DDT 5.31後楽園大会 HARASHIMAvs.KUDOのKO-D無差別級戦、ドリフvs.GSRのKO-D6人タッグ戦、T2ひー新メンバーオーディション
Audience 2015
日時:2015年5月31日(日)
開場:11:00 開始:12:00
会場:東京・後楽園ホール
観衆:2200人(超満員札止め)
▼ダークマッチ キング・オブ・ダーク選手権試合 60分1本勝負
[王 者]●伊橋剛太
3分43秒 ハイキック→片エビ固め
[挑戦者]○梅田公太
※初代王者が11度目の防衛に成功
▼第1試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
ヤス・ウラノ/●彰人/アジャ・コング
8分22秒 タカタニック→エビ固め
坂口征夫/○マサ高梨/赤井沙希
▼第2試合 T2ひー新メンバーオーディション 30分1本勝負
○高木三四郎/平田一喜/デヴィン・スパークス/リック・エリス
8分22秒 シットダウンひまわりボム→エビ固め
大鷲透/松永智充/DJニラ/●岩崎孝樹
▼第3試合 タッグマッチ 30分1本勝負
○MIKAMI/石川修司
9分50秒 450°スプラッシュ→エビ固め
樋口和貞/●勝俣瞬馬
▼第4試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
男色ディーノ/○大石真翔/スーパー・ササダンゴ・マシン
11分56秒 直伝トルネードクラッチ
アントーニオ本多/竹下幸之介/●福田洋
▼第5試合 KO-D6人タッグ選手権試合 60分1本勝負
[王者組]○石井慧介/入江茂弘/高尾蒼馬
13分53秒 ニールキック→片エビ固め
[挑戦者組]飯伏幸太/佐々木大輔/●宮武俊
※第19代王者チーム・ドリフが2度目の防衛に成功
▼第6試合 KO-D無差別級選手権試合 60分1本勝負
[王 者]●HARASHIMA
23分27秒 ダイビング・ダブルニードロップ→体固め
[挑戦者]○KUDO
※第50代王者HARASHIMAが2度目の防衛に失敗。KUDOが第51代王者となる
<いつでもどこでも挑戦権保持者>5月31日現在
男色ディーノ(2個)
大家健
KUDOが約1年ぶりにHARASHIMAに雪辱しKO-D無差別級奪取!大家が宣戦布告!
KODトーナメントの組み合わせ決定!吉本芸人・渡瀬が2団体所属でレスラー目指す
ダークマッチ
DNAの梅田が伊橋のキングオブダークに挑戦するダークマッチが11時30分からスタート。開始早々鋭いローキックを出していく梅田は、さらにハイキックを叩き込む。睨み付けた伊橋は突進するが、蹴りで止めた梅田はミドルキックで蹴り倒す。そこからレッグロックに捉えた梅田だが、伊橋はロープに逃れる。
エルボー合戦からソバットを見舞った梅田はロープに飛ぶが、追走した伊橋は体当たりからレッグラリアット。ボディブローを叩き込んだ伊橋は串刺し攻撃を狙ったが、かわした梅田はロープに飛ぶ。カウンターのラリアットでなぎ倒した伊橋はコーナーへ。
ムーンサルトプレスをかわした梅田は脳天にカカト落とし。さらにミドルキックでなぎ倒すがカウントは2。ならばとロープに飛び乗ってジャンピングキックを叩き込むと、蹴りのコンビネーションからハイキックを叩き込んで3カウント。絶対王者の伊橋はキングオブダーク11度目の防衛に成功した。
オープニング
鶴見亜門GMがリングに上がり、新グッズを紹介すると飯伏幸太のスポーツアルバムと日めくりゴールデンスター飯伏幸太が発売されるとアナウンスされた。8月1日〜9日までのビアガーデンプロレスの詳細を発表したあと、全席指定1000円だと発表された。
闘うビアガーデン2015
8月1日(土) 開場15:30 開始17:00(DDT本体)
8月2日(日) 開場12:00 開始13:00(DNA)
8月2日(日) 開場17:00 開始18:00(DDT本体)
8月3日(月) 開場17:30 開始19:00(チームドリフ)
8月4日(火) 開場17:30 開始19:00(T2ひー)
8月5日(水) 開場17:30 開始19:00(スマイルスカッシュ)
8月6日(木) 開場17:30 開始19:00(ハッピーモーテル)
8月7日(金) 開場17:30 開始19:00(酒呑童子)
8月8日(土) 開場11:00 開始12:00(東京女子)
8月8日(土) 開場17:00 開始18:00(男色ディーノ・ササダンゴ)
8月9日(日) 開場14:30 開始16:00(DDT本体)
続いて高尾蒼馬が登場し、既報通り全日本プロレスの6月シリーズに全戦参戦することを改めて報告。DDTの3大会を欠場する上、KING OF DDTも不参加となる高尾は「6月に全日本プロレスにほうに全戦参加することになりまして、DDTを3試合休むことになってKING OF DDTも出ないということで。KING OF DDTは両国のメインを張るチャンス、それを自分から逃すっていうのは嫌なので悩んだんですけど、今のままではメインを張る実力がないっていうのが自分の中にありまして、DDTのトップになるためにはまた違う環境でプロレスを学んで、飛躍をしたいと思っているので6月は全日本に出ることになりました。全日本で学んで少しでもDDTのトップレスラーになるために頑張ってきますので、よろしくお願いします」と挨拶。
続いてすでに発表になっている7月25日の東京ビッグサイトでのハンドメイドINジャパンフェスでの路上プロレスに加えて、伊豆での路上プロレス第2弾として7月2日の15時から伊豆海洋公園で開催されることが発表された。同所はプールがあるため「濡れてもいい格好で来て下さい。雨天決行です。どうせ濡れますので」とのこと。
そして9月22日と23日の新宿FACE2DAYSだが、22日の昼が東京女子、夜がDNA。23日の昼がBOYZ、夜がガンプロだと発表された。
ここで木高イサミが登場してドロップキックのメンバーで面白いことをしたいと考え、『酒場プロレス』を開催すると発表。「やっぱり普段ドロップキックで8割方お酒を飲んでプロレスを見ているんですよ。お酒とプロレスの相性は非常にいい、と。なので、全席自由! 飲み放題! 4000円! 安い! 飲み放題!」と発表すると、観客は拍手喝采。イサミは「お、いいね。そしてちょっと気が早いですが、もう抑えました!」と言って、6.23蕨でプレ旗揚げ戦、7.15と8.28に新木場で開催すると発表。
基本的にはドロップキックのメンバーが出場選手と説明したイサミは「(欠場中の遠藤哲哉も)早く復帰させますんで。お酒を我々が持ち込むので、好き勝手に飲んで下さい! 僕が真剣にやる悪ふざけに皆さんを付き合わせます」と意気込みを語った。
さらに8.23両国大会のメインに立つ選手を決めるKING OF DDTトーナメントが、6.6春日部大会から始まるため、参加選手が飯伏、佐々木、彰人、ヤス、坂口、高梨、石井、入江、アントン、竹下、福田、大石、松永、平田、樋口、DNA枠の16名だと発表。この日の全試合終了後に抽選会を行うとアナウンス。
最後に現在一時帰国中のディック東郷さんが登場。ベトナム初のプロレス団体『NVP』を旗揚げし、プロレス学校も開校することになった東郷さんは「僕がベトナムに渡った理由はベトナムにはプロレス文化がない、だから面白いなと思って。ただベトナムには僕の親戚がいるんですよ。プロレス団体はないけど、僕の親戚はいるんですよ。だから以前、僕がDDTにいろんな国の親戚を送り込みましたけど、これからはベトナムでレスラーを育てて、いつかは日本に僕の育てたベトナム軍を送り込みたいと思います」と、かつてキューバやイタリア、ハワイなどにいた“親戚”の存在を臭わせ、東郷イズムの継承者をDDTに送り込むことを予告した。
“レスリングマスター”と呼ばれた東郷さん自らプロレスを教えるとのことで「僕も20数年やってきた経験を活かして世界に通用するレスラーを育てたいと思う」と語った東郷さんだが、最近DDTファンになって東郷さんのことを知らないお客さんに向かって「一応言っておきますけど、僕は昔DDTに所属していてた、言わばここに上がっている選手たちの大先輩です。久しぶりの故郷DDT、すごい楽しみです。海外でもDDTの噂はよく耳にするので、久しぶりのDDTを存分に楽しみたいと思います。それではこれからDDTスタート!」と自己紹介しつつオープニングコール。
第1試合
酒呑童子、スマイルスマッシュが入場したあとに入場してきたアイアンマン王者のアジャ。ヤスと彰人も低姿勢でアジャ様と握手。彰人vs.坂口で試合が始まると、まずは彰人がタックルでテイクダウン。すると坂口がシャープシューターを仕掛けていくが、彰人はすぐに脱出して弓矢固め。
タッチしたヤスは背中を引っ掻いていくと、ニーリフトを叩き込むが、坂口が睨み付けると思わず後ずさり。そこに高梨が入ってきてヘアーホイップで投げると赤井にタッチ。ミドルキックの連打からランニングキックを叩き込んだ赤井。
しかし耳元で絶叫したヤスはアジャにタッチ。片手でヘアーホイップしたアジャは赤井の顔面を踏みつけるとサッカーボールキック。続いて彰人が逆水平チョップを叩き込むと、アジャもチョップを叩き込む。さらにヤスがシルバーブレットを投下すると、ハーフダウンの赤井の顔面に低空ドロップキック。
顔面掻きむしりから串刺しエルボーを叩き込んだヤスだが、赤井も串刺しフロントキックを返すとブレーンバスターの体勢。ヤスが逆に投げようとしたが、その反動を利用して投げた赤井は坂口にタッチ。
腹パンを叩き込んだ坂口はヤスを相手コーナーに投げてアジャを睨み付ける。するとアジャもヤスにタッチを要求。ヤスがタッチに応じると、アジャは坂口の蹴り脚をキャッチして張り手。だが、坂口は腹パンからランニングキックを叩き込むとPKを狙う。かわしたアジャは裏拳を叩き込むとバックドロップで投げて彰人にタッチ。
坂口はドロップキックを叩き込んで高梨にタッチ。赤井とのトレイン攻撃から高梨が彰人を座らせると、そこに赤井が羅人グロー。しかしタカタニックを防御した彰人はヤスと3Dを決める。ヤスはコーナーに登っていくが、エプロンから赤井が足止めすると、そこに坂口が串刺しランニングニー。その間に高梨が彰人にバッカス(=変形雁之助クラッチ)を決めるがアジャがカット。
そのアジャを坂口が場外に連れ出すと、コーナーから赤井がプランチャを投下。リング上では高梨がタカタニックを狙ったが、彰人がそのままシットダウンして両ヒザをマットに叩き付ける。アンクルホールドをエビ固めで切り返した高梨は、キックアウトした彰人の背中に乗ると、そこからタカタニックをズバリと決めて3カウント。
してやったりの表情の高梨。そしてアジャと睨み合う赤井。今後の展開に注目だ。
第2試合
平田がダンスをするあまり勝利から遠ざかっているT2ひーを劇的にビフォーアフターするために、DDTの大社長にしてW-1のCEOを務める高木が考案した“匠の技”が。新メンバーオーディション。
まずはオーディションの審査員を務める高木、大鷲、平田が登場。そして高木が「平田メガネがチカチカと眩しい中、T2ひーの新メンバーオーディションを開催したいと思います。世界中から集まってきたT2ひーオーディションメンバー、出てこいや!」と呼び込むと、岩﨑、ニラ、松永、そして謎の外国人であるデヴィン・スパークス、リック・エリスが登場。
まずは大鷲がインタビュアーとなり、オーディション参加者に意気込みを聞いていく。
岩﨑「僕はこのT2ひーに入って上を目指したいと思います!」
大鷲「岩﨑さん、今ここにいることを後悔してないですか?」
岩﨑「後悔はしておりません!」
大鷲「だったらもっといろいろとよく考えてください!」
ニラ「最近ホントに控室での居場所もなくなってきたので第二の平田一喜選手になれるように頑張りたいと思います!」
大鷲「DJさん、募集しているものに何でもかんでも応募してはいけません!」
松永「高木さんと大鷲さんの尻を叩いて、ストロングなチームを目指しまーす!」
大鷲「松永さん、我々尻を叩かれても年齢的な問題であなたの気持ちに応えられないかもしれないけど頑張ります」
そしてデヴィンとリックが英語でまくし立てると、高木が「日本に来られて嬉しいです。私が好きなのは寿司と天ぷらです」「高木さんに会えて嬉しいです。彼はジャパニーズ・ストーンコールドとして海外でも最も有名な……」とデタラメに訳す。
さらに平田もオーディション参加者だと意気込みを尋ねられるが、「いやいやいや、審査員でしょう?」と逆に尋ねる。しかし高木から「そんなわけないだろう! 元々お前のことを審査するオーディションなんだよ! お前がいたら俺たちマトモな試合が出来ないんだよ!」と言われると平田は「ひでー大人たちだな! いいよ! 俺が試合で魂ぶつけて、気持ち見せつけてやるよ!」と逆ギレして、とりあえず4vs.4に分かれて試合をすることに。
権力者の高木と見た目が強そうなガイジン2人を抱き込んだ平田は「お前らT2ひーでやっていくってことは魂かけろよ。ってことで闘いのゴングを鳴らせー!」と叫ぶ。そして高木&平田&デヴィン&リックvs.大鷲&松永&ニラ&岩﨑に分かれて試合開始。いきなりデヴィンとリックが同時トペを発射すると、高木と大鷲がチョップ合戦を展開。「叉焼! この黒豚野郎!」とここぞとばかりに悪口を言う高木だが、ラリアット相打ちに持ち込んだ大鷲はニラにタッチ。
リングインするなり自らダウンしたニラを無理矢理起こした平田はランニングエルボー。だが、マイク・タイソンばりに耳に噛みついてニラは松永にタッチ。コーナーで手に唾して平田の顔に押し付けた松永は「マツ・ナガ・トモミツ!」ポーズ。続いて岩﨑がサッカーボールキック。そして大鷲が平田をロープに貼り付けてチョップを叩き込む。
さらに松永がブレーンバスターで投げていくが、コルバタを返した平田は高木にたっち。ドラゴンリングインした高木を蹴りで迎撃した松永だが、高木はフライング・クロスチョップを連打。ニラは避けたように見えたが、なぜかダウン! 松永がコーナーに登るが、ドロップキックでエプロンに蹴落とした高木はぶっこ抜きブレーンバスター。
そこにデヴィンとリックが入ってくるが、大鷲がダブルラリアット。その大鷲に平田がミサイルキックを発射するが、平田をミドルキックで蹴り倒した岩﨑は、相手コーナーの上になった平田GOサングラスを手にする。それを装着すると、あの曲がGOする。しかしすぐに奪い取ったデヴィンは平田にサングラスを返却。
そこに高木がデヴィンとリックの分のサングラスも持ってきて3人でサングラスを装着。あの曲がGOすると、大鷲組が襲いかかるが、曲に合わせて迎撃。なぜかあのダンスが踊れる謎の外国人……。そして岩﨑をデヴィンが抑えると、リックがロープの上からダイビング・ヘッドバットを投下。
しかしダンスが悪かったのか届かず自爆。すかさず高木が飛び込んできて岩﨑をシットダウン・ひまわりボムで叩き付けて3カウント。そして高木は「大鷲さん、どうやらこの試合をもってT2ひーオーディションの合格者を発表しないといけませんね」と言うが、大鷲は「高木さん、今プロレス界で希に見る珍事を見たばっかりでそんなテンションになれるか不安なんですけど、やっぱり決めなきゃいけないんですかね?」。だが、それも含めて全部審査対象だという高木は、デヴィン&リックが合格者だと発表。
決め手は最後のダイビング・ヘッドバットだという高木は、あれを見て「只者じゃない! 僕はこういう人大好きです!」と力説。
不合格になって落ち込む平田に「どう考えてもお前より面白いだろ」と力説した高木だが、大鷲が「もう平田さん、このDDT内にどこに行っても用なしだと思うんですよ。ここまでしてしまったのには私たちにも責任があると思うので、お客さんに決めてもらいましょうか」と言ったため観客に向かって「平田をT2ひーで見たくない人?」と尋ねる。
観客は無言。それならと「平田をT2ひーを見たい人?」と尋ねると拍手喝采が起きたため、高木が今後T2ひーは高木、大鷲、平田、デヴィン、リックの5人でやっていくと発表した。
第3試合
関本&岡林の持つKO-Dタッグ挑戦が決まっているMIKAMI&石川が、樋口&勝俣のDNA勢相手に試運転。石川はMIKAMIとお揃いのシースルーノースリーブを着用して登場。
石川vs.樋口で試合が始まると、いきなりショルダータックルの相打ちからチョップ合戦。さらにショルダータックルで樋口がぶつかっていっても石川は倒れない。逆にショルダーブロックで樋口をなぎ倒した石川だが、樋口もドロップキックを返す。
続いてMIKAMIと勝俣がリングイン。スピーディーな展開から勝俣がサマーソルトキック。さらにアームドラッグからのランニングエルボーを叩き込むが、MIKAMIもドロップキックを返すと石川にタッチ。強烈なチョップで勝俣を悶絶させた石川は、ランニング・フットスタンプ。
さらに石川がMIKAMIをのど輪落としで投げると、MIKAMIはムーンサルトプレス状態で勝俣の上に落下。そこからニーオンザベリー式キャメルクラッチに捉えていったMIKAMI。全体重を乗せて勝俣を踏みつけた石川は、勝俣をコーナーに投げつけると逆片エビ固めへ。
どうにかロープに逃れた勝俣はエルボーで向かって行くが、ニーリフトで突き上げた石川。しかし勝俣もロープに飛び乗ってのミサイルキックを返すと、足を掴む石川に延髄斬りを叩き込んで樋口にタッチ。串刺しラリアットからブレーンバスターで石川の巨体を完璧に投げた樋口はラリアットを狙ったが、石川も相打ちに持ち込む。
だが、走り込んでのラリアットで石川をなぎ倒した樋口は串刺し攻撃を狙う。これをビッグブーツで迎撃した石川はコーナー二段目からミサイルキック。タッチを受けたMIKAMIはデュランダルを狙ったが、受け止めた樋口はコーナーに投げつける。
タッチを受けた勝俣がミサイルキックからコーナーに飛び乗ってのムーンサルトアタック。さらにムーンサルトプレスを投下するがカウントは2。勝俣はXファクター(=相手の頭を掴んでジャンプして決める開脚式フェースバスター)を狙ったが、石川が飛び込んできて勝俣をキャッチして後方にブン投げる。
そしてラダーをリング内に入れてMIKAMIに渡す。そこに樋口がビッグブーツを叩き込んで吹っ飛ばすと、ラダーを場外の石川に投げつける。そして樋口が上空にトスした勝俣がMIKAMIにダブルフットスタンプを投下。
続くファイアーバードスプラッシュをかわしたMIKAMIはミッキーブーメランを勝俣の後頭部に叩き込む。ならばと石川のダイビング・フットスタンプからMIKAMIがスワントーンボムを投下。樋口がカウント2でカットしたが、石川が樋口を場外に追いやる間に、MIKAMIが450°スプラッシュを投下して勝俣から3カウント。
<試合後コメント>
MIKAMI&石川修司
MIKAMI「勝ったね」
石川「いやもう当たり前です」
MIKAMI「当たり前だな」
石川「6月14日で、関本岡林、大日本のリングでもう、俺はやり慣れてるぐらいの相手なんで、どんな相手かはわかってるんでね、でも、関本大介、岡林裕二はMIKAMIさんみたいなタイプと当たったことないと思うんで」
MIKAMI「ないな」
石川「これが、ピンチであるかもしれないけどチャンスでもあると思うんで」
MIKAMI「いやチャンスでしょ!」
石川「MIKAMIさん次第だと思います」
MIKAMI「ピンチはチャンスだから。丸め込みがもらえるぞかなり」
石川「そうですね。あと向こうは、鍛えすぎて頭も脳みそになってる可能性すごく高いんで、技巧的な事なく向こうは真正面な事しかしてこないんで、変化球に弱いんで、丸め込みでもイケルと思います。だから、僕が真っ向勝負してMIKAMIさんが変化球で勝ちましょう。三振取りましょう」
MIKAMI「石川に色々聞いてるから攻略法は。大丈夫だよ大阪大爆発だよ、イケるよ」
石川「勝ちます。MIKAMIさんがKO-Dトーナメント蹴ってまでこっちのタッグ」
MIKAMI「かけてるから」
石川「やっぱり、両国うちらもタッグチャンピオンとして両国のリングに上がりたいんで」
MIKAMI「いいね、最高だね」
石川「お願いします」
MIKAMI「行こう、チャンピオンとして。ちょっと変えないとな〜外敵だからね俺からしたらもう、関本岡林って。他団体の人だからね。なんでDDTが取らねーんだよって、あと誰が居るんだよって。まあ、このコンビはちょっと色々可能性あるな。面白いよ」
——コメントで変化球で行くと宣言して、相手に伝わってもそれは大丈夫?
石川「向こうは同じことしかできないんでね。プロレス見てればわかりますけど、ラリアットとアルゼンチンと、ジャーマンしかしないんでね」
MIKAMI「なるほど」
石川「あと逆水平か。4つしかないから」
MIKAMI「なるほど! さすがだね」
石川「コントローラーで言えば上と下と右と左しかないから。パターンわかりますよ。こっちはボタンいっぱいありますから」
MIKAMI「上上下下左右左右BAだよ。無敵だぞ」
石川「向こうはついてこれないと思うんですよ。大丈夫です」
MIKAMI「さすがG石川」
——石川選手は今日、樋口選手と初対戦でしたが。
石川「いやーやっぱりDDTには珍しいヘビー級レスラーなんで、面白かったですし、もっともっとガツガツしてもらってもよかったし、ほんとにもう、俺を食うぞってぐらい来てもらってもよかったんで、もっともっとやりたいなって。どこのリングでもいいんでまたやりたいですよ。デビューして1年で(KO-D無差別級に)挑戦ですか?」
——半年ですね
石川「半年? そんな人、今までいなかったですよねDDTで」
MIKAMI「最初の絡みよかったよ〜」
石川「面白かったんで、またどこのリングでも。僕は負けないんで」
MIKAMI「とにかく6.14大阪は、必ず俺たちが獲る」
石川「僕の大谷ばりの直球と、昔の星野みたいな」
MIKAMI「三上智也のスライダーだよ高速スライダーだよ」
石川「大丈夫です、息はあってますんで。多分、向こうは僕の大きさとMIKAMIさんの身長差にびっくりすると思うんで。関本がキョロ見して」
MIKAMI「MIKAMIこんなちっちゃいのかって」
石川「そういう意味では勝ちます。僕に合わせて打ってもMIKAMIさんにあれってなるんで」
MIKAMI「久々にタッグ巻くぞ—! 藤波さん以来だ」
第4試合
20歳になった竹下がアントン、福田とのライアンズが入場したあと、ディーノだけでなく大石もササダンゴも「ホモ」だとアナウンスされてからディーノ組が入場。2つのいつどこ権を両腕に装着したディーノは、なぜかササダンゴと炎武連夢ポーズをしてから登場。
アントンとササダンゴの先発で試合開始。アントンが突然『サティスファクション』を歌い出すと、釣られてササダンゴも歌い出し、歌いながらロックアップする両者。続いて福田とディーノがリングインすると、ナックルでの殴り合いから福田がラリアット。男色クローを狙ったディーノだが、かわした福田。
そして竹下と大石がリングイン。コーナーから「大石チャント」をするディーノとササダンゴの声に応えるように竹下をアームドラッグで投げた大石だが、竹下は逆水平チョップからキチンシンク。さらにアントンが攻撃していくが、エプロンからディーノが羽交い締めにした上に乳首攻め。
さらにササダンゴがマスクをめくってからアントンの乳首を愛撫する。大きなダメージを受けたアントンにディーノはナイトメアーをお見舞い。大石がオラップに捉えると、ディーノがライオンプッシュアップでケツをアントンの顔面に押し当てる。
朦朧とするアントンをスリーパーに捕らえていったディーノ。“落ちそう”になるアントンだが、どうにかこらえると福田と竹下が『また逢う日まで』を歌ってアントンに檄を贈る。これでアントンが復活してバイオニックエルボーを叩き込んで竹下にタッチ。ダイビング・クロスボディーを決めた竹下は、ササダンゴと大石をドロップキックでまとめて吹っ飛ばすと、ディーノにゼロ戦キック。
さらに男色殺法をかいくぐってブルーサンダーで叩き付けるとジャーマンを狙うが、ディーノは急所蹴りから20歳のお祝いにリップロック。そして福田とササダンゴがリングインしてくると、アントンと竹下も入ってきてライアンズは連係攻撃。竹下のブレーンバスターからアントンがフィストドロップを落とすと、福田が前方回転ネックブリーカー。
福田が腕を決めると、マイクを持ったディーノと大石が『チャンピオン』を歌い出す。するとササダンゴが反撃開始。福田の足を踏んづけ、チョップの打ち合いから垂直落下式リーマンショックを決めるがカウントは2。なおもディーノたちが『チャンピオン』を歌い続けると、観客も一緒になって「♪ライラライラライラライ」と歌い出す。
コーナーでディーノがもんまりの体勢になると、大石がアントンと竹下を叩き付けるが、福田が大石を押し付ける。さらに福田は大石にラリアットを狙ったが、大石は直伝トルネード・クラッチで丸め込んで3カウント。
試合終了後、8月の両国大会に天龍源一郎の参戦決定が発表された。
新所属選手の発表
休憩明け、亜門GM、高木大社長と共にスーツ姿の男が登場。その男はよしもとクリエイティブ・エージェンシーに所属するお笑いコンビ「てのりタイガー」の渡瀬瑞基。甘いマスクに女性人気も高く、将来を期待されているという渡瀬だが、彼には芸人以外にプロレスラーになりたいという夢があったため、芸人として活動しながら練習生として入団させてほしいという相談があったという。
すでにほかの練習生と一緒に練習をはじめているが、前例のないためDDT側が吉本側と協議した結果、DDTと吉本の“2団体所属”になることを発表した。
渡瀬について高木は「渡瀬君は知人を介しての紹介で、見ての通りまだ若いですし、何より本人が本当にマジメにプロレス入りをアピールしたので、僕としても彼の気持ちに応えたいと思って今年からうちの新人練習生と交じって練習をしています。吉本さんとDDTの2団体所属というどっかで聞いたことのあるような形ですが、とにかく基礎から、1からいろいろと教えていって、行く行くはダイビング・ヘッドバットも練習させたいなと思っています」と説明。
続いて渡瀬の担当マネージャーであるよしもとクリエイティブ・エージェンシーの大谷氏が「てのりタイガーは普段、渋谷にある吉本∞劇場というところで漫才をやっているんですけど、どうしても諦められない夢があると、僕はプロレスラーになりたいです、という相談を受けまして。DDTさんとずっと協議を続けてきまして、この度DDTさんのほうから寛大に2団体所属という形で所属させていただくことになりました。てのりタイガー渡瀬瑞基とビジネスパートナーとして仕事をしていくと共に、吉本興業はプロレスラー渡瀬瑞基を全面的に応援してきたいと思います」と後押しを約束。
最後に渡瀬本人が「DDTプロレスファンの皆様、はじめまして。吉本興業の渡瀬瑞基です。自分は普段、吉本興業でお笑い芸人として活動しているのですが、小学生からの夢であるプロレスラーになりたいと相談したところ、芸人を続けながらでもプロレスラーを目指していいと言ってくれた高木社長に感謝しております。そして、それを許してくれた吉本興業にも感謝しています。そして一番感謝しているのは『プロレスを頑張ってこい』と背中を押してくれた相方です。相方に今日ぜひ観に来てくれとチケットを渡したのですが、今朝『お腹が痛くて家を出られない』と連絡がありまして、今日は残念ながら来ていないのですが、これからは1日も早くデビューして、皆様に応援してもらえるように頑張りますのでよろしくお願いします」と挨拶して、早速笑いを取ってみせた。
<バックステージコメント>
高木三四郎&渡瀬瑞基&大谷マネージャー
高木「発表したとおり、てのりタイガーの渡瀬瑞基さんが2団体所属となりました。芸能面に関しては吉本さんなんですけど、プロレスに関してはDDTのほうで面倒見ていくということになりました」
——プロレスラーに憧れた経緯や目指すきっかけは?
渡瀬「小学校の頃から、プロレスが大好きで見てたんですけど、身体がすごくちっちゃくて、途中でプロレスラーになるというのを諦めてたんですけど、成長していって自分の身体も身長も伸びて、でもそん時にプロレスラーになるって夢は忘れかけてたんですけど、芸人をやってプロレスを見てて、プロレスラーになりたいって気持ちがどんどんどんどんまた戻ってきて、それでどうしてもなりたいって事吉本に伝えたらDDTさんを紹介していただき」
——憧れてたプロレスラーやよく見ていた団体とかは?
渡瀬「一番最初に見たプロレスラーは獣神サンダー・ライガー選手です」
——身長・体重とスポーツ経験は?
渡瀬「身長176cm、体重は今75kgで、スポーツは野球と水泳とバスケをやってました」
——練習生ということですが、DDT本体に所属になるのでしょうか、DNA所属になるのでしょうか?
高木「本人にももちろん話はしたんですけど、現在DDTではDDTでデビューするということではなく、DNAでデビューするという事ですね。一応その方向で考えてはいます」
——改めて入団しますとファンの皆さんの前で発表した感想は?
渡瀬「やっぱり普段立っている劇場と、お客さんの層とかも全く違ってどういう反応なのか不安だったんですけども、すごく暖かく迎えてくれたのでより一層頑張ろうと思いました」
——DDTの印象は?
渡瀬「そうですね…DDTプロレスリングは僕も色んな団体見るんですけど、やっぱり一番面白いなと。見てて面白いなと、僕も入りたいなという印象でしたね」
高木「男色ディーノとかいるけど大丈夫?」
渡瀬「大丈夫です(苦笑)」
高木「男色ディーノとかと試合組まれるかもしれないよ?」
渡瀬「はい(苦笑)」
高木「大丈夫なの?」
渡瀬「その時は相方を身代わりにしたいと思います」
高木「吉本さん的にも大丈夫ですかね? 男色ディーノの試合ご覧になったと思いますが」
大谷Mg「そうですね、是非こっちの舞台にも男色ディーノさん出ていただければと(笑)」
——いつから練習生としてトレーニングを始めてたんですか?
渡瀬「トレーニングを始めたのは、1ヶ月ちょっと前」
——気が早い話ですけど、デビューして対戦したい方は?
渡瀬「そうですねー、やっぱまだほんとに一からなので、誰とでも闘いたいんですけど、やはり飯伏さんと闘ったり、一番最初の憧れであった獣神サンダー・ライガー選手と闘ったりはしたいと思います」
——今、練習は芸能の仕事とプロレスの練習どのぐらいの比率でやってらっしゃるんですか?
渡瀬「8:2でプロレスの練習を」
高木「大丈夫ですか?(笑)舞台も上がってるんだよね、ちゃんとね?」
渡瀬「はい、舞台も上がってるんですけども、その、時間が取られる仕事とかはお断りして」
高木「いやでもそれだけ情熱を傾けてくれてるというのは、ほんと僕らとしても嬉しい限りで、やっぱりすごいやる気があって、前向きな気持ちなので、ほんとに先月、先々月ぐらいから色々動き始めて、身体がまだでききれてない所があるんで、それだとまだ難しいよという話を言ったら、自分で率先してジムを探して、そこでもうウエイトトレーニング日々やってるという状況なんで、すごいやる気と情熱はある子なんで、なんかほんとに一個一個彼が持ってる夢とか思いを実現させていきたいなと僕らも思ってますね。ほんとにバックアップはしていってあげたいなと思いますし」
——芸人として磨いて来た技をどのように生かせるか? またプロレスで得たものをどうやって芸人に還元できると思いますか?
渡瀬「そうですね、あんまり考えてなかったんですけど、芸人活動してる時はもちろん芸人なんですけど、DDTのリングに上がるときはプロレスラーって気持ちでいこうかなと思います」
——プロレス経験が芸人にプラスになることは?
渡瀬「そうですね、ライブとかで生意気な人いたらボコボコにします」
——相方の村さんにはいつ伝えたのでしょう?
渡瀬「マネージャーさんに言うタイミングの前に、プロレスやりたいんだけどって言ったらガンバレと言ってくれました」
——でも今日来なかったと。
渡瀬「今日来なかったですね(苦笑)。お腹の調子が悪かったみたいで」
——デビューの時期はいつぐらいを予定しているのでしょう?
高木「でもまだね、やっぱりいつっていうのは僕らも全く考えてないので、とにかく、ちゃんとリング上でできるようになって怪我しないようなスキルを身につけてからだと思ってるので、あとはもう本人の努力だと思ってるので、僕らも最低限の事は教えますし、あとは本人のやる気。やる気と努力によってはひょっとしたらもっともっと早く、上がれるかもしれないし。やっぱり今までの見てても、最低半年はかかるだろうし、あとはもうその、これが人によっては3ヶ月だったり4ヶ月だったりデビューしてる場合もあるんで。でもそれはもう渡瀬くん次第だと思いますね。やっぱ本人のやる気と情熱がどこまで続くかということだと思うんで、そこだと思いますね」
——渡瀬さんはいつ頃デビューしたいですか?
渡瀬「すぐにでもしたいんですけど、まあ、生意気な事は言えないんですけど、8月23日に(両国の)リングに立ちたいなとは思います」
高木「おっ! 生意気だな!(笑)まあでもそうですね、それはもう本人次第だと思うんで。僕らは特に焦ってないし、彼が努力して、僕らも問題ないって判断すればそういうこともあるでしょうし。一応DDTの大会なんですけど、まあ先程も言ったとおりDNAでデビューする感じではあるので、そこはちょっとどういう風になるかあれですけど、まあ特例といったこともありえるかもしれないし、わからないですねそこは。彼自身の努力しだいです」
——もし8月23日デビューしたら誰に見に来て欲しいですか?
渡瀬「そうですね。芸人仲間、先輩、後輩、あと家族に見て欲しいですね」
——芸人仲間というと具体的に。
渡瀬「同期とかがすごい応援してくれてるので、僕の同期NSC15期生なんですけども、結構もう世に出てる人が多くて、その人達が芸能活動で頑張ってるぶん僕はプロレスで頑張ろうと思うんで、見に来てもらいたいです」
高木「同じ吉本だったらね、(レイザーラモン)RGさんとかもやっぱりプロレスラーとかで活躍してるんで、結構ヤキモチ焼かれるんじゃない?」
渡瀬「RGさんとHGさんには、『俺たちの夢をお前に託した』って言われたんで」
高木「そうなの!? それはすごいじゃない。じゃあもう本人たちは知ってるんだ?」
渡瀬「はい」
高木「そうなんだ」
——渡瀬さんがプロレスのスキルが高かったらDDTに引き抜きというのは?
高木「いや、そこはもう二団体所属のほうが、うちも何かとそっちのほうがいいので、そこはもうね、やっぱりこの時点で二つのね、また違った事をやろうとしてるって事なんで、そこは頑張ってやってほしいなと。ひとつに絞るのは簡単なんですよ。やっぱり、ふたつ同時に進行して、芸人の道とプロレスラーの道とやるから、やっぱりすごいことであって、これがどっちかひとつに絞ったらただ単にね、プロレスラーで終わるし、芸人で終わっちゃうと思うんで、彼には誰もがやったことのないプロレスラーと芸人の二足のわらじを履いた人間で居てほしいなと思いますね。両立させてほしい」
——例えば、プロレスのタイトルマッチと漫才のコンテストの決勝戦がかぶってしまったらどっちを優先しますか?
渡瀬「すぐプロレスを」
高木「そうだな、今日はそう言っといたほうがいいよ(笑)。いやらしい質問する人ばっかだから」
大谷Mg「そうですね、でもそれぐらい生半可な気持ちじゃないってことだけ、これからどっちからも批判受けることあると思うんですけど、芸事がどうのこうのとかあると思うんですけど、本人生半可なき気持ちじゃないんで、しっかり応援していきたいなと」
——プロレスラーとしての目標と、芸人としての目標は?
渡瀬「プロレスラーとしての目標は、お客さんにすごい応援されるような、やられてもやられても立ち上がるような選手になりたいと思ってます。芸人としての目標は、まだ誰もやったことのないプロレスラー芸人として、テレビにどんどん出て、僕もプロレスを世に広めたいと思います」
高木「やるからにはね、どっちか本当に頂点目指してほしいなと思うんで、芸人だからって別に面白い試合やれとかそういうことじゃなくて、プロレスだったらプロレスで彼がシリアスな感じでガンガンやってほしいし、上にもくらいついてほしいし、でもお笑いのライブではとことん人を楽しませる、笑わせるって事に特化して欲しいし、全然違う渡瀬っていう像が見えればそれはそれでほんとに素晴らしい事だと僕は思うんで、彼のそういう方向性を目指してほしいなと思いますね。だから期待してますよ、やっぱり、ルックスもいいし、そこでやっぱりある程度行ったら、うちのタイトル戦線とか、そういうこと目指していって頑張ってほしいなと思いますね。ただ、男色ディーノはいずれ近いうちに。それはもうしょうがない、登竜門だから」
渡瀬「わかりました」
第5試合
チーム・ドリフのKO-D6人タッグ王座にゴールデン☆ストームライダーズが挑戦。高尾と佐々木の先発で試合が始まると、まずは佐々木がショルダータックル。しかし高尾も佐々木の突進をかわすとカウンターのドロップキック。タッチを受けた入江は笑顔で降伏ポーズをする佐々木に釣られてしまう。そこに蹴りを見舞った佐々木は宮武にタッチすると、飯伏も入ってきてトレイン攻撃。
さらに佐々木が宮武をモンキーフリップで投げると、入江を飛び越し……そうだが、やや当たる。続く飯伏もフットスタンプはかわされて自爆。宮武をエプロンに出したドリフは石井と高尾が場外からダブルのドロップキック。
さらに高尾がボディへのエルボーからレッグドロップ。蹴り上げていった石井に対し、逆水平チョップを返していった宮武だが、石井は入江にタッチ。高尾と石井がスリングショット式フットスタンプを落としていくと、最後に入江がスリングショット式テディベア(=ヒップドロップ)を投下。
宮武も入江に逆水平チョップを叩き込むが、入江のエルボー一発に吹っ飛ばされてしまう。入江は串刺しラリアットからジャンピング・ブレーンバスター。宮武もジャンピングバックエルボーを返すとようやく飯伏にタッチ。入江をフランケンで投げて場外に追いやった飯伏は佐々木と同時に場外ダイブ。
リングに戻った飯伏はソバットからのミドルで入江を蹴り倒すと、その場飛びムーンサルト。入江もカウンターでブラックホールスラム(=旋回式スクラップバスター)を決めると高尾にタッチ。高尾は飯伏の串刺し攻撃を蹴りで迎撃すると、背中へのフットスタンプから顔面への低空ドロップキック。さらに延髄斬りを叩き込むが、飯伏も返す刀でハイキック。
ダブルダウン状態から飯伏が沙希に佐々木にタッチすると、高尾のタッチを阻止した佐々木はドロップキック。だが、NOW OR NEVER(=カナディアンバックブリーカーの体勢からのリバースDDT)をアームドラッグで切り返した高尾はミサイルキック。高尾はボディへのエルボーからトラースキック。
そこに石井と入江が入ってきて入江を上空にトスしての上からイリエを投下。高尾はジントニックを狙ったが、飯伏はバックからクラッチすると高尾と佐々木をまとめて投げていく。だが、石井が飛び込んできてスライディングキック。さらにタイガースープレックスを狙った石井だが、佐々木はこれをクロスフェースをで切り返す。しかし入江がカット。タッチを受けた宮武が飯伏と連係攻撃を決めると、飯伏が宮武「クスリ!」と指示。
大量の錠剤を口に含み水で気飲みして流し込んだ宮武は「よーし、決めるぞ!」と覚醒。石井はそこに蹴り倒すが、カウント2で返した宮武はラリアットで次々にドリフをなぎ倒すと、入江の巨体をボディスラムで叩き付ける。自らコーナーに頭を打ち付けた宮武は石井にハートアタック(=スピアー)。
カウント2で返した石井に宮武はシットダウン式バーディクト。しかし着地した石井は宮武の顔面にトラースキックからのオーバーヘッドキック。さらにダブルアームDDTの体勢。宮武はリバースで切り返そうとしたが、踏ん張った石井は顔面をニーリフトでカチ上げるとニールキックを叩き込んで3カウント。
<試合後コメント>
チーム・ドリフ
石井「長期防衛を目指しているので、まず今日、2度目の防衛。また防衛できて良かったです。またどんどん5回(ベルトを)巻いてるんでどんどん防衛しないと意味ないと思ってるんで。ずっと防衛します」
入江「今までで一番防衛してた回数が多いのは?」
石井「ちょっと勉強不足。でも2回でイケルと思う。いや? もう1回Wikipediaで調べてみます」
入江「一番防衛するチームになろう。でも落とす気は全くないので、ずっと守っていこうと思います」
高尾「このベルトの長期政権を今度は築いて行こうと思います」
入江「(週プロ)加藤さんなんかありますか?」
週プロ加藤記者「薬でパワーアップする宮武選手にはどんな気持ちでしょう?
石井「いや、あんな短時間で効くと思えないし、なんか、すごいリングが滑ったのがすごい迷惑でした。もう少し綺麗に飲んで欲しいですよね」
高尾「(石井は)潔癖症だから、そこ気を使えよ」
入江「加藤さんなんかありますか? (東スポのO記者が)今の質問(に対して)『なんて質問するんだ』って顔してましたよ」
週プロ加藤記者「ニールキックの決まり応えはいかがでした?
石井「今日もいい感触が足にあって、必殺技がすごいまた昔以上に自信にもてているんで、これから色んな試合にむけていい武器になると思っています」
——高尾選手はこれでチャンピオンとして全日本プロレスに全戦参戦になるわけですが。
高尾「そうですね、まだちょっと自分はDDT来月休んで、キングオブDDTも休んで全日本に行くんですけど、DDTのトップになるために違う環境で勉強して行くのがいいと思ったので、また強くなって戻ってきます」
第6試合
メインは札幌で佐々木に奪われたいつどこ権を奪い返したKUDOが因縁の相手であるHARASHIMAの持つKO-D無差別級王座に挑戦。ちょうど1年前にHARASHIMAに敗れてから「時計の針が止まったまま」というKUDOとしては、ここでHARASHIMAに勝って両国に向かって時計の針を進めるしかない。両者の戦績はここまで6勝6敗1分とまったくの五分だ。
HARASHIMAは握手を求めるがKUDOは無視。試合開始のゴングが鳴ると、KUDOは牽制のローキックを出していく。組み付いたKUDOだが、HARASHIMAはグラウンドに引き込むとガブっていく。バックに回ったHARASHIMAはそのまま回転しながら腕十字を狙うが、クラッチしたKUDOはレッグロックで切り返す。
再び腕十字を狙うHARASHIMAだが、クラッチが切れた瞬間にロープに逃れたKUDO。ビクトルヒザ十字を仕掛けたHARASHIMAはレッグロックにスイッチ。そこから弓矢固めにスイッチしたHARASHIMAだが、KUDOは体を捻って脱出。
KUDOはタックルを狙ったHARASHIMAにカウンターのニーリフトを合わせる。顔面にモロにもらってしまったHARASHIMAは朦朧としながら場外にエスケープ。慎重にリングに戻るが、KUDOはサッカーボールキック。まだ朦朧としているHARASHIMAを蹴り倒したKUDO。
しかし蹴り脚をキャッチしたHARASHIMAはボディブローを叩き込む。さらにフットスタンプを連続投下したHARASHIMAは串刺しエルボーからKUDOをコーナー二段目に寝かせると、ロープを掴んでジャンプしてフットスタンプを落とす。
エルボー合戦になるが、KUDOは明らかにボディ攻めが効いてる様子。HARASHIMAはなおもキチンシンク。10分が経過し、コブラツイストに捉えたHARASHIMAだが、KUDOはロープに逃れる。KUDOの腹を踏んづけていったHARASHIMAはブレーンバスターの体勢に。だが、踏ん張ったKUDOはロープに飛んだHARASHIMAを追走して8×4(=走り込み串刺しジャンピング肘打ち)。
スワンダイブを狙ったKUDOをトラースキックで撃墜したHARASHIMAはスリングショット式レッグドロップを狙ったが、かわしたKUDOはエプロンからランニングロー。さらに場外で倒れているHARASHIMAにスリングショット式ダブルニードロップを投下。
場外カウント15で戻ったHARASHIMAだが、KUDOはミドルキックから8×4,ダイビング・ダブルニーアタックと決めていく。KUDOがミドルキックを叩き込むと、HARASHIMAも真っ向からミドルキックを返す。ミドルの打ち合いからお互いに「効かねぇな」と言いながらなおも蹴り合うと、HARASHIMAが左ヒジを抑えて動きが止まる。
だが、ジョン・ウーで吹っ飛ばしたHARASHIMAは串刺しフロントキックからKUDOをコーナーに乗せる。15分が経過し、KUDOはエルボーでHARASHIMAを逆さ吊り状態にすると地獄の断頭台を投下。腹筋の力で戻してかわしたHARASHIMAはスワンダイブ式ダイビング・ダブルニードロップを投下。
カウント2でKUDOが返すと山折りから蒼魔刀を発射。しかし回転エビ固めで切り返したKUDOは、キックアウトしたHARASHIMAにバズソーキック。これもカウント2で返したHARASHIMAだが、KUDOは「終わりだ!」と叫んでコーナーへ。だが、HARASHIMAはジャンプしながらパントキック(=下から顔面を蹴り上げる)を叩き込むと、コーナー上に追いかけていく。
しかしKUDOはニーリフトで突き上げて逆さ吊り状態にすると、今度こそ地獄の断頭台を投下。さらにダイビング・ダブルニードロップを投下するが、HARASHIMAは剣山で迎撃。しかし自らのスネやヒザにも大きなダメージを負ったHARASHIMA。
ダブルダウン状態となるが、先に立ち上がったHARASHIMAはエルボー合戦を仕掛けていく。お互いに倒れず、渾身のエルボーを打ち込んでいくと、HARASHIMAは不意打ちのボディブローからつるべ落とし(=カナディアンバックブリーカーから前方に落とすフェースバスター)。
だが、着地したKUDOはバズソーキック。キャッチしたHARASHIMAは山折りを狙うが、背後に回ったKUDO。バックを取り返したHARASHIMAはリバースフランケンで投げると、コーナーにもたれ掛かるKUDOに串刺し式蒼魔刀を叩き込む。
続くHARASHIMAの蒼魔刀を掟破りの逆蒼魔刀で迎撃したKUDO。20分が経過し、またもダブルダウン状態に。両者マットに両ヒザをついたまま張り手を叩き込む。ニヤリと笑ったHARASHIMAにKUDOがムキになって張り手を連打すると、HARASHIMAも猛然と打ち返す。立ち上がってHARASHIMAの張り手をかわして張り手を叩き込んだKUDOはHARASHIMAの手首を掴む。
だが、HARASHIMAはグーパンチを叩き込むと、そこからつるべ落としで叩き付け、スワンダイブ式蒼魔刀。だが、後転してかわしたKUDOはバズソーキック。カウント2で返したHARASHIMAは水面蹴り。ジャンプしてかわしたKUDOはバズソーキック。さらに蹴りのコンビネーションからスピンキック。
HARASHIMAもグーパンチを出すが、相打ちに持ち込んだKUDOはバックスピンキックを叩き込む。立ち上がろうとするHARASHIMAの後頭部にダイビング・ダブルニードロップを投下。さらに大の字に倒れたHARASHIMAにダメ押しのダイビング・ダブルニードロップを投下して3カウント。
1年ぶりに時計の針を進めたKUDOは酒呑童子の坂口と高梨も祝福。腰にベルトを巻いたKUDOはマイクを持つと「獲ったぞー! HARASHIMAさん、お疲れ様でした。ゆっくり休んでください。俺がこのベルトを持って防衛続けて両国まで突っ走ります!」とマイクアピール。
エンディング
ここで亜門GMが次の後楽園大会はKING OF DDTの決勝がメインのためKO-D無差別級の防衛戦は行わないと説明しているところに、スーツ姿に白ハチマキを巻き、腕にいつどこ権の証であるアームカバーをした大家健が、同じ格好をした今成夢人と共に登場。大歓声の中、本部席を陣取った大家は「後楽園ホールのお越しの皆さん、はじめまして。ガンバレ☆プロレス代表の大家健と申します。KUDO! KUDO、おめでとう! 俺は嬉しいよ! 学生プロレスの後輩のお前がチャンピオンに返り咲いてすげー嬉しい! でもな、これを見ろ。いつでもどこでも挑戦権! ガンバレ☆プロレスはプロレスをメジャースポーツにするために日々頑張っております。俺がチャンピオンになって両国大会のメインイベントに出ることは、プロレスをメジャースポーツにするために必要だ! 第一歩だ! この挑戦権はしかるべき時、しかるべき場所で使わせていただく! 俺が絶対に両国メインイベントに立つ! 俺がガンバレ☆プロレスだ。ウィーアー、ガンバレ☆プロレース!」と叫ぶと、『BAD COMMUNICATION』が流れ、今成が観客を煽る。「大家」コールの中、大家が引き上げていくと亜門GMが「昔の大家健と別人ですよ! あの自信満々な表情、立ち振る舞い! 大丈夫ですか?」とKUDOに尋ねる。
しかしKUDOは「何心配してるんですか? 僕はエビスコ酒場の店長で、アイツはただの平社員ですよ。何の問題もないです」とキッパリ。最後は改めて新王者のKUDOが大「クドウ」コールを浴びてから「1年ぶりに最高に美味い酒が呑めます。それはこのKO-D無差別級のベルトを肴に飲む酒です。このまま俺は両国まで突っ走ります。いくぞー! 酒盛りだー!」と酒呑童子のメンバーで乾杯をして祝杯をあげた。
KOD組み合わせ抽選会
メイン終了後にKING OF DDTトーナメントに出場する選手が一斉に登場。DNA枠は6.4 DNA北沢大会のメインで行われる中津vs.梅田の勝者になるとアナウンスされたあと、組み合わせ抽選の方法は抽選箱から引いたボールの中に書かれた数字の若い順に好きなトーナメント枠に座っていくと説明された。
DNA枠がI枠だと決められたあと、選手たちがボールを引いていく。最後に飯伏が引くと、選手たちは南側通路に移動。まず1番を引いた坂口がAを選ぶ。2番の佐々木はDNA枠の対戦相手となるJを選ぶ。3番の彰人はE、4番の樋口はN、5番のアントンはH、6番の石井が坂口と睨み合いならBを選んだ。
7番の松永は「樋口!」と叫んでMを選んで樋口戦が決定。8番の高梨はFを選んで彰人戦が決定。9番の入江がPを選ぶと、10番の大石がC、11番の竹下はGを選び、敢えてアントンのハッピーモーテル対決を選択。12番の飯伏はK、13番の福田はDを選んで大石戦が決定。
14番のヤスがOを選んで入江戦が決定。最後の平田は自動的にLとなり、飯伏戦が決定!
6.6 DDT春日部大会で行われるトーナメント1回戦の組み合わせは以下の通り。
▼KING OF DDTトーナメント2015 1回戦
坂口征夫vs.石井慧介
大石真翔vs.福田洋
彰人vs.マサ高梨
竹下幸之介vs.アントーニオ本多
中津×梅田の勝者vs.佐々木大輔
飯伏幸太vs.平田一喜
松永智充vs.樋口和貞
ヤス・ウラノvs.入江茂弘
<試合後コメント>
酒呑童子
KUDO「見ての通り、勝ちました。僕は、今、DDTで一番強いチャンピオンです。今日HARASHIMA倒したし、このままベルト、両国はもちろんだけどその先もずっと防衛して、今のHARASHIMAのポジションも超えてやろうと思っています。もうだれでもいいですよ。挑戦してきてください。大家健はもうどうでもいいですね。まだいつどこ、いくつあんの? 3つぐらいあんの? もうだれでも負ける気しないから、だれでも挑戦してきてください。俺はもう、躓かないでこのまま、DDTの頂点、DDTのトップ、DDTのエースになります! 以上です」
——大家選手は眼中にナシと?
KUDO「大家さんですか? 眼中ないっすね」
坂口「なんなんすかアレ」
KUDO「今日人気あるなとは思ったけど、あれだって意味分かんないじゃないですか? プロレスをメジャースポーツにするためにベルトって。それだって俺らがやってることですからね。まあ大家さんも思ってると思うけど、俺たちもプロレスをメジャースポーツにするために、命削って頑張ってるんで。修羅場くぐった数が違うんで、負ける気しないですね」
——大家選手だけでなく、男色ディーノ選手も二枚持っています。
KUDO「まあいつでも来てください。誰でも(いい)。もしHARASHIMAがいつでも取り返して来るんだったらいつでもやるし、誰でもいいですよもう。まあトーナメント今日決まりましたけど、俺は両国勝つつもりで。俺は経験あるんですけど、やっぱりトーナメント勝ち上がると、すごい勢いに乗るんすよね。でも俺は両国までに、それに負けないような防衛戦を、今ある3つですか? 3つ防衛重ねて、トーナメント勝ち抜いたやつより勢いつけて、両国で、誰くるかわかんないですけど迎え撃ちたいと思います。(週プロ)加藤さん何かありますか?」
週プロ加藤記者「対戦成績が取って取られて取って取られてになってることに関しては、この先どう考えていますか?」
KUDO「まあ、結果に関してはたまたまだと思いますけど、前回負けたら負けたくないって当たり前ですし。どう思うんですか?」
週プロ加藤記者「どこかでどちらかがこれを止めないと」
KUDO「いや過去の戦績見て下さいよ、連敗してることありますよ」
週プロ加藤記者「はい……」
高梨「どうしてくれんだよ、ほんとに! アニキの感動の戴冠をお前のくだらない知識と、よくわからない質問で(ごちゃごちゃにしやがって)。考えまとまってないのに質問しやがってこの野郎! 振られたからって喋んなくていいんだよ、帰れタワシ!」
KUDO「笑ってごまかすなよ!」
高梨「ほんとによ、なんなんだ!」
HARASHIMA
「最初にいいのもらって、そこからフワフワ試合してしまって、まあ今日のね、KUDOは今までのKUDOの中で一番強かったです。はい。とりあえず自分はベルトを守り切ってチャンピオンとして両国のリングに立つっていうのを一番の目標でやってたんで、今その目標がちょっとなくなってしまって、ちょっと、あの、なんすかね? ショックというか、ちょっと自分の想定外の出来事です。はい。でも自分は前を見て進んでいきますんで、はい、また頑張ります。ありがとうございました」