「いわゆる引退試合です」“世界のTK”高阪剛が約2年4ヶ月ぶりの試合で空手世界王者・上田幹雄と引退試合!

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 23日、都内某所にて『湘南美容クリニック presents RIZIN.35』についての記者会見が行われ、高阪剛が引退試合を行うことを発表した。

 高坂は、1994年にRINGSでデビュー。1998年にUFC初出場を果たし、日本人初のUFC定期参戦を実現した“世界のTK”としてその名を轟かせた。その後、2006年にPRIDEでマーク・ハントに無差別級グランプリ1回戦で敗れ、一度目の引退。
 その後2015年12月29日のRIZIN旗揚げ戦にて復帰し、元大関のバルト、PRIDE時代に対戦が無かったミルコ・クロコップとの対戦などで日本の格闘技界を大いに盛り上げていたが、2020年1月以来試合を行っていなかった。

 高坂の対戦相手に決まったのは、2019年に全世界空手道選手権大会で優勝を果たし、極真空手で世界を獲った上田幹雄。
 上田は今回がMMAデビュー戦であり、「自分がやってきた空手を広めたいなと思ってMMA転向の決断をしました。世界大会の1年前の全日本大会で優勝させていただいて、ある意味トップってことになったときに自分がどれだけ空手を広められるかと考え始めました。翌年の世界大会で優勝して、今自分自身が現役という立場でどうやったら空手の素晴らしさを伝えられるかと思ったときに、今RIZINという最高の舞台が、皆さんに一番見ていただける格闘技の団体だと思うので、それが自分が今できることじゃないかと思いました」と思いを語った。

 久々のRIZIN出場となる高阪は、「自分は2015年12月29日のRIZIN旗揚げの、しかも第1試合で試合をさせていただいて、そこから実況席で見ることもあれば、画面で見ることもあり、座席で見ることもあり、このRIZINという舞台がどんどん成長していく様だったりとか、その中でいろんなドラマが生まれたり、たくさんの素晴らしい選手、そしてこのコロナ禍にあって日本人選手の台頭というものも自分は目にしてきました」とRIZIN旗揚げから今に至るまでの道のりを回顧。
 そして、「そんな中、自分のファイターとしての血というか、心の納めどころが自分の中でどうしても納得できないところが1つありまして。最後に1試合、このRIZINの舞台で大暴れして試合をやって、そのあとこれからの選手たちだったり、このRIZINという舞台の支えになることができるのであれば素晴らしいことだと思うようになりました。なので、今回の試合で自分は最後の試合に致します。いわゆる引退試合というやつなんですけども。ただ、だからと言って上田選手、この素晴らしい若い選手に道を明け渡すようなことをしたいとは思っていないです。最後にしっかり谷に叩き落として、そこから這い上がってくる。そういう試練を与えたいと思います」とこの試合をファイターとしての引退試合とすることを明かした。

 そして、上田が「高坂選手は日本総合格闘技界の歴史を創ってきたレジェンド。なんでも出来る選手」と語ると、高坂は「あんまり褒められるとド突きづらくなる(笑)」と照れ笑い。
 そして「自分は全部が出来るタイプではなくて、人に説明してあげたりとか教えてあげたりするときには頭が働くんですけど、自分の試合ではやることがシンプルになってしまうんですよね。だから自分はとにかく前に出ていって、殴りに行って、倒すか倒されるかって試合しかできないので。そういう形の試合になると思います。終わらせ方は分からないですけど、多分効かされてふらふらになりながら殴りに行って勝つとかそんな感じですかね」と試合について語った。

『湘南美容クリニック presents RIZIN.35』
日程:2022年4月17日(日)
開始:14:00(予定)
会場:東京都・武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナ

▼RIZIN MMAルール 120kg 5分3R
高阪剛(ALLIANCE)
vs
上田幹雄(BRAVE)

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