愛媛プロレスがギネス世界記録を達成!『世界最長のレスリングワンマッチ』のさらなる更新を宣言?!

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 21日、愛媛プロレスがギネス世界記録に挑戦し、世界で最長のレスリングワンマッチによるギネス記録を打ち立てることに成功した。

 愛媛プロレスは2016年4月に旗揚げし、エースであるライジングHAYATOは地元・愛媛をアピールしながら全日本プロレスなど県外の団体へも数多く参戦。
 地元のお祭りなどを中心に興行数も増え、朝倉未来&朝倉海やシバターなどYoutuber格闘家も多く参戦する団体に成長している。
 地域密着団体として様々な地元企業から愛される愛媛プロレスが、今回日本のプロレス界で初となる『最長のレスリングワンマッチ』でギネスに挑戦することとなった。

 試合は『ライジングHAYATO/凡人パルプ/鬼王丸/イマバリタオル・マスカラス/メイプル・グリズリーVS石鎚山太郎/KURUSHIMA/KOSHI/しゃあ/ジャコ天☆KID』による10人タッグマッチにて行われた。

 この試合では、プロレスを初めて見る人が多い環境で試合をすることが多い愛媛プロレスの特色として通常のプロレスの試合形式の他にモノマネやクイズ対決、KURUSHIMAがリング上に持ち込んだ自転車で相手を轢き倒すなどプロレスが分からずとも目に見て面白い勝負を展開。

 この試合はYouTubeで全世界に向けて生放送されていたこともあり、四国中央市の特産品である紙製品を使ったハードコアマッチ風の試合、今治市の特産品である今治産タオルを使った綱引きマッチ、愛媛銘菓・ちゅうちゅうゼリーや八幡浜名物・ジャコ天の早食い対決が行われるなど愛媛県の魅力をアピールする要素もふんだんに盛り込まれた。
 さらに、試合中にご当地キャラのみきゃんから愛媛県産ブリ、ダークみきゃんからみかんジュースが差し入れられ、さらに愛媛プロレスを応援する県内企業らから、はこひめ(レタス)、天使のききみみ(高級きくらげ)入りのおにぎり、ブリの握り寿司が持ち込まれるなど県内企業がこぞって協力し県全体で愛媛プロレスの挑戦をアシスト。

 深夜になるにつれ選手たちの疲労は目に見えて蓄積していくものの、試合開始から15時間半が経過した朝4時半を回ったあたりから選手たちがレスラーズハイに突入。
HAYATOがポエムのように愛媛プロレスへの愛を語るとともに辞世の句を残してスーサイドダイブを決めたり、リングを街に見立てたヤンキーストリートファイトルールの試合が始まり80年代ヤンキー漫画のような独自の世界観を作ったりと平時とは違った精神状態に突入したことで選手たちのキャラクターたちの新たな魅力が発現。

 さらに刻が進むと、故・ヒジエルボー教授が遺したエルボー合戦の研究(捏造)や故・チョップ=ウツオ教授が遺したチョップ合戦の研究(捏造)が大真面目に紹介されたり、記憶だけがタイムリープに巻き込まれてしまった石鎚山太郎がリング上で何度も同じやり取りを繰り返しながら「なんで24時間も闘わないといけないの?」という素朴な疑問を口にしたりと、選手たちの精神状態が極まっていく。

 そして、最後の1時間に突入すると全選手は持てる力以上のすべてを発揮。
 23時間連続で試合をしていたとは思えない気迫や身体能力を見せ、10人の選手たちが必殺技を絶え間なく繰り出し続けるハイスパートな試合を展開。最後は愛媛プロレスの王座を巡って幾度も死闘を演じてきたHAYATOとKURUSHIMAの一騎打ちの様相を呈し、交互にバックドロップで叩きつけ続ける意地の張り合いを制したHAYATOが垂直落下式ブレーンバスターで突き刺したところで24時間が経過し試合終了を告げるゴングが打ち鳴らされた。

 試合後、リングに登場したギネス世界記録公式認定員から今回の試合が2010年にアメリカで達成された12時間という現行記録を超えたことが発表され、見事ギネス記録に認定。しかし、認定時間は21時間44分34秒と24時間ではなかったことが判明する。
 これについては、試合開始から約2時間が経過した際に選手が全員リング外に出て愛媛の特産であるみかんブリの試食を行ったことがギネスのルール上『試合が中断した』と判断され、それ以降に中断なく続いた時間が認定されたと説明が行われた。


 認定証を授与されたHAYATOは男泣きしながら「愛媛プロレスに関わってくれたすべての皆さん、本当にありがとうございました!プロレスを始めてから何度も何度も『プロレスを辞めたい』と思っていました。でも、これしか出来ないし、これをやるために生まれたと思って続けようと思って頑張って続けてきたけど、今日ここにいるみんなと世界一になれて、生まれてきて本当に良かったと思いました!24時間頑張ったけど、21時間くらいの世界記録になっちゃったのは、逆に言うと愛媛プロレスらしいというか、間抜けなかっこいい奴らってことで全然後悔はありません!そして、今日関わってくれた選手やみんなが死ぬまでにもう一回24時間に挑戦したいです!」と魂のマイクで大会を締めた。

 プロレス界全体で見れば小さなローカルインディー団体の1つに過ぎない愛媛プロレスだが、『愛媛をプロレスで盛り上げたい』というただそれだけの信念で世界一の座を獲得し、これまでの常識をプロレスの力で変えてみせた。
 同団体は世界中がコロナ禍に見舞われて有観客興行が出来なくなった昨年春に、インディー団体の中で先駆けてクラウドファンディングを活用したビッグマッチの無観客配信を成功に導くなど、旗揚げ約5年半にして地方から日本をリードするプロレス団体の1つとなっていると言える。
 上は60歳以上、下は22歳と幅広い年齢層で達成した愛媛プロレスの世界記録がプロレス界に今後どのような影響を与えていくのか。これからの活動にも注目していきたい。

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