「最初にオファーをもらったときに正直戸惑った」CIMAの25周年記念試合で鷹木信悟とのタッグが約15年ぶりに実現!
18日、東京都・後楽園ホールにてGLEAT『G PROWRESTLING Ver.25』が開催され、CIMAが25周年記念試合で鷹木信悟とのタッグで激勝を果たした。
CIMAと鷹木はかつてDRAGON GATEで幾度も死闘を展開してきたライバルとも言える関係であったが、現在CIMAはGLEATのプロレス部門“G PROWRESTLING”を率いており、鷹木は新日本プロレスでIWGP世界ヘビー級王座を戴冠するなど互いにそれぞれの違う道でトップとして君臨してきた。
二度と交わることはないのかと思われていた2人であったが、新日本とGLEATが交流を深め互いの団体に互いの選手が参戦するようになって再会の可能性が芽生え、今大会ではCIMAの25周年記念試合という最高の舞台で2人のタッグが実現。セミファイナルでCIMA&鷹木信悟vs河上隆一&KAZMA SAKAMOTOのタッグマッチが行われた。
CIMA&鷹木が入場して並び立つと場内は大喝采に包まれ、CIMAは「ナマ信悟!ナマ信悟!」と大はしゃぎ。そして鷹木はセコンドに付いていたT-Hawkの肩を抱いて笑顔。
CIMA&鷹木は序盤からそれぞれの持ち味を生かして攻め込み、鷹木のホイールバロー+CIMAのスーパードロルの合体攻撃も炸裂。
しかし、ヒールファイトを得意とする“BULK ORCHESTRA”の河上&KAZMAはレフェリーの隙を突いたセコンド介入攻撃でCIMAを追い込み、鷹木に対しては常に2vs1で臨むことで優位を取らせず。鷹木はCIMAのピンチを救おうと献身的なサポートを見せるが、CIMAがBULK ORCHESTRAの合体雪崩式パワーボムを被弾。
絶体絶命かと思われたが、河上のラリアットを鷹木がパンピングボンバーで迎撃し、2人でラリアット&パンピングボンバーのトレイン攻撃。最後はCIMAがトカレフ→シュバイン→メテオラと必殺技を畳み掛けてKAZMAから3カウントを奪った。
バックステージに戻った鷹木が「久々の感覚だなぁ。純粋に組むのはBlood Generation、2006年だか2007年だか……15年ぶりぐらいじゃないか?」と感慨深げにつぶやくと、CIMAも「なにも変わらんよ、結局は」と朗らかに笑う。
鷹木は「実を言うと、最初にオファーをもらったときに正直戸惑った。だって、俺をきれいに送り出してくれた神戸のDRAGON GATEに義理があったから。だから新日本の担当に聞いたんだよ。『このカードはLIDETが提案したカードですか?』と。そしたら即答したよ。『CIMAさんがCIMA&鷹木組でやりたい』と。それ聞いたら俺は断る理由は無いですよ。俺も18年やってっけど、デビュー戦のときは隣にCIMAがいた。初めての海外遠征も隣にCIMAがいた。若い頃は“打倒CIMA”でやってきたからね。たかだか18年のプロレス人生だけど、あなたの存在は大きく影響してますから。だったら、CIMAの25周年、俺が隣にいてもおかしくないでしょ?(笑)」と胸中を明かす。
これを受けたCIMAは「1月4日、(新日本プロレスの)東京ドーム出してもらうときに気持ち複雑な状況というのはあったけど、今はLIDET、そしてGLEATを代表している人間だから。このGLEATの輪、渦巻きをどんどん大きくしていくのが今の俺の役目やと思ってるんで。過去、同じ団体にいたから、俺は先輩であり、上司であり、鬱陶しい奴だったと思うんでね(笑)まあ、ライバルでもあったかも分からんけど、なにを言われてもそれは当然や。でも、それを全部受け止めて、またこういうときが来れば応えてくれる。それが人生の清算じゃないですか?これで鷹木信悟が新しい扉を開いてくれたかも分からんから」としみじみ語り、最後は改めて2人でガッチリ握手を交わした。