デスマッチをしたい女子レスラーの娘に母が反対。娘は改名を決意し実母へ生電話
18日、東京都・新宿グラムシュタインにてプロミネンスが『プレ旗揚げ戦~破~』を開催した。
プロミネンスとは、2021年末を以てアイスリボンを退団した世羅りさ、柊くるみ、宮城もち、藤田あかね、鈴季すずの5名で結成されたデスマッチ&ハードコアユニット。全員フリーランスながらユニットとして活動をともにしていく形式であり、男子団体・女子団体を問わず幅広く参戦している。
プロミネンスは1月16日に『プレ旗揚げ戦~序~』を開催して活動を開始。4月24日の本旗揚げ戦に向けてリングを使わないマットプロレスで計3回のプレ旗揚げ戦を予定しており、そのすべてがDDTやNOAHを擁するサイバーファイトが運営する動画配信サービス『WRESTLE UNIVERSE』で生放送されることも決まるなど、強力な後ろ盾を得ての船出となった。
2回目のプレ旗揚げ戦となる今大会では全2試合が実施されたが、全試合終了後に世羅の提案によってプロミネンス勢4人による“勝者が願いを叶えてもらえるバトルロイヤル”が開催されることに。
全員が凶器を持ち込んで行われたハードコア形式のバトルロイヤルでは、世羅の有刺鉄線竹刀、あかねの画鋲ホームベース、もちのバラムチ、すずのハンドベルが乱れ飛ぶ混沌とした狂気あふれる試合が展開され、最後は世羅ともちの一騎打ちの形に。
世羅はもちをスチールイスの上にエアーズロックII(※デスバレー・ドライバー)で突き刺すが、直後に体固めへ入ろうしたところでもちが下からエビ固めに捕らえて電光石火のカウント3。最後まで勝ち残ったもちがバトルロイヤル優勝を果たした。
優勝したもちは、2010年のデビュー以降使い続けていた“宮城もち”のリングネームを4月24日のプロミネンス本旗揚げ戦で変更することを宣言。
もちは「ホントは“宮城もち”って名前をつけてくれた人がいなくなってしまったときに名前を変えるべきだったのかもしれない」と複雑な心境を吐露しつつ、愛する両親から授かった本名を入れたリングネームにしたいと思いを語る。
エンディングで行われたトークショーでは、もちが「ぶっちゃけると、私がこのユニットに入ることに賛成してない」と親にプロミネンス入りを反対されていることを明かすと、ユニットの長として世羅がその場でもちの母親に生電話して挨拶をすることに。
電話がつながると、世羅が「もちさんのことは本当に本当に大切な仲間だと思っているので、絶対に無理はさせないので今後もプロミネンスでもちさんと一緒に頑張っていきたいんですけど、よろしいでしょうか」と挨拶。
もちの母親は人当たりの良さそうな柔和な対応をするが、もちのプロミネンス入りに反対していることについて問われると「自分の人生なんでね、自分が決めてしまったんだから……」と返答。さらに世羅から「本音は嫌だ?」と問われると「そうですねぇ」と肯定。
世羅は「後日ゆっくりお話をさせてください」と電話越しに頭を下げて通話を終えると、「せっかく名前を変えるならお母さんにも応援してもらえるようになりましょう!」ともちに語りかけた。
プロミネンスの次回大会『プレ旗揚げ戦~急~』は3月17日に新宿HEAD POWERにて開催。そして本旗揚げ戦『プロミネンス旗揚げ戦~はじまりの紅炎~』は4月24日に新木場1stRINGにて開催される。