3本に分裂したIWGPヘビーが1つに!真のIWGP世界ヘビー級王者となったオカダ・カズチカが「元気があればなんでもできる!」
5日、東京ドームにて新日本プロレス『WRESTLE KINGDOM 16 in 東京ドーム』DAY2が開催。メインイベントではIWGP世界ヘビー級王者のオカダ・カズチカに真のIWGP世界ヘビー級王者を自称するウィル・オスプレイが挑んだ。
昨年よりIWGP世界ヘビー級王座は混沌としており、2021年の1・4東京ドーム大会で内藤哲也を倒しIWGPヘビー級&IWGPインターコンチネンタル二冠王者となった飯伏幸太が2つのベルトを統一し、3月にIWGPジュニアヘビー級王者のエル・デスペラードを倒しIWGP世界ヘビー級初代王者へ。
しかしわずか一ヶ月後の4月に行われた初防衛戦でウィル・オスプレイが勝利し第2代王者となる。
その一ヶ月後となる5月に鷹木信悟を相手に防衛戦を行い勝利するが、オスプレイは全治未定の首の怪我を負いイギリスに帰国。これにより王座が返上され、6月に王座決定戦が行われると鷹木が第3代王者へ。
7月に初代王者の飯伏と防衛戦を行う予定であったが、飯伏が誤嚥性肺炎により大会当日に欠場が発表される。
8月には鷹木が新型コロナウイルス陽性になり欠場するが、欠場中にオスプレイがアメリカ大会に来場し『真のIWGP世界ヘビー級王者は俺だ』とIWGP世界ヘビー級ベルトを掲げベルトが分裂した状態に。
9月には鷹木が復帰しEVILを相手に無事防衛戦を行うが、10月には飯伏がオカダとのG1決勝でフェニックス・スプラッシュを自爆し試合が中断。以降長期欠場となる。
翌日にオカダは「飯伏幸太が封印した4代目IWGPヘビーのベルトを“権利証”という風にしてもらいたい。それを持って飯伏幸太を待ちたい」とIWGPヘビー級ベルトを持ち出し、実質IWGPヘビーのベルトが3本存在する状況となってしまった。
今回の1・4東京ドームでは“IWGP世界ヘビー級王者”鷹木に“IWGPヘビー級保持者”オカダが挑戦し勝利。勝利後にIWGPヘビー級ベルトに一礼し、飯伏の復帰を待たずに封印。
この日ついに第4代IWGP世界ヘビー級王者のオカダと真のIWGP世界ヘビー級王者オスプレイが直接対決することになった。
試合はお互い古傷のある首と腰へ攻撃が集中し、オスプレイがオカダのドロップキックを飛びつきパワーボムで、レインメーカーをその場飛びスパニッシュフライで切り返し得意技を封じていく。さらにオカダの得意技であるツームストンパイルドライバーやレインメーカーを発射し追い詰めていくが、ならばとオカダも掟破りのストームブレイカー。オスプレイはヒドゥンブレイドを狙い走り込むが、オカダはドロップキックで迎撃すると開脚式ツームストンパイルドライバーで突き刺し、最後は正調のレインメーカーで30分を超える死闘を制した。
勝利したオカダは「これで胸を張って言えると思います。IWGP世界ヘビー級チャンピオンはこの俺だ!50周年にふさわしい相手と、50周年にふさわしい戦いを皆さんにお見せします」と宣言。そこへ内藤哲也が現れ挑戦を表明すると、オカダはこれを受け入れ王座戦が決定する。
最後にオカダは涙ぐみながら「猪木さん、俺はこの新日本プロレスのリングの上に、猪木さんが上がってくれるの待ってます!元気があればなんでもできる。そうでしょ?猪木さん、しっかりと元気になってまたこのリングに上がってください。リングに上がる50周年、ふさわしいんじゃないかと思います。俺やっぱり声援のある中でプロレスがしたい。もう無観客に戻りたくないですし、しっかりとみんなの前で戦っていきます。新日本プロレスも50周年まで来ることができました。50年先までオカダ・カズチカで食っていけるようにまだまだ応援よろしくお願いします。新日本プロレスに、金の雨が降るぞー!」と50周年にかける思いを見せた。