【試合詳細】12・8 ストロングスタイルプロレス後楽園ホール大会 【レジェンド王座】真霜拳號vs関根“シュレック”秀樹 タイガー・クイーン&梅咲遥vs藪下めぐみ&マドレーヌ 藤原喜明&関本大介&日高郁人vsスーパー・タイガー&船木誠勝&石川雄規
- 2022-12-9
- 試合
- リアルジャパンプロレス
『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.20』
日程:2022年12月8日(木)
開始:18:30
会場:東京・後楽園ホール
観衆:851人(満員)
▼シングルマッチ 30分1本勝負
[CRYSIS]KAZUKI(PURE-J)
8分20秒 無効試合
[DarkerZ]ダーク・タイガー
▼タッグマッチ 30分1本勝負
○間下隼人/槙吾(Mil gracias)
10分48秒 FSR
●ブラック・タイガー/阿部史典(プロレスリングBASARA)
▼3ウェイマッチ 30分1本勝負
[CRYSIS]○ジャガー横田(ディアナ)
7分53秒 十字架固め
●高瀬みゆき(フリー)
※もう1人は[DarkerZ]ダーク・パンサー(DarkerZ)
▼藤原喜明組長50周年記念・石川雄規30周年記念試合 6人タッグマッチ60分1本勝負
藤原喜明(藤原組)/関本大介(大日本)/●日高郁人(ショーンキャプチャー)
13分6秒 スリーパーホールド
スーパー・タイガー/○船木誠勝(フリー)/石川雄規(フリー)
▼セミファイナル タッグマッチ 60分1本勝負
○タイガー・クイーン/梅咲遥(ディアナ)
15分46秒 タイガー・スープレックス・ホールド
[CRYSIS]藪下めぐみ(フリー)/●マドレーヌ(ディアナ)
▼メインイベント レジェンド選手権試合 60分1本勝負
【第16代王者】○真霜拳號(2AW)
10分12秒 真剣→片エビ固め
【挑戦者】●関根シュレック秀樹(ボンサイ柔術)
※真霜が2度目の防衛に成功。
真霜がシュレックとのバチバチ格闘戦を制しレジェンド王座V2!間下がリベンジ狙い挑戦表明!タイガー・クイーンをCRYSIS&DarkerZが包囲!藤原喜明50周年&石川雄規30周年記念試合は大団円!
オープニング
まずは平井丈雅代表より挨拶。
平井代表「皆様、本日は初代タイガーマスク佐山サトルが率いておりますストロングスタイルプロレスにお越しいただきまことにありがとうございます。今大会開催させていただくにあたり、この大会が非常に大きな意味を持っております。皆様も御存知の通り、先日10月1日に、過激な仕掛け人新間会長と二人三脚でプロレスに革命を起こした、伝説のアントニオ猪木会長、佐山サトルを新日本プロレスに入れ、タイガーマスクとしてデビューさせたアントニオ猪木会長。アントニオ猪木会長がご逝去されました。本日この大会で、新間会長、佐山サトル、そしてこの会場にお越しの皆様とともに、猪木会長の栄誉を称えながらの、お悔やみの10カウントゴング、いえ、30カウントゴングを、佐山サトル、新間会長が鳴らさせていただきます。猪木会長は新日本プロレスを設立し、新間寿会長とともにプロレスの黄金時代を築きました。私が今でも思い出すのは、32年前に1989年、6月、猪木会長が政界に打って出た、スポーツ平和党を打ち上げ政界に進出するとなったときに、私もその事務所にお伺いしまして、2時間ほど猪木会長とお話させていただきましたが、その時に猪木会長はこうおっしゃってました。『俺のことはどうでもいい、君が俺の選挙を使って、君の好きな事をやったらいい。面白いことを君の人生の中でしたらいいんだ』とこういうふうにおっしゃったんです。自分の選挙を手伝えというのではなく、あなたの人生をより良くするために、俺の選挙を使え。こんな風なお言葉を受けたときに、本当にスーパースターというのは、相手を考え、己のことよりも相手の人生を考えているという、そういうお心を持っているのがスーパースターだと、その時に感じました。そして猪木会長はこうおっしゃいました。俺の全ては新間に、新間寿に任せてあるので、今日からのことは新間寿と相談してやってくれとおっしゃいました。あれから32年、新間会長、佐山サトル、そして猪木会長のストロングスタイルイズムを継承したい、その思いで佐山サトルが作り上げたこのストロングスタイルプロレスは、本日もここに居る皆様、応援してくださる皆様、ファンの皆様とともに、今日この地でプロレスをおこなわさせていただいております。ほんとにありがとうございます。本日は、その思い、皆様のプロレスを愛する思い、それを天国にいらっしゃるアントニオ猪木会長に思いを馳せ、皆様とともにこれからも歩まさせていただきたいと思います。本日の激闘、22人、猪木会長に捧ぐ試合となります。よろしくお願いいたします」
第1試合
ロックアップからDタイガーがロープに押し込むが、KAZUKIが切り返すとエプロンから薮下が羽交い締めにし場外に引きずり落とす。薮下とマドレーヌが凶器を使いながら場外でリンチに。
リングにDタイガーを投げ入れると、薮下とKAZUKIがコーナーに振り、薮下のイス攻撃とKAZUKIのアルミバケツ攻撃。さらに薮下がDタイガーをイスに座らせると、KAZUKIが脳天にアルミバケツを叩き込みロープに飛んでランニングニー。フォールもレフェリーが反則と見てカウントを叩かない。
KAZUKIは柔道の帯をムチのように攻撃し、そのまま帯を使ったチョーク攻撃。薮下とKAZUKIが左右から帯をつかんでDタイガーの首を絞めあげていく。これはDチーターがカット。
KAZUKIは帯をエプロンの薮下に落たせると、そのまま場外に飛び降りロープへのチョーク攻撃から、KAZUKIがリングにフェイスバスター。さらに逆片エビ固めで捕らえながらサミング。これを離すと背中へのニードロップからコーナーに顔面を叩きつけ、さらに逆コーナーに顔面を叩きつけ背中へのストンピング連打。
薮下がエプロンからヘッドロックで捕らえ、KAZUKIが逆コーナーに振って串刺しニー。再度コーナーに振ろうとするが、Dタイガーが髪を掴んで耐えると、KAZUKIをレフェリーに叩きつける。DタイガーはKAZUKIをコーナーに振ってDチーターが串刺しラリアット。さらにDタイガーも串刺しニーから木刀を持ち出し、Dチーターが振るとDタイガーがボディに木刀攻撃。さらにDチーターがマドレーヌからアルミバケツを奪うとKAZUKIの顔面にかぶせ、Dタイガーがそのバケツを木刀でフルスイング。
倒れたKAZUKIをブラッディーサンデーで叩きつけフォールも薮下が帯攻撃でカット。
DタイガーとDチーターがロープに振ろうとするが、KAZUKIが二人まとめてコードブレイカーで迎撃すると、Dタイガーをコーナーのサードロープに寝かせ、Dチーターもセカンドロープに寝かせると、KAZUKIがコーナーからのリバーススプラッシュ式ダブルニードロップで二人まとめて潰していく。コーナーに登ったKAZUKIがDタイガーにダイビングニードロップを投下しフォールも2。
KAZUKIは顔面に膝蹴り連発からロープに飛ぶが、Dチーターが追走ボディスプラッシュからコードブレイカー。さらにDタイガーがダブルアームの体勢も、薮下とマドレーヌが帯攻撃で吹っ飛ばす。
Dタイガーが木刀、KAZUKIがアルミバケツを持って走り込み、Dタイガーの木刀攻撃をガードしたKAZUKIだったが、Dタイガーボディに木刀攻撃。だがKAZUKIもアルミバケツ攻撃を叩き込み、薮下が帯攻撃から帯を使ったチョーク攻撃。マドレーヌもリングに上がり殴りかかると乱闘状態に。これを見てレフェリーがゴングを要求しノーコンテストとなった。
納得いかないDタイガーがレフェリーに木刀攻撃も、薮下が帯攻撃で救出した。
第2試合
先発は阿部と間下。バックの取り合いからリストの取り合い。グラウンドの攻防となりフォールの切り換えしあいから阿部がヘッドロック。間下はヘッドシザースで抜けて距離を取る。
間下がヘッドロックからショルダータックルで倒し、下がった阿部がBタイガーにタッチ。間下も槙吾にタッチ。
Bタイガーが槙吾と向き合うとなぜか「反則だ」と抗議。レフェリーが仕切り直させると、ロックアップからバックの取り合いに。Bタイガーが足を刈って倒しグラウンドに持ち込もうとするが、槙吾が抜けるとサッカーボールキック。マスクを掴んで引き起こすとエルボーとDタイガーのチョップの打ち合い。Dタイガーがサミングからストンピングを落とし、顔面を踏みつけながら阿部にタッチ。
阿部はロープに振ってアームホイップからフォールも2。
阿部はBタイガーにタッチ。
Bタイガーはリストを捻って腕ひしぎから指も捻る。これが注意されると指へのストンピングからロープに指をこすりつけていく。
Bタイガーはストンピングからロープを使った腕固め。これを離すと足を刈って倒し、顔面を踏みつけるがレフェリーが反則カウント。
Bタイガーが槙吾の両足をコーナーのセカンドロープに乗せて股裂き状態にすると、走り込んだBタイガーが急所を蹴り上げる。Bタイガーは阿部にタッチ。
エルボーの打ち合いから阿部がビンタ。コーナーに振って回転浄土宗。ロープに飛ぶが槙吾がドロップキックで迎撃し間下にタッチ。
間下はエルボー連打からロープに振ってキチンシンク。さらにPKからフォールも2。
間下はストンピングからコーナーに振ろうとするが、阿部が逆に振って串刺し攻撃。避けた間下がソバットからコーナーで座り込む阿部の肩に乗って踏みつけていく。
間下は引き起こすが、阿部がビンタから間下のエルボーの打ち合い。間下がミドルキック連打からロープに飛ぶが、阿部がドロップキックで迎撃し投げようとするも、間下がバックドロップで叩きつけるがすぐに立ち上がった阿部が伊良部パンチ。
阿部はBタイガーにタッチ。
阿部が羽交い締めにしてBタイガーがロープに飛ぶが、ラリアットは阿部に誤爆し槙吾がBタイガーにミサイルキック。
間下と槙吾がBタイガーをロープに振って、ダブルのミドルキックからサンドイッチPK。フォールも2。
間下はタイガースープレックスを狙うが、Bタイガーはバックキックの延髄斬りからデスバレーボムで叩きつける。
さらにコーナーに登るとダイビングエルボードロップを投下しフォールも槙吾がカット。
槙吾はバックブローで阿部も迎撃し、ロープに飛んでサスケスペシャル。
Bタイガーが間下に餅つきパワーボムを狙うが、リバースした間下が走り込むとラリアットの相打ち連発。
Bタイガーがロープに飛ぶが、間下がラリアットで迎撃しフォールも2。
間下はブサイクへの膝蹴りからフォールも2。
間下はFSRで3カウント。
<試合後コメント>
間下隼人&槙吾
間下「1回、レジェンドのチャンピオンシップ、真霜拳號に負けちゃったけど何一つ諦めてねえから。だって、こんな心強い選手いないでしょ。立ってよし、寝てよし、組んでよし、投げてよし、飛んでよし!同い年として頭下がりますよ。ありがとうございました!ホント最高です!」
――2人のタッグには手応えを感じましたか
間下「僕は感じました」
槙吾「結構いい感じでしたよね。相手がちょっとダーティというかズルい試合運びでしたけど、心強かったです。また機会があれば組みたいですね」
間下「ずっと闘ってきてるんで、ここからは我々ニュージェネレーションが色々おじいちゃん、おばあちゃんたちに噛みついていかないといけないと思ってるから。メインでどっち勝つかわからないけど、もう1回行きますよ、俺は!」
第3試合
高瀬がて4つを仕掛けるが、Dパンサーとジャガーがダブルのガットショットから走り込むが、高瀬がかわして二人まとめて串刺しラリアットからロープに飛ぶも、KAZUKIが場外から足を掴んで倒し、ジャガーがイス攻撃。Dパンサーにもイス攻撃から高瀬を場外に蹴り出し、Dパンサーをロープに振るが、Dパンサーはドロップキックで倒すと低空ドロップキック連発。
Dパンサーはボディスラムからコーナーに登り、旋回式ダイビングボディプレスからフォールも2。
Dパンサーがコーナーに再度登るが、KAZUKIが足を掴んで動きをとめ、正面に登ったジャガーが雪崩式ブレーンバスター。さらに浴びせ蹴りからフォールも高瀬がカット。
高瀬がジャガーをロープに振ってエルボーも、避けたジャガーとバックの取り合い。高瀬が背中にエルボーも、ジャガーがコーナーに振るが高瀬がコーナーに駆け上り飛び込もうとするも足を滑らせて落下する。エルボーの打ち合いから高瀬がコーナーに振って走り込むが、ジャガーが足を伸ばしてカットし、再度走り込んできた高瀬の脳天にカカト落とし。さらに走り込んだジャガーだったが、避けた高瀬が串刺しラリアットからコーナーに上りダイビングフォアアーム。フォールも2。
高瀬は足4の字で捕らえるが、Dパンサーがジャガーに首4の字。これはクライシスがカット。
ダーカーズがクライシスを蹴散らし、高瀬をDタイガーとDチーターが木刀攻撃で倒し、Dパンサーがバックドロップからフォールも梅咲遥がカット。
DタイガーとDパンサーが高瀬をロープに振るが、高瀬がDタイガーに、梅咲がDタイガーにそれぞれドロップキックからDパンサーを二人でブレーンバスターで叩きつける。高瀬がDパンサーにダイヤル固めも、2で返されるとロコモーション式のダイヤル固め。そこへジャガーが浴びせ蹴りでカット。
Dパンサーとジャガーがエルボー合戦からDパンサーがラリアットを狙うが、ジャガーがコブラツイストで捕らえる。高瀬がまとめてスクールボーイも2。
高瀬とジャガーがDパンサーをロープに振るが、高瀬をジャガーがスクールボーイも、Dパンサーがジャガーを、高瀬がDパンサーを次々スクールボーイ。ジャガーがロープング踵落としでカット。
ジャガーがロープに飛ぶが、高瀬が担ぐとカミカゼで叩きつけ、コーナーに登るとダイビングギロチンドロップ。フォールもDパンサーがチェーン攻撃でカットしフォール。これはレフェリーがカウントを叩かず。
高瀬がチェーンを持つとDパンサーと引っ張りあいになるが、ジャガーがそのチェーンでDパンサーを簀巻きにすると高瀬もまとめてDDT。
ジャガーがDパンサーを場外に蹴り出すと、高瀬が背後からエルボーを叩き込んで投げようとするが、ジャガーがヘッドシザースで丸め込み3カウント。
アントニオ猪木追悼30カウントゴング
初代タイガーマスク・佐山サトルと新間寿会長、初代タイガーマスクマスコットガールの野尻栞理さんがリングへ。
新間会長「こんばんは。今は亡き、アントニオ猪木、そして猪木寛至社長。長くお別れすることになりました。私共にとって、アントニオ猪木という人は、このリングの中では神でありました。この神に続いて、猪木寛至という人は、力道山先生の思いを込めて、事業家として、なんと世の中、人のためにできることがあるなら自分がやりたいという、非常に事業的な野望を持った、二人、アントニオ猪木と猪木寛至さんでございます。鳥は鳴けども涙を流さず、我ら一同は、涙乾く暇なし。猪木さんという人は、多くの人々に夢と希望を与え、そして多くの人に惜しまれつつ、この世を去りました。私が知り合った時には、新日本プロレス、その前は東京プロレスがありました。豊登さんの紹介で会いました、アントニオ猪木という人は、アントニオ猪木という人は、本当にこのリングの中の神でありました。
この神、アントニオ猪木さんに、倍賞美津子という人、女神がついておりました。倍賞美津子さん、この人を通じて、二人目の女神が新日本プロレスに誕生致しました。それは誰か?坂口征二さんの奥さんでございました。坂口さんは、全日本、新日本プロレスに両方誘われた時に決断をくだしたのは坂口さんの奥さんでありました。今新日本プロレスが悠々として50周年を迎えるにあたって、一番の功労者は坂口征二さんでございます。
先日わたくしは士道館の空手家の皆様約300人集まった会場へ招待を受けました。私の席の対角には、梶原一騎先生のご子息がおられました。私は梶原先生の言葉を、人々の前で私は語りました。それはなぜか?何を語ったか、愛と恋を話しました。梶原一騎先生は愛と誠を考え、そして本にして発表致しました。ある時『新間さん、あんた愛と恋の違い判るか?』私はよくわかりませんと申し上げたところ『愛とはなにか?恋とは何か?恋というのは相手の気持ちから、全てを自分のものにしたいという思いだ』。そして愛とはなんですか?『愛とは相手に与えるものだ。格闘技は恋である、プロレスは愛だ。しかしその愛と恋を併せ持つ人間が自分には二人だけ居るんだ』。先生それは誰でしょうか?先生は『一人はアントニオ猪木である。もう一人はタイガーマスクだ』と。それはなぜか?格闘技というのは、徹底的に相手と戦い、相手の良いところを見せずして自分が勝ちを得るためにどれだけの攻撃を相手に加えるか。愛というのはそうじゃない。愛というのは相手に与えるものだ。プロレスというのは手を与え、首を与え足を与え、しかしその見返りに自分も攻めることができる。プロレスというのはそういう、攻撃する力と受ける力を持ってるのがプロレスだと。格闘技を上回る人気を得たのはアントニオ猪木という人がいたからだ。梶原先生がこう申します。そして梶原先生が選んだ、愛と恋を併せ持つ男がタイガーマスクであります。そしてアントニオ猪木さんには倍賞美津子さんという素晴らしい女神がおりました。坂口さんが新日本か全日本か、どっちを選ぶか言われた時に言われた、さっきも言いましたように坂口さんの奥さんが新日本プロレスを選びました。坂口さんがいてこそ、今50周年を迎える新日本プロレスに受け継がれます。しかしその思いを、その思いをこの6m40の中に、誰とでも戦い、どんな戦い方でもするという、世界色んなところでも戦ったのはアントニオ猪木でありました。アントニオ猪木という人はほんとにこの6m40の中では神でありました。よくカール・ゴッチがプロレスの神様だとこう言います。しかし私は違う、この6m40のリングの中の神はアントニオ猪木だと、私は声を大にして言いたい。そしてそれをアントニオ猪木のあとを継ぐのはここに居るタイガーマスク。タイガーマスクとともに、私は今でもアントニオ猪木、涙を流さずにはいられない、そういう思いを私は胸に、今日は後楽園ホールの、平井が、素晴らしいステージを毎回してくれております。私共の孫が合宿をして、4人が5人がモノマネをするのは誰だ、平井丈雅です。平井がいてタイガーがいて、新間寿がいてアントニオ猪木が居た。こういう思いを私共は6m40のリングの中でいつまでもいつまでも思い続けたいと、元気ですかー!、あの人の声を忘れることはできない。アントニオ猪木が6m40のこのリングの中でどういう思いで戦ったか、今日はそれを伝えたくて、皆様の前に、私も調子悪いですけども、後楽園ホールへ。
さて佐山サトルと会いました。新間さん猪木さんというのは素晴らしい、そういう思いで今日このリングにあがらせていただきました。皆さんの思いは一つ、アントニオ猪木というのは本当に神であります、その弟子である藤原選手は今日来ておられます。藤原さん、あんた何十周年記念だ?50周年。アントニオ猪木の弟子であれば、50年経ったってまだレスリングができる。皆さんとこうやって思い出を語る時間が本当に今日はありがとうございます。私はアントニオ猪木という人の素晴らしさと、そして皆さんに与えられたアントニオ猪木という人の6m40を、自分が神として崇められるというような、そういう思いがあるならという、皆さん元気ですかー!、人がやらない、人ができないことを自分の夢として実現していこうと、これがアントニオ猪木の男のロマンであります。今日は本当ににアントニオ猪木のためにお集まりいただきありがとうございました。あつくあつく御礼申し上げます」
佐山総監「ご来場いただきましてまことにありがとうございます。我々のほんとの本心は、10カウントではなく、30カウントで天まで届けアントニオ猪木先生。天まで届くためのゴングを30カウントにさせてもらいます。皆さんよろしく願いします」
佐山サトルが追悼の30カウントを叩き、会場にイノキボンバイエが流れた。
<セレモニー後コメント>
初代タイガーマスク&新間寿会長
初代タイガー「走馬灯のように……心から、このゴングが届いてほしいと思いました」
――どんなことが思い起こされましたか
初代タイガー「優しいときの猪木さんです。思い出がいっぱいあるもんですから。いいときも悪いときもありますけど、いいときしか思い浮かばないです」
新間「ドイツにも行き、パキスタンにも行き、ヨーロッパに行き、いろんなところに行って、途中で怪我をしたり、興行後に糖尿病が酷くて慌てて韓国から日本に帰ってきたこともあった。ヨーロッパのときも、猪木さんはお腹の中に怪物を入れてたんだ。なにかっていうと、サナダムシ。サナダムシをお腹の中に入れてて、韓国の済州島で具合悪くなって、トイレが合わなくてなかなか出てこなくて。『新間、ヤバいよ!』って長~いヘンなモノぶら下げて出てきたんだ。『それなんですか』って言ったら、『見たらわかるだろ。これ、サナダムシだよ!』って。また30分後にも『出た出た!こんな長かったよ!』って言ったりね。いろんなことがあったけども。まあ、さっきリングの中で言ったね、6m40のリングの中で色々私も喋ることが好きで、『新間、お前リングの中で喋りたいことあったら喋っていいよ』って言われたことが、三菱電機の会長が北海道・札幌に来たときに、私はリングに上げて、猪木&坂口から花束を贈呈した。そのときは三菱電機の会長に切符を300枚買ってもらってた。社員の前で自分がリングに上って猪木さん、坂口さんから花束をもらうなんて、『こんなに嬉しいことはない』ってすごい喜んでくれた。そしたらそれを猪木さんと坂口さんと一緒に札幌のパレスホテルの地下の寿司屋に行ったときに、会長が『あんな大勢の人の前でリングに上って社員の前で花束をもらってこんなに嬉しいことはない』って。そしたら、猪木会長が『新間、俺は今まであんなにリングに上って喜んでくれた人を見たことがない。お前はいいことをやってくれた』って。で、10周年記念のときは俺は倍賞さんをリングに上げた。色んな人をリングに上げたけど、みんな本当に喜んでくれた。そういうような、人の喜びを見て喜ぶというのが猪木さんのリングの中での闘い。それでも梶原一騎先生が、こないだ士道館行って300人くらいの前で話したときに、愛と恋についての話をしたときに、そこの人たちはびっくりしたんだ。というのも、ウィリー・ウィリアムスとアントニオ猪木の闘いがあった。そしたら何人かはもうわかってたけどね、『ウィリーじゃ猪木に敵うわけがない』と。ということはどういうことで見極めつけたかっていうと、大山先生が言われたことが、大山先生は力道山先生とアメリカを回って何試合かプロレスの試合をやったことがある。そのときに大山先生が悟ったってことは、レスラーは受ける肉体を持っている。空手家はアタック、アタック、アタックで、攻撃のみ、受けをやってないと、レスラーってのは叩いても叩いても効かないんじゃないかと。大山先生はそういう話を僕と話してくれたんだ。『極真と日本プロレスの違いは自分はわかっている』と、そういうことを言ってくれた。なにはともあれ、大山先生も言っていたけども、極真とか色んな人が挑戦をしてきて、梶原先生が『愛と恋の両方を持つレスラーはアントニオ猪木とタイガーマスクだけだ』と言ったときは本当に嬉しかったね。タイガー、梶原先生はほんっっっとうにアンタをかわいがってくれたね。本当に嬉しかった。猪木さんのことは一晩でも話し出来る。パキスタンでどんなことがあった、ヨーロッパでどんなことがあった、っつって。藤原選手だって、ヨーロッパでなにを望んだって。一番なにを欲しがったって。漬物!1度日本に帰ってきたら『新間さん、頼みがある!』って来て、『漬物頼むよ!』って。こ~んな大きい袋に漬物入れて渡したら、いきなり開けてムシャムシャムシャムシャ食べ始めてね。いろんな選手がいたけど、み~んな猪木さんの側にいた人は強くなりたいって、そういう思いだったね。その代わりにトレーニングもすごかった!藤波さんなんか、腕立て伏せやる板で頭ぶん殴られて血を流してた。そいで、若手の選手2人が鹿児島でやったときに、鹿児島選手権だなんて言われて第1試合か第2試合かでやったら、猪木さんが竹刀持ってリング上がってきて、滅多打ちにして、『イス持って来い!』なんつって、座って『もう1回やれ!』ってやらせたんだよね。そしたら、ボディスラムは行く、バックドロップは行く、いろんな技が出てたのに、そこから技なんてなにも出なかった。そういう厳しさがアントニオ猪木だった。猪木さんはもう不世出なレスラーだと思いますよ。でも猪木さんと過ごした30年、40年。最後は会えなかったんでね。僕が殿堂入りするっつって、猪木さんに知らせたくて、何度も電話を入れたんだけども、電話を取り次いでくれなかったんだ。『今ちょっと出てます』『折り返し電話入れます』なんつって電話できなくて。それっきり、もう。会えずに亡くなっちゃったんだよね。さっき言ったように、鳥は鳴けども涙は流さず。新間寿はは泣かねども涙乾く隙なし。これ以外に言う言葉はありません。今日は本当にありがとうございました。平井ちゃん、今日はいいことしてくれたよ。ストロング小林さんの一周忌ってことでね、来年1月15日から2月28日までの間に、昭和の新日本プロレス関係の物故者を偲ぶ会をやりたいと思う。帝国ホテルで僕が日程を佐山ちゃんと相談して、マスコミの人、10人、委員になってもらって。昭和の新日本プロレス、それを未だにまだ分かる人、それを集めて、100人限定で偲ぶ会をやろう思って。平井に司会でもやらして。今日はホント猪木さんのために来ていていただいてありがとうございました。間下!これからお前、ここでお前もアントニオ猪木を目指せ!絶対にお前はいい選手になるんだ。期待してますよ」
第4試合
先発は関本とスーパー。ロックアップからスーパーがタックルも関本が切る。再度スーパーがタックルも、関本が切るがスーパーはバックを取る。関本はヘッドロックで切り返すと、スーパーはリストをとって切り返しグラウンドに。これを関本が潰してフォールも2。
スーパーがヘッドロックからタイガースピンで脇固めを狙うも、耐えた関本が巻き投げてフォールも1でスーパーがヘッドシザースで切り返す。
お互いロープに飛ぶと直角に交差し、スーパーがコブラツイストで捕らえるが藤原が一本足頭突きでカット。
スーパーが関本のエルボードロップを交わしてサッカーボールキックも、関本も避けて距離を取る。両者タッチ。
石川と日高がバックの取り合いからエルボー合戦。石川のエルボーに日高がアイルビーバックからのニールキックも、石川はキャッチしアキレス腱固め。日高はロープを掴みブレイク。日高は藤原にタッチ。
手4つから石川がコーナーに押し込むが、藤原が切り返してビンタからガットショット。さらに引き起こしてビンタも、チョップの打ち合いから石川がタックルを狙うが、藤原が避けて腹固めから脇固め。石川は回転して逃れようとするが、藤原が腕を離さず、石川が切り返して羽根折り固めからスリーパーで捕らえ、そのまま下がると船木が石川の背中にタッチ。
船木は掌底連打から首投げで倒しサッカーボールキック。フォールも2。
船木はスリーパーも藤原はロープを掴みブレイク。
船木はストンピング連打も、藤原はエプロンに逃れるが石川が藤原を羽交い締めに。船木が藤原の頭を掴んで鉄柱に叩きつけるが、藤原は自ら再度頭を金具に叩き込んで頭の硬さを披露。
リングに戻った藤原が船木の手を掴んで引き込み、頭突きからストンピング連打。さらにチョーク攻撃からコーナーに押し込みハートブレイクショットからのビンタ。顔面を踏みつけた藤原がビンタ。
藤原は一本足頭突きから関本にタッチ。
関本の逆水平チョップと船木のチョップの打ち合い。藤原が船木の背中にチョップから羽交い締めにすると、関本が船木の胸に逆水平チョップ連打。フォールも2。
関本がスリーパーで捕らえ、藤原が船木の足を掴むもスーパーが藤原にローキックを連打しカット。さらにチョップの打ち合いからスーパーは膝をボディに叩き込み、コーナーに投げ捨てる
船木がスリーパーから抜けるとチョップも、関本はガットショットから投げようとするが船木が脇固めで切り返す。これは日高がカット。
船木は首投げから石川にタッチ。
石川はスリーパーからヘッドロック。そのままグラウンドに引き込むが、関本がバックを取ると投げようとするが石川はビクトル式膝十字。これは日高がカット。石川はスーパーにタッチ。
スーパーはローキック連打からニールキック。さらにミドルキック連打からコーナーに振って串刺しジャンピングエルボーからネックチャンスリーで投げ捨て、二段式の飛び膝蹴り。フォールも2。
スーパーは投げようとするが、関本が逆に投げようとするもスーパーは着地しバックを取る。逃れた関本がロープに飛ぶが、スーパーはビッグブーツで迎撃しロープに飛ぶが、関本が力任せに巻き投げてランニングニー。関本は日高にタッチ。
日高はソバットから膝蹴り。さらにハイキックもハイキックの相打ちに。スーパーがソバットを叩き込み船木にタッチ。
船木と日高はチョップの打ち合いから船木がローからミドル連打。日高がキャッチも船木は掌底からミドルで倒し、再度ミドルもキャッチした日高がドラゴンスクリューからロープに飛んでショーンキャプチャー。船木はロープを掴みブレイク。
日高はローキック連打から投げようとするが、船木は膝蹴りを顔面に叩き込み、引き起こすとミドルから掌底。さらに膝蹴りから首投げで倒しPK.。フォールも2。
船木はチキンウィングフェイスロックで捕らえ、スーパーがカットに来た関本に変形羽根折り固め。藤原が石川を脇固めで捕らえ、逃れようとする日高を船木がスリーパー。これで日高がギブアップした。
試合後、藤原が石川に一本足頭突きを叩き込んだ。
<試合後コメント>
藤原喜明
――50周年記念試合を終えていかがですか
「次は一周忌だもんね」
――50年リングに上がり続けている心境は
「何度も言うけど、明日辞めよう、明日辞めようと思ってたらズルズル50年経ってしまった、しょうがねえよ。来てくれって言われるんだから。まあ、ありがたいことだよ」
――今後も、呼ばれる限りはまだまだやると
「あぁ。次は一周忌(※合掌)」
(※石川雄規ら5人と握手を交わし、歓談。全員で記念撮影)
石川雄規&スーパー・タイガー&関本大介
石川「本当に嬉しかったですよ。本当に興奮した。いつも対角線に立ってたからすごく新鮮だなって。何年か前のちょうど今頃、船木さんと初めてシングルマッチして、それで今回はじめて組ませてもらった。12月はいいことありますね(笑)」
船木「今年2回目なんですけど、特別な思いというか、あと何年こういう機会があるかわからないので、楽しもうとしてますね。藤原さんの攻撃も受けるし、こっちの攻撃も出すし、今日は金玉蹴られましたよ(笑)『えぇ?!(こんなことも)やるかぁ?!』って思いましたよ(笑)ビックリしましたけど、なんか嬉しかったですね。自分とちょうど20違いますけど、やられると『この小僧!』って感じで来るので。正直、こういう時間をもっと味わっていきたいと思いますね」
スーパー「僕は申し訳ないですけど、50周年、30周年、ただのお祝いの試合だけじゃなく、僕自身、しっかりと闘いの中でバトンを渡してもらうために、やっぱり猪木会長、佐山先生、組長が培ったストロングスタイル、そして船木さん、石川社長、私に繋いだ。これはただの記念じゃなく、これは本当にすべてのプロレス界に対して、我々の闘いがバトンなんだってことなんで、私は組長に対しても退く気がなかったんで。そして、闘いは味方である船木さんに対しても、石川社長に対しても、私の師匠に対しても、しっかりと『後は任せたぞ』っていう、意識を僕自身が戦いに込めたつもりだったので、これをうちの間下であったり、ストロングスタイルに集まる若い子たちに、この先輩たちの背中をしっかり見て、そして超えていかなきゃいけない。その覚悟を持って立っていかないとプロレス界は終わってしまうと思うんで。そういうつもりで闘いました」
――猪木さんの追悼セレモニーもありました。改めて思いをお聞かせください
石川「新間会長も仰ったように、神様ですよ。船木さんたちと違って近くにいることは出来なかったんで、ずーっと遠くから片思いで。両思いじゃない分、2倍恋をしてたって感じですかね(笑)」
船木「10代の頃だけ見てもらいましたんで、そういう意味では、二十歳になるとともに家出をしまして、最後の最後まで家に帰ってこなかった子供なんで、記憶ってのは若い時の記憶で止まってますんで、怖い猪木さん……常に怖い猪木さんしか記憶に無いですね。今でも」
石川「今でも覚えてるのが、船木さんとスパーリングやったときに、たまに、たまにマグレでいいとこ入ると船木さん褒めてくれるんですよ。それでキレイなハイキック食らうんですよ。私は左下からの視覚が弱いもんで。さすがだなあと思って(笑)そういうところは覚えてます」
――石川選手はゴッチさんのところに修行も行かれていましたが、そういう部分で意識することは
石川「導かれるようにして本当に素晴らしい方々に出会いました。僕はずっとバトラーツでやってきて、ボッコボッコと殴る蹴るしてたんですけど、ゴッチさんと話したら『ボコボコ殴る蹴るは良くない!』って(笑)結局見せずじまいで。僕もいつか向こうに行ったときに見せたいと思います。藤原さんとも離れて、ここでまた一緒になってるわけですから。そいういう意味では昔ボコボコにされた続きをやってる感じですかね。本当にずっと元気でやって欲しいです。それだけです」
第5試合
先発はマドレーヌと梅咲。マドレーヌがローと掌底で牽制していくが、梅咲がくぐり抜けてバックの取り合いからリストの取り合い。マドレーヌが尻へのミドルキック連打からロープに振っていくが、梅咲がドロップキックを叩き込み再度ロープに飛ぶ。マドレーヌがかわしていくとアームホイップも、梅咲もアームホイップから走り込むが、マドレーヌは足を刈って倒しフォールも1。両者タッチ。
ロックアップからクイーンがヘッドロック。クイーンはカニバサミで倒していくがマドレーヌが背後から蹴りつけ場外に落とす。そこへダーカーズが走り込み場外乱闘へ。
リングに投げ入れられたクイーンを薮下とマドレーヌがダブル攻撃で倒し、ロープに飛ぶがクイーンは二人まとめてクロスボディアタックで倒し梅咲にタッチ。
梅咲は投げようとするが薮下が丸め込むが2。
薮下はヘアーホイップからコーナーで顔面を踏みつける。
これを離すとボディスラムからマドレーヌにタッチ。
マドレーヌはボディスラムからタッチ。
薮下は梅咲の脳天にイスを叩き込み、再度ボディへのイス攻撃からダブルアームスラムからフォールも2。
薮下はアキレス腱固めもクイーンがカット。
薮下はマドレーヌにタッチ。
マドレーヌはボディスラムからフォールも2。
マドレーヌは変形膝固めからアキレス腱固め。梅咲はロープを掴みブレイク。
マドレーヌは薮下にタッチ。
薮下は帯攻撃から首投げで倒しスリーパー。これを離すと腕ひしぎも、梅咲はロープに足を伸ばしブレイク。
薮下はコーナーに叩きつけマドレーヌにタッチ。
マドレーヌはバトンを使ったチョーク攻撃。これを離すと梅咲のエルボーとマドレーヌのローキックの打ち合い。梅咲はエルボー連打から、走り込んで来たマドレーヌを避けてエルボーで倒すと、ロープに飛んでフットスタンプ。さらに走り込むが、避けたマドレーヌがミドルキックからボディスラムで叩きつけ開脚式ギロチンドロップ。フォールも2。マドレーヌは薮下にタッチ。
薮下は走り込んできた梅咲を払い腰で叩きつけ腕ひしぎ。これはクイーンがカット。
薮下がロープに飛ぶが、梅咲はカウンターのドロップキックから座り込んだ薮下の顔面にドロップキック。
梅咲はコーナーに上りミサイルキック。フォールも2。
梅咲はクイーンにタッチ。
クイーンはストンピング連打も、薮下がコーナーに振るがクイーンはサルトモルタルで着地し、走り込んできた薮下に風車式バックブリーカー。場外に逃れた薮下へクイーンはコーナーから三角跳びケブラーダを投下する。
リングに薮下を投げ入れると、クイーンはダイビングクロスボディアタックからフォールも2。
クイーンはコーナーに振っていくが、薮下はコーナー上に座り込むと走り込んできたクイーンの腕を取ってぶら下がり腕ひしぎ。
これを離すと、マドレーヌがクイーンの腕を掴み、そこへ薮下がダイビングフットスタンプ。
さらに変形脇固めで捕らえるがクイーンはロープに足を伸ばしブレイク。
薮下は帯攻撃連打。キャッチしたクイーンがガットショットからロープに振ろうとするが、薮下がボディへの膝蹴りから側頭部への低空ドロップキック。さらに投げ捨てジャーマンからフォールも2。
薮下はマドレーヌにタッチ。
マドレーヌはフェイマサーからフォールも2。
クイーンはエルボーも、マドレーヌは脇固めを狙うが耐えたクイーンがミドルキック。さらに髪を掴んで引き起こすとエルボーを打ち込み、ロープに飛ぶが薮下がエプロンから蹴りつける。
マドレーヌと薮下がロープに振ってダブル攻撃を狙うが、クイーンが避けると梅咲が薮下に、クイーンがマドレーヌにドロップキック。クイーンはマドレーヌにバズソーキックからフォールも、KAZUKIがレフェリーの足を掴んで場外に引きずり落とす。
KAZUKIと薮下がクイーンをコーナーに振り、トレイン攻撃からマドレーヌが逆打ちも1。
マドレーヌは腕ひしぎも梅咲がカット。
マドレーヌがロープに飛んでカサドーラを狙うが、クイーンはぶっこぬいてジャーマンからフォールも薮下がカット。
梅咲が薮下とKAZUKIをドロップキックで蹴散らし、エプロンに登ったダーカーズも場外に投げ捨てると、マドレーヌがクイーンに走り込むがクイーンが腕を巻き込んでタイガースープレックスホールドで3カウント。
試合が終わってもリングは荒れ模様となり、三軍が対峙して睨み合った。
<試合後コメント>
梅咲遥&高瀬みゆき
梅咲「試合に勝ったっていうより、全然関係ない人たちが勝手に試合に出てきて全部ごっちゃゴチャにして、セコンド介入も多すぎてメッチャむかつきました!」
高瀬「なに、あのセコンドでもない奴ら!」
梅咲「ジャガーさんが三軍に分けてやりあっていくんだって決めたら、真っ向勝負でやってやろうと思います。こんな勝手に出てきて、それを自分も高瀬さんの試合の時は見てるだけになってしまったので、自分もどんどん上がってやろうと思いました!」
高瀬「それは違うよぉ~(笑)それはいいことかわからんけど(笑)」
梅咲「でも、いい子で見てる方が馬鹿を見るなって、今日正直思ってしまったので」
高瀬「奴らと同じことをしたら奴らと同じに鳴ってしまうから、私はそこまで下がるんじゃなくて、私たちは上から、アイツらが下でチョコチョコやってるのを押しつぶします。それだけの力があるチームだと思ってるので、私たちは。私はジャガーさんにしてやられてしまったけど、セミではクイーンチームが勝ったんで。これからもクイーンチームが勝ち続けていきたいと思います」
第6試合
真霜がローから掌底で牽制。さらにミドルもシュレックもミドルで牽制。
真霜の蹴りと掌底を的確にガードしていったシュレックがローで距離を見ていく。真霜がローの打ち終わりにシュレックがタックルも、真霜が耐えるがシュレックは膝十字。真霜もアキレス腱固めで捕らえるが、シュレックは逆片エビ固めで切り返す。真霜もトーホールドも、お互い回転してスタンドに戻るとシュレックがバックを取ってボディシザースから腕ひしぎを狙うが、真霜はクラッチを切らずに回転するとヒールホールドを狙うがシュレックは潰してヒールホールド。逃れようと回転した真霜にシュレックはスリーパーも、真霜はボディシザースの足を捻っていくがシュレックは背後からエルボー連打。さらに回転して胴絞めスリーパー。真霜がロープに足を伸ばしブレイク。
ローの打ち合いから真霜がカーフキック。さらに膝裏へのロー連打からミドルキックも、キャッチしたシュレックがアバランシュプレス。たまらず真霜は場外に転がる。
リングに戻った真霜をショルダータックルでコーナーにふっ飛ばし、串刺しボディスプラッシュからフォールも2。
シュレックはアイアンクローも、真霜は下から三角絞め。シュレックはそのまま担いでバスターで逃れる。
シュレックがバックを取るが、耐えた真霜にベイダーハンマー。かわした真霜が掌底連打。シュレックはぶちかましでふっ飛ばし、再度走り込むが真霜がキチンシンクで迎撃しDDT。さらにDDTからサッカーボールキックも、キャッチしたシュレックがぶっこ抜きで投げようとする。耐えた真霜がビッグブーツも、受けきったシュレックがベイダーハンマー。真霜も受けきり延髄斬りからバックドロップで投げ捨て、さらに膝蹴り連発からヘッドバッドを叩き込む。続けて掌底から顔面に膝蹴り。膝をついたシュレックにバズソーキック、真剣と叩き込み3カウント。
真霜「いや、関根、シュレック、秀樹、やぱり、怪物だったなおい。全然倒れねーよ。何やってもよ。壁みて~だったよ。やばかった。やばかった。やばかったけどよ、無理やりでもなんでも、このリングに最後に立ってるのは、俺だ。俺だ!」
(帰ろうとする真霜の前にスーパー・タイガーと間下隼人が立ちはだかる)
間下「スーパー・タイガー、ちょっと下がってもらっていいですか?チャンピオン、やっぱあんたつえーよ。ストロングスタイルだ。だからこそ、もう一回、もう一度、次の挑戦者はこの俺だ。文句ありませんよね?」
真霜「ちょっとよ、ずっと、そこにいたのはわかってたよ。二人、スーパー・タイガー、間下隼人、二人いたのはわかってたよ。来るだろうなと思ってたよ。だけどさ、来るならもっと早く来やがれ!そうじゃねーと、お客さんの指示がついてこねーぞおい。一応、一応聞いてみよーか、次の挑戦者、間下隼人でいいですか?(会場から満場一致の拍手)支持、得てるじゃねーか、間下隼人。素晴らしいよ。OK、今決めてやる。次の挑戦者は間下隼人、テメーだ」
<試合後コメント>
真霜拳號
「おし!キツかったぁ~!やっぱよ、つえーよ。プロレスラーのよ、強さとよ、ちょっと違うんだ、アイツは。ホント、壁みてぇだった。岩みてぇだった。いやぁ、すげーよ。でもよ、通じないなら通じないなりに、こっちも関節難しい、ぶん投げるのも難しい、隙を突こうにもなかなかアイツ神経尖らせてやがる。あの強さにしてよ、油断は少なかったよ。でも、無理矢理だ。無理矢理打撃で勝利への道をこじ開けてやったよ。俺の打撃はよ、あの程度の、120kgくらいの壁じゃ止められないってこった!もう1度この場で言っとこうか。関根“シュレック”秀樹を倒したんだ。誰も文句ねえだろ?ストロングスタイルってのは俺のことを言うんだよ、オイ!俺のスタイルがストロングスタイルだ!だからアイツにも勝ったし、このベルトは今この手にある。次、間下隼人。テメーがストロングスタイル、そこを代表する選手だっつーなら、前より強くなって来いよ。幸いにも客の支持は得てるみてーだからよ。あとはテメー自身の力だ。どこまでやれるか、見てやるよ!そしてまた弾き返して、次の挑戦者、さらにその先を俺は見てるからよ。その先にいるのは、誰だ?スーパー・タイガーか?船木か?今日色々いたな。組長か?誰でもいいよ。そのあたり見てっからよ。最後にもう1回だけ。俺が!ストロングスタイルなんだよ!」
関根“シュレック”秀樹
「……あぁ、負けちゃったね。がっかりだね。ベルトほしかった。もうね、これでプロレス参戦して3年、4年経ったのかな。闘い方も分かってきたので、今日はいけるかなと思ったんだけど、今日一番心配してた試合運び、ここぞってときだよね。畳み掛けようと思うときに場外エスケープで1回流れを切られるっていう。それはMMAにない感覚。あそこはMMAだったらね、バンバン攻められる。でもプロレスは一旦切られる。ここだよなあ、ホント……。俺も子供の頃から散々テレビでプロレス見てたからそれは知ってるんだけど、いざやるとなるとこの試合運びってのは難しい。真霜選手ね、結構ダメージも与えてたし、スタミナも奪ってたんだけど、最後の根性がね、団体を背負うチャンピオンなのかなって。そういう気持ちを感じた。やっぱね、チャンピオンってのは強いんだなってのは感じたかな。蹴りだよね、やっぱ。蹴り。なかなかプロレスラーであんだけの蹴りを出来る選手っていないんじゃない?俺にとってはプロレスってのは憧れであり、夢だったからね。どうしてもやってると嬉しくなっちゃうし楽しくなっちゃうし、真霜拳號みたいないい選手とやってるとどんどんハイになってきて、自分の中に今までなかったものってのが呼び起こされて、また今日新しい自分をしれた。だからこそね、真霜拳號っちゅー男をね、もう1度やってみたいなと。彼のリングに、団体に上がってみたいなって気持ちもすごく出てきた。間下選手が挑戦表明して、結構続いていくと思うんだけど、来年早いうちにベルトを獲って、ストロングスタイル、王道のストロングスタイルのベルトを獲って、またMMAの花道歩いてみたいって夢もあるから、絶対来年獲ろうと思ってる。相手が真霜拳號になるのか、間下隼人になるのか分からないけど、必ず獲ってやるから!」