「ドアを開けっ放しにしてくれよ」“新日本vsDDT”の禁断ハードコア対決は決着つかず!エル・デスペラードと佐々木大輔の因縁はタイトル戦へ?!
19日、東京都・国立代々木競技場にて『タカタイチ2人合わせて50周年記念興行』が開催され、エル・デスペラードと佐々木大輔の初対決が実現した。
デスペラードは近年鎖国気味であった新日本プロレスの中で他団体の選手の名を挙げてIWGPジュニア王座戦を希望するなど積極的に交流していく姿勢を見せており、5月にはGLEATの王者であるエル・リンダマンとの対戦を実現。
葛西純との死闘などデスマッチでも名勝負を残してきたデスペラードだが、今大会ではDDTでのハードコア&デスマッチの第一人者とも呼べる佐々木大輔との初対戦が実現した。
この試合は、エル・デスペラード&ランス・アーチャーvs佐々木大輔&MJポーのタッグマッチで行われ、“鈴木軍vsDAMNATION T.A”という新日本とDDTのトップヒール軍対決の構図に。
デスペラードと佐々木は、握手を交わしてからお互いの手にキスをして試合開始。
紳士的な立ち上がりとは裏腹に試合は序盤から荒れ模様となり、場外戦やダムネのセコンド陣の介入などリング内外が大混乱。さらにランスとポーの超ヘビー級対決でリングが揺れ、佐々木のダイビング・エルボードロップ、デスペラードのマッドスプラッシュと互いに得意とする飛び技も繰り出される。
佐々木が掟破りのエル・エス・クレロを狙うと、デスペラードはギターラ・デ・アンヘルで叩きつけるが、佐々木もクロスフェイスで捕縛。デスペラードがヌメロ・ドスを狙うとポーがマスクを剥ごうとしてカットし、その隙に佐々木がイスでデスペラードを殴りつけるとレフェリーが佐々木の反則負けをコール。
消化不良な決着となり観衆からもガッカリした声が上がる中、佐々木が「あんなんでとめんじゃねー!延長だ延長!」と叫んでデスペラードと殴り合いを展開するも延長戦が開始されることはなく、両陣営のセコンドが2人を無理やり引き剥がす。
マイクを取ったデスペラードは「続けてーのは山々だがな、この興行でタカタイチはおしまいなんだ。俺たちの興行じゃねーんだ」となだめ、「次、俺1・4でタイトルマッチあるぜ。葛西さんにも約束してるし、今更1個2個増えたところで、俺が葛西さん相手にした約束が軽くなるとも思わねーし、全部叶えるし、俺はあんたとタイトルマッチがしてーんだよ。やろうじゃねーか!このままノーDQで繋げたら、どっちかがダメになるまで続けちゃうけど、俺は葛西さんと約束したから。必ず生きて次に繋げるんだ。この試合は絶対次に繋げる。いいか?DDTさんに上がることになるかもしれねー!あんたが新日本に来ることになるかもしれねー。もしくは、俺が葛西さん追っかけてFREEDOMSに行ってそこにあんたが現れるかもしれねー。全部巻き込んで、俺夢を見させてもらいますよ。あんたと一緒に、全部ひっくり返させてもらう!」と次はノーDQ戦でタイトルをかけて闘うことを宣言。
これを受けた佐々木は、「お前が、デスペラードが開けた、そのドア、開けっ放しにしといてくれよ」と返し2人はしっかり握手。デスペラードが佐々木の手の甲に約束のキスを交わした。