アイスリボン7.29後楽園大会 ICE×∞王者・あおいvs.ユニオンFTE王者・美央のダブルタイトル戦、藤本つかさ32人掛け
サマージャンボリボン
日時:2015年7月29日(水)
開場:18:00 開始:18:30
会場:東京・後楽園ホール
観衆:597人
▼第1試合 イリミネーション6人タッグマッチ 20分勝負
○松本浩代(エスオベーション)/235/弓李
11分57秒 東海道落とし→片エビ固め
●藤田あかね/飯田美花(WAVE)/長浜浩江(WAVE)
【退場順】
①○藤田あかね(4分07秒 OTR)235●
②○松本浩代(6分20秒 東海道落とし→片エビ固め)長浜浩江●
③○飯田美花(7分49秒 グラウンド卍)弓李●
④○松本浩代(10分02秒 藤田の誤爆→OTR)飯田美花●
▼第2試合 スクランブルバンクハウスエニウェアフォールマッチ 20分1本勝負
●松本都(崖のふち)/怨霊(666)
11分02秒 場外階段からのダブルニードロップ→片エビ固め
○世羅りさ/宮本裕向(666)
▼第3試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○尾崎魔弓(OZアカデミー)with 西尾美香&ポリス
10分54秒 フィッシャーマンバスター→片エビ固め
●つくし
▼第4試合 藤本つかさ32人掛け 1分×32人
[1人目]△藤本つかさ(1分00 時間切れ引き分け)つくし△
[2人目]○藤本つかさ(0分47秒 極楽固め)235●
[3人目]△藤本つかさ(1分00秒 時間切れ引き分け)飯田美花△
[4人目]○藤本つかさ(0分51秒 ビーナスクラッチ)弓李●
[5人目]△藤本つかさ(1分00秒 時間切れ引き分け)はやて△
[6人目]○藤本つかさ(0分44秒 ツカドーラ)世羅火怒●
[7人目]△藤本つかさ(1分00秒 時間切れ引き分け)Leon△
[8人目]△藤本つかさ(1分00秒 時間切れ引き分け)長浜浩江△
[9人目]△藤本つかさ(1分00秒 時間切れ引き分け)小波△
[10人目]△藤本つかさ(1分00秒 時間切れ引き分け)安藤あいか△
[11人目]○藤本つかさ(0分53秒 ドロップキック→エビ固め)フェアリー日本橋●
[12人目]△藤本つかさ(1分00秒 時間切れ引き分け)塚本拓海△ ※ツカモト・コントラ・ツカモト
[13人目]○藤本つかさ(0分41秒 レフェリーへのエクトプラズム攻撃→反則)怨霊●
[14人目]△藤本つかさ(1分00秒 時間切れ引き分け)大畠美咲△
[15人目]●藤本つかさ(0分56秒 ヨーロピアンクラッチ)Pantera☆Rosa○
[16人目]○藤本つかさ(0分56秒 マンマ・つっか→片エビ固め)松本都●
[17人目]○藤本つかさ(0分47秒 体固め)ドローン●
[18人目]△藤本つかさ(1分00秒 時間切れ引き分け)宮本裕向△
[19人目]●藤本つかさ(0分42秒 ツカドーラ)マスクドtukka○
[20人目]△藤本つかさ(1分00秒 時間切れ引き分け)藤田あかね△
[21人目]●藤本つかさ(0分36秒 メタボリックサンド)宮城もち○
[22人目]●藤本つかさ(0分44秒 ダイビング・ダブルニードロップ→片エビ固め)世羅りさ○
[23人目]○藤本つかさ(0分39秒 ラ・マヒストラル)新田猫子●
[24人目]△藤本つかさ(1分00秒 時間切れ引き分け)朱里△
[25人目]△藤本つかさ(1分00秒 時間切れ引き分け)真琴△
[26人目]△藤本つかさ(1分00秒 時間切れ引き分け)春山香代子△
[27人目]△藤本つかさ(1分00秒 時間切れ引き分け)松本浩代△
[28人目]△藤本つかさ(1分00秒 時間切れ引き分け)尾崎魔弓△
[29人目]△藤本つかさ(1分00秒 時間切れ引き分け)華名△
[30人目]△藤本つかさ(1分00秒 時間切れ引き分け)アジャ・コング△
[31人目]△藤本つかさ(1分00秒 時間切れ引き分け)中島安里紗△
[32人目]△藤本つかさ(1分00秒 時間切れ引き分け)豊田真奈美△
▼第5試合 インターナショナルリボンタッグ王座次期挑戦者決定戦
大畠美咲(WAVE)/●宮城もち
13分39秒 ネ・コヒストラル
○新田猫子/Leon(JWP)
※猫子&Leonが紫雷美央&つくしが持つリボンタッグ王座への挑戦権を獲得
▼第6試合 ICE×∞&ユニオンプロレス認定Fly to Everywhereワールドチャンピオン選手権試合 30分1本勝負
[ICE×∞王者]○希月あおい
12分21秒 ラ・マヒストラル
[FTE王者]●紫雷美央
※第20代ICEx∞王者・あおいが初防衛に成功。FTE王者・美央が初防衛に失敗、あおいが第8代王者となる
あおいが美央を下してFTE王座を奪取して二冠王に!ICE×∞にはつくしが挑戦表明!
8勝4敗20分で32人掛けを完走した藤本に豊田が「私のことは超えているよ」
オープニング
所属全選手が登場。まずマイクを持った藤本が「皆さんこんばんは! 本日、私は32人掛けを行います。いまになって後悔していますが、何とか32人掛けを達成して新たな一歩を踏み出したいと思います」と挨拶。
続いてつくしが「尾崎魔弓も西尾美香もポリスとも、自分が3人まとめてボコボコにしてやるぞー!」と宣言すると、OZでは尾崎たちと仲間の美央がやや戸惑いながらも「はじめてのダブルタイトルマッチ、必ず五冠王者になって5本のベルトを家に持って帰るぜー!」とメインに向けて宣言。
しかし、それを聞いたあおいが「お前が持って帰るのは3本のベルトだ。私が必ずFTEのベルトを獲って2本のベルトを持って帰ってやる!」と二冠王者宣言。
第1試合
長期欠場していた松本は久しぶりのアイスリボン登場。藤田と弓李の先発で試合開始。サーフボードストレッチ、キャメルクラッチに捉えた弓李は藤田の顔を変顔にしていく。さらにウソ泣きをして藤田が謝ったところを蹴り飛ばした弓李は235にタッチ。
235もウソ泣きをするが、さすがに引っかからない藤田。飯田と長浜が入ってきてトレイン攻撃。だが、松本が入ってきて藤田、長浜、飯田の3人を同じコーナーにホイップすると、トレイン攻撃からコーナースプラッシュ。
コーナーに登った235を下から殴っていった藤田だが、スリーパーで吊り上げた235。さらに回転エビ固めやスライディング式のクロスボディーからもう一度コーナーへ昇る。だが、エプロンから長浜が突き落とすと、エプロンに着地した235に藤田がタックル。OTRで235を失格にさせた藤田は「松本、出てこい」。
飛び込んでいった松本はショルダータックルでなぎ倒すが、そこに長浜が飛び込んできてドロップキックを連打。さらにエルボーを連打してからボディスラムの体勢。上がらないとみるや首固めにスイッチ。さらにカサドーラで丸め込む。
カウント3が奪えないと飯田が入ってくるが、松本は2人をコーナーに押し込むと「ぶっ壊すぞ!」とコーナースプラッシュ。さらに長浜に東海道落とし(=アルゼンチンバックブリーカーからのストマックバスター)を決めて3カウント。
タッチを志願した弓李は飯田にネックブリーカーを連発するが、藤田がエプロンから捕まえて合体攻撃を狙う。だが、そこに松本が入ってきて合体ブレーンバスター。さらに飯田に弓李をフロントブレーンバスターで叩き付ける。
弓李は飯田にジャックナイフ式エビ固め。カウント2で返した飯田は河津落としからグラウンド卍でギブアップを奪う。飯田と藤田は残った松本に2人がかりでエルボー。飯田がミサイルキックから顔面への低空ドロップキックを発射。しかし松本も飯田のカサドーラを切り返すと、ファイアーマンキャリーで持ち上げて場外に投げ落とそうとする。
どうにエプロンに踏み止まった飯田は、突進してくる松本に対し、トップロープを下げる。これで松本もエプロンに落下。藤田がリング内から松本にラリアットを狙うが、松本がかわして飯田に誤爆。
これで飯田はOTRで失格。松本はロープ越しにスタナーを決めると、リングに戻る。藤田はエルボーを連打するとカウンターのダブルハンマー。さらに大きな松本を抱え上げアバランシュホールドで叩き付けるがカウントは2。松本はダブルハンマーをブロックして張り手からのバックエルボー。そこからダメ押しの東海道落としで3カウントを奪った。松本の一人残りで235、弓李、松本組の勝利。
第2試合
この試合はスクランブルバンクハウスエニウェアフォールマッチで行われるとアナウンス。一旦入場した両チームは南側客席の最後方まで下がって位置につく。そこにバランスボールとバルーンアート用の細長い風船が大量に置かれてからカウントダウン。
フライングして走る出す選手たちだが、一番最初にリングに滑り込んだ宮本がバランスボールで都、さらに怨霊を殴打してから場外へ。風船で怨霊の首を絞める宮本だが割れてしまう。
リングに戻ると怨霊がクルクルエルボーをお見舞い。続いて世羅が都にショルダータックルからカニ挟みで倒すと、腰にダブルニーを落とす。場外ではバランスボールをバスケットボール代わりにした怨霊が宮本にシュートを連発。世羅がちょうど戻ってきた宮本にタッチすると、甲高い声で「投げるぞー!」と叫んだ宮本が首に風船を巻き付けてのフライングメイヤー。
怨霊がバランスボールを投げてカットすると、宮本は世羅にタッチ。世羅はボディスラムで風船の山にボディスラムで都を叩き付けると逆エビ固めへ。そこに怨霊が入ってきて耳元で風船を破裂させることでカット。
宮本がその怨霊にバランスボールを投げつけると、さらに都をボールの上に座らせてからコーナーへ。都はコーナー上の宮本にボールを投げるが、当たらない! 宮本は普通にミサイルキックを発射。そこに怨霊が入ってきてゼロ戦キック。世羅もドロップキックを叩き込んで場外へ。
宮本は都の口に観客から奪った酒を流し込むと、そのままバルコニー席まで連れて行く。バルコニー席から都を落とそうとした宮本だが、どうにか防いだ都はバランスボールを奪い取ってリング上の怨霊に向かってパス。
怨霊と世羅がボールを奪い合っている間に、宮本は都を西側から東側のバルコニー席に連れて行く。またもバルコニー席から都を落とそうとする宮本だが、またも凌いだ都は宮本からバランスボールを奪い取ってリング上の怨霊にパス。
お互いにボールを持ってぶつかり合った世羅と怨霊。そこから世羅がエアーズロック(=アティテュード・アジャストメント)で叩き付けるがカウントは2。串刺しダブルニーで怨霊を場外に追いやった世羅。その間にリング上は都がクロスボディーを放つが、キャッチした宮本。しかしDDTで叩き付けた都はコーナーに登ってダイビング・マンマミーア(=バレリーナのように踊ってからのボディプレス)を狙う。
宮本がロープを揺さぶって転落させると、再び場外戦に。10分が経過し、怨霊は世羅を南側客席の最後方まで連れて行き、都は宮本にローキックを連打するが、宮本はサミング。そして都を寝かせると、世羅が最高から階段を駆け下りてきて、鉄製の仕切り板の上に飛び乗り、そのまま都にダブルニードロップを投下して3カウント。
第3試合
セコンドについた美央はまずロープを開けてつくしをリングに招き入れると、そのままロープを開けて尾崎たちを招き入れる。4団体所属ならではの難しい立場だ。つくしは尾崎に執拗に握手を求めるが、断固拒否する尾崎。するとつくしが張り手を見舞っていった試合開始。
怒った尾崎はパワーボムで投げ捨てると、サンダーファイヤーパワーボムで投げ捨ててからのヒューマントーチ。もう一度肩口まで担ぎ上げた尾崎だが、背後に逃れたつくしはロープへ。しかし場外のポリスが足をすくって倒すと、そのまま場外に引きずり出す。
客席に投げつけ、イスで殴打していったポリス。さらに尾崎もつくしを客席に叩き付けてから東側の最後方まで連れていって壁に叩き付ける。その間に西尾とポリスがリング上に無数のイスを持ち込む。尾崎がつくしをリングに戻ると、ポリスがなおもイスを投げつける。尾崎もイスで殴打してから、つくしをイスに座らせてのケンカキック。
イスの上にボディスラムで叩き付けた尾崎は、つくしの首にチェーンを巻き付けるとトップロープの上から場外に向かって投げ捨て絞首刑にしていく。さらに尾崎は手にチェーンを巻き付けてパンチ。
完全グロッキー状態のつくしだが、チェーンパンチを狙った尾崎にドロップキック。チェーンでの綱引き状態になえると、手を離した尾崎。尻餅をついたつくしに尾崎が詰め寄るが、チェーンをパスしたつくしはドロップキック。さらに西尾とポリスにもエルボー。
さらに尾崎の首をチェーンで締めていくが、ポリスが乱入してカット。怒った世羅が乱入してポリスにドロップキックを叩き込むと、つくしとのダブルドロップキックを尾崎に発射。つくしは尾崎にミサイルキックを発射すると、エルボーの連打からアンプリティアー(=変形DDT)。
ダイビング・フットスタンプでカウント2まで追い込んだつくりはタイガースープレックスの体勢。しかし尾崎はコーナーに押し込んで防御。スタンディングのドラゴンスリーパーからそのままスイングした尾崎はコーナー最上段からローリングセントーンを投下するがカウント2。
ここで世羅が再び乱入してセラリズムバスター(=スイング式サイドバスター)で叩き付けるが、西尾が鞭攻撃で世羅を排除。その間につくしが首固めで丸め込むがポリスがカット。ポリスはつくしにニーリフトから髪の毛を掴んで振り回すとラリアットを狙う。
かわしたつくしは張り手の連打で倒すと、急所にフットスタンプを投下。ならばと西尾が入ってきて鞭を振り下ろすが、つくしがかわして尾崎に誤爆。すかさずタイガースープレックスで投げたつくしだがカウント2。ラ・マヒストラルから走り込んだつくしだが、尾崎はカウンターのバックブロー。
カウント2で返したつくしだが、尾崎はフィッシャーマンバスターで叩き付けて3カウント奪った。なおもつくしを攻撃しようとする西尾とポリスから身を挺してつくしを守った美央は、つくしをオンブして退場した。
第4試合
豊田真奈美を超えるため、32歳の誕生日前日に32人掛けをやると宣言してしまった藤本。田村欣子の31人掛けを超える新記録に挑む藤本も相手、32人は豊田が選出することに。
まずは藤本が『キャプテン翼』の作者である高橋陽一先生の描いた似顔絵がプリントされたTシャツ姿で入場。白とゴールドの新コスチューム姿の藤本。
1人目はつくし。いきなり串刺しドロップキックを発射した藤本に対し、つくしはドロップキックを返すと、「尾崎!」と叫びながら顔面に低空ドロップキック。藤本もつくしをロープに貼り付けると、背後からドロップキック。つくしはエルボーを連打すると回転エビ固めを狙ったが引き分けに終わる。
2人目は235。いきなりダイビング・クロスボディーから極楽固めを決めた235だが、藤本も串刺しドロップキックを返すと、串刺し低空ドロップキックからアバランシュホールド。ランニングローから極楽固めを決めた藤本は五部アップを奪って勝利。
そこに3人目の飯田が入ってくると、藤本は串刺し式エルボーからヒザを押し当てる。直伝エースクラッシャーを防御した飯田は、逆に掟破りの直伝エースクラッシャーを決める。河津落としからのグラウンド卍を決めた飯田は、顔面に低空ドロップキックを叩き込むがドロー。
4人目は弓李。ネックブリーカーを連発した弓李だが、藤本は串刺しドロップキック。2発目をネックブリーカーで迎撃したキュウリは丸め込み技を狙うが、逆にサムソンクラッチで切り返した藤本が3カウント奪う。5人目ははやて。トリッキーな動きからアームドラッグで投げた藤本は、スピーディーな動きから各種アームドラッグを連発。
さらにはやてポーズを取ってみせると、はやてが「そうじゃない」とばかりに横でポーズをレクチャーしているうちにドロー。6人目は世羅火怒。将火怒ばりのペイントした世羅は高笑いしてからの串刺しダブルニー。しかし不二雄とも延髄斬りからツカドーラ(=カサドーラからの回転エビ固め)を決めて3カウント。
7人目はLeon。玲央音の突進を馬跳びでかわした藤本だが、低空ドロップキックを叩き込んだLeonはスピアー。スピンキックをかわした藤本は、サムソンクラッチで丸め込んでから立ち上がると胸板にローキック。さらにミサイルキックからロープに飛ぶが、Leonがケブラドーラ・コンヒーロで返したところでドロー。
8人目は長浜。ドロップキックを連発した長浜だが、藤本は一発のドロップキックで吹っ飛ばすが、長浜もカサドーラで丸め込むと低空ドロップキックから執拗にカバー。だが、ドローに終わると9人目の小波が登場。
ドロップキックから鋭いローキックを連打した小波はサッカーボールキック。藤本もサッカーボールキックを返すと、自ら座り込んで「蹴ってこい」と挑発。小波は背中だけでなく前からも蹴り飛ばすとワキ固め。お互いにローキックを蹴り合うと、小波はローの連打からランニングローを叩き込むがドロー。
10人目は久しぶりのアイスリボン登場となる安藤。安藤がセクシーポーズを取ると、藤本も対抗してセクシーポーズを取るが、怒った安藤はダイヤル固め。カウント3寸前んで肩を上げた藤本だが、安藤は逆さ押さえ込みからウイングクラッチホールド。藤本もキャメルクラッチを返すがドロー。
11人目はフェアリー日本橋。「私は森の妖精……」と言うフェアリーを蹴り飛ばした藤本は魔法をガン無視するが、フェアリーは藤本に詰め寄ると「もう1回チャンスをやる」tと言ってロープに飛ばす魔法をかけるが、そのまま藤本は油断しているフェアリーにドロップキックを叩き込んで3カウント奪った。
12人目は塚本拓海。しかも負けたほうは「つかもと」を名乗れない“ツカモト・コントラ・ツカモト”で行われる。「なにがツカモトだ!」と言いながらエルボーを叩き込む塚本に「藤本だ!」と言い返しながらエルボーを返す藤本。だが、塚本はトラースキックからフィッシャーマンバスターの体勢。これを藤本が首固めで切り返したところでドロー。
13人目は怨霊。飛び込んできた怨霊を投げ飛ばした藤本。場外に出た怨霊はエクトプラズムの素を手にリングに上がろうとするが、注意するTommyレフェリー。怨霊はそのTommyレフェリーにエクトプレズムを投げつけて反則負けを喫する。14人目は同じクローズの大畠。低空ドロップキックからドロップキックを連発した大畠。ほぼ1分間の試合時間中、ドロップキックを打ち続けた大畠もドローに終わった。
15人目はPantera☆Rosa。ピンクの鞭を手に入場したPanterahaは藤本を捕まえると鞭で殴打。藤本も延髄斬りを返すが、Panteraは蹴り脚をキャッチしてドラゴンスクリューを決めると、手錠で藤本の両手を施錠してからヨーロピアンクラッチで抑え込んで3カウント。
納得いかない藤本の背後から16人目の都が襲いかかり、ダイビング・マンマミーア(=バレリーナのように踊ってからのボディプレス)を投下するが、飛距離を誤り勝手に自爆。「舐めるなー!」と叫ぶ都に「お前だろー!」とエルボーを返した藤本は延髄斬りから掟破りの逆マンマミーヤを決めて3カウント。
すると『ワルキューレの騎行』が流れ、謎の全身タイツ男が登場。その頭に乗っているのはドローン。17人目は何と世間で話題のドローン。ジャンピングショルダーを放ったドローンだが、これで終われてしまい飛行が不安定に。そこにダイビング・フットスタンプを投下した藤本が3カウント奪って勝利。
18人目の宮本はとにかく一心不乱に藤本に襲いかかっていきエルボードロップを落としていく。なかなか当たらない中、どんどん疲れていく宮本。藤本も逃げるのに疲れているとドローに。19人目は藤本のコスチューム姿にマスクを被ったマスクドtukka。サムソンクラッチからカサドーラで丸め込んで3カウントを奪ったマスクドtukka。
20人目は藤田。ショルダータックルからオクラホマスタンピートで叩き付けた藤田は片腕だけの極楽固め。水車落としで叩き付けたところでドロー。21人目はもち。シャイニング腹ザードを発射したもちだが、藤本もウラカンを返すとロープへ。カウンターのもっちりバディシザース(=テーズプレス)を決めたもちは、メタボリックサンド(=スタイルズクラッシュ)で3カウントを奪った。
22人目は世羅。ダイビング・ダブルニードロップをかわした藤本は延髄斬りからツカドーラを狙うが、押し潰した世羅はエアーズロック(=アティテュード・アジャストメント)。カウント2で返した世羅は今度こそダイビング・ダブルニードロップを投下して3カウント。23人目は猫子。朦朧とする藤本にミサイルキックを発射した猫子はバッククラッカーからオクラホマロール。そしてカサドーニャを狙うが、エビ固めで切り返した藤本はラ・マヒストラルで3カウント奪った。
24人目は朱里。容赦なく藤本を蹴っていった朱里は、串刺しジャンピングニーからハーフハッチで投げると腕十字へ。クラッチを切った朱里だが、藤本の足がロープにかかる。カサドーラを返した藤本だが、朱里がサッカーボールキックを返したところでドロー。
25人目は真琴。ダイビング・クロスボディーからコーナーを駆け上がってのクロスボディー。さらに「真琴60キロ!」と叫んでのジャンピング・ボディプレスを連発した真琴だが、藤本もドロップキックを返すとランニングロー。しかしドローに終わると、26人目の春山が登場。
いきなりダブルアーム式フェースバスター2連発を決めるがカウントは2。ダイビング・ギロリンドロップをかわして自爆させた藤本はウラカン・ラナで丸め込むがここでドロー。27人目は松本。「終わりだー!」と体当たりした松本はバックドロップを狙う。必死に踏ん張る藤本だが、強引に投げた松本。カウント2で返した藤本だが、松本はアルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げる。ここでドロー。
28人目は尾崎。西尾を引き連れて登場した尾崎は、いきなりチェーンを投げつけると藤本をコーナーに乗せてから雪崩式ブレーンバスター。カウント2で肩を上げた藤本だが、首にチェーンを巻き付けた尾崎はトップロープの上から外に出して絞首刑。藤本も延髄斬りから蹴り飛ばすがドロー。
29人目は華名。ミサイルキックで飛び込んだ華名は藤本の顔面を蹴り飛ばすが、藤本もエルボーを返す。華名がバックブローからソバットを叩き込むと、藤本は左右の張り手を連打。華名がドロップキックから執拗にカバーするが、藤本が返してドローになった瞬間、華名は顔面にバズソーキックを叩き込んだ。
30人目はアジャ・コング。立ち上がれない藤本だが、アジャはいきなり急角度バックドロップ。さらにカバーにいかずもう一発急角度バックドロップ。そして3発目、4発目、5発目とバックドロップを決めたアジャは残り30秒で垂直落下式ブレーンバスターを決めたが、藤本がカウント2で返したためドロー。
31人目は中島。藤本からエルボーで向かっていくが、中島もエルボーで応戦。中島のエルボーで藤本はダウンするがカウントは2。中島はミサイルキックを発射。さらにロコモーション式ジャーマンで投げていった中島は10秒前でブリッジしてホールドするが、藤本はカウント2で返す。ならばとランニングニーを叩き込んだ中島だが、ここでドロー。
そして最後の32人目は豊田。いきなりコーナーに登った豊田はミサイルキックで藤本を吹っ飛ばすと、ジャパニーズ・オーシャン・サイクロン・スープレックス。カウント2で返してみせた藤本に「つっか」コールが起こる中、豊田のムーンサルトプレスをかわした藤本。10秒前でもう一度ジャパニーズ・オーシャン・サイクロン・スープレックスを狙った豊田だが、藤本はミステリオ・ラナで切り返す。しかし豊田がカウント2で返したところで試合終了のゴング。
見事32人掛け完走したが、倒れたままの藤本を抱きしめた豊田。そしてマイクを持った豊田は「つっかちゃん、本当によく頑張った。私よりも2人も多いのに全然私のほうが息が上がったと思う。全然私のことは超えているよ。これからもっともっと女子プロ界を引っ張っていくようになってほしい。私のジャパニーズ・オーシャン、使ってくれる。藤本に使ってもらいたい。それを大事にこれから武器として大事に使っていってもらいたい。今日はありがとう」と言って藤本を抱きしめた。
藤本は「今日、本っ当に辛くて、何で自分こんなこと言ったんだろうって思うくらい辛かったんですけど、辛いときに(リングの)外を見るとお客さんが私の名前を一生懸命叫んでくれて、その声が力になって32人達成することが出来ました。改めて本当にありがとうございます。そして最後に尊敬する豊田真奈美が待ち構えていたこと、これが自分にはとても大きな励みになりました。豊田さんを関節的に超えることが出来て嬉しいと共に、ますます豊田さんを尊敬することが出来ました。本当に、本当にありがとうございました。32人の自分と対戦してくださった皆さん本当にありがとうございました。これからもアイスリボンを支えてください。最後に! もう二度と32人掛けはやりません!」と言うと、ベストフレンドの中島にオンブされて退場していった。
<試合後コメント>
藤本つかさ
「ありがとうございました。なんとか、32人達成して、最後マイクで話せて、こうやってマスコミの皆さんの前でインタビューを受けることができて本当によかったです。この、32人掛けをやるって決めてから…(※後ろのアイスリボンの垂れ幕が剥がれて藤本にかぶさってくる)やめて〜!(中島安里紗が垂れ幕を直しているのを見て)こうやって、中島安里紗がアイスリボンロゴの直してくれるなんて」
中島「ほんとだよ、ふざけんなよ(笑)」
「誰が想像したんでしょうかね。ほんとに(笑)、これだけでもやってよかったなって今日思います。想像していた何倍ものしんどさが今日ありました。いやー、途中、足が攣ってしまって、走るのも正直しんどかったんですけど、その時にTommyさんがマッサージをしてくれたりして、お客さんやセコンド以外にも自分が支えてもらってるって実感しました。前日に、31人掛けをした田村欣子さんからメールがありまして『明日32人掛けやるんでしょ? 私が31人の時はすごくしんどくて、途中で諦めようとしたけど、達成した時にもう何時間でも試合ができるぐらい自信がつくから、つっかは明日32人掛けを達成した後はものすごく人が変わってると思うよと言われたんです。そのとおりだと今日思いました。ちょっと藤本つかさは3月のくるみ戦でベルトを落としてから、ベルト戦線に関わっていなかったんですけど、まあ新しいパートナーも見つかったことだし、下半期、ガンガン攻めていってやろうかなと決めました。期待しててください。ありがとうございました」
――豊田さんからジャパニーズオーシャンを使って欲しいという言葉もありましたがどうしましょう?
「はい! もうどうしましょうって。自分が迷う理由はないですよね。自分はちょっと身体が硬いので、そういった所から鍛えてもらって、自分の代名詞となるように磨いていきたいと思います」
――ジャパニーズオーシャンは色々ありますが頭のなかには何を使いたいとかは?
「やっぱサイクロンですね。今日はじめて自分、返すことができたんです。あれが自信になりました。あー、嬉しかったですほんとに」
――観客からは二代目飛翔天女という声もありましたけれど、そちらも引き継ぐつもりはありますか?
「二代目飛翔天女…とても光栄ですけど、二代目っていうのも自分は負けず嫌いなので、悔しいので。そうですね、もう何年後かには自分が飛翔天女というあだ名が一番似合うようになってやります」
――試合途中一番辛かったのはどの場面でしょう?
「そうですね、アジャさんのバックドロップです。あとは、もうなんか全部辛かったですけど、はやてさんのルチャとか、後楽園にルチャの風が吹いた感じがしてとても楽しかったです」
――31人目が中島安里紗だったという事に関しては自分の中でどのような思いがありますか?
「豊田さんが選んだので、パートナー、ベストフレンズのパートナーということで、パートナーなんですけどあいつには絶対負けたくないという気持ちがあって、しんどいながらも自分から先にエルボーに行きましたね。ただ、あの人、終わった後に頑張れよって言ったんですよ(笑)、ちょっとそこが自分的には涙をこらえる場面でした」
――リング上では二度とやらないと言っていましたが、二度とやりたくないですか?
「やりたくないです! はい。また私を越えてやるっていう後輩たちが現れてくれたら、それはそれで嬉しいと思います。つくしあたりがやりそうですね(苦笑)」
第5試合
勝者は紫雷美央&つくしの紫春鬼が持つリボンタッグ王座への挑戦権が与えられるインターナショナルリボンタッグ王座次期挑戦者決定戦。当初、優華と組む予定だった大畠だったが、優華の欠場によりもちがパートナーに立候補。
もちと猫子の先発で試合開始。セクシーポーズをするもちを尻尾で叩いていく猫子。「やらせて最初くらい」と、なおもセクシーポーズをするもちを尻尾で殴る猫子だが、尻尾をキャッチしたもちはドラゴンスクリュー。
さらに大畠が入ってきて連係攻撃を決めるが、Leonが入ってきて同じコーナーに投げつけて串刺しドロップキック。そこにLeonを踏み台にして猫子が串刺しドロップキック。もちも猫子にコーナースプラッシュを返すと、大畠にタッチ。尻尾にフットスタンプを落とした大畠は尻尾を猫子の首に巻き付ける。
すると大畠はバラ鞭を猫じゃらしにして猫子を引き寄せると、ぶら下がり式鞭でのチョーク攻撃。そこからクロスボディーを決めた大畠は猫だまし。完全にだまされてダウンした猫子の尻尾をロープに結んだ大畠はスライディング式クロスボディーを連発。
怒った猫子は尻尾で大畠を殴打すると、猫だましを狙ったところにドロップキック。カサドーニャをカウント2で返されたところでLeonにタッチ。串刺し式スピアーからケブラドーラ・コンヒーロを決めたLeonはレイネーラ(=メキシコ式バックブリーカー)。猫子も飛び込んできたもちにレイネーラ。
しかし大畠もLeonに串刺し式クロスボディーを返すと、ダイビング・クロスボディー。タッチを受けたもちはショルダータックルからシャイニング腹ザード。大畠がうまくアシストとしてLeonを攻撃すると、もちのフェースバスターに大畠がフェースクラッシャーで合体。
さらに大畠がダイビング・クロスボディーを放つが、これをかわしたLeonはコーナーに登っていたもちを場外に突き落としてからコーナー最上段からのプランチャ。続けて猫子はケブラーダを発射。もちをリングに戻したLeonはFromコーナーtoコーナー。レインのスピンキックをかわしたもちはバックを取る。
だが、ロープに飛ばしたLeonはレイネーラの体勢から旋回して叩き付けるとマッドスプラッシュを投下。続けて猫子がミサイルキックを発射。猫子はバッククラッカーからミサイルキック。カウント2で返したもちに猫子はコーナーに登っていくが、大畠が突き落とす。
しかし合体攻撃を狙ったもちと大畠に猫子はロープに飛び乗っての背面アタック。さらにLeonはもちにローリングセントーンを投下すると、続けて猫子はキャット空中ニャン回転(=フェニックス・セントーン)。カウント2で大畠がカットすると、大畠に向かって突進してきたLeonを猫子に誤爆させる。
大畠が猫子に張り手を叩き込むと、もちはメタボリックサンド(=スタイルズクラッシュ)。カウント2でLeonがカットしたが、もちはも打ち度メタボリックサンドの体勢に。Leonがスピアーでカットすると、もちにスピンキック。そこを猫子がラ・マヒストラルで丸め込んで3カウント。
これにより猫子&Leonは紫春鬼の持つリボンタッグ王座に挑戦することが決定した。
第6試合
前回の後楽園大会でくるみを破りICE×∞をダッシュしたあおいは挑戦者にリボンタッグ戦でピンフォールを奪われた美央を指名。すると美央は自らが保持しているユニオンのベルトであるFly to Everwhereワールドチャンピオン王座をかけてのダブルタイトルマッチを提案。
美央は現在保持している4団体それぞれの4本のベルトを体中に巻き付けて入場。あおいはグリーンのロングガウンを羽織って入場。この試合は場外カウントなし、ICE×∞王座のみ引き分けの場合は剥奪されることがアナウンスされる。
ガッチリ握手を交わしてから試合開始のゴングが鳴ると、まずはロックアップ。美央はレインメーカー式の大外刈りで叩き付けるが、モンゴリアンチョップを返したあおいは美央をコーナーに叩き付けてからマシンガンチョップ。リバースデスロックに捉えたあおきは弓矢固め。
希月あおい60キロからセントーン3連発を投下したあおいは逆エビ固めへ。逆片エビ固めにスイッチしたあおいだが、美央はどうにかロープに這って行く。エプロンに出た美央は張り手を見舞ってからあおいを場外に引きずり出すとDDTからサッカーボールキック。
エプロンに登った美央はダッシュして場外のあおいに飛び蹴り。あおいをリングに戻した美央はコーナーに登っていく。そこにあおいが襲いかかるが、美央は女郎蜘蛛(=ぶら下がり式首4の字固め)で切り返すと、続けてミサイルキックを発射。あおいをロープに貼り付けた美央は後頭部にジャンピング・フロントキック。
さらにサッカーボールキックからフェイントを入れてガードを下げさせておいて顔面を蹴り飛ばす。目潰しからブレーンバスターで投げた美央は首4の字固めへ。反転して脱出したあおいはジャーマンを狙うが、美央もダブルアームで持ち上げようとする。
背後に逃れたあおいはエルボー。そこからロープに飛ぶが、追走した美央はニーリフト。あおいも追走してエルボーを返すが、美央はハイキック。しかしあおいは振りかぶってのエルボーバットでなぎ倒すとコーナーへ。追いかけていった美央だが、エルボーで叩き落とすあおい。
しかし下からグーパンチを叩き込んだ美央は雪崩式キャプチュード。エグ蹴り(=バズソーキック)でカウント2まで追い込んだ美央はダブルアーム式フェースバスター。エビ固めで切り返したあおいはジャンピングラリアットからダブルリストアームサルト。
コーナーに登ったあおいは旋回式ダイビング・ボディプレスを投下。カウント2で返した美央はクロスアームを狙ったあおいにハイキックから延髄斬り。さらにウラカン・ラナで丸め込むがカウントは2。土蜘蛛(=首4の字固めに捕らえた状態からの丸め込み)をラ・マヒストラルで切り返したあおいは張り手から首固め。
カウント2で返した美央の顔面を蹴り飛ばしたあおいは強引に逆打ち。これもカウント2で返した美央は丸め込むがカウントは2。美央の紫閃光(=シャイニング式延髄斬り)を食らいながらもジャーマンで投げたあおいはクロスアーム式ジャーマン。
どうにかカウント2で返した美央だが、あおいはダメ押しハピネススプラッシュ(=450°スプラッシュ)を投下。あおいが足から着地するように決まってしまったため、カウント2で返した美央はヘッドバット。そこから土蜘蛛を狙ったが、あおいはこれをラ・マヒストラルで切り返して3カウント!
エンディング
マイクを持ったあおいは「二冠王になりましたー! 最後に勝ったの者は強い! 強い者が勝つ! だからこれから私は二冠チャンピオンとして、これからアイスリボンをどんどん前に引っ張っていくのではなくて、押し上げていきまーす! 紫雷美央、お前はすごいわ! 本当に分かってるし、レスラーである私がリスペクトしている一人でもあります。今日、この舞台でメインでシングルで闘えてよかったです。ありがとうございます。私にはまだまだ野望があるから、自分のやりたいことをやってらうぞ、アイスリボーン!」と叫ぶ。
そこに美央のセコンドについていたタッグ王者のつくしが入ってきて、あおいに向かって「私の大好きな美央が負けて悔しい。美央の仇を討ちたい。なので8.30アイスリボン後楽園ホール大会、そのベルトに挑戦させてください! お願いします」とICE×∞への挑戦を表明。
それを聞いた王者あおいは「いいよ。私は前、逆の立場で、つくしがシングルのベルト持っているときに挑戦したよね。そのリベンジもしたいし、私もつくしだったらタイトル戦出来ると思っている。やりましょう」とつくしの挑戦を受諾した。
コーナーに座り込んでその光景を見ていた美央は「引退前にもう1回そのベルト巻きたかったわー。フリーのときにそのアイスリボンのシングルのベルト巻いて、そこからあたしアイスリボンに上がるようになって、その流れで所属になった。結局(ベルトは)巻けなかったけども、私にはどちらのベルトもとても思い出がある。つくしが次に挑戦してくれて、どっちが獲ってくれても嬉しいけれども、せっかく私に勝って巻いているんですからブイブイ言わせてくれることをさどや期待しております。そしてつくちゃん、8月30日って私、最後のアイスリボンなんだ。ホント。ってことは紫春鬼で出られないよね? ってことはじゃあ、まずそれは置いておいて(苦笑)、8月17日に先ほどセミで勝ったほうは誰や?」とリボンタッグの挑戦者を呼び込む。
そこに猫子&Leonが登場してエプロンに上がってくると、「獣コンビ、ケモノーズ……名前はケモノーズでいいですかね? じゃあケモノーズさん、見事勝ち上がったということで、我々紫春鬼とタイトルマッチ。8月17日でよろしいでしょうか?」と尋ねる。これをケモノーズが承諾すると、紫春鬼と握手。美央との握手に爪を立てた猫子。つくしは猫子とLeonの手を叩いていった。
そこから美央が「そして、ってなると8月30日が私は手持ちぶさたになるので、私のアイスリボン後楽園ホール、最後の相手……どうせだったら私ととてもいろいろ悩みを相談し合い、一緒に歩んできてくれた藤本つかさとシングルがしたい。つっかちゃん、いかがよ?」と言うと、藤本もリングに上がり「ベルトもない、遺恨もない……紫雷美央、じゃなくて、みおたん! やりましょう!」と抱き合って美央とのシングルを承諾。
そして前回の後楽園大会同様、あおいがリング上で歌っている中、選手たちは客席を周って観客と握手。そして最後に全所属選手がリングに上がると、あおいが「今日もたくさんの記念日がありました! 松本浩代がアイスリボンに久しぶりに帰ってきた記念日! つっかが豊田真奈美を超えた記念日! そして私、希月あおいが二冠チャンピオンになった記念日! これからも、こんな今日たくさんあったアイスリボンですけど、私が下から押し上げていきますので、また観に来て下さい!」と言ってから全員で手を繋ぎ円になった状態で「プロレスでハッピー! アイスリボーン!」で締めくくった。
<試合後コメント>
希月あおい
「えー、結果は、二冠チャンピオンになってすごいハッピーになったんですけど、とても、最後は自分のフィニッシュであるハピネススプラッシュも失敗してしまいましたし、すごく内容で悔しいことがいっぱいです。けれども、結果よければ全てよし。でも、チャンピオンとしては、すいません、0点です(※涙をこらえながら)」
――ユニオンのベルトを獲ったわけですが、取った先のことは考えてました?
「考えてました。はい、考えてました。けどそれが全部、こう、真っ暗になったわけではないんですけど、自分で自己評価をするんだったら、今すごい悔しいですし(※涙を流しながら)二冠になったから、こう、まだチャンピオンになってから1ヶ月しかたってないですけど、こういうことしたいああいうことしたいってすごくあったので、まずは、このベルトであるユニオンプロレスに出るっていうのも自分の中では考えてますし、それがなくなったわけではないのでなんで泣いてるんだろうって思ってるんですけども、まあ今は、ほんと悔しいです。それだけです」
――試合後にはつくし選手が挑戦を表明して来ました。
「そうですね、今のつくしだったら、全然チャンピオンに相応しいと思いますし、後輩の中で一番結果を残している選手だなというのも間近で見てきているので、つくしあんな性格ですけれども沢山悩みとかあると思います。けれども! こう、今までの自分とつくしにしかできないような、そんなのがあるかなと今は思います。ただ自分が一回長期欠場してる時にデビューした選手なので、そういう意味では楽しみではあります」
――前回のハピネススプラッシュ、今回のラ・マヒストラルと師匠であるさくらえみ選手の技ではありますが、そのあたり自分でも意識はしているんでしょうか?
「意識はむちゃくちゃしてます! ちゃくちゃしてます! だから使ってるんです! はい」
――やはりアイスリボンでその技を使うというのは、自分しかないというのがあってですか
「そうですねありますね。こう、別に昔を今の選手に伝えなくちゃというのは全然ない、ないというか新しいのをどんどん作り上げていってるとアイスリボンは思うので、いいんですけれども、来年10周年をむかえるという節目の中では、自分が残った選手として、自分も残った意味があるのでねアイスリボンに。そういうのを自分がチャンピオンの時に示せたらなって、思いもあるので! そうですね、勉強は、勉強はっていうかすごく意識してます! そういうのは。届いてるかわかりませんけど(苦笑)」
紫雷美央
「えー、負けましたね。いやー、どうでしょうね? なんとも、なんとも言いがたいですね。五冠王者になりたかったけれども、やっぱこういうチャンスっていう所で掴むんだか逃すんだかをこうね、逃すのが紫雷美央ですよね(苦笑)。掴みきれない、もう皆勢い乗るだろう連チャンだろこれっつってこう回してる所でこないのが紫雷美央ですよね、(パチンコ)台的に。こう、フィーバーはやっぱ単発でした。大当たりではございませんでした(苦笑)。でも、まああれですね。あおいさんがタイトルマッチの相手で良かったと思います。あおいさんがこのままアイスリボンをハッピーに押し上げてくれて、なんだろうな?皆も向上してハッピーになってくれると思うので。安心してベルトを任せられます。で、その相手がつくし、名乗り上げてくれたのが嬉しくて、どっちがとってもいいな! どっちが守ってくれてもあたし的には嬉しいです。8月30日も楽しみですし、その前のタッグの防衛戦の相手も決まったので、8月17日も、今度こそこれは守らないと行けないと思うのでですね、今日逃しちゃったんで。アイスリボンのベルト残し、今残ってるタッグのベルトは渡さないです! あの、シングル弱いっていうのは重々承知してるんで、あのタッグのベルとはどれ一本足りとも逃さずに、このまま引退してやろうと思います」
――藤本つかさ戦が決まりました。
「つっかは、8月30日通常だったら最後ということでやっぱベルトを持ってるつもりなので、ベルト持ってると思うのでその時も、なんでつくしとタッグとタイトルなのかなと思ったんですけど、つくしがシングルのやるっていうふうになったんで、あぁじゃあそれだったらあたしやりたい人が丁度居ますということで、つっかとのシングルをお願いさせていただいたら、快くつっかも言ってくれて、なんすかね? アイスリボン入ったばっかりの時は、そんなにつっかと絡んでたわけじゃないんですよね。でも所属になってから、二人してあの、保育所の先生みたいな(笑)。二人してこの子はこうなのよね、あの子はああなのよね、あの子ここの所こうした方がいいのにねーって言って井戸端会議みたいな感じで飲みに行ったりとかするとそういう話になっちゃうぐらい、こう二人でアイスリボンの子達を相談したりとか、するような仲なので、つっかがどれだけアイスリボンの事面倒見てるかもわかるし、私もそれに少しでも力添えできたらいいなと思ってやってきたこの日々。その、苦労してた私達が最後当たるということで、そうですね、ほんとだったら私下の子に私の思いを渡すってやり方が結構好きなタイプなんですけど、アイスリボンは、今まで頑張ってたつっかに、私のアイスリボンの思いを込めて試合してほしいなと思いました」
――ICE×∞に関しては希月あおい選手がアイスリボンを引き上げてくれると爽やかに笑顔でおっしゃられてますが、このままだとユニオンのベルトを流出させたまま引退するということに……
「おっと! おっと、おぅ、考えて無かったなそれは。そうだな、言われてみたらそうだな。流出か…え、でもココでアタシ取り返しに、え? どうしよう! やべぇ。考えて無かったちょっと待てよ。おぅ、おうユニオンは、でもきっと! あおいさんもバカじゃないから、このユニオンのベルトをチャンスにユニオンに上がり込んで来ると思うんです。がめつくハッピーにやってくると思うんで、そうしたら我々はユニオンチームとして、何か対策を練ればいいなと。誰かじゃんけんして私がタイトルマッチやるわみたいな感じになればいいかなと思うので、どうなることやらですけども、うん、きっと、ユニオンは、うんわかった今日はアイスリボン。次はユニオンで対策をたてたいと思います! はい。言われて気づいた」