渡辺未詩が瑞希との激闘制し、9ヵ月ぶり2度目のプリプリ王座戴冠!「東京女子を世界一の夢の国に私がさせます」

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 東京女子プロレスが9月20日、東京・大田区総合体育館で『WRESTLE PRINCESS Ⅵ』を開催した。夏のシングルトーナメント『東京プリンセスカップ』初制覇を果たした渡辺未詩が、プリンセス・オブ・プリンセス王者・瑞希との激闘を制し、9ヵ月ぶりに同王座を奪還した。渡辺は10月18日、後楽園ホールで愛野ユキの挑戦を受ける。

 渡辺はイッテンヨン(1月4日)、後楽園で瑞希に敗れ王座陥落。新王者となった瑞希は辰巳リカ、山下実優、荒井優希を破りV3に成功し、これが4度目の防衛戦。渡辺はトーナメント優勝の実績を引っ提げて、王座返り咲きに挑んだ。

 前半はレスリングの攻防でしのぎを削った。瑞希が旋回式ダイビング・クロスボディを放てば、渡辺はパワーあふれるショルダータックル連発。渡辺がジャイアントスイングを狙うも、瑞希がなんとか回避。エプロンでエルボーのラリーから、瑞希が変型キューティースペシャルで投げる。すかさず瑞希は場外の渡辺めがけてダイビング・フットスタンプ。リングに戻ると、後頭部にダイビング・フットスタンプを決めた。さらに瑞希は腕極め式フェースロックで締め上げるもエスケープ。エルボー打ち合いから、渡辺がダブルハンマー連打。瑞希の渦飴をキャッチした渡辺は胴を抱えて、まさかの変型ジャイアントスイング。瑞希が再びフェースロックに入ると、そのまま持ち上げた渡辺はコーナーに上がり、雪崩式パワースラム一閃。瑞希は投げ捨てキューティースペシャル、渦飴もカウントは2。さらに瑞希は胸元にダイビング・フットスタンプを繰り出し、キューティースペシャルへ移行しようとするも、切り返した渡辺はティアドロップ。レーザービームから、旋回式ティアドロップを決めて3カウントを奪取した。

 未詩は「瑞希さん、こんなにやさしくて、周りが見れて、引っ張ることもできる。完璧なプリンセスはほかにいないくらい憧れるし、尊敬している人です。瑞希さんがより強く輝かせたベルトを獲ることができて。私ももっとこのベルトをキラキラにさせます。夏の期間、熱い思いで勝って、勝って、勝ち抜いて、夏の終わりでこのベルトに触れることができました。明日から秋なので、秋、冬、春、夏とずっとたくさん防衛できるように、キラキラのプリンセス・オブ・プリンセスとして輝いていきます!」と歓喜。

 ここで、第6試合(山下実優&鳥喰かやvs水波綾&愛野ユキ)で、山下から殊勲の星を挙げた愛野がリングインし、「未詩、すごかった。私は未詩のことを同期のライバルのような存在と思ってたけど、気付いたら遠く感じてた。でも私はまだ自分をあきらめたくないんだ。チャンピオンになって、もっといろんな人と熱い戦いしたい。そのために、まずは未詩と熱~い試合を、そのベルトを懸けてしたい」と挑戦表明。

 渡辺は「ユキさんは同じ2018年にデビューした同期と思ってます。でも、最近ユキさんと戦えてない。熱いユキさん、目の前で見れてない。今ベルト獲って、たった今熱い夏は終わりました。だから私の前にまだ熱いユキさんは現れてないです」と発言。改めて愛野が「そのベルトは私がもらうから戦おう!」とアピールすると、渡辺は「私ももっと熱いユキさんが見たいです。秋も熱くするプリンセスになるから。このベルトに10月18日、私の目の前に立ってください」と受諾し、決戦の場を10・18後楽園に指定した。

 最後に渡辺は「東京女子って、素敵なところだといのうをもっと広めていきたい。もっと高みを目指したい。東京女子を世界一の夢の国に私がさせます。東京女子プロレスに、私たちに付いてきてください!」と締めくくった。

 バックステージで渡辺は「(瑞希さんは)本当に憧れるくらい尊敬してます。その瑞希さんから勝つことができたから、私はもっと突き進んでいけるチャンピオンになれるように。東京女子は世界で一番のテーマパークになれるくらい、世界で一番の夢の国になれるくらい、素晴らしいものだと思ってます。命を懸けて、東京女子をみんなの世界一にさせていこうと思います」と決意表明。同団体では来年3月29日に2年ぶり3度目の両国国技館への進出が決まったが、「私が最初にこのベルトを持ったのが前回の両国。いつかこのベルトを持って、この場に立ちたいとはるか昔から思ってたことで。絶対に両国まで持って、そこから先も防衛し続けたいと思ってます」と王者として両国の大舞台に立つことを宣言した。

 一方、9ヵ月守った王座から陥落した瑞希は「悔しいけど、未詩とプリンセス・オブ・プリンセスの称号を懸けて戦えたのがうれしかった。何年前とかだったら考えられなかった。日々の積み重ねって大事だなって改めて感じた。今年3回、大田区でメインさせていただいて、一人で成し遂げられることなんて何一つないなって感じた。東京女子最高だなって感じた。キャリアの浅い子たちもベルトを目指して、手を伸ばしてほしい。もたもたしてたら、もう1回私が先に獲りにいきます。すごく悔しいけど、すごく強くなれたと思うから、これからもみんなを虜にします」と前を向いた。

 挑戦が決まった愛野は「プリプリのベルトを巻いて、誰とだって戦いたい。ワクワクするんですよ。タイトルマッチって特別だから、タイトルマッチで熱い試合したい。まだ自分をあきらめたくないんで、私の存在証明のために未詩に挑みます」と力強く語った。

 なお、同団体では12月13日、タイ・バンコクでの初興行が決定した。同大会は現地の団体SETUPの協力の元行われる。

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