スタン・ハンセンとTARUが睨み合い!18年ぶりの日本武道館大会で宮原健斗が諏訪魔を制し三冠ヘビー級王座戴冠!

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 18日、東京都・日本武道館にて『楽天チケット Presents 日本プロレス50周年記念大会』が開催され、宮原健斗が諏訪魔を制して三冠ヘビー級王座を戴冠した。

 現在の全日本プロレスでは、2005年にTARUを中心に全日本で結成された極悪非道のヒールユニット“VOODOO-MURDERS”(第1期)が復活し再び侵略を開始している。
 元は今年3月の大田区総合体育館大会での“一夜限りの復活”ということであったが、久しぶりにVMの狂気に触れた諏訪魔には思うところがあった様子。全日本の専務就任、株式会社Evolutionでの女子プロレスラー育成プロデューサー就任など、人の上に立つ立場になったことなどから近年丸くなっていた諏訪魔はかつての“暴走”の魂を思い出してしまった。

 諏訪魔が当時保持していた世界タッグ王座や、長年守ってきたユニット“Evolution”を捨ててまでVMを選んだことで全日本の勢力図は一変。TARU、稔(田中稔)、歳三(土方隆司)も参戦するようになり、いきなりアジアタッグ王座を戴冠。さらに諏訪魔は8度目の三冠ヘビー級王座戴冠を果たし、自身の持つ最多戴冠記録を更新するなどVMは各王座戦線に刺激を与えている。

 この日のメインイベントでは、今年の王道トーナメント優勝者である宮原健斗を相手に初防衛戦を実施。
 特別立会人として小橋建太さん、スタン・ハンセンさんが登場。ハンセンさんが選手権試合宣言を行い、小橋さんがベルトの一時返還を取り仕切った。


 試合は序盤から諏訪魔が場外戦へと持ち込もうとするが、宮原は場外鉄柵へのギロチンホイップで切り返すなどラフファイト対策の成果を見せる。しかし諏訪魔はこれをものともせずに暴れまわり、あろうことか本部席のハンセンさんにも喧嘩を売る。ここにVMの首魁・TARUも加わり一触即発の事態に。
 荒れ模様の試合が続く中、エプロン上の攻防を制した宮原がパイルドライバーで突き刺し、ブラックアウトを連発。これを正面から受けきった諏訪魔がラリアットで叩き伏せてバックドロップを連発。更に万力スリーパーからバックドロップ。
宮原はレッグロールクラッチやウラカン・ラナなど、“ここぞ”で繰り出す奥の手も見せ、ブラックアウトからシャットダウン・スープレックス・ホールド。完璧に決まるもカウントは2。
 信じられないといった表情の宮原はもう一発を狙うも、振り払った諏訪魔が重爆ドロップキックからバックドロップ。さらにトドメのバックドロップ・ホールドを狙うが、宮原がブラックアウトでカウンターし、最後は2発目のシャットダウン・スープレックス・ホールドを決めて3カウントを奪った。

 試合後、この日のセミファイナルで行なわれた次期三冠王座挑戦者決定戦を制した野村直矢がリングに上がり「おい宮原!明日の三冠戦、俺がお前を1分以内に倒してやる。そして俺が新しい全日本の顔になる!覚悟しとけこの野郎!」と啖呵。翌日19日の後楽園ホール大会で行われる三冠戦の必勝を誓った。


 その後、宮原は「今日で全日本プロレスは50周年だ。俺ら全日本プロレスは歴史があって今がある!もう時代は動いてるんだよ。いつまでもその意地に、思い入れを入れ込んでも未来はねーからね。ココ10年の全日本プロレス引っ張ってんのは俺だから。なんか時代の流れ的にね、過去の歴史を嫌がる光景がある。俺は言った。ジャイアント馬場さん、ジャンボ鶴田さん、四天王!武藤全日本秋山全日本!あえて口に出したんだ。何も触れちゃいけない過去じゃない。過去があって今があるからね。俺はその、触れちゃいけない事なんて俺には関係ねーし。それを踏まえて今があるんだ!それがあっての俺だからね。そんなん隠したらファンが嫌でしょう」と今の全日本プロレスを象徴する存在としての所見を語る。

 そして、約18年半ぶりの日本武道館大会を行ったことについて「日本武道館に戻ってくるのは、すぐにでも戻ってきたい気分だな!1年に1度、1年に3度、1年に6度!一年に12度と!俺らはこの日本武道館に、ニッポン武道館に戻ってくるからな!」と全日本の飛躍を誓った。

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