「もっとお金を払ってくれれば8Rやってもいい」フロイド・メイウェザーJr.と朝倉未来が対戦決定!余裕を見せるメイウェザーに未来は「勝てる感じがしてる」
14日、RIZINがオンライン記者会見を行い、フロイド・メイウェザーJr.と朝倉未来が9月に試合を行うことを発表した。
フロイド・メイウェザーJr.は、50戦50勝で5階級を制覇するという前人未到の偉業を成し遂げた生ける伝説として知られるボクサーであり、引退し45歳となった現在もエキシビジョンマッチなどで世界中を沸かせている。
2018年の大晦日RIZINでは、“神童”那須川天心とのエキシビジョンマッチを行い1R 2分19秒でTKO勝利を収めるという圧倒的な強さを顕示。
その後、メイウェザーは日本で活動拠点を作り、新な格闘技イベント『MEGA』を始動させるために動いていたものの、世界中がコロナ禍に見舞われて計画は頓挫。RIZINがメイウェザーとの契約を引き継いで日本でのメイウェザーの試合に向けて動き、日本が誇るMMAスターである朝倉未来との試合を実現させた。
会見に登場したメイウェザーは、「前回の日本のエキシビジョンの際には、『これは3Rもたせたほうがいいのか?遊ばずに1Rで倒したほうがいいのか?』と訪ねた。『遊ばないでくれ』と言われたので1Rで終わらせた。彼が本気でやりたいのであれば、RIZINがもっとお金を払ってくれれば5Rだろうが8Rだろうがやる。自分の条件でやってくれれば8R一生懸命やってくれても構わない。彼は8Rもたないだろうけど。お金次第で今から調整してもいい」と余裕の笑み。
さらに『未来選手の試合映像を見る予定はあるか』と問われると、「全く見るつもりはないし、見る必要もない。自分はこの競技のキングであって、キングは1人しかいない。記録という記録は全て自分が塗り替えてきているので、そんな人間がただの対戦相手の映像を見る必要はない。逆に対戦相手の映像見なければならないのは彼の方なんじゃないか?ムーアだろうがパッキャオだろうが、ただの対戦相手の1人なので、対戦相手の映像は見ない。見る必要もない。もちろんそれはお金を払って、よりエキサイティングなものを見せたいのなら当然それにも対応する。もし今のまま温い感じで3Rやりたいのなら、そのままでもいいでしょう」と王者の風格を見せつけた。
その後、メイウェザーが去ったあとの会見第2部で質疑応答に応じた未来は、「お金を出してMMAでやりたかったですね」と思いを語る。榊原CEOが「多分、お金は合わないと思うよ(笑)」と苦笑するも、「間を取ってキックボクシングくらいでやりたかったですね」と引かず強気な姿勢を見せた。
そして、「メイウェザーの試合は何個か見ましたけど、やっぱ現役のときは凄まじい強さだなと思いますけど、最近のエキシビジョンで闘ってる姿を見ると、大分落ちてるなっていう印象です。僕は結構いろんな打撃の選手とスパーリングさせてもらってますけど、自分で言うのもアレなんですけど、異質なんですよ。特殊なストライカーなんで、メイウェザーが今までやった相手とは違うと思うんですよ。だから、このままの感じで闘えれば、入るんじゃないかなと思います。ボクシングにはリスペクトがあって、その5階級チャンピオンなんですごい選手なんだろうなとは思うんですけど、特に対策とははせずに行こうかなと。なんかもう、見た目の感覚でいうと勝てる感じがしてるんで、この感覚のまま行ったほうがいいと思います」と、勝利への自信を語った。
フロイド・メイウェザーJr.と朝倉未来の試合は、今年9月の開催を予定。具体的な日程や会場については今月中に発表される見込みだ。