【コラム】第三ブランドの3・11大会の見どころ到着!今大会のテーマは『クレイジーユニオンを潰せ』
“1990年代の狂乱プロレスを再現する”というコンセプトで行われる第三ブランド、今回もラフファイト上等の猛者が集結し、因縁、遺恨渦巻く怒涛の闘いが繰り広げられる。
今大会のテーマは”クレイジーユニオンを潰せ”
昨年から独自で興行を行い、その盛況ぶりもあって、ますますその勢いに拍車がかかっているのがホー・デス・ミンを筆頭とする武闘派集団クレイジーユニオン。この勢いを止めるべく、他団体を含む様々なユニットから対戦要望が殺到。その中から特に因縁の深い2つのカードを中心とした対戦カードを中心に今大会は構成されている。
『第三ブランド高島平大会』
日程:2023年3月11日(土)
開始:17:45
会場:東京都・高島平区民館3階ホール
▼シングルマッチ 30分1本勝負
加藤茂郎
vs
クラッシャー高橋
片やリックフレアーを敬愛し、そのファイトスタイルから思想に至るまでオマージュしている加藤茂郎。第三ブランドではラフファイターというイメージがついているが、元々はグラウンドテクニックを中心としたテクニシャンで、昔ながらのアメリカンプロレスを得意とする。
対するはテリーファンクを敬愛し、前回大会で「俺の心はいつもテキサスにある」と明言。自他ともに”クレートテキサン”と称される、MAD OUTLAWSのクラッシャー高橋。
彼の得意とするスピニングトウホールドは対戦相手の足を破壊するほど威力は強烈だ。
両者は一度シングルマッチで闘っており、その時は加藤の仕掛けた4の字固めが決まった状態で場外転落、そのままカウントアウトで両者引き分けという結末だった。この対決はその時の決着戦という意味合いもあり、双方ともに意地でも負けられない。
共にアメリカンプロレスを敬愛し、そのファイトスタイルもそれぞれ目標とするファィトスタイルを彷彿とさせる。
この試合は単なるシングルマッチではなく、古き良き当時のアメリカンプロレスをオマージュしたものになるだろう。
▼シングルマッチ 30分1本勝負
吉田和則
vs
レザー・フェイス
北関東の雄であり、超絶ハイフライヤーという異名を持つ吉田和則が第三ブランド初参戦。
イーグルプロレス総帥であり、最近では北関東で行われる興行に行かないとみることができない強豪の一人だ。
トランポリンを使った滞空時間の長い空中殺法は必見の価値があり、地元民のヒーロー的な存在と言える。
対するはディアブロ軍の斬りこみ隊長であり、殺戮鬼と言われるレザー・フェイスだ。
爆音チェーンソーを振り回しながら会場を闊歩し、観客を恐怖のどん底に陥れるまさに危険な存在。とはいえ、その実力もかなりのもので、ディアブロ軍の勝利に関わっている事が多いのも事実だ。
この試合はいわゆる勧善懲悪のプロレスといっていい。絶対的ヒーロー感のある吉田と悪の権化であるレザー・フェイスというわかりやすい図式だ。
ただし、このカードで一つだけ懸念している事がある。ホー・デス・ミンの存在である。
現在執拗に吉田を挑発しているホー・デス・ミンは、吉田の参戦を”飛んで火にいる夏の虫”と豪語。どこかのタイミングで何らかのアクションを起こす可能性もないとは言い難い。
最後の最後まで油断ならない状況下での勧善懲悪プロレス、その結末はどうなるのか?
▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
松崎和彦/戸井克成/ヴァサライケウチ
vs
ガッツ石島/山田太郎/橋之介
TTT総帥ガッツ石島の掲げる”インディー統一”のスローガンの下、新たなユニット”れいわ鬼神組”が発足、まず手始めに第三ブランド制圧に本格始動。
そのターゲットとなるのは当然の事ながら第三ブランドの中核に位置するクレイジーユニオンだ。
石島にとっては”れいわ鬼神組”の初陣であると同時に対戦相手の中に松崎和彦の名前がある以上、絶対負けられないところだろう。
第三ブランドに限らず、様々な団体で死闘を繰り広げた両者だけにここは一歩も退く訳にいかない。
そしてもう一つのポイントは橋之介とイケウチの因縁。
前回大会で周囲が止めに入る程感情的にやり合った両者、互いに眼中にないと剛美しているが、それだけ意識している証拠。両軍の特攻隊長の激突にも注目だ。
そこに曲者戸井克成、夢闘派の初代覇王山田太郎が加わり、単なる乱闘試合ではない”バラエティに富んだ”試合になる事が予想される。
果たして第三ブランド制圧に向けて一歩リードするのはれいわ鬼神組か?クレイジーユニオンか?
▼メインイベント 敗者梱包マッチ 時間無制限1本勝負
ホー・デス・ミン
vs
ディアブロ
遺恨に遺恨が重なり、もはや誰にも止められなくなったホー・デス・ミンとディアブロの関係。元々両者は盟友関係にあったが、些細な事で関係が決裂、今やドロ沼の抗争を繰り広げている。今回、両者の希望により、シングルマッチが組まれる事となった。
両者から出された条件は
①ストリートファイトマッチ
②出来る限りの凶器を用意する事
③時間無制限
3点で、運営サイドとしてはこれらの条件を受諾。さらにこの試合は”敗者梱包マッチ”という試合形式を取る事にした。
第三ブランドでも度々登場するフレコンバッグ(工事現場で廃材を入れたりする大型のバッグ)に”どんな形であれ”相手を梱包した段階で勝利が決まるというもの。
尚、この試合には双方セコンドは1名とし、それ以外のメンバーが介入した段階で即時失格となる。
また、このセコンドは”相手選手を梱包する際はサポートがゆるされる”為、この解釈による駆け引きなども勝敗のポイントとなるだろう。
そういう意味ではセコンドにつく選手も大きなカギとなる。
この対戦が決まった段階で既に双方とも”抹殺”を宣言しており、大荒れの試合になるのは明らか。さらにはこの試合に直接関係ない他のユニットも双方に因縁がある為、勝敗云々など関係なく襲撃をかける可能性もないとは言えない。
まさにプロレス地獄変とはこの事。最後の最後まで何が起きるかは誰も知らない・・・