【インタビュー】キャリア33年目のシングル王座初挑戦!新崎人生インタビュー 「人間力の勝負になるのかなという気がしています」
- 2025-6-8
- コラム, ニュース
- リアルジャパンプロレス

ザ・グレート・サスケとともにみちのくプロレスを支えてきた新崎人生がキャリア33年目にして初のシングル王座挑戦を果たす。6月12日、ストロングスタイルプロレス後楽園ホール大会のメインイベントで船木誠勝の持つレジェンド・チャンピオンシップに挑戦するが、両者のシングルは正真正銘はじめて。歩んできた闘いの道のりは異なれど、唯一無二のキャリアを積んできた船木との闘いを「人間力の勝負」と定めた人生。ストロングスタイルプロレス旗揚げ20周年興行で船木を倒し、団体の象徴を一発戴冠することを誓った。
――ストロングスタイルプロレス旗揚げ20周年興行にして、新間寿会長の追悼興行のメインイベントで船木誠勝選手が持つレジェンド王座に挑戦。人生選手にとっては、キャリア33年目にして初のシングル王座挑戦となります。
人生「33年目にしてやっとシングルベルトの挑戦に値するレスラーだと認めていただけたのかなと。そこは素直にうれしく思いますね。」
――人生選手ほどのレスラーがシングル王座初挑戦というのは驚きでした。
人生「自分はデビューが人より遅くて26歳の時だったんです。当時、自分と同世代のレスラーの方たちはすでに最前線で活躍されていて。小橋建太(当時は健太)さん、佐々木健介さん、ウルティモ・ドラゴン校長、すでにベルトを巻いてる人もいました。対して自分は26歳、しかもみちのくプロレスという小さな団体でのデビューだったので、そういった同世代の選手たちに追いつけるように頑張らないといけない。その気持ちで続けていたら、33年が経っていたと、そういう感覚なんです。」
――精進の思いはいまも変わらないと?
人生「変わらないですね。感覚的にはずっと追いかけてる立場。まだまだ努力を重ねていくしかないといまも思っています。」
――そんななか届いたレジェンド王座挑戦のオファー。ファンは人生さんがベルトを巻く姿を期待していると思います。
人生「そうですね。自分のためというより、自分を応援してくれるであろうみちのくプロレスのファンの期待に応えたいという気持ちはやはり強いですね。」
――ただチャンピオンはあの船木誠勝選手です。年齢でいえば人生さんの2歳下(人生は58歳、船木は56歳)ですが、キャリア40周年のレジェンドです。
人生「自分が26歳でデビューした頃には、すでに最前線で活躍されていましたよね?」
――人生さんが93年6月デビュー、パンクラスは同年9月の旗揚げ。船木さんはそのメインイベントで闘うなど、まさに最前線で最先端の闘いを見せていました。
人生「パンクラスとみちのくが同じ93年旗揚げですもんね。そういった意味では本当にレジェンド。以前、一度タッグマッチで試合をしていますが、それまで感じたことのない圧力と言いますか、目に見えない力を強烈に感じたのがすごく印象に残っています。」
――2023年6・8後楽園で新崎人生&KENSO vs船木誠勝&間下隼人戦が実現しています。
人生「そんなに長い時間闘ったわけじゃなかったんですが、全盛期のままといいますか、自分がデビューした頃に見た船木誠勝が目の前にいた、そんな感覚がありました。」
――そんな船木さんと人生さんの初シングルがベルトを懸けて2025年に激突する。誰も想像できなかった世界線のような気がします。
人生「そうですよね。それぐらい違う道を歩んできたということだと思います。」
――どんな試合になると思いますか?
人生「わからないですね、イメージがわかないです。」
――リングで対峙したその瞬間の勝負になると?
人生「そうだと思います。いま聞かれて想像してみましたが、全くイメージができない。プロレスという同じ業界で生きてきましたが、まったく違う道を歩んできた。だからこそファイトスタイルがどうとかではなく、人対人、人間対人間の戦いになるのかなという気がしています。」
――人間対人間。
人生「人間力の勝負と言ってもいいかもしれません。」
――そういう意味では船木選手とは異なる、しかし濃すぎるぐらいに濃いプロレス人生を人生さんも歩んできたと思いますし、とんでもない試合になるような気がします。ちなみに闘いの舞台が、初代タイガーマスク率いるストロングスタイルプロレスのリングだということは意識しますか?
人生「そこへの意識はあまりないですね。世界中にいろんなプロレス団体があって、いろんなスタイルのプロレスがありますけど、どこに上がったとしても(新崎人生のスタイルが)変わることはありません。自分のやれることをやるだけ。世界中どこのリングに行っても、それはもう変わらない。変わらないし、変われないですね。」
――また今大会は4月21日に亡くなられた新間寿会長の追悼興行として開催されることも決まりました。
人生「自分は直接、新間さんと 交流があったわけではないんですが、新間さんの息子さん、新間寿恒さんに声をかけてもらわなければプロレスラー新崎人生のいまはありませんから。そういう意味で何か縁のようなものを感じざるを得ませんし、(新間さんは)やはり“過激な仕掛け人”として新日本プロレスでいろんなアイデアを実行されていたという印象が強いので。自分もそうですけど、プロレス団体を運営する立場の人間としてお手本のような方だったと思いますね。」
――病床においてもプロレスを愛し、プロレスのことを考えてる方でした。
人生「タイミングがなくてちゃんとお会いすることはありませんでしたが、勉強させていただきたかった、そんな思いはやはり抱いてしまいますね。」
――その新間さんが盛り上げに尽力したストロングスタイルプロレスのベルトに挑戦するというのも何かの縁なのかもしれません。
人生「あと数日かもしれませんが、しっかりとコンディションを高めてベルトを取りに行きたいですね。」
――初のシングルベルト戴冠を楽しみにしています!
人生「期待に応えられるよう頑張りたいと思います。」

『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.34 THE 20th ANNIVERSARYー“過激な仕掛人”新間 寿 追悼興行ー』
日程:2025年6月12日(木)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
▼メインイベント EZIGEN presents レジェンド選手権試合 60分1本勝負
【第20代王者】船木誠勝(フリー)
vs
【挑戦者】新崎人生(みちのくプロレス)