辰巳リカが「東京プリンセスカップ」ベスト8進出を決め初V宣言!「今年こそ優勝カップ掲げるぞ!」
東京女子プロレスの夏のシングル最強決定トーナメント「第9回東京プリンセスカップ」が7月17日、東京・両国KFCホールで2日目を迎えた。メインイベントの1回戦では辰巳リカが上福ゆきを破って、準々決勝(同31日、東京・大手町三井ホール)進出を決め、高らかに初優勝を宣言した。
辰巳は2016年の第3回大会から7年連続出場となるが、これまで決勝まで勝ち上がったことがない。先の大田区総合体育館大会(同9日)では中島翔子の持つプリンセス・オブ・プリンセス王座に挑むも敗れているが、この大舞台での経験が大きな財産になったようで、巻き返しを図って今トーナメントに臨んだ。
序盤は辰巳が上福の足にマトを絞って集中砲火を浴びせ、足4の字固めで絞め上げた。それをしのいだ上福は豪快なドロップキック、落差ある雪崩式ブレーンバスターでぶん投げるもカウントは2。辰巳がスリーパーからドラゴンスリーパーに移行しようとすると、上福が丸め込みにいくもスリーは奪えず。上福は強烈なチョップ3連打からフェイマサーを狙うも、阻止した辰巳は延髄斬り、ツイスト・オブ・フェイト、ミサイルヒップとたたみかけてピンフォールを奪取した。
マイクを持った辰巳は「かみーゆ(上福)、執念深くて何度も立ち上がってくるから、負けてられないと思って…。負けたかみーゆの分まで勝ち進もうとは思いません。私は勝手に背負ったりしない。私は私の道を突き進みます」と締めた。
バックステージで辰巳は「トーナメントは何が起こるか分からないので。初戦で負けるわけにはいかないので、容赦なく攻め立てたと思うんですけど。なんとか勝てた大事な1勝なので、このまま積み上げて。勝ち進んでいったら、もっと強敵たちと当たることができるのですごい楽しみ。今年こそ優勝カップ掲げるぞ!」とキッパリ言い切った。この後、辰巳は7・31大手町での準々決勝で、鈴芽VS原宿ぽむ(7・23新宿FACE)の勝者とベスト4を懸けて対戦する。
敗れた上福は「リカさんはやっぱりレベルが…。最近タイトルマッチやってて、メッチャ強いって思ったし。トーナメントは1回戦で負けちゃうことが多いけど、昔のゆきを考えてみたの。昔はリカさんが高いところから尻を落としてくる技が怖くて、尻から逃げがちの自分がいたんだけど。尻から逃げてた自分が尻に立ち向かう人になってて、そこはよかったって思うけど。負けちゃったんで、海行って気合入れて、来年の夏に備えようと思います」と上福節で来年のリベンジを期していた。
この日のそのほかの1回戦では、優勝候補の一角である坂崎ユカがマジカルメリーゴーランドで鳥喰かやに完勝し、7・31大手町で乃蒼ヒカリVS SKE48荒井優希(7・18両国)の勝者と激突する。
渡辺未詩はティアドロップで遠藤有栖を下し、7・31大手町で中島翔子VS瑞希(7・23新宿)の勝者と対戦。角田奈穂は一進一退の攻防の末、紫電改で愛野ユキを破り、7・31大手町で山下実優VSらく(7・18両国)の勝者と相まみえる。