5・4 アイスリボン横浜文化体育館大会 藤本つかさ&中島安里紗vsさくらえみ&高橋奈七永 【ICEx∞選手権】世羅りさvs優華

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『アイスリボン横浜文化体育館大会 ~10年目の到達点~』
日程:2016年5月4日(水・祝)
開始:15:00
観衆:1552人

▼第1試合 まる子軍vs長浜軍 6人タッグマッチ20分1本勝負
○長崎まる子/松本浩代(エスオベーション)/ベーターノワール
11分30秒 まるコロリン
●長浜浩江(WAVE)/真琴(REINA)/水波綾(WAVE)

▼第2試合 リング&マット4WAYタッグマッチ 30分1本勝負
○松本都(崖のふち)/235/植木嵩行(大日本)
18分3秒 宮本&木高のダブルのドロップキックからの松本のスクールボーイを全員で押さえ込む
●村上和成(フリー)/パピヨン朱美(でらべっぴん)
※他の二組は、佐々木貴(FREEDOMS)&GENTARO(FREEDOMS)と宮本裕向(666)/木高イサミ(BASARA)

▼第3試合 柊くるみ復帰戦 6人タッグマッチ20分1本勝負
●柊くるみ/豊田真奈美(フリー)/テキーラ沙弥
14分43秒 ダイビングギロチンドロップ→片エビ固め
星ハム子/○宮城もち/藤田あかね

▼第4試合 トライアングルリボン選手権試合15分1本勝負
【王者】●チェリー(DDT)
6分6秒 ネ・コヒストラル
【挑戦者】○弓李
※もう1人は【推薦者】大畠美咲(WAVE)
※第21代王者2度目の防衛に失敗。弓李が第22代王者になる

▼第5試合 雪妃真矢7番勝負4本目 シングルマッチ20分1本勝負
●雪妃魔矢 with 尾崎魔弓(OZアカデミー)
13分01秒 スリーパーホールドによる失神→レフェリーストップ
○木村響子(フリー)

▼第6試合 シングルマッチ30分1本勝負
●つくし
11分06秒 デスバレーボム→片エビ固め
○里村明衣子(センダイガールズ)

▼第7試合 タッグマッチ30分1本勝負
[ベストフレンズ]○藤本つかさ/中島安里紗(JWP)
23分05秒 ビーナスシュート→片エビ固め
●さくらえみ(我闘雲舞)/高橋奈七永(SEAdLINNNG)

▼第8試合 ICEx∞選手権試合30分1本勝負
【王者】○世羅りさ
11分18秒 ダイビングダブルニードロップ→片エビ固め
【挑戦者】●優華
※第22代王者初防衛戦に成功

藤本つかさがさくらえみを倒し「アイスリボンを創ってくれてありがとう」と親離れ!世羅と優華がICE×∞戦でアイスリボンの未来を見せた!

オープニング

2016-05-04アイスリボン_オープニング オープニングVTRは2006年から現在までのアイスリボン10年間の歴史をダイジェスト映像で振り返る。最後は先日さくらえみがアイスリボン道場に乱入したシーンでVTRが終わり、所属選手が一人ずつ登場してリング上へ。
 最後にICEx∞王者の世羅がリングに上がると、藤本がマイクを持ち「本日はアイスリボン横浜文体、ご来場いただきましてまことにありがとうございまーす! 今日は誰の喜びが見られるのか、誰の怒りが見られるのか、誰の恨みが見られるのか、そして誰の、何の涙が見られるのか。私たちのいろんな感情をプロレスというツールで皆様に伝えていきたいと思います」と挨拶すると、世羅が「それではアイスリボン横浜文化体育館大会~10年目の到達点~スタート!」と大会開始を宣言。選手は一斉にサインボールを客席に投げ入れた。

第1試合

2016-05-04アイスリボン_第1試合 昨年の大みそかに引き続き行われるまる子軍vs.長浜軍。まず長浜軍は真琴と水波で騎馬を作って長浜を上に乗せて登場。そしていまだ勝ち星なく、脱臼までして踏んだり蹴ったりのまる子だが、こちらも松本とノワールの作った騎馬に乗って登場。
 そして両チームとも円陣を組んで気合いを入れると、何といきなり騎馬戦を始める。まる子が長浜の白いハチマキを取って勝利……かと思われたが、試合は当然続行。長浜軍がまる子にトレイン攻撃を決めていく。

 さらに水波と真琴が抑え付けたまる子に長浜が乗っかって「長浜軍、行くぞー!」と雄叫びをあげる。スリーパーで絞めあげていった長浜だが、辛くもロープの逃れたまる子はエルボー。すぐにドロップキックを返した長浜は水波にタッチ。
 豪快なボディスラムで叩き付け、レッグドロップを落とした水波だが、松本がカットに入る。しかし水波がお馴染みの手にキスしてからの串刺しラリアット。続いて真琴がサンセットフリップからコブラツイスト。これも自力でロープに逃れたまる子は、真琴の蹴りをかわしてスクールボーイ。

 さらに首固めで丸め込むが、カウント2で返されると松本にタッチ。ショルダータックルで真琴を吹っ飛ばした松本は、水波とショルダータックルでぶつかり合う。互角の展開から最終的に水波をなぎ倒した松本は、「ぶっ壊すぞ!」からのコーナースプラッシュ。さらにリバーススプラッシュ式のダブルニーを落とした松本はベーターにタッチ。
 ランニングローからセントーンを落としたベーターだが、水波もパワースラムを返して真琴にタッチ。ダイビング・クロスボディーを決めた真琴はW・W・ニーを投下。ベーターもエルボーを返すと、肩口に担ぎ上げるが、どうにか逃れた真琴は無気力キック。しかしベーターも返す刀でランニングエルボー。

 両者タッチしてまる子と長浜が飛び込んできてエルボー合戦。長浜は串刺しドロップキック2連発からノーザンライト・スープレックス。カウント2で返したまる子は、長浜のボディにエルボーを叩き込むと回転エビ固め。しかし水波が飛び込んできて、まる子とベーターにスピア-。そこに松本が入ってきて水波と真琴をまとめてバックドロップで投げる。
 そこから長浜がまる子にドロップキック。まる子もロープに飛ぶが、長浜はドロップキックからカサドーラ。辛くもカウント2で返したまる子は、長浜の腕を取ってストレッチボムの体勢からまるコロリンで丸め込んで3カウント! ついにまる子がデビュー以来初白星をあげた。

第2試合

2016-05-04アイスリボン_第2試合 都にとっては何かと関係のある貴&GENTAROのアカレンジャーズ、イサミ&宮本のヤンキー二丁拳銃、村上和成&パピヨン朱美と対することになった都のパートナーは植木ポリス。さらに記者会見の席で無理矢理235を仲間に引き込み、都組だけ3人というハンディキャップ形式に。なお、この試合はリングに加え、ステージ上に設置したマットでもカウント可能なWリング方式となる。
 村上のテーマ曲でパピヨンが一緒に入場に入場するという最初から異常事態の中、235は青い柔道着、植木ポリスは誘導灯を手に、そしてセーラームーン風の新コスチュームを披露した都をアカレンジャーズと二丁拳銃が袋叩きにする。

 さらに村上がほかの選手を下がらせて都に一騎打ちを要求。すると都は張り手を見舞ってから花道をダッシュし、マットが敷かれたステージ上に移動。「来いよコラ!」と挑発すると、村上もステージまで移動して都を鼻フック状態にして「このメス豚が!」と挑発。起こった都は逆水平チョップを見舞っていくが、引き倒し踏みつけた村上が殴ろうとしたところで、パピヨンが飛び込んできて「パンチはダメ!」と絶叫。
 すかさず二丁拳銃やアカレンジャーズが襲いかかっていき、闘いの場を再びリング上に移動。植木が次々に選手を投げ飛ばしてから「横浜名物、崎陽軒!」と叫んで客席を凍らせると、なぜかMIOレフェリーが「ここどこ? 関内? わっかんない」とギャグを叫んで、さらに客席を凍らせる。

 イサミがランニングホームランを狙ったが、235がバランスボールを投げつけてアウトにする。さらにリング上でGENTAROとパピヨンがフォール合戦をしているのと同時に、ステージ上でも235と村上がフォール合戦。場外ではイサミが至近距離から都にバランスボールを投げつけ、宮本が口に含んだ水を噴射。
 貴は植木をリングに上げてゼロ戦キック。さらに宮本と村上が二階席にあがっていくと、追いかけていった都がリングサイドにいたイサミと貴を挑発。二人が近づいていくと、都は何とバルコニーダイブ! 決死のダイビング・クロスボディーを見舞った都が貴をリングに戻すと、「よくやったぁ!」と植木が敬礼しながらダイビング・ヘッドバットを投下。これをかわした貴はトラースキックを叩き込むが、植木は拳銃を取り出して構える。

 しかし、あっさり手刀で叩き落とした貴は植木をコーナーに逆さ吊りにすると、串刺し攻撃を狙う。しかし、ここで都がライフル銃を持ち出してリング上の選手やMIOレフェリー、さらに観客を威嚇。だが、村上だけが「何で手あげてるの?」とキョトン顔。都はコーナーの上からマンマミーア(=バレリーナのように踊ってからのボディプレス)を狙うが、村上が近づいていって都を引きずり落とすと、両足で踏みつける。
 村上は倒れている都の顔面を蹴り飛ばそうとするが、間一髪でかわした都はスクールボーイを狙う。村上が踏ん張ると、そこに二丁拳銃がダブルのドロップキック。そのまま都が丸め込むと、ほかの全選手が上から一斉に押さえ込んで3カウント。なぜか村上のパートナーだったパピヨンまで押さえ込んでいたため、怒った村上は逃げるパピヨンを追いかけていった。

第3試合

2016-05-04アイスリボン_第3試合2 ICE×∞王座陥落直後の試合で靱帯断裂という大ケガをしてしまったくるみだが、約10か月ぶりに復帰。くるみのパートナーは豊田真奈美と沙弥改めテキーラ沙弥。らぶりーぶっちゃーずに合わせてハットにベストを羽織って登場したあかね。さらに3人でダンスも披露。テキーラ沙弥はメキシコカラーの新コスチューム。くるみもワインレッドとシルバーの新コスチューム。
 先発を買って出たくるみはハム子とロックアップ。さらにショルダータックルでぶつかり合うが、もちとあかねが入ってきてトレイン攻撃。さらに3人がかりで抑え付けて「くるみ、復帰おめでとう!」と手荒い祝福。

 もちのセクシーアピールを唖然とした表情で見つめる豊田。すると豊田に対して手拍子が起こり、豊田もついもちに合わせてセクシーポーズを披露。一斉にハム子とあかねが豊田に攻撃していくと、激怒した豊田がもちをロープに貼り付けてからドロップキック。タッチを受けた沙弥だが、もちがボディスラムで叩き付けると、続いてあかねもボディスラム。さらにハム子もボディスラムで叩き付ける。
 そしてもちがヒップトス、あかねがセントーン、ハム子がボディプレスを投下。グロッキー状態の沙弥にお・し・り・だー!!を決めたハム子はブルドッキング・ヘッドロック。あかねもバックブリーカーで叩き付けるが、何とかドロップキックを返した沙弥はくるみにタッチ。

 タックルで次々ともち、ハム子、あかねをなぎ倒していったくるみだが、あかねもパワースラムを返す。ならばとくるみもパワースラムで叩き付けてから豊田にタッチ。ミサイルキックであかねを吹っ飛ばした豊田は、あかねとチョップ合戦を展開。そこからあかねの股間を蹴り上げた豊田はコーナーに登っていくが、らぶりーぶっちゃーずが足止め。すかさずあかねが豊田を抱え上げてアバランシュホールドで叩き付ける。
 突っ張っていったハム子は体当たりからシャイニングハラザードを発射。豊田もローリングクレイドルでハム子を回していくと、沙弥にタッチ。クロスボディーを連発していった沙弥は重たいハム子をボディスラムでどうにか叩き付けてからドロップキック。
 だが、エプロンからあかねが羽交い締めにすると、そこにハム子が体当たり。さらにもちがヘアーホイップで投げ飛ばしてくるみに「来い!」と挑発。リングインしたくるみはもちと真っ向からエルボー合戦。さらにお互いぶちかましでぶつかり合い、最後はくるみがなぎ倒す。そこから大暴走をお見舞いしたくるみ。もちが立ち上がってきたところに沙弥がダイビング・クロスボディーを決めると、豊田がカカト落とし。
 さらにくるみがミサイルキックを発射。さらにもう一度コーナーに登ったくるみはダイビング・ボディプレスを投下。ハム子とあかねがカットすると、ハム子はスモウラリアット。さらにハム子があかねを抱え上げてくるみに投げつける。ハム子はもちも投げつけると、ハム子がダイビング・ボディプレスを投下。続けてもちがフロッグスプラッシュを投下。

 カウント2で返したくるみはもちのメタボリックサンド(=スタイルズクラッシュ)を防御すると、ハイキックからラ・マヒストラル。カウント2で返したもちは走り込んできたくるみにもっちりバディシザース(=テーズプレス)2連発。さらにうすDON(=ジャンピング・フェースバスター)からブル中野から継承した、コーナーの上で拝んでからのダイビング・ギロチンドロップを投下して3カウント。
くるみは復帰戦を白星で飾ることは出来なかったが、試合後はノーサイドで健闘を称え合った。
2016-05-04アイスリボン_第3試合

第4試合

2016-05-04アイスリボン_第4試合 「トライアングルマスター」を目指すと宣言した弓李だが、推薦選手の大畠はチェリーのことを尊敬しているという。弓李にとって2対1という絶対的不利な状況になりそうだが……
 試合が始まると早速大畠が「チェリーさん、いきましょう!」と共闘を呼び掛けて、二人でまる子を攻撃。大畠がキャメルクラッチに捉えたところにチェリーが低空ドロップキックを決めると、続けてチェリーがキャメルクラッチに捉えたまる子に大畠が低空ドロップキック。さらにトレイン攻撃を狙うが、チェリーの攻撃を弓李がかわすと、背後から大畠がドロップキック。「こいつですよ~」と弓李のせいにする大畠だが、あっさりチェリーを裏切ってチェリーと弓李にランニング式クロスボディー。

 怒ったチェリーが大畠に詰め寄ると、背後から弓李がドロップキック。チェリーは大畠と弓李をまとめて首を絞めていく。さらに大畠の串刺し攻撃をかわして弓李に誤爆させると、大畠にリバースインディアンデスロックを決めたまま、弓李にコブラツイストを決めていく。この攻撃を耐えた弓李はチェリーにドロップキックを叩き込むと、チェリーと大畠を二人まとめて丸め込む。
カウント2で返されると、ダイビング・クロスボディーで二人まとめてなぎ倒す。さらにチェリーにバッククラッカーを決めるが、大畠が弓李にフットスタンプを落としてからジャーマンでチェリーを投げて弓李に叩き付ける。

 弓李も大畠にエルボーを叩き込むが、チェリーが熟女でドーン。さらに大畠がダブルハンマーを弓李に叩き込むが、チェリーがその大畠におばさんバスター。大畠もどうにか突進していくが、かわしたチェリーが大畠を場外に突き落とす。その瞬間、弓李がチェリーに飛び付いていき、新田猫子直伝のネ・コヒストラルで丸め込んで3カウント。

 弓李は悲願のトライアングルリボン王座を奪取。コーナーに登って奪取したベルトを高々と掲げてみせると、大事そうに抱えながら引き上げていった。

第5試合

2016-05-04アイスリボン_第5試合 雪妃真矢7番勝負も折り返しの4番目。ここまで全敗の雪妃だが、この日の相手が木村響子ということで、OZアカデミー・正危軍での「ダークスノー」バージョンである雪妃“魔”矢をアイスのリングで解禁。しかも尾崎魔弓がセコンドにつく。
 ムチを持った雪妃を先導してきた尾崎に向かって「ババア、何しに来たんだよ!」と悪態をついていく木村。会見では「性癖を爆発させる」と発言していた雪妃は、ゴングと同時に突進しムチで木村を殴打。悶絶する木村を踏みつけてポーズを決めた雪妃は、さらに木村をロープに貼り付けると、尾崎と両側から踏みつける。

 怒った木村はヘアーホイップで雪妃を投げつけると、さらに頭に噛みついていく。木村が逆片エビ固めに捉えると、尾崎はチェーンをリング内に放り込んで雪妃に掴ませようとするが、Tommyレフェリーの足に当たってしまう。その間にSTFにスイッチした木村だが、雪妃はどうにかロープに脱出。
 木村はカナディアンバックブリーカーで担ぎ上げると、マットに投げつける。さらに肌が露出している部分にチョップを振り下ろすと、敢えて雪妃のエルボーを受け止めてから気合いの雄叫び。逆にエルボー一発で雪妃をなぎ倒した木村だが、ここで尾崎が足をすくって倒すと、すかさず雪妃が脇腹を蹴り上げる。
 そして「尾崎、来い!」と呼び込んでトレイン攻撃。尾崎がチェーンで殴打してからホイップすると、雪妃はケンカキック。木村は尾崎に「下がってろ!」と言い放つが、背後から雪妃が丸め込む。だが、キックアウトした木村は雪妃の顔面にケンカキックを何発も叩き込む。ハーフダウンの雪妃の顔面にビッグブーツをブチ混んだ木村だがカウントは2。

 すると木村は口に水を含んでから、倒れている雪妃の顔面にマーライオン。怒った雪妃はチョップを返すと、手袋を外して張り手を連打。敢えてすべての張り手を受け止めた木村だが、雪妃は馬乗りになってなおも殴ると、コーナーからスノウトーンボム(=スワントーンボム)を投下。
 カウント2で返した木村は走り込んできた雪妃の背後に回り込んでスリーパーに捉えると、そのまま胴絞め式に移行。ここで尾崎が乱入して木村に殴りかかるが、木村はエルボーを連打。だが、尾崎は木村の顔面に毒霧を噴射。すかさず雪妃が丸め込むが木村の足がロープに届く。ならばと尾崎のダブルハンマーから雪妃がトラースキック。それでも立ち上がる木村に雪妃はチェーンを拳に巻き付けて殴っていく。
 倒れない木村に絡め蹴り(=回し蹴りで相手を絡み取ってのレッグロック)を叩き込んだ雪妃。さらに尾崎が羽交い締めにすると、雪妃はトラースキック。これをかわして尾崎に誤爆させた木村はネックハンギングボムで叩き付けると、一気にスリーパーホールドで絞め上げていく。雪妃が“落ちた”ところでレフェリーが即座に試合をストップ。

 試合後、木村と尾崎はなおもやり合うが、セコンド陣が割って入りどうにか両者を分ける。憮然とした様子で引き上げた木村に対し、雪妃はセコンドにオンブされて退場していった。

第6試合

2016-05-04アイスリボン_第6試合 2011年に「アイスリボンは学芸会に毛が生えた程度」と言われた里村明衣子とのシングルマッチを、3.21後楽園大会で独断で発表したつくし。目の前に立ちふさがった里村をキッと睨み付けたつくし。ガッチリと握手をかわしてから試合が始まると、いきなり里村はハイキック。ヨロめいて倒れたつくしだが、すぐに立ち上がると里村はローキック。
 ロックアップしたつくしだが、里村はジワジワとロープに押し込んでクリーンブレイク。もう一度ロックアップしたつくしだが、里村は投げてグラウンドへ。だが、ロープに押し込みながら立ち上がったつくしは張り手を見舞ってから「舐めるんじゃねぇ!」とドロップキック。

 しかしロープに飛ばされるのを拒んだ里村はエルボーから逆にロープに飛ばす。つくしもドロップキックを返していくが、里村はハイキックから逆エビ固めに捉えると、そこからSTFにスイッチ。さらに変型のアバランシュホールドで叩き付けてからワキ固めに捉えた里村だが、つくしはどうにかロープに逃れる。
 エルボードロップを落とした里村はリストロックからそのままミドルキック。しかし蹴り脚をキャッチしたつくしはドラゴンスクリュー。そして里村の左足をロープの乗せ、そこに低空ドロップキックを発射すると、座り込んだ里村にもう一発低空ドロップキックを叩き込んでからアンクルホールド。さらに顔面を蹴り飛ばしてからミサイルキックを発射したつくしは、まだしゃがみ込んでいる里村の顔面に低空ドロップキック。

 だが、タイガースープレックスを防御した里村はエルボースマッシュからミドルキック。ランニングエルボーでつくしをなぎ倒した里村だが、つくしもビクトル投げからヒザ十字。だが、すぐに里村もヒザ十字固めで切り返す。ロープに逃れたつくしは、大きく振りかぶってのエルボーを叩き込むが、里村はローキックからエルボーを連打。
 バックドロップを着地したつくしはエルボーから突進するが、カウンターのハイキックを叩き込んだ里村。Tommyレフェリーがダウンカウントを数えるが、5で立ち上がったところで里村は落差のあるバックドロップ。つくしが立ち上がろうとするが、胸板を蹴り飛ばす里村。

 それでも立ち上がってエルボーを叩き込んだつくしは、一気にタイガースープレックス。さらにハルカゼ(=トップロープを掴みながらジャンプし、飛び付いてのカサドーラから回転エビ固め)を狙ったが、里村はつくしの両足を抱え込んで投げ捨てる。つくしは張り手を叩き込むと、里村のハイキックをかわしてもう一発張り手。そこから今度こそハルカゼを決めたがカウントは2。
ならばとジャパニーズ・オーシャン・スープレックスを狙ったが、オーバーヘッドキックで切り返した里村はデスバレーボムで叩き付けて3カウント。大の字に倒れたつくしに近づき、何か声をかけた里村。つくしは朦朧としながら立ち上がり、もちにオンブされながら引き上げていった。

第7試合

2016-05-04アイスリボン_第7試合 当初はスターダムのサンダーロック(紫雷イオ&岩谷麻優)との対戦が実現すると思われた藤本つかさ&中島安里紗のベストフレンズだったが、この対戦は実現せず。そこで高橋奈七永との対戦を希望したところ、何とアイスリボンの道場マッチに同団体の創始者であるさくらえみが突然現れる。
 奈七永のパートナーXに名乗り挙げたさくらだが、「横浜文体でアイスリボンは最終回です」と発言。取締役としてカードが決まったことは「良かったと思いました」と言う藤本だが、“親”であるさくらの突然の終了宣言や、ニコプロでの緊急対談を通して「殴りたい」と思ったという。

 奈七永のセコンドには南月たいようと世志琥、さらにさくらのセコンドには里歩、帯広、「ことり」、アーサがつく。真琴もさくら&奈七永側のセコンドに。一方、試合を終えたアイスの選手がベストフレンズを迎え入れる。リングインした中島は奈七永と至近距離で睨み合う。
 緊張感が一気に文体を包む中、中島と奈七永の先発で試合開始。グラウンドに持ち込んだ奈七永は腕十字を狙う。フロントネックロックで切り返した中島だが、すぐに首を抜いた奈七永。ここで奈七永は「OK、さくら!」と叫んでさくらにタッチ。すると藤本がリングインして睨み合う。

 両者へのコールが飛ぶ中、まずは藤本がエルボーからダブルチョップ。さらにドロップキックからサッカーボールキック。立ち上がったさくらは強烈な張り手からドロップキックを返すが、藤本はボディスラム。藤本も張り手を叩き込むが、すぐにさくらも応戦。さらに逆水平チョップでなぎ倒して奈七永にタッチ。
 バックドロップから逆エビ固めに捉えた奈七永だが、藤本はロープに脱出。コーナー二段目からミサイルキックを発射した奈七永はさくらにタッチ。ヘアーホイップで投げ捨てたさくらはチョップの乱れ打ちからロメロスペシャルで吊り上げる。そして藤本の顔面にストンピングを落としたさくらは奈七永にタッチ。

 エルボーで藤本を吹っ飛ばした奈七永だが、藤本も必死にエルボーを返すとウラカン・ラナを狙う。しかし奈七永は抱え込み式逆エビ固めで切り返す。耐え抜いた藤本はドロップキックを返すと、ローキックを叩き込んで中島にタッチ。
 ミサイルキックで吹っ飛ばしてからエルボーを連打する中島。背後からさくらがバックドロップで投げようとするが、着地した中島はなおも奈七永にエルボーを連打。
 さくらは奈七永との合体攻撃を狙うが、阻止した中島は奈七永とさくら、交互にケンカキック。しかし奈七永がフラップジャックで叩き付けると、さくらがサマーソルトドロップからさくらえみ70キロ(=ランニング式串刺しクロスボディ)。そして奈七永がエルボーの乱れ打ちから串刺しラリアット2連発。

 バックドロップで投げた奈七永はダッシュするが、中島はカウンターのキューティースペシャル。すかさずダイビング・フットスタンプを投下した中島は、奈七永の顔面にヒザを入れてから左右のエルボーを連打。倒れない奈七永はカウンターの張り手からサイドバスター。そこにさくらがネックブリーカーで合体するが、続く合体攻撃は中島がかわしてさくらの延髄斬りが奈七永に誤爆。
 中島は奈七永にヘッドバットを叩き込むが、奈七永も返す刀でヘッドバットからショートレンジラリアット。先にタッチを受けた藤本がミサイルキックから串刺し低空ドロップキック。しかし奈七永はエルボーを返すと、藤本はその勢いでコーナーのさくらにエルボー。

2016-05-04アイスリボン_第7試合2 そこに奈七永は突進すると藤本がかわしてさくらに誤爆。すかさずベストフレンズはジャーマンとジャックナイフ式エビ固めの合体技を決めるが、藤本がコーナーに登ったところを追いかけていった奈七永が雪崩式ブレーンバスター。さらにシャイニング膝アッパーを叩き込むが、藤本は直伝たいようちゃん☆ボムを狙うも背後に倒れて防御した奈七永は、トレイン攻撃を狙ったベストフレンズに連続ラリアット。さらに藤本をブルーサンダーで叩き付けてさくらにタッチ。

 ダブルアーム式バックブリーカー2連発から不敵な笑みを浮かべたさくらだが、藤本もカサドーラで丸め込んでからすぐに立ち上がってさくらを蹴り飛ばす。続いてサッカーボールキックからPK3連発。奈七永がカウント2でカットするが、藤本はビーナスシュート(=三角蹴り)を狙う。
 だが、さくらはダッシュしてパワーボムで引きずり落とすとリバーススプラッシュ。藤本も蹴っていくと、サッカーボールキックを連打。さくらもサッカーボールキックを狙うが、中島が飛び込んできて阻止。逆にベストフレンズはサンドイッチ式ローキックからミサイルキックを同時発射。藤本はビーナスシュートを出すが、キャッチしたさくらは逆片エビ固めに捉える。
 エグイ角度で決まった上、奈七永が中島のカットを阻止。しかし藤本はロープに逃れる、なかなか離さないさくらに中島がケンカキックを叩き込むが、さくらもカウンターのトラースキックを返すと、コーナーに登った奈七永を雪崩式フランケンで投げて藤本に叩き付けてからムーンサルトプレスを投下。

 20分を経過し、奈七永が中島をバックドロップで投げると、さくらと奈七永がコーナーに登って冷蔵庫爆弾を同時投下。さくらは急角度のタイガードライバーで藤本を叩き付けると、さらに急角度バックドロップ。そこからコーナーに登ったさくらだが、追いかけた藤本がジャンピングキックを叩き込むと、中島が雪崩式サイドスープレックス。そして藤本がツカドーラから直伝たいようちゃん☆ボムを決めたが、奈七永がカット。
 中島が奈七永を場外に追いやると、さくらは低空ドロップキックからラ・マヒストラルを狙ったが、下から蹴り飛ばして阻止した藤本は朦朧とするさくらにビーナスシュートを叩き込んで3カウント。

2016-05-04アイスリボン_第7試合3 抱き合って喜ぶベストフレンズに対し、奈七永は憮然とした表情でさくらを見下ろす。するとさくらも立ち上がって奈七永と小競り合いを始める。そこに中島まで加わろうとしたため、三つ巴の乱闘に。セコンド陣が必死に止めようとすると、さくらは我闘雲舞勢を引き連れて引き上げていき、奈七永もSEAdLINNNG勢を引き連れて退場。

 リング上で藤本がマイクを持ち「本当のことを言います。昔は何であそこに自分がいないんだろうって思っていました。あの人と一緒にいたい。でもアイスリボンが大好き。そんな気持ちが行ったり来たり……。でも今日でさくらえみは終わりです。私の中のさくらえみは今日で終わり! ひと言だけ言いたいとすれば、アイスリボンを創ってくれてありがとう」と、師匠であるさくらに感謝の言葉と共に“親離れ”宣言。
 そして中島と共に「ベストフレンズ全勝街道まっしぐらです。今年もベストフレンズ、ノリにノって女子プロレス界を引っかき回したいと思います! ありがとうございました」と挨拶した。

<試合後コメント>
高橋奈七永
奈七永「さくらは?」
※南月がさくらを呼びに行くが、さくらはノーコメント
奈七永「さくら、いないの? もう、いいよ。もういい! 結果は結果として仕方ない部分がある。仕方がない……いや、仕方がないじゃ済まないな。あいつが勝手にXのところに、さくらが入ってきたんだったら結果を出してもらわないと! 私は納得いかない。その前にさ、中島も藤本も高橋奈七永の名前を出した、その覚悟があるのかどうか。どうだろうな? よく分かんないよ。だからまた次、今日がスタートでいいんじゃないですか。中島は5月18日SEAdLINNNG(後楽園大会)が決まっているんで、そこでもう1回! もう1回やりたい。何度でもやってやる! 今日が始まりです。あとちょっと里村明衣子呼んで!」
※南月が里村を連れていく。
奈七永「(今日は)アイスリボンなんですけど、ちょっと聞きたいことがあって。5月18日のSEAdLINNNG、センダイガールズから選抜選手ってなっている二人、堀田祐美子と誰か。宮崎有妃と誰かってカード提示されていますけど。4月8日、私たち(仙女の大会に)行きましたんで、誰が……」
里村「もう用意しましたから」
奈七永「用意してあるんですか? 誰ですか?」
里村「カサンドラ(宮城)と岩田(美香)です」
奈七永「カサンドラと岩田?」
里村「はい」
奈七永「カサンドラと岩田ですか?」
里村「カサンドラと岩田ですよ」
奈七永「私たちSEAdLINNNG、二人しかいないかもしれないけど、高橋奈七永と世志琥のツートップで行ってるんですよ。なんでその二人なんですか?」
里村「相手がもう決まっているでしょ、あなたたちは。高橋・世志琥、今回組めないでしょ? 私が出る幕でもないんですよ」
奈七永「それが仙女のやり方ですか?」
里村「いやいやいや。カサンドラ・岩田、この二人、全部持っていきますよ」
奈七永「持っていく?」
里村「十分、十分」
奈七永「十分?」
里村「十分な存在感ありますから、見ててください。もうこれ決まりましたから。それで組んでください」
※里村は控室へ
奈七永「勝手だな、いつもよう! ……分かりました。いつも勝手なんですよ、言ってることが勝手! 里村明衣子は本当によぉ!今回はカサンドラと岩田、SEAdLINNNG参戦ということで。結果で見せてもらいましょうか。内容と熱さと実力を見せてもらいたいと思いますSEAdLINNNGのお客さんの前で、今日は今日で闘いの芽が芽生えたと思いますので、ここからSEAdLINNNGもっともっと渦を作っていきますから見ておいてください」

ベストフレンズ
中島「お疲れ、つっか!」
藤本「あ~、勝った……。よかった」
中島「やっとピリピリとしたつっかが(元の藤本に)戻った!」
藤本「プロレスが最高過ぎて泣けるぅ」
※両手で顔を覆う藤本
中島「やめて、(涙を)移さないで(苦笑)」
藤本「私のプロレス界の母親、偉大でしょ?」
中島「そういうあなたも偉大よ」
藤本「でも私の母親はもっと偉大だから。でも、もうさくらえみは終わり。あとは次のメインイベントの二人がアイスリボンの未来じゃなくて、アイスリボンの今を背負って闘ってくれるでしょう。いや~、安里紗が隣にいてくれてよかった」
中島「本当にアイスリボンの10周年という、こういう記念の大会で今の母親でもあるつっかの隣に立てて……」
藤本「えへへ、どういうこと?(苦笑)」
中島「本当によかったなと思いますし、本当にお疲れ!(笑)お疲れ!」
藤本「本当に……(※涙ぐむ)早く明日になってほしい」
中島「でもね、これからメインが。これこそがつっかの勝負でもあると思うし」
藤本「そうだね」
中島「最後まで見届けて」
藤本「この笑顔を見ていただければ分かると思います(笑)。もう言葉はいりません」

第8試合

2016-05-04アイスリボン_第8試合 パートナーだった成宮真希ともケジメをつけ、ICE×∞王者となった世羅りさ。その世羅に挑戦表明をした優華。これがICE×∞王座初挑戦となるが、藤本つかさはこの若き二人の対戦にアイスリボン10周年記念の横浜文体大会メインを託した。
 袴風のガウンで入場した世羅はリングインすると、優華にベルトを掲げて見せつける。両者、かなり緊張した面持ちだが、「お願いします」と握手を求めた優華に世羅が応じると、優華はグッと両手で掴んで引き寄せる。

 さらに試合開始のゴングと同時に優華がスクールガール(=120%スクールボーイ)。カウント2で返した世羅は丸め込もうとする優華を押し潰す。そこからエルボー合戦になると、お互いに相手の髪の毛を掴んでいくが、世羅が投げ飛ばして踏みつける。逆エビ固めに捉えた世羅は、そこからリバースのカンパーナで持ち上げると、マットに落としてからダブルニーを落とす。
 続けてランニング式のダブルニーを投下するが、かわした優華は低空ドロップキックで世羅を場外に出してからコーナー最上段からプランチャを投下。世羅をリングに戻し、ダイビング・クロスボディーを決めた優華。世羅も上から振り下ろすエルボーを叩き込むが、優華もエルボーを返すとランニングエルボーでなぎ倒す。

 カニ挟みで倒した世羅は抱え込み式逆エビ固めをエグイ角度で決めていくが、優華は何とかロープに脱出。世羅はリバーススプラッシュ式ダブルニーを落とすと、ファイアーマンキャリーで担ぎ上げるが、脱出した優華はスイングDDTからエンジェルス・トランペット・スープレックスホールド(=クロスレッグ式フィッシャーマンズ・スープレックス)。さらにダイビング・ボディプレスを投下するが、カウントは2。

 世羅の顔面を足蹴にしていった優華は張り手。だが、世羅も張り手を返すと、優華の後頭部にエルボーを連打してからハリケーンドライバー。コーナーに登った世羅だが、追いかけていった優華は雪崩式フランケンで投げてから変型のバックドロップ・ホールド。カウント2で返した世羅だが、優華は振りかぶってのエルボーから突進。
 世羅はカウンターでエアーズロック(=アティテュード・アジャストメント)を決めると、続けてセラリズムバスター(=スイング式サイドバスター)を狙うが、優華は回転エビ固めで切り返す。しかし世羅は優華をコーナーに追い詰めて串刺しダブルニーを叩き込むと、今度こそセラリズムバスター。ダイビング・ダブルニードロップをかわした優華は逆さまガール(=逆さ押さえ込みから前方へブリッジ)を決めるがカウントは2。ならばとスクールガールで丸め込むが、これもカウントは2。すると優華は逆さ押さえ込みからスクールガールで押さえ込む。

 世羅がキックアウトしたところで10分が経過。世羅は「終わりだー!」と叫びながらエアーズロックII(=ファイアーマンキャリーの体勢からのドリラー)を決めるがカウントは2。世羅は落差のあるライガーボムで叩き付けると、コーナー最上段からダイビング・ダブルニードロップを投下して3カウント。

エンディング

2016-05-04アイスリボン_エンディング
 10周年記念の文体のメインでICE×∞王座初防衛に成功した世羅は、「初防衛成功しましたーーー! アイスリボンの10周年、最大のビッグマッチ横浜文化体育館で私がチャンピオンとして、このリングに立っている。それはアイスリボンの未来が明るいことが証明されましたー!」と絶叫してから優華にマイクを向ける。
 そのマイクを奪い取った優華が「自分、今日で分かったことがひとつあります。やっぱり世羅りさは大嫌いです。でも…負けたけど、すごい悔しいけど、自分のベルトをなんであなたが巻いているのか分からないけど…ありがとうございました」と言うと、世羅は「またやろう」と返答して握手。

 そしてアイスリボン恒例である『ぉめでとぉ! 毎日が記念Be→』が流れる中、出場選手が観客との握手へ。握手を終えた選手たちがリングに戻ると、藤本が「もう二度と文体なんてやんない!(観客から「えー」の声)こう思ってたけど、もう1回くらいやってもいいんじゃないかと思いまーす! 藤本、倒れるけどな。さっき世羅の言葉から『未来を創る』って言ってたけど、私だってまだまだ行けますよ(ニヤリ)。世羅のシングルのベルト、7月のアイスリボン後楽園で挑戦しちゃおうかなー!」とICE×∞への挑戦表明。
 それを聞いた世羅が「待ってましたよつっかさん! 自分は藤本つかさに勝ってこそアイスリボンのエースと言えるので、ぜひ7月3日後楽園、お願いします」と返答。藤本が「満員のお客さんが証人です」と言って、その場で7.3後楽園大会での世羅vs.藤本のICE×∞戦を決定する。そして最後はリング上の選手が手を繋いで輪になり、世羅が「また文体で大会開くぞ! プロレスでハッピー! アイスリボーン!」と叫んで大会を締めくくった。

<試合後コメント>
世羅りさ
「あっという間でした。もう何をやったのか覚えてないくらい。本当にあっという間で。もう優華しか見せてなくて。楽しかったですけど、すごくすごくこの時が終わらなければいいのになって思ったのははじめてでした。もっともっと優華と闘ってたいなって思ったし、もっともっとやりたい。もっと防衛したい。1回じゃつまらないです。次は藤本つかさを倒して、名実共にアイスリボンのエースって名乗って、見据えるべきはまだ先があるので。そこに辿り着くまでに私は倒れるわけにはいかないし、負けるわけにはいかないし、終わるわけにはいかないと思っています。辿り着いた先にどんな結果が待っているかは想像もつかないんですけど、私はそこに行かなきゃいけないんだって思っているので。その人を倒すまでは絶対に立ち止まらないって決めました。なので、次は7月3日、藤本つかさ! 楽しみですね」

――その人というのは、今は名前を言わないほうがいい?
「ご想像にお任せしたいです。私がなぜプロレス界に入ったのか、その人がいてこそ……ご想像にお任せします」

――セミではアイスリボンの10年を懸けるような闘いだったが、気になりました?
「すっごい気になっていたんですけど、敢えて一切見ませんでした。ここにいて声いっぱい聞こえるし、お客さんの歓声もいっぱい聞こえるけど、飲まれてしまいそうな気がして。私は私っていうのを強く持ちたいなって思ったんで、一切見てないです」

優華
※コメントを終えた世羅に向かって
優華「今日1日だけTwitterをフォローしてください。今日で最後です」
世羅「いいよ(笑)」
優華「以上です(笑)。うわー、すごいカメラがいっぱいある~。やだ~」

――今日の試合の結果に関しては。
「う~、負けてないよぉ~。やっぱり力技では勝てないって思っているので、世羅りさの技をどれほど丸め込めるかとか考えてきて。フィニッシュ級のスクールガールで何回も挑んだんですよ。何回出したかな? すごい出したんですよ。出せると思ったら全部出せたのに、全部返されて! もう作戦不足過ぎるというか、こんな世羅のこと考えてきたのになって思って。何か負けてからマイクで…本当は自分が勝ってからマイクして歌うはずだったのに、世羅りさにマイク取られて。何かエースがどうとかって言ってるんです。藤本つかさを倒したら自分がエースだとか言ってるんですよ! エースは弱いエースだっているんですよ! 強い人だけがエースじゃないんですよ。自分だってエースなんですよ…(エース)になりたいんですよ。だから……負けたくないなって。負けたけど、まだ負けてないって自分は思ってます。世羅りさのことが嫌いって言ってるけど…言わないでくださいね、これ。嫌い嫌いで本当は好きです。闘っていてやっぱり世羅りさとは合うし、楽しいし、本当にキレたし、本当にムカつくし。でもやっぱり闘ってて楽しいし、何か見てくれなくても勝手に一緒に切磋琢磨しているようなイメージで。勝手にライバルになって頑張りたいなって、そう思います。須山さんは何かありますか?」

――今日は何で勝てなかったと思いますか?
「え、クジ運がなかったんですかね。運がなかった……」

――運ですか
「まぁそれは世羅りさが今はエースってことですよ。でも負けてない! 私は負けてない! 負けてないの! 髪切りましたね、須山さん(笑)」

【写真:MK(Photo’sGate)】

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