プロレスデビュー2戦目の元空手世界王者・長野じゅりあ、前王者・山下実優の戦慄の蹴りで玉砕!「もっと練習してリベンジは必ずしたい」
東京女子プロレスが4月9日、東京・後楽園ホールで「Still Incomplete '22」を開催。元空手世界王者の長野じゅりあがプロレスデビュー2戦目に臨むも、前プリンセス・オブ・プリンセス王者・山下実優の蹴りの前に玉砕した。
3月19日、東京・両国国技館でのデビュー戦のタッグマッチ(鈴芽、遠藤有栖組VS宮本もか、長野組)ではパートナーの宮本が敗れ黒星。試合後、長野は「負けたまま終わりたくない」と継続参戦を熱望。2戦目では極真空手出身の山下とのシングル戦が組まれた。
序盤、長野は手刀で攻めていったが、捕獲した山下はグラウンドでのヘッドロックに持ち込んだ。再びスタンドになると長野の掌底と山下のローキックの応酬が続いた。長野は突き、手刀からブラジリアンキックを狙うも、かわした山下は戦慄のSkull Kickをズバリと決めて完全無欠の3カウントを奪った。
長野は「シングルで一人で戦わなきゃいけないということで。結果的に負けてしまったんですけど、2戦目で東京女子のトップレベルの山下選手と戦えたのが光栄ですし、今後のプロレス人生でも生かせていけるなって思いました。グラウンドを仕掛けられるのかと思ったんですけど、バチバチの空手対決ということで、ちょっと想定してなかった。最後、記憶が飛んでるんですけど、Skull Kickまでは私が押してたと思うんですけど。いけると思ったときのSkull Kickだったんで。“終わっちゃった”って、ちょっとビックリしました。(山下とは)これだけじゃ終われない。結構ボロボロにやられかなって感じがするんで、もっと練習してリベンジは必ずしたいなって思います。ローキックは伝統派空手にないんで。何発蹴られましたかってくらい蹴られて。すごく重い、握手したときに“またやろう”って言ってくださって愛も感じましたキックだった。いろんな意味で重かった」と悔しさを露わにしながらも前を向いた。
山下は「スピードもあるし、独特の空手で。当たると結構ヤバいなって。でもリング内での空手という得意分野で10年近く蹴りと付き合ってきたんで。負けるわけにはいかないと思ってやりました。まだまだじゅりあさんとはやりたい。私は言わないですけど、何かおもしろいルールでやるのもいいかもしれない。2戦目でここまで空手殺法をプロレスのルールで出せるのは、彼女の才能。もっと経験積めばもっと強くなると思うんで、またやりたい。(スピンオフ興行「INSPIRATION」で違うルールは?)そういうのでやってみてもおもしろいんじゃないかな。でも、じゅりあさんにプロレスの経験をもっとしてもらって、山下VS長野というのは、これからすごいおもしろい戦いになっていくんじゃないかと思いました」と話した。