今成夢人が“最強王者”高岩竜一を破り、ガンバレ王座を涙の戴冠!7・10大田区で大家健と頂上決戦へ
ガンバレ☆プロレスが5月3日、東京・後楽園ホールで「LOVE PHANTOM 2022」を開催。今成夢人が難攻不落の“最強王者”高岩竜一を倒して、スピリット・オブ・ガンバレ世界無差別級王座を戴冠。団体の命運を懸けたビッグマッチ「WRESTLE SEKIGAHARA」(7月10日、東京・大田区総合体育館)で大家健の挑戦を受けることが決まった。
昨秋に開催された「ガンバレ☆クライマックス2021」トーナメントを制し、初代の同王座に就いた高岩は大家、岩崎孝樹、冨永真一郎のチャレンジを退けてV3に成功。一方、同トーナメント決勝戦(昨年11月23日、東京・成増アクトホール)で高岩に敗れた今成は、悔しさをバネに半年間、精進しリベンジの機会を伺ってきた。
序盤、、高岩は鉄柱にぶつけるなど、執ような腕への攻撃で攻め込んだ。今成はリバーススプラッシュ、STFで反撃するも、高岩はラリアット、ダイビング・エルボーで応戦。今成はフィッシャーマン・バスター、タイガードライバーを繰り出していくが、高岩は高岩ドリラー、デスバレーボムを見舞って流れはつかませず。今成はジャーマンからルー・テーズプレスでフォールを狙うも、それを返した高岩は2発目の高岩ドリラー、デスバレーボム、雪崩式デスバレーボムで猛攻。それでも立ち上がった今成は高岩と壮絶なラリアットの相打ちに。ラリアット合戦を制した今成は掟破りのデスバレーボム、そして渾身のラリアットを叩き込んで3カウントを奪った。試合後、両者はガッチリ握手を交わし、その力を認めた高岩は潔くベルトを今成の腰に巻いた。
今成は「高岩さん、ガンプロのリングに上がってきてくださって、このベルトの価値を高めてくださって、ありがとうございました。高岩さんを自分が超えるべき壁だと思って、この半年頑張ってきました。高岩さんに勝った今でも尊敬の気持ちは変わりません。あなたがいたから、今の僕がいます」と涙でマイク。
高岩は「今成! そのベルト、まだまだ磨いて大きくしろ。俺はほんのちょっと大きくした。これからはオマエだ。ただ、まだあきらめてないからな。そして、(大谷晋二郎)現場監督がいないじゃないか。みんなで信じて待とう」と返してリングを降りた。
ここで、この日、マッスル坂井との魂の死闘を炎のスピア3連発で制した大家が現れ、「俺は改めてガンプロを引っ張っていくって決めたんだよ。7月10日、俺に挑戦させろ!」と挑戦表明。
今成は「当然受けて立ちます。大家さんがいたから、大家さんがこの団体をつくったから、俺はプロレスラーになれたんだよ。でも今の俺は強いぞ。大家さんに感謝の気持ちも、このメンバーを束ねてる人徳も、尊敬してる上で、俺は絶対勝つ!」と受諾。
大家は「オマエが強いって、ここ数年散々見てきてるよ。最初、浪口(修)に負けて泣いてたな。オマエの成長を一番そばで見ていたのは俺だ。オマエは強いかもしれない。でも、俺は絶対に負けないからな」と応じた。
バックステージで今成は「高岩さんが私の壁となり、高岩さんに向かっていくというものがあったから頑張れた。大家さんがガンプロをつくっていなかったら、俺はプロレスやってないかもしれない。もしかしたら映像班もやってなかったかもしれない。大家さんが僕にプロレスやる機会を与えてくれて、ガンプロがあったから映像も頑張れて、9年ガンプロで続けてこれた。でも、今の大家さんじゃ、俺は倒せない。俺は強くなってるから」と感慨に浸りながらも、勝利宣言。
挑戦が決まった大家は「今成をプロレスラーにしたのは俺で、ガンプロがここまで大きくなったのは、俺一人の力とは言わないけど、続いたのは俺の力でもあるわけじゃないですか。7月10日、大勝負ですよ。そのメインイベントに俺が立たなくてどうするんだ。俺が引っ張っていかなくてどうするんだって。21年のプロレス人生と、9年ガンプロを続けてきた意地と根性で、俺は今成から絶対にベルトを獲ります」と王座奪取を口にした。
また、王座から陥落した高岩は「今成の思い、魂、すべて受け止めました。最後僕も気合を振り絞っていったんですけど、アイツの思いの方が強かった。今日は言い訳じゃないですけど、タイトルマッチ2試合目だったので、まあ疲れました。でもレスラー冥利に尽きます。3つあったベルトが全部なくなって、肩の荷が下りて、これからまた目標を見つけてモチベーションを上げて。またガンプロにも出て、今成のベルトを狙っていきます。まだまだ、あのベルトはメジャーにはほど遠いので。言ったからにはやるんで」と仕切り直しを誓った。