『D王』Bブロックは樋口と火野が同点首位で納谷が追走!Aブロックは遠藤、佐々木がトップタイも大混戦
DDTプロレスが11月13日、京都・KBSホールで『D王 GRAND PRIX 2022 in Kyoto』を開催。『D王』公式戦Bブロックで樋口和貞、火野裕士が同点首位をキープし、納谷幸男が追走。Aブロックでは佐々木大輔が勝ち点を伸ばして遠藤哲哉とトップタイに並んだが、大混戦となった。
この日、KO-D無差別級王者の樋口はクリス・ブルックスと対戦。クリスは凶器の金具を使うなどして樋口の右手に集中砲火。雪崩式ダブルアーム・スープレックス、オクトパスストレッチで追い込んだ。さらにクリスは張り手を連発するも、樋口はぶちかましで吹っ飛ばした。樋口がブレーンクローに入ろうとすると、クリスは再度張り手をかました。すると、樋口は強烈なヘッドバットを叩き込んで3カウントを奪った。1勝3敗となったクリスは脱落が決まった。
樋口は「クリスの試合にかける気持ちが伝わった。だからこそ負けられなかった。次、D王は納谷。本当に一番成長してるし、強くなったと思います。ただ止められるものなら止めてみろ。いけるものなら超えてみろ」と意気込んだ。敗れたクリスは「やっぱりヒグチはチャンピオン。今年のD王、優勝できない。次は後楽園でヒノ、絶対勝ちます」と唇を噛んでいた。
このほかのBブロックでは、火野がMAOの宇宙人プランチャ、旋風脚、みちのくドライバーⅡなどを食いながらも、ラリアットからFuckin’BOMBでトドメを刺した。火野は「おもろい選手やな、アイツ。宇宙人プランチャ、TAKAみちのくより高かった。みちのくドライバーⅡもTAKAみちのくより効いた。ええ選手や。これからが楽しみやな」と振り返った。
納谷幸男はKANONのイス攻撃、コブラツイストに苦しみながらも、バックドロップで逆転勝ち。納谷は「KANON、蹴落とされなかったぞ。最後は樋口和貞。絶対倒してやるからな。それで俺が絶対優勝する。樋口、覚えておけ」と逆転でのBブロック突破を宣言。
この結果、Bブロックは勝ち点7で樋口と火野が首位に並び、納谷が勝ち点6で追う形に。公式戦最終日(11・18後楽園)で樋口は納谷、火野はクリスとの一戦が組まれており、両者ともに勝つか時間切れ引き分けになった場合は決勝進出決定戦に持ち込まれる。納谷は樋口に勝って、かつ火野がクリスに敗れた場合のみサバイバルできる。
また、この日、Aブロックでは佐々木大輔が吉村直巳と激突。佐々木はイス攻撃などで徹底して足を攻め、レフェリーの視界をそらすと、セコンドのMJポーが介入。吉村は雪崩式ブレーンバスター、ラリアット、バックドロップで反撃するも、佐々木がペディグリーから佐々木式ウラカンラナで丸め込んで電撃フォールを奪取。1勝3敗となった吉村は無念の脱落となった。
佐々木は「おいナオミキングダム(吉村)! テメエが俺に勝てるワケねぇだろ。ペディグリー食らったとき泣いてたからな。ペディグリー食らったときのトラウマを一生忘れられねぇんだよ。 つまりアイツは俺に一生勝てない。次は上野、アイツだけは絶対許さねぇ。また血まみれにして引きずり下ろして、俺がD王ちょっくら優勝してやる!」と優勝宣言。決勝進出の目が消滅した吉村は「結局何も変わってない。最後、後楽園で遠藤さん。佐々木大輔に負けたのが悔しいし、負けた自分にも腹立つ。まだ1試合残ってるんで、最後絶対勝ちます」と肩を落としながらも、残り試合での必勝を期していた。
開幕ダッシュに失敗して一時は崖っぷちに追い込まれた佐々木だが、2勝1敗1分けで勝ち点5として、気がつけば、遠藤と並んでトップタイに並んだ。ただ、上野勇希、ジョーイ・ジャネラ、RSP(リッキー・シェイン・ペイジ)の3人が勝ち点4で続いており、Aブロックは大混戦の様相に。11・18後楽園では遠藤VS吉村、佐々木VS上野、ジャネラVS RSPが組まれており、上位5人に決勝進出の可能性が残っている。