キャリア4年の渡辺未詩が東京女子の世代交代を為すか?旗揚げメンバー狩りで連勝しトーナメント決勝戦で坂崎ユカと激突!
13日、東京都・後楽園ホールにて東京女子プロレス『東京プリンセスカップ』が開催され坂崎ユカ、渡辺未詩がトーナメント決勝戦へと駒を進めた。
東京プリンセスカップは2014年から続く東京女子のシングルトーナメント。今年は2ブロック全20選手が出場して真夏の栄冠を競い合い、準決勝・決勝戦は13日&14日の後楽園ホール大会2連戦で実施。
この日は、準決勝として坂崎ユカvs鈴芽、山下実優vs渡辺未優の2試合が行われた。
坂崎と鈴芽の試合では、序盤から坂崎が場外戦で優位を掴むが、鈴芽は坂崎が得意とする空中技をことごとくインターセプトして逆にプランチャをヒットさせるなど相手にペースを掴ませない。
ならばと坂崎は足攻めを軸としたグラウンドでのサブミッションで攻撃を組み立てて行くが、鈴芽は坂崎の猛攻を必死に耐え抜いてカウンターのフェイスクラッシャーを叩き込み、ミカヅキ流星群で追撃。さらにリング・ア・ベルを狙っていくも、坂崎は丸め込みの連発で巧みに有利なポジションを作って鈴芽の体力を消耗させていき、強烈なエルボー連打からスライディング・ラリアット。最後はマジカルメリーゴーランドでトドメを刺した。
山下と未詩の試合は、山下の日本刀のような鋭い襲撃と未詩の破城槌のような強烈なパワーファイトが真っ向からぶつかり合う肉弾戦に。序盤は山下がそのスピードとキレのある動きで未詩を一方的に蹴り倒していく展開となるも、未詩はこれを真っ向から受け止めつつショルダータックルで山下をふっ飛ばし開花式ジャイアントスイングでぶん回すなど“肉を切らせて骨を断つ”を体現するガムシャラなファイトを見せる。
クラッシュ・ラビットヒートを狙う山下だったが、未詩は雄叫びを上げながらのスレッジハンマーの猛連打からレーザービーム。さらにティアドロップを狙うも無理が祟ったか担ぐ途中に崩れ落ちてしまい、この隙を逃さず山下がアティテュード・アジャストメントからScull Kickを発射。これを刹那で見切った未詩がティアドロップで叩きつけて3カウント。未詩が団体の顔たる山下から金星を挙げた。
試合後のリング上に坂崎が現れ「負けらんないね。負けないよ。このトーナメント始まってから今回で9回目。未詩が渡辺未詩として東京女子に来る前からこれやってるな。だから今年の夏は絶対に坂崎ユカが取る。負けないよ!」と翌日の決戦に向けて啖呵。
未詩も「私もユカさんに負けたくないです!今まで、中島さんと山下さんに勝って、次ユカさんで、この3人のことは私がここに来る前からめちゃくちゃすごい、東京女子を創り上げてきて、とても尊敬しています。だからこその9回目でこの夏、私はユカさんを超えて優勝したいです!」と東京女子の世代交代を誓った。
これまで、坂崎は鳥喰かや、乃蒼ヒカリ、鈴芽とキャリアや実績を鑑みれば順当と言える勝利を収めて決勝戦へと駒を進めた。対する未詩は、2回戦で中島翔子、準決勝で山下実優と黎明期から東京女子を支えてきた重鎮達を撃破して決勝戦進出を決めている。
AEW進出などで世界的にその名を知られている坂崎がさらなる名声を世界に轟かせるのか、はたまた未詩が現存する東京女子の旗揚げメンバー全員を倒しての世代交代優勝を成し遂げるのか。その答えは翌14日の後楽園ホール大会で出ることになる。