【インタビュー】バレエダンサーとして期待された少女がリングの妖精へ!人生を変えたプロレスとの出会いとは

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 現在の女子プロレス界に様々なエース級の人材を輩出している『アクトレスガールズ(以下AWG)』。
 中野たむ、安納サオリ、なつぽい(万喜なつみ)、尾崎妹加、角田奈穂などのAWG出身者が様々な団体に所属している他、代表の坂口氏は声優の相羽あいな(播磨佑紀)やWWEスーパースターになったKAIRI(宝城カイリ)も発掘している。

 そのAWGで、今一番期待が集まっているのが夏葵(なつき)だ。
 もともとは4歳から18歳までクラシックバレエを習っており、高校時代にバレエ留学の話が出るほどに期待が集まっていた。だが「このままこの道を歩んでいくのだろうか」と悩んだ末に、表現者として芸術系の大学に進学。両親や恩師からも後押しがあり、舞台女優としての道へ進んだ。
 現在もその名残はあり、しっかりとした体幹に裏打ちされた美しい立ち振る舞いや、指先まで意識した身のこなしは観るものの目線を引き付ける。

 演劇を中心にプロレスの要素を取り入れた『アクトリング』では、5月公演で夏葵が演じるアネモネが主役に。そして9月18日に新木場1stRINGで昼夜行われる舞台『カウント2.9!』では、主人公の一ノ瀬ヒフミ役にオーディションを経て夏葵が選ばれた。
 夏葵は「ダメだったかなという思いもありましたが、まさかの主役の一ノ瀬ひふみ役で名前を呼ばれ・・・嬉しい気持ちもあったんですけど上手くやれるかという不安な気持ちも同じぐらいあって・・・」と弱気な発言を見せていたが、稽古も始まり以前の『カウント2.9!』を超える気持ちで挑んでいるという。


 かつては一ノ瀬ヒフミを万喜なつみ、ライバルの三崎レイカを安納サオリが演じていた。
 「正直に言うとプレッシャーはとってもあります!みんなの思う一ノ瀬ヒフミはなつぽいさんだと思うんですけど、それを覆す一ノ瀬ヒフミを演じたい。これまでのアクトレスガールズがやっていた『カウント2.9!』ではなく、新体制だから、私だからできる『カウント2.9!』を演じたいと思っているところです」と熱量を持って夏葵は語る。
 稽古を通して「ヒフミは私とは大きく違う。人との距離感とか考え方が違う人物であるのは演じるうえで当たり前なんですけど、今の私が人間として、いち夏葵として抱えている壁だったり、乗り越えなきゃいけない問題だったりがそこにあると思ってます。この役を演じるにあたって、その壁をぶち壊したいと思ってるんです。ここで私が選ばれた意味っていうのもすごく考えていて、これからの私の未来の為にも、一ノ瀬ヒフミを大きなチャンスに変えたいなと思います」と意識も変わってきた様子だ。

 夏葵は現在行われている『スターダム実写映画「家出レスラー」主演オーディション』にも応募し、岩谷麻優役を目指していた。
 「女子プロレスの中で一番の団体で、アイコンと呼ばれている選手のオーディション。もしこれに受かったら自分の女優人生も、アクトレスガールズとしての人生も大きく変わるんじゃないかと思って受けました。岩谷さんはいわゆる正統派。夏葵としてリングに立つときに目指したいもののイメージにすごく近い。どんなやられ方をしても真摯に向かっていっている姿に感銘を受けて、私もこんな試合ができるようになりたいと思いました。憧れています」と語る。

 当然女子プロレスラーやアイドルへのオファーもあるが「わたしがやりたいのはそれじゃない。わたしがやりたいのはアクトレスガールズにいるからこそできると思ってます。アクトレスガールズは女優さんがプロレスの技とルールを使って、舞台を楽しんでもらいたい団体です。殺陣やアクションシーンと同じようにイチから100まで決まっていて、それを何度も入念に練習して舞台にあげてる。ホンモノを見てるのと変わらない緊張感や臨場感をもって楽しんでもらいたいっていうのがアクトレスガールズのやりたいこと。プロレスは『大きい音が怖い』とか『人を投げたり殴ってるのを観るのが怖い』っていう方もいらっしゃるんですけど、一度でいいから今の私を見てもらいたい。プロレスが好きな人もお芝居が好きな人も、そもそも舞台作品に興味がない老若男女も問わずに楽しんでもらいたい」と、信念を持って活動を続ける。


 学生時代から見て今の自分をどう思うか?
 夏葵は「まさかリングの上に立ってるとは思ってないと思う!」と笑うが、柔らかい表情を崩すと真剣な眼差しで「がっかりはしないかもしれないですけど、まだまだでしょと。アクトレスガールズに入って私の人生の目指す方向が明確に決まったなと思っているんです。風香さんがアドバイザーに就任していただいて、より一層目指すべき場所が明確になったんです。この場所で留まっているつもりはないですし、昔の自分にも『あなたが思い描いていたゴールはここだよ』と言うつもりもないです。これまで良くしてくださった両親や、恩師や、学生時代にお世話になったバイト先の店長さんなど、今まで私に関わってくれた沢山の方々が『この子知り合いなんだよ!』と誇れるような存在になりたいです」と真っ直ぐな目で将来を見据えた。

 結婚や出産など女性としての夢は持っていると言うが、今目指す先は超満員の会場。東京ドームの舞台にも立ちたいと夢を語る夏葵は「何年か後に『俺は古参ファンだ』って胸張って言えるようになるので、生の私を見に来てください」と笑顔を見せた。
 今週末と迫った舞台『カウント2.9!』の公演日。10月30日には後楽園ホール大会も発表されており、目まぐるしく経験を積む夏葵の未来がリングで輝きを放つ。


舞台『カウント2.9!』
日程:9月18日(日)昼・夜公演
会場:新木場1stRING
開始:昼公演 13:30~ 夜公演 18:30~
出演:夏葵(一ノ瀬ヒフミ役)/青野未来(三崎レイカ役・昼のみ)/皇希(三崎レイカ役・夜のみ)/坂本茉莉(月村千聖役)/荒幡寧々(榊玲子役・昼のみ)/阿川祐未(榊玲子役・夜のみ)/他

『ACTwrestling 後楽園ホール公演』
日程:10月30日(日)
会場:後楽園ホール
開始:11:30

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