山下実優が伊藤麻希とのコンビでのプリンセスタッグ王座挑戦に向け「10回防衛しないと私たちは解散!」とキッパリ

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 東京女子プロレスが9月18日、東京・千代田区の神田明神文化交流館で「『WRESTLE PRINCESS V』(22日、千葉・幕張メッセ国際展示場展示ホール6)で開催される、プリンセスタッグ選手権(王者組・鈴芽&遠藤有栖=でいじーもんきーvs挑戦者組・山下実優&伊藤麻希=121000000⦅ワン・トゥー・ミリオン⦆)のタイトルマッチ調印式を行った。

 「121000000」は昨年3月18日に東京・有明コロシアムで初めて王座を戴冠したが、同月31日(日本時間4月1日)の米国大会で王座から陥落し、2週間天下に終わってしまった過去がある。それから1年半の月日を経ての王座挑戦となる。

 8月に右腕を骨折した伊藤は「昨日帰国して。ケガしたり、なんとなく復帰して、米国の鬼のようなスケジュールをこなして戻ってきたんですけど。前哨戦に参加することができなくて、なかなかもどかしい思いをずっとしてました。何より、ケガによるメンタルの崩壊がすごくて。タイトルマッチが決まったのもケガしてる最中だったから。それでタイトルマッチに間に合うのかとか、間に合っても完全ではない状態で出ることになるのはすごく失礼ではないのかとか。あと、そもそもこんなことで悩んでるあたり、自分はプロレスラーに向いてないんじゃないかとか、色んなことを考えて。プロレスやめたほうがいいんじゃないかとか、すごい病んじゃって。気付いたら、テレアポの求人サイトを見てたんですよ」と胸中を吐露。

そして「でも、それと同時に山下の顔が浮かんできて、この人を悲しませたくないなとか、もし伊藤がホントにプロレスやめてテレアポに就職したら、山下の隣は伊藤じゃなくて誰かになるのかとか。そんなことを思ったら、逃げてられるかと。山下のおかげで伊藤はケツに火がつきました。なので、山下とならどこまでも強くなれるなと、このケガを通して思うことができました。そういうこともあって、チャンピオンとは、まだリングで向き合えてはないんですけど。ファンの空気も、でじもんがワンミリを倒すところを見たいみたいな感じになってるのも重々承知してるんですけど、もうそんなことは知るかと。もう伊藤たちが絶対にこのベルトを獲って、東京女子のタッグベルト戦線をもっともっと面白くしていく。そして前回、タッグ王者として果たせなかったことも全部回収して、すべてをモノにしていく。そんな気持ちです」と語った。

 パートナーの山下は「去年の3月、ホントに私たちは一瞬で今、目の前にあるタッグベルトを失いました。私はあの時のことをずっと忘れてないし、あの時から私たちの時間は止まってます。伊藤! 悔しかったでしょ!? だから、このベルトを私たちで10回防衛しないと、私たちはもう解散!」と口にした。

 一方、王者の鈴芽は「私たちはホントに散々悔しい思いを何度もして、やっと3月にこのベルトを獲りました。そこから2度の防衛もして、このベルトの重さを知れば知るほど、今までベルトを持ってきたチャンピオンたちへの尊敬の気持ちがどんどん大きくなっています。ベルトを持ったからって、まだまだ最強じゃないんだなって思う日々だし。だからこそ最強のタッグになりたいって毎日思っています。だからこそ、121000000とは闘わなきゃいけない相手だと思ってたし、勝たなきゃいけない相手だって思ってます。防衛10回って言ってましたけど、その前にこのベルトは私たちが渡しません。簡単に勝てる相手じゃないことはわかってるけど、勝てないとはまったく思ってません。タッグのトーナメントも、タイトルマッチも、強敵たちを打ち破って、今私たちここにいるから。その事実が何よりの自信です」とキッパリ。

 遠藤は「今まで後輩、そして同世代と闘ってきて、防衛して。今回はこの2人、先輩。前までの私だったら、たぶんめっちゃ怖がってたと思う。でも、今の私は違う。全然怖くない。だってチャンピオンだから。2人はめちゃめちゃ余裕だって思ってるかもしれない。でも、絶対に余裕だなんて思わせない。私たちがこのベルトを守ります」とベルト死守を誓った。

 お互いのチームの印象について、山下は「もうずっと、ホントに強く感じてました。私たちがこのベルトを手にした時から、色んな計画をしてたんですけど。そのなかの一つに、去年からもう、でじもんの勢いを感じていたので、私たちが指名したいタッグの2人として、あの時から私たちのなかには入っていました。回り回って、こういう風に闘うことが決まってワクワクしてますし、2人は余裕だと思ってるだろうって言ってましたけど、私たちに余裕なんてありません。だからこそガンガン攻めていくし、倒しにいきます。2人も言ってますけど、私たちもあなたたちを倒す自信がある。そこで私たちは今あなたたちの目の前に立っている」とコメント。

 鈴芽は「お二人の強さは、もう誰もが見てわかるものだと思うんですけど。ちょっと話がそれるんですけど、私たちが初めて米国に行った時、こんなに世界中に東京女子を大好きな人がいるんだって感動したんですよ。それって海外で活躍されてるお二人とか先輩方がいるから、こうやって世界中に広まってるんだなって思ったんです。そういう部分をホントにすごく尊敬していて、私たちも東京女子を広めていく存在になりたいので。だから全世界への影響力っていう部分は、強さ以上にものすごい印象を持っています」とコメント。

 ケガの状態に関して、伊藤は「正直、100%に戻ったわけではないんですけど、ホントに米国のスケジュールが地獄だったんですよ。でも、乗り越えたので、全然大丈夫だと思います」と言い切った。

 私生活では交流がないことを公言している「121000000」だが、伊藤が病んでいた間の連絡について、山下が「個人的に連絡はないです。そこは伊藤を信じてたっていうか…」と言うと、伊藤は「伊藤が苦しんでるとこ、絶対知らんやん!」と突っ込む。山下は「知ってるよ。助言はしたんですよ。折れてるから“いりこを食べなさい”っていうのは言いました。個人的には連絡取りませんよ。だって日頃から取ってないじゃん! 私が調子悪い時は連絡くれるの? お互いくれてないよ」と言い返し、恒例の口論に発展していた。

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