「本当に食いやがった…」床に落ちたドッグフードを頬張った挑戦者に王者がドン引き

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 5日、東京都・後楽園ホールにてDDT『D王 GRAND PRIX 2021 II the FINAL』が開催され、佐々木大輔と高梨将弘のDDT UNIVERSAL王座戦が決まった。

 佐々木大輔はDDTでヒールユニット“DAMNATION”の首魁として約5年間君臨してきたが、今年9月のユニット解散マッチに敗れて一匹狼に。
 その後は慣れないベビーフェイスにも挑戦するがすぐに挫折し、先月の後楽園ホール大会で木高イサミを相手にDDT UNIVERSAL王座を防衛後に「今日は勝って言おうと思ってたことが色々あるんだよ。俺はこのDAMNATIONを破壊したやつ、DAMNATIONファンの心を破壊したやつ、絶対に許さねえ。そのために、新しい軍団を作る!その名もDAMNATION TOTAL ADDICTION。略してDAMNATION T.Aだ!」と新ユニット結成を宣言。
 盟友であった遠藤哲哉&高尾蒼馬をリング上に呼び出すものの、佐々木は高尾にトラースキックを見舞い「テメーらに用はねえんだよ。ただ呼んだだけだ。テメーらがいるとクソポップになっちまう。だからDAMNATIONは消滅したんだよ」と決別宣言。佐々木が練馬の森の奥で何かの腕を喰っているところをスカウトしてきた残虐非道な殺戮マシーン “MJポー”(※MJ=マーダージャンキー)が加わって2人体制でT.Aが始動し、旧ダムネの面々と因縁を深めてきた。

 この日は佐々木が持つUNIVERSAL王座に高尾が挑戦。2人はリングインするなりヒートアップし、リング内外で激しい殴り合いを展開する。佐々木が場外鉄柱にくくりつけた高尾の足にパイプ椅子をフルスイングしたことで高尾は足を痛めて機動力を削がれるが、敢えて足技で攻め込んでいき佐々木のお株を奪うクロスフェイスロック。
 佐々木は高尾の口にドッグフードを突っ込むことで脱出し、高尾を場外に放り出してトペ・スイシーダ。さらにMJポーが高尾の足を鉄柵にくくりつける中で佐々木が場外ダイビングエルボードロップ、さらにトドメのダイビングエルボードロップを発射も、高尾が剣山で迎撃しみちのくドライバーII、ダイビングダブルフットスタンプ、マッドスプラッシュと畳み掛けて死闘の様相を呈する。
 終盤、佐々木が雪崩式ペディグリーを狙うが足のダメージから崩れ落ちてしまう。佐々木が動けないのを見た高尾はチャンスとばかりにロープに飛ぶが、佐々木がカウンターのドロップキックを突き刺し、ミスティカ式クロスフェイスロックから足極めクロスフェイスロック。これが完璧に決まると高尾は無念のタップアウト。

 試合後、佐々木は「蒼馬、約束通りドッグフード喰ってもらおうじゃねえか」とドッグフードをマットにぶちまけ四つん這いで食わせようとする。食べようとした高尾へ佐々木は「そんな事する必要はない。する必要はないからまた俺たちと一緒にやらねえか?」と優しくT.Aに勧誘するが、高尾は手に握り込んだドッグフードをばらまいて無言で退場していった。


 その後、クリス・ブルックス&バリヤンアッキを伴って高梨将弘が登場し、クリスが勝手に「高梨が挑戦する」と挑戦表明。高梨は昨年3月に左足を骨折してから約1年半の欠場を経て今年10月に復帰したばかりであり、久々の王座戦線へと参入となった。
 そんな高梨へ佐々木は「引退して市ヶ谷の汚え病院でガードマンやってるようなテメーにはこのベルトに挑戦する資格があるわけねーだろ。挑戦したかったらドッグフード食え」と鼻で笑うが、高梨は「このど畜生が!ドッグフードを食えだとぉ~?!」とうめきながら床に落ちたドッグフードを拾うとモリモリと食べ始め、これを見た佐々木も「コイツ本当に食いやがった……お前の挑戦認めてやるよ。だから俺のドッグフードを返せ」とドン引きしながら高梨の挑戦を認め、12月26日の代々木第二体育館大会でのタイトルマッチが正式決定された。

 バックステージに戻った高尾は「お前が『ドッグフードを食え』って言ってきたからケジメとして俺はちゃんと食べようとはしたからな」と言いつつ佐々木率いるT.Aの壊滅を宣言。
 一方、本当にドッグフードを食べてしまった高梨はコメントスペースに現れはしたものの吐き気を押さえられず「俺は、無し(ノーコメント)でいい……」とだけ言い残して足早に去っていった。

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