DEEP 7.20大田区大会 北岡vs.岡野のライト級王座戦、悠太vs.K太郎のウェルター級王座戦、RYOvs.水野、梅田恒介の引退試合

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DEEP CAGEINPACT 2015
日時:2015年7月20日(月・祝)
開場:13:30 開始:14:00
会場:東京・大田区総合体育館

▼第1試合 DEEPフライ級 5分2R
○秋葉尉頼(TRIBE TOKYO M.M.A)
2R 4分06秒 TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
●ソ・ドンス(CMA KOREA/TEAM FINISHI)

▼第2試合 DEEPバンタム級 5分2R
●咲間“不良先輩”ヒロト(パラエストラ八王子)
1R 3分07秒 三角絞め
○安部路人(漢塾)

▼第3試合 DEEPフライ級 5分2R
△小林聖人(総合格闘技 津田沼道場)
2R終了 判定1-0
△鮎田直人(CAVE)

▼第4試合 DEEPバンタム級 5分2R
○小林博幸(T-BLOOD)
2R 0分52秒 チョークスリーパー
●恒村俊範(リバーサルジム新宿 Me,We)

▼第5試合 DEEPライト級 5分2R
●伊藤有起(ALLIANCE/TEAMゆでたまご)
2R 3分18秒 TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
○藤澤優作(禅道会)

▼第6試合 DEEPバンタム級 5分2R
●堀 友彦(フリー)
2R終了 判定1-2
○ROY(AK)

▼第7試合 DEEPフライ級 5分2R
○赤尾セイジ(NEX)
2R終了 判定3-0
●中山ハルキ(GRABAKA)

▼浜崎朱加あいさつ

▼第8試合 DEEPフライ級 5分3R
○小島壮太(吉田道場)
3R終了 判定2-1
●越智晴雄(パラエストラ愛媛)

▼第9試合 DEEPバンタム級 5分3R
●釜谷 真(Honey Trap)
1R 3分34秒 TKO(スタンドのパンチ→レフェリーストップ)
○石司晃一(Brightness)

▼第10試合 DEEPフェザー級 5分3R 〜梅田恒介 引退試合〜
○小見川道大(NEO JUDO ACADEMY)
1R 1分26秒 チョークスリーパー
●梅田恒介(R-BLOOD)

▼第11試合 DEEPライト級 5分3R
○岸本泰昭(総合格闘技道場コブラ会)
3R終了 判定3-0
●宮崎直人(総合格闘技 津田沼道場)

▼第12試合 DEEPミドル級 5分3R
△RYO(ランズエンド・ZERO-ONE MAX)
1R 2分50秒 判定0-0
△水野竜也(フリー)

▼第13試合 セミファイナル DEEPウェルター級タイトルマッチ 5分3R
[王 者]●悠太(ALLIANCE)
1R 2分00秒 チョークスリーパー
[挑戦者]○中村K太郎(K太郎道場)
※悠太は2度目の防衛に失敗、中村が第8代王者となる

▼第14試合 メインイベント DEEPライト級タイトルマッチ 5分3R
[王 者]○北岡 悟(Lotus世田谷)
2R 0分56秒 フロントチョーク
[挑戦者]●岡野裕城(マッハ道場)
※北岡が3度目の防衛に成功。

浜崎朱加あいさつ

2015-7-20DEEP大田区_挨拶した浜崎朱加去る7月9日、INVICTA FC アトム級世界タイトルマッチで、エリカ・チフルシオに判定勝ちし、新女王となった浜崎朱加(AACC)がケージイン、あいさつした。
浜崎「アメリカで唯一の女子格闘技でタイトルマッチに挑戦させていただき、獲得ることができました。応援していただき、本当にありがとうございました。これからは、ベルトを守っていく立場です。防衛できるよう、頑張っていきたいです」

第10試合

2015-7-20DEEP大田区_第10試合2004年からDEEPで闘い続け「DEEPの鉄人」と呼ばれた43歳が引退する。梅田は昨年11月、パンクラスでの稲葉聡戦に敗れ、2度目の3連敗を喫して引退を決意したが、DEEP佐伯代表の勧めにより引退試合をおこなうこととなった。
相手は小見川道大。大学、社会人と柔道で活躍したあと、2005年に総合格闘技に転向。 PRIDE武士道〜其の七〜でデビューし、DEEP、DREAM、戦極、UFCなどで活躍してきた日本のトップファイターだ。
梅田のセコンドには盟友・川尻達也、児山佳宏がつく。川尻は「全部出せ!」とゲキを飛ばす。

1R、頭を振って回る梅田。小見川のパンチで、梅田が尻もちをつく。小見川はすかさず上となり、ボディブロー連打。続いてバックに回ると、チョークスリーパー! 梅田は顔を歪めて長時間耐えたが、小見川が1本勝ちを決めた。
勝った小見川はマイクを持ち「梅田選手、卒業おめでとうございます。相手に選んでいただいて光栄でした。同じ道(※柔道→総合格闘技)を歩いてきて、最後にこうして闘えたことを嬉しく思います。柔道最高! 梅田選手最高!」と梅田を讃えた。
2015-7-20DEEP大田区_引退試合を終えた梅田恒介梅田は「これが僕の答えなんでしょう。これでスッキリしました。今までありがとうございました。練習してくれたみんな、応援してくれた皆さん、感謝のひと言です。今までありがとうございました」と感謝を述べた。
梅田への声援が飛び続ける中、テンカウントゴングが行なわれた。万感あふれ、思わず涙を見せる梅田。テンカウント後、関係者との記念撮影がおこなわれ、梅田は静かに試合場を去った。

<試合後コメント>
梅田恒介
「気がついたら寝ちゃってた、みたいな漢字でした。これはこれで、こんな終わりなんでしょうね。世の中は、こんなもの。試合の記憶は、今だいぶ戻ってきましたけど、飛びやすくなっているのは自分でもわかっていました。さっきも言いましたけど、何だか本当にスッキリしました。それが今日出て来た気持ちですね。
感謝は、家族へもありますし、やはり茨城の練習仲間に一番感謝しています。仲間がいたからやって来られました。
今後はDEEPとかでレフェリーやジャッジをやっていきたいです。広く浅く、格闘技には携わっていきたい。練習は続けていきます。一緒にやってきた仲間はけっこうみんなロートルになっているので、若い子を育てていきたいですね」

第11試合

2015-7-20DEEP大田区_第11試合昨年の大晦日、DEEP DREAM IMPACTのDEEP対パンクラス対抗戦で、激闘の末、高橋“Bancho”良明に勝利した岸本と、タイトルマッチ挑戦経験のある宮崎との一戦。

1R、一気にテイクダウンを狙う宮崎だが、岸本がテイクダウン。岸本が立ち、猪木アリ状態から宮崎が蹴り上げる。両足をとり、パンチを落とす岸本。宮崎は立ち上がると金網へ押し、テイクダウンを奪い返す。宮崎が殴って立つと、岸本は蹴り上げから足を狙う。宮崎は腕を狙うが、外すと岸本がバックを取り、宮崎はそのまま立つ。向き合って打ち合ったところでゴング。

2R、岸本が組みにいくと、宮崎は投げてテイクダウン。岸本はすぐに立つ。宮崎はパンチで前に出てバックに回ろうとするが、岸本はすぐに向き直りバックを取る。宮崎は立ち、首に腕をかけているが離れる。岸本が前に出てヒザを打つと、宮崎はこれを捉えてテイクダウン。サイドから潰す形になるが両者は立つ。岸本が組んで金網へ押し込むと、宮崎はヒザ。岸本、バックハンドで離れる。終了間際、宮崎がテイクダウンして殴るが、岸本は立って金網へ押し込んでゴング。

最終ラウンド。パンチで前で出る宮崎。金網へ押し込み、胴を抱えたままヒザ。続いてバックに回りヒザを連打する。岸本は立ってパンチ。お互い、ヒジ、ヒザを連打。岸本が素早くバックに回ると宮崎は尻もち状態に。岸本はバックから首を狙うが、宮崎は向き直る。立って、お互いにローキック、パンチを打つが、宮崎がやや消耗しているか。岸本のパンチで宮崎がふらつくが、バックはとらせない。お互いミドルキックを放ってゴング。
判定勝ちした岸本は「大晦日に激闘を演じた岸本です。宮崎選手に勝ったので、次はチャンピオンとやりたいです!」と、ライト級王者・北岡悟への挑戦をアピールした。

第12試合

お互いが接近した際に頭が衝突、水野が右目まぶた、左額をカット。ドクターチェックで骨が見えるほど深く切れており、ドクターストップとなった。偶発性のバッティングによるものであり、規定によって事故が起きた時点までの判定で勝敗を決することに。ジャッジ三者ドローとした。

第13試合

2015-7-20DEEP大田区_第13試合①悠太は2014年4月、同級王者決定戦で奥野“轟天”泰舗を破り第7代王者となった。同年12月には元王者・白井祐矢を相手に打撃でTKO勝ちし、初防衛を果たした。
中村はバックチョークを得意技とし、「裸十段」の異名を取る。2006年、修斗環太平洋ミドル級王座を獲得。2006〜2007年にはUFCに参戦、2010年にはSRCウェルター級グランプリシリーズ2010王者となっており、まさに最強の挑戦者だ。
「アイツにだけは負けない」と対抗心を燃やす悠太が勝つか、飄々としたキャラクターの中村がバックチョークを決めて新王者となるのか。
ケージに入るなり、中村を睨みつける悠太。薄笑いを浮かべる中村。

1R、中村がいきなり左ハイキック。パンチとヒザを打ちながら前に出る。アッパーを交えたパンチのコンビネーション。悠太も反撃し打ち合いとなるが、中村の左フックで悠太がフラッシュダウン! 中村はすかさずかぶさり、上からパンチを打ちまくりながらポジションを移していき、バックを奪う! 中村ファンからは歓喜の声が、悠太のファンからは“ああ…”というため息が起こる。そのまま中村がスリーパーを極め、1R1本勝ちで新王者の座に就いた。

2015-7-20DEEP大田区_第13試合②笑顔が弾ける中村は「こういう結果になりましたけど、試合までずっと、悠太選手は強いと思って一所懸命、練習してきました。(予告した)3R4分59秒ではなかったですけど、すごく嬉しいです。防衛戦では強い選手を呼んでくれないことを願いたいです。また泣かせて終わらせていただきます」と喜びを語った。

<試合後コメント>
中村K太郎
「今までサウスポーでやってきましたけど、今回オーソドックスに変えたので、相手が困っているのが表情に出ていました。それがいい形で出ました。早い時間で決めたい願望はありましたけど、こんなに早いとは思っていませんでした。最後はダメージがあるのがわかったので、いっていいかなと。自分が慌てていたのもありましたけど。
当然の結果とは思っていません。もっと苦戦すると思っていました。今回は相手が僕の構えに対応できなかっただけ。サウスポーのままだったら、わからなかったと思います。
今後は、さらに強い選手と、防衛戦かはわかりませんけど、やりたいです。相手は具体的にはまだ考えていません。今回は構えを変えて両方できるようにしましたけど、それだけにこだわるのではなく、相手が研究できないようなことをやっていきたいです。そして、フィニッシュは裸絞めでいきたいです」

第14試合

2015-7-20DEEP大田区_第14試合①北岡は2013年4月、中村大介を破ってベルトを巻いた。その後、2014年4月に宮崎直人、同年大晦日に吉田善行を破って2度の防衛を果たしている。また、パンクラスでも今年3月、ワールドスラムトーナメントでアキラを下し、名実ともに日本のライト級最強選手だ。
挑戦者の岡野は今年2月、ウェルター級から階級を下げた。今年5月には前王者・中村大介に勝利している。
北岡が盤石の強さを見せるのか、岡野が大金星を挙げるのか。

1R。北岡が小刻みに動きながら素早いタックル。岡野はこれを切る。北岡はさらに片足タックルから金網へ押し込む。岡野は耐えるが、北岡がテイクダウン。ボディブローを見舞う。岡野は首に腕をかけているが、北岡は首を抜いて岡野の足の間を割って足を入れ、激しくボディブローを連打する。いやがる岡野は立つが、北岡は足を離さない。北岡は押し込み続け、ゴング。息詰まる緊張感に、5分が速く感じる。

2Rも、開始すぐに片足タックルを仕掛ける北岡。岡野は切るが、北岡はさらに片足タックル、金網へ押し込む。岡野は立とうとしながら体勢を入れ替えるが、北岡はフロントチョーク! そのまま極まり、北岡が3度目の防衛に成功した。

2015-7-20DEEP大田区_第14試合②再び戻ってきたベルトを巻いた北岡は「日本の格闘技の頂点はDEEPです!これで僕は、DEEPのライト級は完全制覇、全滅させました。どうですか、文句あるか! 僕がDEEPの王者のまま、パンクラスのベルトに挑戦します! DEEP王者の誇りを胸に、パンクラスのベルトを獲りにいきます!」と、2団体王者を宣言した。

<試合後コメント>
北岡悟
「とりあえず、賭けに勝ちました。この試合は試験試合みたいな感じで、自分に課した試合に勝った感じです。無限ループの一環で決めた感じですね。
自分の思う通りの試合ができたかというと、そんなことはないです。もっと抑えて5分3ラウンドやった方が、僕としてはやり切った感じになるんですけど、途中でチャンスがあったので決めました。相手がタックルを受けてくれるなら、あとは僕がもがいてやろうっていう。いつも下の子たちに言っているのは、能動的にいきなさい、試合を自分で試合を作りなさいということ。ただ金網に押しているのではなく、押し込みさない、自分から動いていきなさい、そう言っているので、それを自分がやっただけです。あれで相手が逃げたから、また僕が仕掛けました。とにかく勝負。DEEPのベルトがとか、そういう意識はなかったということです」

ーーパンクラスのベルト挑戦は?
「DEEPのベルトを保持したままパンクラスに挑戦できるというのは、本当に誉れです。パンクラスの関係者とも話し合って、11月と言っています。めっちゃ強い選手とやります。これで二冠王になれば、本物の王様。日本の格闘技の王様になる感じですね。…と言いつつ、日本人選手にコテンパンにされているので、そこはわきまえてはいるつもりです」

ーー他の選手が不甲斐ないと言っていたが。
「DEEPのライト級の皆さん、お疲れさまです。皆さんは皆さんでがんばってください、という感じですね。少なくとも年内は、このベルトには誰も触れませんから。大晦日のときに、7月にタイトルマッチをやると言っていたのに、誰もそこに合わせて来なかった。だから、岡野選手はよく頑張ったと思いますよ。あの大きな身体を(ライト級に)合わせて来て偉いと思います。だから、終わってすぐ、ねぎらいの言葉をかけました。佐伯さんが好むのもわかります」

ーー1本勝ちは久しぶりだが。
「僕的には5分3ラウンドやりきった方が自分を誉める度合いは高いんですけど、でも1本取ると浮かれますね(笑)。これで5連勝。戦極以来ですね。しょうもないけど嬉しいです。僕も所詮はこの世界の人間です」

ーー11月、パンクラスのベルトを獲ったあとは?
「“噂される情勢”の方に行くでしょうね。声をかけてくれなかったら、こちらからメールでいます。その返事がないなら、次を考えますよ。だから、11月のパンクラスの試合は特別な試合になると思います。はっちゃけて、注目されるような言動をします。強いと言われていますが、僕は自分で選んで、乗り越えて勝ったので」

【写真・文/佐佐木 澪】

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