「天国のママ、ベルト獲ったよ」元UFCファイターの朱里が団体最高峰の王座を戴冠し涙!
29日、東京都・両国国技館にてスターダム『STARDOM DREAM QUEENDOM 2021』が開催され、朱里が林下詩美から赤いベルトを奪取しシングル二冠王に輝いた。
朱里は現在ゴッデス・オブ・スターダム王座(タッグ王座)&SWA王座の二冠王であり、今年9月にはスターダムのシングルリーグ戦『5★STAR GP』を制覇して12月29日の両国国技館大会でのワールド・オブ・スターダム王座(※赤いベルト)への挑戦権利証を獲得。朱里は「この勝利を一年前に亡くなった母に捧げます」と涙を流しながら優勝カップを天に掲げ、赤いベルトの奪取を誓った。
その後3ヶ月、“ビッグダディ三女”林下詩美は赤いベルトを、朱里はSWA王座および挑戦権利証を守り抜き、両国国技館での頂上決戦は朱里もSWA王座をかけるダブルタイトル戦に。
詩美と朱里は今年6月の大田区総合体育館大会にて、赤いベルトをかけた闘いで43分19秒に渡る死闘を展開するも勝敗は付かず(※30分フルタイムドロー+延長戦13分19秒両者KO)。約半年を経て再び相見えた両者の決戦の行方には注目が集まっていた。
試合は序盤から朱里が得意のグラウンドで攻め込んでいくも、詩美はこれを正面から迎え撃ち、「来いよ!」と両手を広げて打撃戦に誘う。真っ向からのパワー勝負には詩美に分があり、場外戦のさなかで朱里がエプロンから放ったダイビング・コードブレイカーを詩美にパワーボムで迎撃されるなど危うい場面もあった。
しかし、朱里は気迫のビンタ連打で粘り、サブミッション地獄へ引きずり込む。さらに詩美のトーチャーラック・ボムをダイヤル固めで切り返し、詩美のハイジャックボムを食らっても即座にレインメーカー式ハイキックで反撃。さらに朱里はカッキーカッター、ランニングニー、バズソーキック、流炎(※変形エメラルド・フロウジョン)と怒涛の畳み掛けを見せ、最後は新技・朱世界(※肩車からの流炎)で叩きつけて3カウント。
悲願の赤いベルトを獲得した朱里は、天を仰いで「天国のママ、ベルト獲ったよ」と涙声で叫ぶ。
そして、「私は、プロレス14年目になります。たった1度の人生、後悔なく生きる。その言葉を胸に、来年輝いて行きたいと思います!キックボクシング、総合格闘技、プロレス、3つを極めた私が作り出す、朱世界が、2022年始まります!これからも、来年も、スターダムをよろしくお願いします!それではみなさん、みんなサラマポ!良いお年を!」と覚悟を述べ、年内最後のスターダムをチャンピオンとして締めた。