【試合詳細】4・24 プロミネンス後楽園ホール大会 葛西純vs鈴季すず 佐々木貴&ビオレント・ジャック&世羅りさvs竹田誠志&塚本拓海&藤田あかね 【EVEインターナショナル】優宇vs柊くるみ 高梨将弘&夏実もちvs朱崇花&MAO 

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『プロミネンス 第13戦 ~プロミネンス旗揚げ1周年記念大会~』
日程:2023年4月24日(月)
開始:18:45
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:701人

▼なんでもありのプロミネンスバトルロイヤル
○松本都(崖女)
9分50秒 OTR
●旧姓・広田さくら(WAVE)、●がばいじいちゃん(フリー)

<退場順>
スーパーハードコアマシン→チェリー(フリー)→高瀬みゆき(フリー)→オルカ宇藤(フリー)→佐久田俊行(フリー)→趙雲子龍(新北京)→青木いつ希(ショーンキャプチャー)

▼タッグマッチ 30分1本勝負
ハートリー・ジャクソン(ZERO1)/○宮崎有妃(WAVE)
13分27秒 碁盤の上へのデスバレーボム→体固め
クリス・ブルックス(フリー)/●狐伯(WAVE)

▼タッグマッチ 30分1本勝負
高梨将弘(DDT)/●夏実もち
14分12秒 ダブルインパクト式不知火
朱崇花(フリー)/○MAO(DDT)

▼EVEインターナショナル選手権試合 30分1本勝負
【王者】○優宇(EVE)
13分30秒 スーパーマン
【挑戦者】●柊くるみ
※第7代王者が5度目の防衛に成功。

▼鈴季すずデスマッチ10番勝負第10戦 30分1本勝負
○葛西純(FREEDOMS)
14分14秒 クロスアーム式スティミュレーション→片エビ固め
●鈴季すず

▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
佐々木貴(FREEDOMS)/ビオレント・ジャック(フリー)/○世羅りさ
21分5秒 羅紗鋏 on the ラダー&蛍光灯&イス→片エビ固め
竹田誠志(フリー)/塚本拓海(BASARA)/●藤田あかね

プロミネンス1周年記念大会でデスマッチ10番勝負を終えたすずが電撃退団を発表!世羅&あかねが2年目のプロミネンスを背負う覚悟を叫ぶ!

オープニング


 オープニングでは、プロミネンスの5人がリングに集合。

世羅「皆さん、本日はご来場誠にありがとうございます!改めまして、ハードコア・デスマッチ女子プロレスユニット、プロミネンスです!1周年ですよ、1周年!5人で後楽園ホールにたどり着くことはもちろん出来ませんでした。ここに私たちが立っているのは、本日ご来場くださった皆さんを始め、この会場を押さえてくれたFREEDOMSの佐々木貴代表、参戦してくれている選手、今まで関わってくれた皆さんのおかげです!本当に、本当にありがとうございます!じゃあ、1周年なので、皆から一言ずつもらいましょうか!」

すず「(※大歓声を受けて)いよお!みんな元気もりもりじゃんかよぉ~!(笑)この5人で後楽園ホールという大会を迎えられたこと、本当に本当に嬉しく思っております!個人的にはね、今日デスマッチ10番勝負最終戦!デスマッチのカリスマ、葛西純と蛍光灯デスマッチ闘うんで、葛西純をフルボッコにして、鈴季すずがプロレス界の顔になってやるからな~!」

もち「皆さん今日は声出しOKの日ですよ~?知ってましたか~?全然盛り上がってるね!私がせーのって言ったら、もち~!って言ってみましょ?(※周囲からなだめられる)じゃあ、せーのでプロミネンスね?せーの!」
観衆「プロミネンース!」
もち「まだまだ出るよ!もう1回!」
観衆「プロミネンース!!」
もち「せーの!」
観衆「プロミネンース!!!」
もち「ありがとー!頑張りまーす!」

くるみ「元気ですか!いやあ本当に、後楽園ホールでプロミネンスのみんなで試合ができることが嬉しいです!ありがとうございます!今日、試合の中で唯一自分だけタイトルマッチです。昨日(アーティスト・オブ・スターダム王座を)失ってしまったんですけど、今日EVEのベルトを獲って海外に行きたいと思いま~す!」

あかね「1周年でこの後楽園ホール大会、こんなに沢山の人が来てくださって本当に嬉しいです。ありがとうございます!突然ですけど、ずっと夢だったことが、この後楽園ホールで思い切りデスマッチをやるという、その夢が今日叶うので、勝って2年目のプロミネンスに勢いをつけて絶対成功させたいと思います!よろしくお願いします!」

世羅「改めて、類は友を呼ぶなんて言いますけど、こうやって5人集まったというのは本当に運命だと思っております。そして皆さん、私たちプロミネンスと出会ってくださってありがとうございます。この先、離ればなれになることもあるかも知れませんけど、プロミネンスはいつだって最高の今をお届けします!本日は盛り上がっていきましょう!それではプロミネンス1周年大会、スタート!」

第1試合


 場外カウント、反則カウント、レフェリーが危険とみなした行為以外のすべてが認められるなんでもありのバトルロイヤル。参加全選手が同時に闘い、最後に残った選手が勝利となる。

 全選手がリング周辺に集まると小競り合いから乱闘となるなかで ゴング。
 趙雲がチェリーの耳元で中華鍋をおたまで打ち鳴らして鼓膜を攻撃。じいちゃんはリングイン出来ずにリング周辺をうろうろ。宇藤が高瀬&青木をダブルラリアットでなぎ倒すと、女性陣が宇藤をOTRさせようとするが、佐久田がイス攻撃で救出。宇藤が有刺鉄線電動ドライバーを振りかざして威嚇し、都をイスの山の上にボディスラム。マシンがその上からダイビングセントーンを発射も、イスの山の上に自爆。全員で押さえ込んでマシンが失格。

 チェリーがサミングで男性陣をひるませ、都にヘアホイップ、さらに高瀬に熟女でドーン!を発射も、高瀬が目突きで怯ませる。チェリーが首を絞めてロープに押し込もうとするが、高瀬がエプロンに放り出してラリアットを発射。チェリーがこれをかわして熟女でドーン!をヒットさせるも、ようやくエプロンまで上がってきたじいちゃんの杖に足をひっかけてしまい落下。OTRでチェリーが失格。
 じいちゃんがリングに上がると女性陣が袋叩きにしていくが、いつの間にか入れ替わった高瀬が袋叩きに。その間に宇藤と佐久田がパイプ椅子の城を建設開始。
 じいちゃんが高瀬に杖でのゲートボール攻撃を狙うが、広田がボ・ラギノールでカット。青木がモンキーフリップで広田を発射して高瀬にボ・ラギノールも、高瀬が広田にドロップキック。さらに広田がボ・ラギノールから青木が広田を担いでロケットボ・ラギノール、高瀬が落下してOTRで失格。

 ここでパイプ椅子の城が完成。趙雲と佐久田が青木を突っ込ませようとするが、青木がダブルのフェイスクラッシャー。宇藤がラリアットを狙うが、青木がかわして城に自爆。そのまま落とされてOTRで失格。

 趙雲が中華鍋を振りかざすと、佐久田が電動丸のこを振りかざしてチャンバラを開始。趙雲が中華鍋でガードして吹き飛ばすと、全員で佐久田をフォール。佐久田が失格。続けて趙雲も全員から抑え込まれて失格。

 じいちゃんが広田を、青木が都をかかえ、「ブレーンバスター!」と宣言も、じいちゃんが腰を痛めて倒れ込んでしまい、仕方なく青木が2人をまとめてブレーンバスター。
 青木は「じいちゃん!もう1回だ!」と呼びかけ、じいちゃんが杖を振りかぶるも、広田が青木に、都がじいちゃんにボ・ラギノール。広田と都がシャイニング・ウィ(崖)ザードの競演を見せ、さらに都がコーナー上でのY字バランス、広田は三点倒立でポーズ合戦。
 青木とじいちゃんは不思議そうにその光景を眺めていたが、突如じいちゃんが青木に杖で殴りかかると、怒った青木が「ジジイ!」と杖を蹴飛ばす。杖を失ったじいちゃんが覚醒して圧倒的な怪力で青木を持ち上げてみせると、あっという間に場外に投げ落としてしまい、青木がOTRで失格。

 じいちゃんが都を引きずり落としてパワーボムを狙うが、じいちゃんがギックリ腰。
 植木が「じいちゃん!新しい杖よ!」と杖を投げ渡すと、じいちゃんがじいちゃんらしさを取り戻し、都の腕を取って拝み渡り。広田は、注意しに近づいてきた来たレフェリーをなぜかコルバタで投げ捨て、レフェリーの腕を取って拝み渡り。

 ロープ上でじいちゃんと広田が向かい合う奇妙な光景が展開され、じいちゃんが広田の足を杖で叩くも、広田はジャンプして着地。じいちゃんが足を踏み外して股間を痛打してもだえ苦しむと、広田も股間を痛打してもだえ苦しみ、都が2人をまとめて蹴落として1人勝ち残ることに成功した。

第2試合


 クリスとジャクソンの対面でゴングが鳴ると、ロックアップでの力比べが展開されるも、ジャクソンが圧倒。クリスが逆水平チョップを見舞うも、ジャクソンは無傷。「チョットマッテ!」と焦るクリスをお返しの逆水平チョップ一発でふっ飛ばす。続けて逆水平チョップ合戦が展開され、ジャクソンはクリスのショルダータックルにも動じず。クリスは諦めて狐伯にタッチ。
 狐伯もジャクソンにショルダータックルでぶつかっていくが、逆に軽々とふっとばされてしまい、悔しがる狐伯はつま先へのナックルを連打し、コルバタで放り捨てる。
 狐伯とクリスが2人でビッグブートを放つも、圧倒的なリーチの差で噛み合わず、ジャクソンが返り討ちにする。ジャクソンと狐伯、クリスと宮崎がバックの取り合いを展開も、クリスが宮崎の胸を揉んでしまう形となり、場内は大ブーイング。狐伯もジャクソンの豊かな胸を撫でていき、ジャクソンが恥じらいの表情を浮かべる。
 宮崎と狐伯の対面となり、宮崎が串刺しラリアット。さらに宮崎がラダーをリングに置き、その上でキャメルクラッチからフェイスクラッシャー。ジャクソンにタッチ。

 ジャクソンは狐伯をブレーンバスターで放り投げ、ラダーを高々と投げ上げて叩きつける。宮崎にタッチ。
 宮崎&ジャクソンは狐伯をロープに振るが、狐伯がかわしてスライディングキックで足払いをかけてDDT、スライディングキック。ジャクソンにも足払いからDDTを放つも、ジャクソンが足をキャッチし、うつ伏せの狐伯をぶっこ抜いてジャイアントスイング。さらに串刺しラリアットを狙うが、クリスがジャクソンにイスを投げ渡し、そこへ狐伯がドロップキック with チェアー。
 クリスとジャクソンの対面となり、クリスがミサイルキック、ダイビングセントーンと連撃。さらにオクトパスホールドで捕らえるも、ジャクソンは力任せに持ち上げてデスバレーボム。ジャクソンが宮崎にタッチ。

 宮崎はセカンドロープにラダーを立てかけ、クリスをブレーンバスターでラダーに叩きつけようとするが、クリスが暴れてロープに飛ぶ。宮崎はショルダースルーでクリスをラダーに叩きつけ、コーナーに押し込んだ上でイスを押し付け、その上にラダーを投擲。さすがのクリスもグロッキー状態になる大ダメージを負う。

 宮崎はクリスをコーナー下にセットしてムーンサルト・プレスを発射も、クリスが回避して自爆させ、狐伯にタッチ。
 狐伯はジャクソンのラリアットを宮崎に誤爆させ、2人をコーナーに重ねてクリスとラダーでの串刺し攻撃。宮崎は逃げようとするジャクソンを捕獲して盾にする。クリス&狐伯はラダー&チェアーを押し付けた上で串刺しドロップキックの競演。さらに狐伯がコーナートップに上がり、宮崎の上にプラボックスをセット。クリスに肩車された狐伯がダイビングフットスタンプでプラボックスごと貫くも、ジャクソンが救出し、クリスにジャーマン・スープレックス。エルボー連打で突っ張ってくる狐伯をエルボーでふっ飛ばし、「レッツゴー!」とラリアットを狙うが、狐伯がプラボックスで頭を一撃。プラボックスの破片の上にジャクソンをボディスラムで叩きつけて見せ、場外に逃れたジャクソン&宮崎をプランチャで追撃。

 狐伯は、足の付いた碁盤をリング中央にセットし、宮崎をその上にボディスラムで叩きつけようとするが、宮崎が担いでデスバレーボムを狙う。クリスがカットすると宮崎がグリーンミストを発射も、狐伯が回避してクリスに直撃。狐伯が碁盤のうえへのフランケンシュタイナー。クリスがショットガンドロップキック、狐伯がダイビングフットスタンプ。これはジャクソンがカット。

 狐伯は「終わり!」とダブルアームに捕らえるが、宮崎は「捕まえた!」と逆に担いで碁盤の上にハリケーンドライバー。ぐったりとした狐伯の上にイスを重ね、その上にムーンサルト・プレスを投下。クリスがイスを投げつけてカット。ジャクソンがラリアットでクリスを排除。
 宮崎は碁盤の上へのデスバレーボムで狐伯を叩きつけて3カウントを奪った。

第3試合


 高梨とMAOの対面でゴングが鳴ると、テクニカルなリストの取り合いからコミカルなバックの取り合いが展開され、まるで舞踏かのような華麗な首の取り合いから両者タッチ。
 もちと朱崇花の対面となると、ロックアップからもちがショルダータックル。朱崇花はアームドラッグからライオンサルト式で宙返りしてでもちの追撃をかわして見せ、足払いの応酬からクリーンブレイク。朱崇花がセクシーポーズを決めると、もちもセクシーポーズ。2人で女としての魅力を競い合っていくが、高梨が「お前らもういいから!」と止めに行く。

 しかし、もちが「やる?」と提案したため、観衆が高梨へセクシーポーズを求めるコール。高梨ともちが華麗な開脚セクシーポーズを決めると、場内が黄色い歓声に包まれる。
 今度はMAOにセクシーポーズを求めるコール。MAOは嫌そうな顔を浮かべ、「あ!」とあさっての方向を指さしてからもちに右ストレート。MAO&朱崇花が空中技の競演を決め、朱崇花がもちにヘアホイップからボディスラム。もちがキックアウトすると「なんだオラ!」とエルボー連打。朱崇花は顔面かきむしりで怯ませてMAOにタッチ。
 MAOは朱崇花と2人でもちの顔面を踏みつけ、MAOがアキレス腱固め。もちが必死にロープを掴んでブレイク。MAOは串刺しニーバッドからコーナーに上ってアラビアンプレスからみちのくドライバーIIを狙うが、もちが急角度DDTで切り返して高梨にタッチ。
 高梨が出てくると、朱崇花が飛び込んできて2人で攻撃を狙うが、高梨が花を摘んだり蹴り足を取ったり、攻撃を誤爆させたりと変幻自在のリング捌きを見せて圧倒。MAOが振り払ってダイビングニードロップから絡みついてコブラツイスト。高梨もコブラツイストを取り返しつつサーフボードストレッチからチンクラッシャー。MAOが朱崇花にタッチしながら回転エビ固めで切り返し、高梨のキックアウトぎわに朱崇花がミサイルキック。
 朱崇花は高梨に強烈なビンタを放っていくが、高梨がかわしてソバットからロープに飛ぶが、朱崇花が旋風脚でカウンター。両者タッチへ。

 MAOともちの対面となると、もちがモンゴリアンチョップを連打。MAOはノーダメージといった様子で受け続け、モンゴリアンチョップで返すと見せかけて顔面に掌底。さらにMAOがショルダータックルでぶつかっていくが、もちが意地でも倒れず逆にショルダータックルでふっ飛ばし、ブレーンバスターで投げきって見せる。
 さらにもちがリバーススプラッシュを決め、高梨と2人でダブルのブレーンバスターを狙うが、MAOが暴れて脱出。高梨を場外に落として朱崇花との連携を狙うが、もちが2人の攻撃を誤爆させ、高梨が2人同時にジャベで絞め上げ、もちがダイビングヒップドロップで2人まとめて圧殺。
 もちがバックドロップを狙うが、朱崇花がビンタでカット。高梨が朱崇花にトラースキック MAOが旋風脚でカットに来るも、高梨がかわしたところにもちがもっちりバディシザース。高梨がMAOをもちにスローし、高梨の十字架固め+もちのジャックナイフの合体丸め込み。高梨が朱崇花にタカタニックを狙うが、振り払った朱崇花がトラースキック。
 朱崇花とMAOがもちにダブルトラースキックを叩き込み、ダブルのチョークスラムで叩きつけるも高梨が必死のカット。朱崇花が場外に高梨を放り捨ててムーンサルト・アタックで追撃。MAOがもちに大阪臨海アッパーを狙うが、もちがもっちりバディシザースでカウンター。
 もちがスレッジハンマー連打からロープに飛ぶが、MAOがゼロ戦キックから掌底。さらに変形デスバレーボムホールドもカウント2。MAOがもちを肩車したところに朱崇花がムーンサルトで飛んで組み付いて突き刺すダブルインパクト式の合体アサイDDTを決めて3カウントを奪った。

第4試合


 しっかり両手で握手を交わしてからゴングが鳴ると同時に両者飛び出していってショルダータックルで真っ向勝負。互角のぶつかり合いが続いていき、観衆は大歓声。
 ロックアップで組み合っての押し合いとなり、こちらもパワーが拮抗するもくるみがボディスプラッシュからの低空ドロップキック、フットスタンプ2発、サンセットフリップを見舞って連撃。さらにくるみはパワーボムを狙うが、優宇が耐えてくるみを場外へ叩き出し、ゴロゴロと転がっていって場外のくるみを圧殺。
 優宇はくるみへデスバレーボムを狙うが、くるみが暴れて脱出してロープに飛ぶ。優宇はブラックホールスラムで迎撃し、くるみの腕を取りながら逆水平チョップを連打。くるみもその腕を引き寄せながらエルボーを放って反撃していき、両者リング中央で向き合って足を止めての打撃合戦を展開。
 重厚な打撃音が会場に響き渡る中、くるみがランニングエルボー、優宇がダブルチョップと上位の打撃技も飛び出していく。これを制した優宇がスリーパーホールドで絞め上げるが、くるみが足を伸ばしてロープブレイク。
 優宇は、ロープにもたれかかるくるみにキャノンボール。さらにコーナーに押し込んでのキャノンボールで押しつぶし、コーナーに上がってセカンドロープからベアベアーズ。くるみはなんとか肩を上げる。
 ならばと優宇はラストライドを狙うが、くるみがショルダースルーで切り返してコーナーに上がる。優宇が下から組み付いてくるみをパワーボムで叩きつけようするが、くるみが暴れて脱出。突っ込んできた優宇をスクラップバスターで叩きつける。両者大の字になり、ダブルダウン。

 両者ふらふらと起き上がり、真っ向からラリアットでぶつかり合う。くるみがトラースキック、串刺しラリアットと連撃し、コーナーに押し込んでお返しのキャノンボール。あまりの威力に青コーナーのターンバックルのヒモが弾け飛ぶ。
 くるみがコーナーに上ってダイビングボディプレスを決めるもカウントは2。くるみは「終わり!」と叫んでコーナーに上がり、ダイビングフットスタンプを狙うが、優宇が雄叫びを上げながら起き上がって下からエルボー。コーナー上でエルボー合戦を展開していくも、くるみがエルボーで撃ち落としてもう1度ダイビング・ボディプレス。

 くるみが袈裟斬りチョップを放つも、優宇がラリアットで対抗。ラリアットとラリアットのぶつかり合いを優宇が制すも、くるみが即座に起き上がってジャーマンからラリアット。くるみがもう1発ジャーマン・スープレックスで叩きつけ、コーナートップからのサンセットフリップを発射も、これをかわした優宇がスーパーマンで押さえ込んで3カウントを奪った。 

 死闘を終えた2人はしっかり握手を交わし、向き合って深々と座礼を交わした。

<試合後コメント>
くるみ
「はあっ……はあっ……!いやあ、悔しいですね!メッチャ悔しい!まさか、デカいのにあんな技を持ってるとはマジで思わなかったですね。海外行きが遠のきました……」

――存分にやり合えた感触はあったか
「いやあ、ありましたよ!久々に、デカい男子との試合はあったんですけど、女子で久々に久しぶりにホントにバチバチやり合えたので」

――プロミネンス2年目に向けて
「2年目に向けては、もっともっと自分の欲を出していきたいなって、改めて感じました。なんかもう、『いいかな』って実際思ってたんですよ。今日が終わったら。っていうのはあったんですよ。まだまだ、キャリア13年ですけど、もっともっと自分を押し出していって、プロレスラー・柊くるみを、日本だけじゃなくていつか世界で響かせていきたいと思います」

優宇
「勝ったけど!勝ったけど!勝ったけど!勝ったけど……!って感じです。柊くるみは、女子プロレス界で1位2位を争えるくらいの本当にすごい破格の強さを持ってるなって。負けるかもっていうのがよぎりました。丸め込みで勝つなんて……。勝ったけど、怖かった。勝ったけど、全く内容に納得してないから、もっと強くなることを約束します!ちょっとボワボワしててすみません。勝ったけど内容に納得してないってことを伝えたかったです!もう1回お願いします!」

――くるみ選手はこのベルトを獲って海外に進出したいと語っていた。海外進出の先輩として思うことは
「柊くるみが海外で試合したら爆発するのが想像できるので、海外一発目なのか、次に海外に行くときは、柊くるみvs優宇を、どこかの国で試合させてください。そこの世界のお客さんを、新しい世界に連れていきます。約束します」

第5試合


 リングで向き合った2人は、握手代わりに笑顔で中指を突き立て合う。
 ゴングが鳴ると、すずが早速ロープにくくりつけられた蛍光灯を手に取り、「お前も持てよ!」と挑発。蛍光灯でのチャンバラが展開され、白刃取りしたすずが2本の蛍光灯を束ねて葛西の頭に一撃。

 すずはブレーンバスターで叩きつけ、赤い鈴の入ったバケツを頭から被って雄叫び。鈴の上へのボディスラムを狙うが、葛西がボディブローで脱出し、ロープにくくりつけられた蛍光灯へすずを叩きつける。さらにすずの頭に2本、3本と蛍光灯を叩きつけていき、断面で額をえぐって流血させ、蛍光灯の上にボディスラム。さらに自分の頭に蛍光灯の束をあてがいながら「お前の父親と年齢変わんねえオヤジをナメるな!」とすずにヘッドバッド with 蛍光灯。「オヤジは強い!」と叫ぶと観衆が呼応して雄叫び。
 葛西はすずをバックドロップで叩きつけ、好きなようにエルボーを打たせた上で、何本も蛍光灯を頭に叩きつけていき、蛍光灯の破片の上に旋回式パイルドライバー。

 さらに葛西は束ねた蛍光灯ですずに殴りかかるが、すずはブリッジでこれをかわし、葛西が抱えた蛍光灯の束をドロップキックで破砕。場外に転がりでた葛西へプランチャを見舞って追撃。

 すずは葛西をリングに放り込み、蛍光灯の束をもたせた上でミサイルキック。さらにジャーマン・スープレックスを狙うが、葛西がサムソンクラッチで切り返し、ソバットから延髄斬り。さらに竹串の束をすずの頭に突き立て、竹串の花を咲かせた上で垂直落下式ブレーンバスター。

 葛西はリングの下からカミソリ十字架ボードを取り出し、コーナーにセット。すずを叩き込もうとするが、すずが寸前で踏みとどまり、追撃を狙ったところをかわされ、葛西が頭から突っ込んでしまう。そこへすずがグラン・マエストロ・デ・テキーラ。キックアウトした葛西の股間を思い切り蹴り上げ、ジャーマン・スープレックス・ホールド。

 さらにすずがテキーラショットを狙うが、葛西が振り払ってショートレンジラリアット。ロープに飛んでラリアットを叩き込み、リバースタイガードライバー。

 さらに葛西はすずをボディスラムでセットし、カミソリボードの破片をすずの上に乗せてパールハーバースプラッシュを発射も、すずがカミソリボードを盾にする形での剣山ならぬカミソリ山で迎撃。

 すずは周囲にあった蛍光灯の束を片っ端から葛西の顔面に向けて投擲。白い粉塵が舞い、視界が失われたリング上ですずがバズソーキックを連打していくが、耐えきった葛西が強烈なラリアット。


 葛西は蛍光灯を何本も自らの頭で叩き割って気合を入れ、蛍光灯の束の上へのリバースタイガードライバーを狙うが、振り払ったすずがハイキックを叩き込み、蛍光灯の束の上へのテキーラショット。さらにジャーマン・スープレックスからロコモーション式を狙うが、葛西がリバースして垂直落下式リバースタイガードライバー。さらに蛍光灯の束の入った箱ごとすずの上に被せてパールハーバースプラッシュ。最後はクロスアーム式スティミュレイションで突き刺して3カウントを奪った。

 試合後、葛西はリングの下から花束を取り出し、すずに贈呈。
 泣きじゃくるすずの耳元でしばらく何かを囁いてリングを降り、すずと笑顔で中指を突き立て合いながら去っていった。 

すず「あぁ……ゔぁあああああっ!!葛西純!強すぎる!やっぱり、葛西純はデスマッチ界のカリスマ。10番勝負、終わりで鈴季すずが、鈴季すずが勝つ姿を楽しみにしてくださった皆さん、勝てなかったけど、ありがとうございました!(※大・すずコールが起きる)大好きなデスマッチ、本当は、本当は、勝って皆さんに伝えようと思っていたことがあります。鈴季すず、今日でプロミネンスを脱退します!(※場内から大きなどよめき)でも、悲しまないで。これは、自分が、鈴季すずが、プロレス界の顔になるための決断です。(※「頑張れよ!」などの温かい声援が飛ぶ)ありがとうございます!でも、デスマッチを辞めるだなんてことは言いません!鈴季すずは、なんだって、どこに行ったって、頭の中身が普通じゃない女です!これからも鈴季すずに、付いてきてください!今までも、これからも!ありがとうございます!」

 次の試合のメインイベントに出場する世羅がリングに上ってきてすずに花束を贈呈。2人はしっかりと抱き合い、互いに人差し指を突き立て合って再戦を誓い、握手を交わす。
 すずが去っていった後、世羅がマイクを取る。

世羅「鈴季すずがプロミネンスからいなくなったことは、寂しいことです。でも、彼女が選んだ道を皆さん応援してあげてください!これからメインイベントだーッ!」

<試合後コメント>

鈴季すず
「突然のことで、皆さんをびっくりさせてしまったのではないかと思います。プロミネンスとして、好きなことを好きなときに好きなだけやるって言って、プロミネンスとして1年間突っ走ってきました。デスマッチの10番勝負も今日、完走しました。でも、私は貪欲なんで、プロレス界の顔になりたい。その一心で、この1年突き進んできました。この決断は、決して悲しい決断じゃありません。プロレス界では何が起こるかわからない!今、鈴季すずがやらなければいけないことは、他にある。デスマッチの10番勝負で闘ってくれた方々、鈴季すずと一緒にデスマッチをやってくれた人、ハードコアをやってくれた人、その人達に、サヨナラを言うつもりはありません。また、もっともっと、もっともっとビッグになって、オメーらの目の前に立ってやるから、そのときは絶対に鈴季すずが勝つから、期待しとけよ!これからも、鈴季すずの背中に、絶対についてきてください!」

――この決断は前々から考えていた?
「うん。デスマッチの10番勝負をやるにあたって、楽しいだけない、悔しいだけない、本当にこのままでいいのか。周りに気を使ってじゃないけど、皆の期待に応えたい。デスマッチで期待に応えたい。結果を残したい。この気持ちはあったけど、『本当に今自分がやらなければいけないことはこれなのか?』ってことは段々考えるようになって。そうだよなあ。分からない。この気持ちが、いつからなのかは」

――レスラー人生をもっと幅広く捕らえるようになったということ?
「はい。プロレス界って広いんだなって、フリーになって分かりましたよ」

――デスマッチが出来るリングというのは限られている。今後上がっていくリングにもよるが、デスマッチを捨ててでも上がりたいリングがあるということか
「デスマッチを捨てる気は無いですよね。今がタイミング。今しか出来ないことを、やる。それだけ言わせていただきます。ただ、デスマッチを捨てたわけでもないし、デスマッチを辞めるわけでもない。今日がラストデスマッチのつもりもないからね。ただ、次やることは、今がタイミングなんで。と、思いまして」

――今日のデスマッチが1つの区切りになると思うが、やりきった感はあるか
「うん。悔しいけどね。10番勝負勝てなくて悔しいけど、こんなもの(花束)貰えると思ってなかったし、悔いはないかな。悔しいけど、悔いはない」

――観衆の反応を受けて
「ありがたいですね、ホントに。頑張るよ」

――プロレス界の顔になると
「なれる。今なら。今しかなれない」

――プロミネンスとしてやってきた1年間に悔いはないか
「無い!悔いはない!悔いがないからこそ、今日言いました。悔いがあったら今日言えなかったと思う。プロミネンス辞めるって。感謝でいっぱいです。プロミネンスのメンバーには」

――試合後、リング上で葛西選手としばらく話をしていたが、どんな内容だったか
「ナイショ!(笑)……ナイショって言ったけど、言っちゃお!(笑)『お前がやってきたことはこれからやることに間違いはない。胸を張ってれば大丈夫だ』って、背中を押してくれました。あの言葉があれば、この先どんなつらいことがあっても乗り越えられます」

――これまでデスマッチで闘ってきた選手たちとは、もっと大きくなってからもう1回闘うと
「うん。もっと大きくなるまで、まだまだまだまだずっとデスマッチをやり続けてください。待っててくれよ!って感じです!」

第6試合


 ゴングを待たずにあかね&クレラバが奇襲。世羅が2本の竹刀を振るって敵軍を叩きのめしていくが、あかねがショルダータックルで迎撃。あかねがボールを投げつけて攻撃し、画鋲バットで世羅の額をえぐる。竹田がイスの山とラダーの上に世羅をボディスラム。竹田が「どうした!来いよ!」と挑発すると、世羅は気迫のエルボー連打。竹田はオオバサミで世羅の額をグサグサと突き刺し、ギコギコと切り裂いていく。さらに世羅の青い髪をジョッキリと切り取ってしまい、会場からは大ブーイング。

 世羅は額から大流血しつつもオオバサミを奪い取り、自らの髪を切り取って投げつけるという胆力を見せつけるが、竹田は世羅の口に蛍光灯をくわえさせた上で叩き割り、世羅が口内からも出血。

 クレラバが2人で世羅を痛めつけ、塚本がリング内にイスと竹刀をセットして世羅をその上に投げ落とそうとするが、世羅は竹刀で叩きのめして蹴散らし、佐々木にタッチ。

 佐々木は相手コーナーにイスを投げつけて援軍を絶ち、塚本にゼロ戦キック。さらに串刺しニーリフト with 蛍光灯を猛連打し、串刺しラリアットから雪崩式ブレーンバスターを狙うが、塚本が耐えて蛍光灯の破片の上にブレーンバスター・ホイップ。竹田にタッチ。

 竹田はショットガンドロップキック、串刺しバックエルボー、フェイスクラッシャーと連撃し、リング中央にラダーを置いてその上に河津落とし。さらに、佐々木の顔の上にイスを置き、そのイスを別のイスでぶっ叩く顔面整形。さらにロッキンポを発射も、佐々木がキャッチしてレインメーカー式ハイキック、延髄斬りと見舞ってジャックにタッチ。

 ジャックは、竹田の側頭部に低空ドロップキックを叩き込み、ビオレントブレーカー、STO with 蛍光灯と連撃。さらにリング中央にイスの山を作り、その上に有刺鉄線すのこをセット。竹田の頭にイスを振り下ろすが、竹田が右ストレートで座面を打ち抜き、イス&有刺鉄線すのこをジャックに持たせた上でのロッキンポ。
 これを受けたジャックは即座に起き上がり、パンプハンドルスラム。さらに蛍光灯の束を手に取るが、竹田がショットガンドロップキックで蛍光灯ごとブチ抜き、両者タッチ。

 世羅とあかねがエルボーでゴツゴツと撃ち合い、打ち勝った世羅がイスの山の上にセラリズムバスター。佐々木がリングの下から取り出したテーブルを場外にセットし、世羅に攻撃を促すが、そちらに気を取られた隙にあかねが世羅にオクラホマスタンピート。


 あかねは世羅をテーブルにセットし、コーナー上からのダイブを狙うが、世羅が起き上がってイスで一撃。エプロンからの羅紗鋏を放ってあかねにテーブルクラッシュ。佐々木&ジャックのトレイン攻撃から、ジャックがあかねにスワントーンボム。さらに世羅がギガラダーを立ててダイビングダブルニードロップを狙うが、あかねが追っていって雪崩式ブレーンバスター。常人なら死んでもおかしくない一撃を食らった世羅だったが、雄叫びを上げながら即座に起き上がり、あかねと真っ向からのエルボー合戦を展開。

 世羅がロープに飛ぶと、あかねは画鋲バットでフルスイングして迎撃し、クレラバが別方向から同時に世羅の顔面に向けてイスを投擲。さらにあかねがイスの上へのみちのくドライバーIIで突き刺し、世羅の背中に画鋲ホームベースを突き立てて固定。その上からイスで思い切りぶっ叩く。あかねが髪をつかんで引き起こすが、世羅は組み付いてシュバインバスター。


 ここで、佐々木が世羅に巨大蛍光灯扇を手渡し、世羅があかねの頭に思い切り振り下ろす。世羅は、エアーズロックIIで叩きつけ、ギガラダー上からのダイビングダブルニードロップ。

 竹田がカットし、突っ込んできたジャックにバックブロー。ジャックは倒れずに竹田をラリアットでふっ飛ばす。塚本が突っ込んできてジャックにハイキックを見舞うが、佐々木が塚本にDDT。

 世羅はギガラダーをリング中央に寝かせて置き、その上にあかねを羅紗鋏で叩きつけようとするが、あかねが振り払ってゴツリと鈍い音が響くヘッドバッド。さらにギガラダー上へのボディスラムからみかんでPONを狙うが、今度は世羅が振り払って頭蓋骨と頭蓋骨がぶつかる音が響くヘッドバッド。あかねがイスを振りかぶるが、世羅は竹刀で突きを放ち、座面ごとあかねの顔面を貫く。

 世羅は、ギガラダー上へのボディスラム、エアーズロックと二連撃。さらに、世羅がギガラダーの上にありったけの蛍光灯やイスを重ね、その上に羅紗鋏で叩きつけて3カウントを奪った。

世羅「貴さん、ジャックさん、クレラバのお2人、今日はプロミネンス、メインイベントでデスマッチをしてくださりありがとうございました。正直、リーダーとして私に出来ることはなにかをずっと考えてきて、ずっとプロミネンスでメインを張ってきてくれたすずを、敢えてセミに置くことで、自分を、これからのプロミネンスを盛りたてないといけない。そういう気持ちでやってきました。オイ!そこ寝てんじゃねーぞッ!!(※居眠りしている観客を見つけてブチ切れる)クライマックスだ!起きろ!すずが辞めるって言って、唯一『世羅がリーダーのままでいいのか』って奮起してくれたのは、あかねだけだったよ。世羅はリーダーのままで、いいかな?」

あかね「(※号泣しながら)正直、すずが抜けるって聞いたときに、自分はプロミの大会のメインに立ったことがないし、『いつも世羅とすずだけ』って。他団体ではくるみちゃんと3人でベルト獲って、自分は、『あかねは何やってんだ』っていっつも言われてて、本当に悔しくて……!こんなに悔しいのに、すずが抜けるって聞いたときに、世羅が……いつもの世羅じゃなくなってて……。『付いて行きたかった世羅はこんなのじゃないのに!』って思って、あんなふうになったけど、今日試合して、自分が大好きだった頃のジャンに戻ったなと思いました。だから、すずが抜けて、自分たちだとちょっと頼りないかもしれないけど、自分はこれからもジャンのために、ジャンを支えて、プロミネンスとして頑張っていきます!話は変わりまして、5月21日、わしの10周年記念興行、シングルやりませんか?」

世羅「いいよ!もちろん、やりますよ!今日ホントはシングルやりたかったけど、ありがとう、目を覚まさせてくれて。ぐちゃぐちゃだけどこれがプロミネンスだと思うんで。締めましょう、4人で」

(※くるみ、もちがリングインし4人が並び立つ)

世羅「これからは、この4人がプロミネンスです。まだ、まだ1年ですよ。まだ1年。これからどんどん私たちはやりたいことやって、好きなときに好きなことを好きなだけ出来るユニット!それがプロミネンスなので、まだまだ駆け抜けたいと思います!皆さん本日はありがとうございました!」

<試合後コメント>

世羅りさ&藤田あかね
世羅「見たか!これがプロミネンスですよ。サプライズだらけの大会になりました。正直、『今日が来なければいいな』って思いながら過ごしてて、フタを開けてみたら、『やっぱプロミネンスはこうじゃなくちゃ』って思いましたよ。これからも、4人で、これぞプロミネンスっていうのを見せ続けていきますので、皆さん楽しみにしていてください。来月、藤田あかね10周年記念大会、シングル、2年ぶり!」
あかね「アレだ。さかいででやった」
世羅「ああ、さかいでの異常に高いラダーのやつね(笑)はいはい、思い出しましたよ(笑)」
あかね「あれ以来ですよ、シングルは」
世羅「プロミネンスでやる、初めてのシングルマッチ。」
あかね「ちょっと、(試合の)形式を考えていいかな?」
世羅「どうぞ!もちろん。10周年なんで」
あかね「10本勝負」
世羅「……10本勝負?はぁ?(笑)」
あかね「シングルマッチ10本勝負……やめるわ」
世羅「やめましょう(笑)ちょっと収拾つかなくなりそうなんで。多分それ、途中から野球になるよ?やめましょやめましょ。野球はやりたいけど、ただの野球だと思わないでくださいね?」
あかね「なんでそっちが決めるんだよ!(笑)」
世羅「そらそうですよ。もうただの野球なんてやらないからね?じゃあ、10周年、そういうことで」
あかね「すずがいなくなるけど、ついていかせてください」
世羅「あなたが一番に『付いていきたい』って声を上げてくれた人ですからね。あかねのことは一生面倒見ますよ。引退しない限りね?(笑)」
あかね「引退までよろしくお願いします」
世羅「頑張りましょう!」

――改めて、すず選手のプロミネンス脱退について
世羅「裏で(マイクを)聞いてたんですけど、正直号泣すると思ってたんですよ。聞いてみたらなんか、晴れ晴れとした気持ちでいて、もちろん寂しいし悲しいし、すずがいたから1年頑張れたっていうのもありますし。ただ、『送り出してあげたい』って。あの試合見たら、そう思うでしょ。彼女なりのデスマッチを思い切りやって、これからのプロレスラー人生ね、どこに行くのか知らないですけど、上を目指して頑張ってほしいなと思いました」

――1年間メインを張ってきたすず選手の脱退は痛いと思うが、その上で2年目の展望を
世羅「リーダーとして、ちょっと他人任せな部分があったので、これからはリーダーも前に出ていこうと思います」
あかね「キャリー壊してる場合じゃないよ」

――すず選手が抜けるという話を受けて、プロミネンスを解散するという選択肢は頭にあった?
世羅「今言われて初めて知りました。“解散”って言葉。知らなかったですね。無かったですよ?だって、私はプロミネンスそのものだと思うんで、世羅が引退しない限りはプロミネンスはあるでしょ。ね?(※あかねがうなずく)解散?誰からも出なかったですね」
あかね「確かに!」
世羅「解散しようなんて、みんなそんな二文字無かったよね」
あかね「無かったっすね。いま初めて聞いた」
世羅「初めて聞いたね。“解散”って言葉、あったんだ。それくらい、頭にもないです」

――「鈴季すずがいなければ保たないプロミネンスではない」と
世羅「もちろん!個々が個性的すぎて収拾つかないくらい。それがプロミネンスなんで。彼女1人じゃないのでね、プロミネンスは。4人いれば文殊の知恵って言うじゃないですか」
あかね「3人な?」
世羅「すんません(笑)揺るがないですよ。損失は大きいですけど」

――来年の今頃はまた後楽園ホールに戻ってくる?
世羅「もちろん!やりたいね、2周年記念大会。そんときは、4人で誰が立ってるんだろうなって。それすらも楽しみです」

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