「人間じゃなくてもやってやる!」19歳の女子デスマッチファイターが10番勝負初戦で敗北も「自信しかない」と気炎!
25日、東京都・新木場1stRINGにて『プロミネンス第3戦 〜破天紅炎〜』が開催され、鈴季すずがビオレント・ジャックを相手にデスマッチを行った。
プロミネンスとは、2021年末を以てアイスリボンを退団した世羅りさ、柊くるみ、夏実もち(※宮城もちから改名)、藤田あかね、鈴季すずの5名で結成されたデスマッチ&ハードコアユニット。全員フリーランスながらユニットとして活動をともにしていく形式であり、男子団体・女子団体を問わず幅広く参戦している。
プロミネンスの爆弾娘として知られるすずは、世羅のデスマッチを見てプロレスラーを志した経緯があり、憧れの存在であるとともにライバルとしてしのぎを削ってきた。5月のプロミネンス旗揚げ第2戦では、早くも世羅vsすずのデスマッチによる一騎打ちが行われ、すずは惜しくも敗北。
しかし、すずは折れること無く試合直後には自身に試練のデスマッチ10番勝負を課し、10ヶ月後に世羅を超えることを宣言。この日は10番勝負の第1戦として、FREEDOMSなどで活躍する男子デスマッチファイター、ビオレント・ジャックを相手に立ち向かった。
しかし、ジャックは182cm、すずは153cmと約30cmの身長差がある2人のパワーの差は歴然。
すずは序盤から突貫ファイトでエルボーを乱れ打ちも、ジャックは涼しい顔で受け止め強烈な逆水平チョップで吹っ飛ばし、無数のフォークが刺さったボードへ投げつけられるという一方的な試合展開が続く。
我慢の試合が続いたすずだったが、ジャックの串刺し攻撃をかわして有刺鉄線ボードへと叩き込み、自身のフェイバリット・ウエポンであるバケツいっぱいの金属製の鈴をリング上にばら撒いてその上へのジャーマン・スープレックスを決めるなど意地を見せる。
しかし、ジャックのほうが一枚上手。ジャーマンから押さえ込もうとしたすずを下から絡め取り、メキシカンストレッチで絞り上げるとすずは無念のギブアップ。
ジャックは「おい、すず!デスマッチはどーだった?今日、お前が今日負けたけど、持ってる力をぜーんぶ出した試合!悔しいは無いね!今日、心からありがとうございました!今日は、私の、初めて、シングルデスマッチ、ルチャドーラ(女子レスラー)と、初めてだった。ぜんぜん違う感じ、じゃない。お前、もう1回!もう1回やりましょう!もう1回!あのとき、もっと強くなってください!」と日本語でのマイクですずの健闘を称える。
すずは、ジャックとの闘いを終えて「なんか人間と戦ってない気がした。マジでやばい怪獣。あいつたぶん人間じゃないと思います。ただ良いところまで追い込めたんじゃないかって、ジャーマン投げたしね。ジャックが言ったように次当たるときにはめっちゃ強くなって大怪獣より大怪獣になってやる!」と気炎。
そして、すずの試練の10番勝負の第2戦目の相手はドリュー・パーカーに決定。
ドリューは大日本プロレスで2度のBJW認定デスマッチヘビー級王座戴冠を果たすなど活躍し、今年5月にフリーランスに。6月にはアメリカのデスマッチ団体・GCWでのデスマッチトーナメントで優勝を果たしている世界レベルのデスマッチファイターだ。
これを受けたすずは、「ドリューとも1回通常ルールで試合したことあるけど、今度はデスマッチでドリューの凄いところ全部盗んでやろうと思います」と語りつつ、かつて行ったハードコア7番勝負を振り返り「7番勝負で沢山成長させていただいたこともある。そしてそれからデスマッチやるようになって、プロミネンス組んでやるようになって、本当に自分の中でもデスマッチで勝ったりして自信にはなっているので。今は自信しかないです。もしかしたら7番勝負で当たった相手にリベンジするかもしれないし。誰でもやりますよ。人間じゃなくてもやってやろうかな。そういう感じです。勝つぞー!」と雄叫びを上げた。