10・23後楽園でKO-D無差別級王座に挑戦する坂口征夫がベルト獲り宣言!「40歳未満のヤツらはD王で削り合え。40オーバーの俺が待ってる!」

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 49歳の“武闘派ファイター”坂口征夫が静かに闘志を燃やしている。

 坂口はDDTプロレスの10月23日、東京・後楽園ホールで、“元弟分”の樋口和貞が持つKO-D無差別級王座に挑む。坂口が同王座に挑戦するのは2020年5月9日(無観客配信試合)の田中将斗(当時王者)戦以来、2年半ぶりとなる。

 樋口と坂口は2019年12月28日に正式にタッグを組むようになると、翌年明けには赤井沙希が合流し、イラプションとして活動。KO-D6人タッグ、KO-Dタッグ王座を戴冠するなどして活躍した。樋口が今年7月4日、後楽園での『KING OF DDT』優勝決定戦で吉村直巳を倒して、同トーナメントを制覇し、空位のKO-D無差別級王座に就くと、坂口はイラプションからの“巣立ち”を促した。樋口はディザスター・ボックスから卒業した吉村とハリマオを結成し、KO-Dタッグ王座も戴冠。ハリマオには若手の石田有輝が加わった。

 9月25日の後楽園で樋口が竹下幸之介を破って王座を防衛すると、坂口が挑戦を表明。先の札幌2連戦(10・15&10・16)では両日とも前哨戦を戦ったが、初日の試合後に坂口が「俺らの戦いが終わったら、またイラプションでやらないか? 吉村、石田も来い!」と意味深発言。2日目には試合権利のないところで、坂口が神の右ヒザで樋口をKOし、勢いを見せつけた。

 そして、札幌から戻った坂口は決戦を目前に控えた某日、横浜市の「坂口道場」で報道陣に練習を公開。坂口は門下生とマススパーリング、窪田幸生道場長を相手にヒザ蹴り、ミドルキックのミット打ちを入念に行い、ふだん通り門下生の指導に当たった。公開はしなかったが、タイトル戦に備え、そのほかにオープンフィンガー・グローブをつけての何でもありのスパーリング、昼の休憩時間にはウエイトトレーニングに明け暮れトレーニング漬けの毎日を送っているという。

 公開練習を終えた坂口は報道陣の取材に応じた(以下、一問一答)。

――札幌では樋口選手をKO。決戦が目前に迫り、気持ちは高まってきたか?
坂口「9・25後楽園で挑戦表明した時点で、俺のなかでの気持ちは高まってた。あそこからエンジンかかってきた。全開でいかないと。アイツは強いんで。目の前で遠藤(哲哉)、竹下がいかれて、そういう姿も見てるんで。アイツも俺と付き合い長いから、心は見透かされちゃうんで。前に進むしかない。言葉じゃなく、(札幌で)アイツもなんとなく察したんじゃないかと…」

――熟知している樋口選手の弱点をついていく?
坂口「パワー、スピード、テクニック、タフさ、アイツは全部10点満点。ただ一つ、10点いかないのは心。アイツのやさしさ、人への思いやりであり、忠義心。アイツのなかに俺が存在してる。とてもじゃないけど、パワー、スピード、テクニック、タフさではかなわない。残りの心の一点をつけば、俺はその部分に関しては樋口にまさってる。戦ううえで一番大事なところ。そこをついてやろうと。挑戦が決まってから言葉で、じょじょに揺さぶって、アイツを動揺させてる。この先、23日の後楽園のリングで俺と1対1で、アイツにどういう感情が生まれるか、俺がまいてきた種で。それは見もの。一瞬でもちゅうちょする心があれば、アイツは俺には絶対勝てないよ」

――今年は40歳未満の年齢制限で『D王 GRAND PRIX 2022』に出場できません。ベルトを獲って若い選手に存在感を示したい?
坂口「存在感があるか、俺はどうか分からない。でも、今回選ばれなかったHARASHIMAさん、秋山(準)さん、(男色)ディーノは、少なくとも40歳未満のヤツよりDDTの顔でしょ? DDTで存在感あるでしょ? 会社がそういう設定したことに文句言うつもりはない。どんな企業、社会でも、若いヤツを起用するのはいいことだと思うし、どんどん若返っていくのは仕方ない。だけど、D王のキャッチフレーズに“DDT最強を決める”ってあるでしょ? 俺からしたら“40歳未満最強を決める”だけでしょ? だったら今回ベルトを獲って、40歳未満のヤツらは、せいぜいD王で削り合えって。40オーバーの俺が待ってるよ! オマエら誰も名乗り出なかったら、40以上の俺、HARASHIMAさん、秋山さん、ディーノ、それから大石(真翔)さんもいるか。うちらで回したっていい。それが40オーバーのプライドだよって。なめんなよ、クソガキども。なめんなよ会社! 40歳未満に限定するのは構わないけど、“最強”ってうたうな。何が何でもベルト獲って40オーバーの壁になる。俺と樋口の試合に関しても2人にしか分からないドラマがあるし、俺と樋口のなかで完結しようとも思わない。俺がずっと問いかけてるものを、俺にしてもお客さんにしても、自分たちなりに理解してください。このドラマに乗っかってきてください。乗っかってきたうえで見てください。俺らにしかできないドラマを、40オーバーのオッサンが夢を与える、そういう見せ方もある。お客さんも一体となって見てほしい」

――10・15札幌ではハリマオに「イラプションでやらないか?」とのアピールがありました。その答えは戦いの後に見えてくる?
坂口「そうですね。戦いの後に見えてくるし、うちらに入って一緒にやろうよって。この前、KO-Dタッグのとき、ダムネーションT.Aに華がないとか、人気がないとか言われたい放題で。確かに佐々木(大輔)の言うことも一理あるかもしれないけど、華なんて苦労して生きてれば、いくらでも出るものだから。気にする必要ない。アイツらはどっか気にしてる。だったらそういうものを含めて、もうオマエらもう1回やり直そうやって。やり直して、そういうことも言われないように。うちらの戦いでどっちが勝っても、俺はその覚悟があって言ったんで。ヤツは飲むのか、断るのか。断るというのはハリマオというチームで、そういうものを払しょくできる確信があるだろうし、到底札幌ではその覚悟は見えなかった」

――2年半ぶりの挑戦になりますが…
坂口「無差別は7年前に獲ったきりで、巻いてない。その後は2年に1回くらい、順番じゃないけど挑戦して。D王や『KING OF DDT』で優勝して挑戦権を得たわけじゃなく、なんとなくで。この2年に1回がすごく怖くて。正直いい年だし、いつ挑戦が終わるか分からない。でも俺はいつまでも発信していきたいし、毎回これがラストの挑戦、もう回ってこないんじゃないかという危機感をもって挑んでる。ずっと今度こそって思ってやってる。今回は自分で勝手に(挑戦を)言っちゃったけど、これが最後なのかもしれないし、チャンピオンになるのかもしれないし、どうなるか分からない。会社がどんどん若いヤツを出せば俺らはチャンスが減っていく。この1回1回のチャンスをものにしたい。会社に窓際族に追い込まれてるんで。せっかく回ってきたチャンス、獲ってやるし、風はこっちに吹いてる。ベルト獲る自信はあります!」

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