑張って勝てれば、それはそれでいいことなので。そこはこれからアンディさん、吉岡さんと相談して決めていこうかとは思っています」

――では仮にUWA世界6人タッグを獲った後の話にはなりますが、アンディ選手、吉岡選手はクルーザー王座について口にしていました。稲葉選手はどのような展望をお持ちでしょうか。
「僕自身はクルーザーに対して特別な思いは正直ないので。体重はまだ大丈夫ですけど。とにかくチャンスがあるところをどんどん狙っていきたいですね。WRESTLE-1の無差別もタッグも。とりあえず目の前のUWAに集中することが第一ですね」

――わかりました。では最後に王座戦へ向けての意気込みをお願いいたします。
「僕たちが獲らないとWRESTLE-1が良くならないっていう思いがあります。だから今のWRESTLE-1をよくするために僕たちが獲ります。UWAを獲って僕たちがを動かしていくことで、WRESTLE-1の明るい未来が見えると思っています」

 選手の退団、ケガが相継いだWRESTLE-1。その現実が稲葉の心境を大きく変化させた。“若い世代が引っ張っていかないとWRESTLE-1は良くならない”力強い口調で発したその言葉からは、過去の稲葉とは違う物を感じた。奇しくも王者組はカズ・ハヤシ、田中稔、TAJIRIのベテラン勢。王者組の牙城を崩すのは非常に厳しい。だがそこを乗り越えなければ始まらない。稲葉、アンディ、吉岡はここですべてを覆す結果を勝ち取ることができるのだろうか。

『WRESTLE-1 TOUR 2016 SYMBOL』
日程:2016年7月29日(金)
会場:東京・新宿FACE大会
開始:19:00

▼第1試合 シングルマッチ 30分1本勝負
藤村康平
vs
KAZMA SAKAMOTO

▼第2試合 シングルマッチ 30分1本勝負
才木玲佳(Cheer♡1/プロレス総合学院1期生)
vs
木村花(プロレス総合学院1期生)

▼第3試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
児玉裕輔/熊ゴロー/頓所隼(プロレス総合学院1期生)
vs
火野裕士/NOSAWA論外/土肥孝司

▼第4試合 タッグマッチ 30分1本勝負
KAI/村瀬広樹
vs
河野真幸/近藤修司

▼第5試合 UWA世界6人タッグ選手権試合 60分1本勝負
【王者組】カズ・ハヤシ/田中稔/TAJIRI
vs
【挑戦者組】アンディ・ウー/稲葉大樹/吉岡世起
※第50代王者組は5度目の防衛戦

▼メインイベント WRESTLE-1タッグチャンピオンシップ 60分1本勝負
【王者組】中之上靖文/岡林裕二(大日本プロレス)
vs
【挑戦者組】征矢学/葛西純(FREEDOMS)
※第5代王者組は2度目の防衛戦

(記事・写真提供 WRESTLE-1)

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