「トリプルHさん、見てますか?」IWGPジュニア王者となった高橋ヒロムがWWEと契約したドラゴン・リーへメッセージ
1月4日、新日本プロレスがアントニオ猪木追悼大会『WRESTLE KINGDOM 17 in 東京ドーム ~闘魂よ、永遠に~』を開催。第7試合ではIWGPジュニアヘビー級選手権試合 4WAYマッチとして、王者・石森太二vs高橋ヒロムvsエル・デスペラードvsマスター・ワトの試合が行われた。
前哨戦から「なんで4WAYなんだ」「やりたくない」「前哨戦でタッグを組むってなんで」と、BOSJ覇者・ヒロム、前王者デスペラード、石森からシングルで勝利しているワトが石森を含めて混迷を極める発言を繰り返していたこの試合。
前日会見でもデスペラートとヒロムが「3ヶ月間(前哨戦)やり続けてきて何か言うことあるかってあるわけないだろ」とげんなりした様子を見せていた。
試合が始まるとお互いを裏切り合う攻防から、ワトに集中砲火。だが場外戦ではお互いの技を受け合い全員がダウンし、リングでもお互い打ち合いダウン。
息を吹き返したヒロムとデスペラードが激しい攻防を繰り広げるが、ワトが漁夫の利を狙いヒロムにレシエントメンテIIで3カウントを狙うも石森がレフェリーの足をひいて阻止。さらにワトにイス攻撃から投げようとするが、ワトがレシエントメンテで叩きつけるもフォールはヒロムがカット。ならばとワトはヒロムをジャーマンで叩きつけるが2。
ワトはレシエントメンテIIを狙うが、切り返したヒロムがTIME BOMB IIで叩きつけ3カウントを奪った。
敗者3人は言葉少なに悔しさを語って会場を後に。ヒロムは「2年ぶりなんて思わないでしょ。『またヒロムかよ!』ぐらいのテンションじゃないの?この新日本プロレスっていうのは、すごい人間しかいないわけだからね。その中での駆け引き、騙し合い、信じ合い。4WAYらしい試合だったんじゃないかなと思うよ。この後3WAYだか4WAYだかで勝っても、誰も納得いかないでしょ。俺も石森太二から取るまでこのベルトを巻きたくないなとかって思ってるよ。あとね何と言っても『BEST OF THE SUPER Jr』でボッコボコにやられた金丸、ノブおじを倒さない限りこのベルトを巻くことはできないかもしれないなぁ。ノリで巻いちゃったらゴメンけどね!」とベルトへの思いを語る。
そして最後に「俺の友達であり、高橋ヒロムを作った男、ドラゴン・リー。いやぁ、また遠くに行ってしまったな。今までさ、団体間の見えない壁によって、俺とドラゴン・リーは巡り会えなかったのさ。でもその壁がまたさらに、高くなってしまったなと。そんなところに行ってしまったなと思います。でも、その、高い高い高すぎる壁は、下の方なのか、真ん中なのか、上の方なのか、分かんないけどさ、たぶん小さな小さな扉があるんだよ。そこをコンコンってやれば『何?』ってドラゴン・リーが出てくるかもしれない。小さなドアがあることを、1月1日のグレート・ムタvs中邑真輔で知ったんだ。と、いうことは、面白ければ実現すると。そういう風に、俺は取りました。別にすぐじゃなくてもいいんだよ。俺はずっとこの位置で待ってる。だからドラゴン・リー、オマエもトップに立ってくれよ。その時は、考えてください。(※カメラを覗き込むようにして)トリプルHさん、見てますか? 高橋ヒロムですよ!」と、先月末にWWEと契約したドラゴン・リーへメッセージを送った。